2017年2月13日月曜日

実は法廷ミステリーだった「モッキンバードを殺すこと」


グレゴリーペック

アメリカの正義を身にまとったようなキャラクター。
あの時代で良かった(笑)
いまなら役にありつけない。

懐かしい日曜洋画劇場
テレビで日九の二時間枠を映画放映とは大胆なコンセプトだったと思います。
淀川長治さんの名調子もあって視聴率も稼いだ。
未確認のまま書きますが、第一回放映作がこれ

アラバマ物語

ガキが3人も登場しますし、なんともダサいタイトル
オリジナルの「モッキンバードを殺すこと」じゃ客は入らない。
悪いという事でなく、意味性を理解できないということ。
アメリカンリベラル的教養物語。

そんなこんなでアメリカンの国民的財産ともいうべき、
原作本も映画にも遠ざかっていたが、ふと思い立って、、、、


1930年代の深南部の「スタンドバイミー」ですなあ〜
それよりも優れた法廷ミステリー劇
実に素晴らしい!


被害者は白人女性
被疑者は若い黒人男性
場所は深南部
白人男性ばかりの陪審員裁判

判決は見えてます。
時代も大恐慌のさなか
今時であれば、グリシャムに登場するような弁護士の大活躍で
ハッピーエンドであっても、とてもアメリカンリベラルなんか通用するわけがない。
裁判の結末は悲劇的そのものですが、原作本全体からすれば、一つのエピソードに過ぎない。

紡がれるエピソードのひとつ一つの積み重なりの
子供達は「モッキンバードを殺す事」の善悪を学んでいく。
つまり、リベラルということを学ぶ、、あるいは教えてあげようという映画館が学校だった時代です。
そんな時代でなくなった・・そんなことが必要なくなった時代になったということならいいのですが
単に「忘れた」だけかもしれません。



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