もうそんな季節だ。
季節の変わり目でも移ろいでもいいが、、、
春はあっちから来てこっちへ、そのあとから夏があっちから来るように順番に
春はあっちから来てこっちへ、夏はこっちからあっちへ、行き違うタイミングが季節の変わり目
正誤問題ではなく感受性のおはなしです。
なんとなくですが、王朝歌人は一方通行的ではなく双方向的な季節感覚のようです。
花鳥も皆行きかひて
ぬばたまの夜の間に
今日の夏は来にけり(貫之)
典型的な屏風絵歌です。
鳥は鶯と不如帰だろうが、花は桜と...さあなんだろう? 卯ノ花、杜若、藤......
屏風絵歌は主役が絵画なんですが、詩歌から絵を思い浮かべるのもまた楽しからずや(^^)
時鳥の鳴き声は特徴的だし、ゲテモノを好んで喰らう
だからって事でもないが、夜の声が一番とされる。
鶯だって夜鳴鶯がいますが、あれはナイチンゲールで別物。
いまだにも
鳴かではあらじ ほととぎす
むらさめ過ぐる雲の夕暮れ(玉葉集 章義門院小兵衛督)
作者は京極派の歌人でしょうがよく知りません。
村雨が降り止み、時は夕暮れ
きっと時鳥が鳴くにちがいないわ、、、って
四句目以降の秀句表現がいのち
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