2021年5月1日土曜日

紀州のドンファン 2

 


雨で外出が出来ません。
閑居し不善をなしてみる...つまり下衆の与太話
他人の懐中を詮索するのは君子のやる事ではないが、気取らずに言えば、他人の不幸(トラブルや醜聞)は蜜の味。
英語で気取って言えば、このドイツ語由来の表現になる。

taste of honey...なんてでは教養レベルが、、、しかし一般的にアメリカンに通じるかどうかはしらない。


あれから三年経ち...殺人事件として立件される見込みです。元妻が容疑者。

大富豪でもないが、そこそこの遺産があるようですから遺産相続の行方も興味深い...

つまり民事と刑事が絡み合う実に面白い展開なのですが、先ずは(大昔の知識のままですが大筋は間違っていないはず)....


被相続人には財産処分権の自由があるとともに立法政策上法定相続人と相続割合が決まっている。二つが衝突する際には遺留分制度で折り合いをつける...というのが相続法制の基本。


遺言書(ゆいごんではなくて...いごんが正しい)が突如出て来た!

田辺市に全額寄付と明記されており、一応遺言書の形式ではあるが、かなり疑わしい。

この真偽を巡って民事訴訟が進行中。提訴したのは被相続人の兄弟姉妹のようです。


以下ケーススタディ

真ならば、田辺市に十数億らしい財産が転がり込みますが、法定相続人である元妻に彼女が放棄しない限り遺留分相当は残ります(半分かな)

偽ならば、法定相続人の間で法定相続割合により配分されますが、大半は元妻へ、兄弟姉妹には多少。

元妻はどっちでも構わないが、偽のほうが遥かに嬉しい。


次の問題は刑事裁判の行方

被相続人を殺すような鬼畜には相続人の資格はない...もっともであり、これは相続欠格の代表例

殺人罪が確定すれば元妻の相続権は消滅し...兄弟姉妹に転がり込む...筈ですが、彼等には遺留分は認められないから、民事裁判の結果如何で運命は...


棚からぼた餅の田辺市もやきもきしているでしょうが、決着はいつになるやら....

アタマ良さげには見えない元妻ですが、代理人の腕次第。民事裁判の結果に関わらず、相当なファイトマネーが期待出来ますから最高裁まで徹底抗戦でしょう。



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