2018年11月27日火曜日
百合
歴史があるのが最大の理由だとおもいますが、西洋では「花の王」のような
取り扱いです。
純白の百合は、聖母のシンボル
先立つギリシアやローマのシンボリックなイメージを
耶蘇教の知恵者が剽窃したのだろう。
花王...といえば、日用品の一流企業だが、明治の創業時は
長瀬産業
大正末期に花王と社名変更したが、単に主力商品の
洗顔石鹸をアピールするため、顔→KAO→花王 らしい。
ともあれ、白百合なんてそれだけで清純派満載
がしかし、天邪鬼な蝸牛庵は異をとなえます!
和歌の歴史において「白百合の君」の異名を持つのは
山川登美子
髪ながき 少女(をとめ)とうまれ しろ百合に
額(ぬか)は伏せつつ 君をこそ思へ
この絶唱に由来し、与謝野鉄幹の命名によるらしい。
悪い短歌ではないが、
異名をつけるならば「しらたまの君」の方がアタシは好き。
しら珠の
数珠屋町とはいづかたぞ
中京こえて人に問わまし
才女にありがちですが、二十歳台で夭折
鉄幹の挽歌がありますが...
君なきか
若狭のとみ子
しら玉のあたら君さえ砕けはつるか
才女を見抜く眼力はあったようだし、
晶子ではなくこっちを選んだ方がよかったかなあ...って(笑)
晶子も「傷む歌」を詠んでますが...
なんだか屈曲したような
背とわれと
死にたる人と三人して
甕 (もたい)の中に封じつること
背は鉄幹
われは晶子
死にたる人は当然だが登美子
ドロドロ不倫の三角関係なんて、当事者でないと
真情はわからん
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