2023年7月16日日曜日

トラウマとPTSD

 


アタシは「誇りをもって」無知ですから、トラウマとPTSDの違いを知りませんし、PTSDの正式名称を知らない事も知っています。
しかし、知らない事を知らないまま放置するのは知的な態度でもないから、、、つまりバカ!

Post TRAUMATIC Stress Disorder


心的外傷後ストレス障害という学術的翻訳がなされているとのこと

トラウマとは「心的外傷」の事だし、

ストレスとは、外部から心身に加えられた作用と反作用(圧迫による歪みとその是正活動)


個々の単語の語義をギリギリ詰めていくと、このふたつは似たような実はあまり似ていない(専門家の様々な見解を拝見するに)ものに思えてきます。

要するにヒトザルの内面なんかはフロイト博士の功績を否定はしないが、全てを解明した訳ではない。

だから、法廷では精神鑑定なる「科学的な所見」はあくまで参考意見であって最後は裁判官の自由心証できまる。同じ事を指紋照合やDNA鑑定書でやろうものなら、、、(^^)

これが、科学と非科学の違い、、、、一番わかりやすい



倭人の一割弱がなんらかの「障碍者」だと厚労省の資料にはうたわれています。身体的な障碍者が約半分。知的な障碍者が百万人。残りは精神的な障害者

まさか、、、って思うのが健全な社会常識。どうも心療内科や愁訴外来のドクターの診察を受けると片っ端から精神的障碍者にカウントされるみたい。

過大なまでにトラウマやストレス障害が闊歩しているように思えてならないし、精神保健福祉法にのっとり措置入院させるべき危険分子が野放しになっていることも、、、、これはしばしば三面記事を賑わす。



橘玲氏の著作を補助線とする、、あまり受けない駄文なんだが、、、これが最後だから少し扇情的に



大昔の醜聞を穿り返して何が面白いって、、、これが素直な感想。

しかし、もう時効だろうって見解には与しない。民事と刑事では時効の立ち位置が違う。性虐待という犯罪的行為なんだから、、、オトシマエニハジコウハナイ


彼の著作の最後のチャプターは「偽物の記憶」なんて事が主題です。

1980年代に突如として、幼児期に親からの性虐待の苦痛を訴える訴訟が乱発され、、、あまり理性的とも思えない論旨で名指しされた不幸人は片っ端から壁の中に落ちた。

時おりしも、ベトナム戦争のトラウマ(PTSD)が国全体を揺さぶった時期。

ある種の魔女狩りの時代だったとも言えます。



さて翻ってジャニーズ氏の性加害。

知り得た事実は残片的だし、興味もないし、あの世界なんだからあっても不思議はないし、これを機にジャニーズタレントが一掃されても、まあどうでもいいのよ。消えて惜しいさほどの芸人がいる訳でもない。


興味があるとすれば、性被害者が慰謝料請求訴訟を起こした場合の「被告サイドの答弁書」のロジック


訴因を争うか時効を援用するか.....


アタシがジャニーズサイドの訴訟代理人ならば、まずは訴因を争う戦術を採用します。







2023年7月15日土曜日

差別と偏見....

 橘玲氏の「バカと無知」のあるチャプターのタイトルですが、皆目「思考の補助線」の役目を果たさない。つまりアレコレかいている割に焦点が定まらずアタマのなかが支離滅裂。

著者を非難しているのでなく、それくらい素材になりにくいって事、、、なんですが、避けて通るのも難しい。



アタシの常套文句


それは差異ではあるが優劣ではない


文化人類学の基本的テーゼなんて枕詞をつければ、これで論争は有利なうちに終わる。

しかし、よくよく考えればこれは「詭弁の一種」だ。


優劣でないなら、貴卑でもないのか

貴卑でないなら、軽重はどうなんだ


理屈を際限なくいい出せば迷宮にはいるだけ


普通の、、つまりバカではないヒトザルならば、差別主義者だとカミングアウトしない。が差別心情の多少が皆目ない知のヒトザルも考え難い。

差別云々の自己合理化に如何にヒトザルが腐心しているか、自己韜晦しようとしているか、痛々しくなる。



その差別の背景に「偏見」がある。

国語辞典的には、公平中立ではない立場や見解

とされる。

が、殆ど無内容です。

公平とか中立とか、立ち位置により誰もが(中立はさておき)、「公平」を標榜している。

差別と同じくらい「不公平」は忌避されますからこれは表向きは当然のこと。





空気さながらにあちこちに蔓延しているに違いない偏見と差別(の感情)

ないとか無くすとか、、不毛に近いことに努力することよりも目に余る事を是正し顕在化しないようにしてきたのがいままでの本音のような気がします。

ヒトザルは社会的な動物らしいので社会関係を損なわないように、物言いや態度に注意を払ってきた。

それを「寛容的」といいます。

しかし、それも己れの立ち位置に一定の安定感があってのこと。

身の上や先行きに不安があれば、そんな長閑な事を考える余裕がない。

上流を罵り下流を踏みつける事が、とりあえずの不安解消なりカタルシス、、、なんてことが昨今の風潮


2023年7月14日金曜日

◯◯と偏見

 近代恋愛小説は、不倫密通姦淫満載のフランス小説に如かずって、いつもいいますが、そんな不道徳な出来事が登場しないのに実に面白いのが、名題の英国の小説。

シェイクスピアの戯曲とドイルのミステリー以外たいした文藝がない英国なのだが、このオースティンの小説は、、、面白い

実はこの小説のタイトルは含蓄がふかい、、というか適語に翻訳するのが難しい。
訳本を色々頭に思い浮かべるが、、、
高慢
自尊
自負
矜持
誇り......最近の映画版では適語表現をギブアップしたようで「プライドと偏見」



なんとも安易な、、、まあ日本語力の劣化だという事です。

別の見方もあります。

和人にとってあまりな当たり前の美徳だから殊更にことあげするものではない。食わねど高楊枝みたいにお武家の専売特許でもなく、仮にも賎商と嘲られても忠臣蔵にあるように「天野屋儀兵衛はオトコでごさる」

ナマポ(生活保護)受けるくらいなら餓死する方が潔いって、、、珍しくないのが世界的に珍しい。

だから類語が沢山あるって解釈も、、、



橘玲氏の「無知とバカ」

第三章は「自尊心は難儀だ」というおはなし。


馬鹿にされたからアタマに血が昇り凶行に及んだ、、、ってままあるはなし。

自分が大事にしている主義信条を蔑ろにされればカラダ張ってプロテストするのか当たり前、、、なんですが.....燕雀いずくんど大鵬の志しを知らんや

なんて度量の持ち主は極めて少数派で、バカは導火線が短く(^^)

類似を言えば、、カネモは喧嘩をしない


加えて、バカは逆恨みが得意技。

己れの自尊心が回復できないならば、他者の自尊心を傷つける、、、ターゲットになるのは上級国民か自分より弱い存在。セレブがスキャンダルの的になり、マイノリティがさらに踏みつけられるにはそれなりの理由(あまり感心はしない)があるのです。


そんな腹の足しにもならないものはさっさと捨てて、身の丈にあったように地べた這いずり回れば楽だとおもうのですが、、、、



2023年7月13日木曜日

デジタル化の「壁」

 



十年ばかり前にOECD加盟の「先進国」を中心にPIAAC(国際成人力調査)が行われたらしいが、不都合な真実だからメディアは黙殺した模様

いわゆる生産人口世代の要素技術(読解力、数的思考力、ITリテラシー)の絶対評価と相対評価を行ったレポートが、以下


https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/pdf/piaac_summary_2013.pdf


お仕事や必要なスキル調査なんですが、、、

なんとも「不都合」としかいいようのない結果(^^)

倭國は素晴らしいことに調査対象国のランキングでは第一位の優秀な結果、、、ながら絶対評価はまことにミゼラブル。

ベルカーブの理屈からして、出来の良いヒトザルと同じくらいバカが存在する。

怒鳴る度を熱烈に支持する「バカ」と思われているプワーホワイトは決してマイノリティではなく、社会の平均値だし、それを訳知り顔にコバカにする倭人がいるならば、それまたバカだと言うことになる。


当たり前のように「読み書き算盤」がみんなできるはずだと思わない事だ。

しかし同類が群れを成しやすいそれなりの世界に住んでいると、当たり前のように「この程度は出来るはずだ」と思い込む。

情報機器を使って基本的な操作が出来る倭人は一割程度しかいないのが現実(世界平均はさらにその半分らしい)



そんな全国民から紙の証明書を取り上げて、多くの情報に紐付いた電子証明書付きのカードを四桁あるいはそれ以上の暗証番号を駆使して活用なんか、、、出来ると考える方がどうかしている。

そもそも現実を無視した業務設計、それ自体が失敗

けだし、無駄なIT公共事業。埋没原価なんだから追い銭をする前に見切りをすれば、、、そんな胆力があろうはずがない(^^)


.....

因みに、この記事だと

回答率は45%

取得率は89%、、、、推測するに全衆議院議員の四割程度しかカードを持っていない可能性があると思うのが社会常識(回答の多くは取得だから、ノーコメントは未取得の間接表現)


全国民の取得率の半分くらいってかなり凄い

二万円相当のポイントなんか欲しいとも思わない富裕層なのか最初から使いこなせないと身の程をわきまえているのかその辺りはよくわかりませんが、、、



2023年7月12日水曜日

バカと無知(2)

 続きです。

この新潮新書のタイトルは「バカと無知」

つまりバカと無知は違うという事を示唆しています。

そこで毎度の四象限マッピングを試みて見ようとしたが、、、対義語に適語が思い当たらないのだ。

一般的には(国語辞典的には)

無知と博識

バカと利口、、、なんですが、あまり座りが良くないし、スカッとしない

アタシって、バカなんだろうか?それとも無知なのかと多少は落ち込み、、、




諦めかけたところにある種のインスピレーション。

やはり、ソクラテス先生は偉大だ!

四象限マッピングを工夫してみた(正確には四象限マップでは無いが、パターン分類です)


1)知っていると言う事を知っている

2)知らないと言う事を知っている

3)知っていると言う事を知らない

4)知らないと言う事を知らない


印象論的な感想になりますが、様々な事象についてこれらに該当するヒトザルが必ずいるはずです。

どうしようもないのが4番目だと誰でもが思いますし、普通はこのタイプを「バカ」と呼びます。

世の中知らないことの方が多い訳ですから「無知」は当たり前で恥ずかしい事でもない(2番目)

だからギリシアの哲人曰く「私は知らない事を知っている」

知らない事を知らないのならば知っている事も知っているはずだ(1番目)

つまり、1番目と2番目はセットで存在しているはずであり「知あるいは無知なるもの」とは本来そういうものだ(3番目は特殊な例だから略)


しかしなあ、、、世の中の分布が教科書通りの傾向ならば、それなり様々な知の持ち主と同じだけのバカがいると言う事になり、、、困った事に例外なく平等原則が憲法上保障されており、本来ならば発揮できるはずの「集合知」がぶっ飛んでしまう。

ややもすれば、知は謙虚であり(出る釘はうたれるということを知っている)バカは(自己顕示欲が高いという悪癖すら知らない)声が大きい。


デモクラシーが行き詰まるってそういうことなんだろうなあ、、、だからと言って僭主政の方が良いのかどうかはわからないが、バカの独裁者の支配なんかデモクラシーよりもはるかに悲惨な事だけは確かだ(チャーチルがそんな趣旨の事を)







2023年7月11日火曜日

バカと無知

 雑書なんて小馬鹿にした表現ですが、新書版だし、週刊誌連載のコラムを編纂しただけだし、そもそも作者が、、、、

かの稀代の才人橋本治氏ならば、居住まいを正して読むのだが




そういえばこの新潮新書がそれなりのブランド力をもてたのは養老孟司さんの「バカの壁」なる口述筆記本のバカ売れ効果だった(アタシは読んでませんが)

どうやら二匹目の泥鰌狙いかもしれないが、狙いは当たったみたい.....


巻末に脳科学の専門書らしき文献が並んでますので、あたしも専門書の孫引き程度のつもりでななめ読み。

いささか「灰色の脳細胞」が刺激される部分もあり、、、それを「思考の補助線」と呼ぶのです。



関西弁やと「辛気臭いとか難儀やなあ」とでも言うんやろなあ、、、アタマからアホたらしいって全否定しにくい正論あるいは建前みたいな事柄を集めたのが第一章の本旨が、お手軽な娯楽が「正義」だと言うが昨今の風潮だとこと


読みながら思い出したのが、、、


くつで踏まれた事は何時迄も覚えているが、踏んだ事はすぐに忘れる


とある団体(あんまり口にしたくないのよ)の常套文句だったし、ある半島国も「恨は千年経っても消えない」だとさ

大脳の基本的な仕様は「被害を過大評価、加害を過小評価」するようになっているらしい。

確かにそうだ!

例えばハラスメントの被害者と加害者の数のバランスが極端過ぎる(ある調査では職場で三割が被害を訴えるが加害認識は1%に過ぎないらしい)

「被害」ってあまりな極端に誇張されると、、、軽視して良いものだとは思っていないが故に対応に困惑してしまう。

多少科学知識をトッピングしてみるに、、、


下方比較では報酬を感じ、上方比較では損失を感じる


平たく言えば、優越感と劣後感(快感と不快感)

快感はさておき、不快感は解消しないと毎日が不愉快極まりない

ヒトザルが己れを誇示する道は三つあるそうだ


支配または権力(残念だが獲得するのは困難)

成功(富や社会的評価を得る不断の努力が必要)

道徳又は美徳(悪を叩き正義振りさえすれば)


キャンセルカルチャーって言うと今時の新しい概念に思えますが、昔から「出る釘はうたれる」し、自分よりも上位に位置する者が醜聞でたか転びすること、またその首吊りの足を引っ張るほど愉快なものはない。

SNSの効能は、誰でもが簡単に(お手軽に)足を引っ張りやすくなり、引っ張る方は「正義」だと思ってますから罪悪感なんか持ちようもない(^^)



To be continued 


2023年7月10日月曜日

七月、文月、秋の入り

 陰暦の季節感でなくとも、理解に苦しむ昨今の七月。

秋だなんて、、、とんでもない!
まだ五月雨も明けやらずに、猛暑の日々だし、さみだれるどころか豪雨に洪水


こんな時こそ「秋の気配」を想像し、涼しさに浸る気分を味わう。


日本橋小舟町の老舗の伊場仙さんによれば、、、

扇、扇子、団扇の定義に変遷はあるものの、今では「折り畳み」の有無で区別される。

折り畳み型の扇は扇子だが倭國発祥らしいし、団扇は東西を問わず太古の昔からあったようだ。


なんにせよ、昨今は、、、ハンディファン


今年あたりからは単に送風だけでなく、極冷風タイプまで登場した。使っている本人は涼しいのだろうが、見た目はうだたく、こっちは余計に暑さが増す。


バックからハラリと洒落た図柄の扇子を取り出す女性はそれだけでルッキング評価は高くなり、花火見物ならば、浴衣に団扇で女っぷりは上がります。





秋の気配は「風」に限る、、、だから扇が付き物

八月中旬から鳴き出す蜩でもいいが、、、蝉の音はやっぱりなあ....美學に叶わない。



手にならす夏の扇

と思へども

ただ 秋風の栖なりけり(六百番歌合 夏 扇 良経)


夏と秋とゆきかう

空の通い時は

かたへ涼しき 風の吹くらむ(古今集 夏 躬恒)


ハンディファンじゃ逆立ちしても、この気分としての涼やかさは味わいようがない(^^)

2023年7月9日日曜日

扇動記事

 最悪のシナリオみたいな(^^)



人口が減れば、あれこれダウンサイジングすればいいし、需給だけの問題ならば価格できまる。


金融サービスは余計な事をしなければいい。最低限の預貯金の出し入れが出来ればいいし、最後はタンス預金で即時取引をすればいい(少なくとも個人レベルは)


国防問題は、、、そもそも前提がおかしい。

コンビニ店員は還暦過ぎても働けるだろうが、自衛官は無理。コンビニ店員の十倍の賃金をだせば若者はあつまります。十年間くらい頑張ればラーメン屋の開業資金が貯まると思えば、、、まったく心配はしていない。


一方で空き家が山とあるんだから、、、ハウスメーカーには気の毒だがリフォーム事業で生きていく事だ


鉄道問題は中身見てないから問題の所在がわかりせん

し、インフラの老朽化問題はたしかに深刻だと思います。山奥の一軒家なんかはインフラコストが必然的に高くなるから公共料金に格差をつける


多死社会をいうならば、火葬場の問題の方が大きい。

戒名がなくとも成仏できますし、般若心経ならば、アタシが唱えてあげます。


物流は、、、過度のサービスと価格の是正でなんとかなる。士農工商の下に「運輸とシステム」を位置付けた積年の報いの結果、、、ざまみろ(^^)って虐げられてきた当事者は嘲笑いますわ

2023年7月8日土曜日

凋落する、、、、




まあそうでしょうなあ(^^)


....

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アタシだって、所謂「総合雑誌」と言われる高尚系御三家(世界、展望、中央公論)は名前は知っているが、およそ読んだ事はないし、、、その気もない

文藝春秋は、、、たまに図書館で拾い読み。


さて「世界」ですが、岩波書店の公式発売部数は二年前で四万部。

まさか買い取りだとは思わないので、平均的な雑誌の返品率の四割くらいを想定すれば、、、

実売の半分は公立図書館や教育機関の図書館や研究室

つまり、市中に出回るのは一万冊弱??


それでも、まだそんなに出回っているのかなあ?

はやい話が、税金と学研費が支える雑誌だということ



生成AIの知識レベルを笑うのはともかく、一般的な反応だとアタシは思いますが、

凡そ、世間を震撼させたり話題になったりするような論文や記事が、、、一体なにがあったかなあ?

過去には、和辻哲郎先生とか......


総合雑誌というよりも「化石雑誌」だなあ