2025年9月14日日曜日

難易度が高い

 



JIGOLOという職業がある。

女を喰い物にする点が女衒と同じであるが、彼らほど人非人ではない。
娼婦に堕とすことで銭にするのと、堕ちた娼婦から稼ぎを巻き上げるのは本質が違う。
ホストのように接客という感情労働でもない、、、らしい
髪結いの亭主はただの役立たずな寄生虫である。
ありていに言えばヒモであるが、ヒモのイメージは薄汚く、正確にはちょっと違う。
エレガントな若者で、どのように生きているのか不明の者・・・それが「ジゴロ」である。

娼婦にはジゴロがよく似合うし、ジゴロなくしては存在し得ない。
ジゴロの職業倫理は明快である。

踏まれてもついていくのは下駄の雪と哀しいサガの娼婦だけ
金で女を自由する、その金を頂戴することで、世間はバランスするのかな(?)

 
多少衒学的に述べれば・・・
疑似恋愛を職業とし、擬似愛と貨幣の交換が習いとなれば、金銭抜きの恋愛なんかできなくなる(・・・らしい)
結果「貢ぐ」という一方的な愛が真実の愛に思えてくる、、、が、それはそれで一般的だ

人間のレーゾンデーテルとは、兎に角生きること・・・であるが
誰かを生かしてあげていることで、それは「生き甲斐」まで昇華する。
世の多くのお父様が、女房のパートを好ましく思わない感情に似ている。
男を養いたい願望は女性誰でもの潜在的欲求らしいが、擬似愛を貨幣と交換することですり減ってくるこころの空洞を埋めてもらえるものが必要となるのも必然。
プロによれば「減るもんじゃないし・・」なんてほざいているうちはヒヨッコらしい。
磨り減った愛の補填って、まっとうな職業の人間のできることではない高度なものだって

ある種の仮説ですが、
ジゴロの存在意義とは娼婦が存在する限り成立する職業だということなのです。
実に奥の深い難度の高い職業みたいです。



ところで、、、仮想体験でも実体験でも「ホスト」なる職業に実感が湧かない。

まあ、ホストクラブって、行った事がない(^^)

単なる接客業だし、貢いで身を滅ぼす事もあるのは、ホストもホステスも同じだが、意図的に滅ぼさせるのはホストだけ??

江戸期では、、、身を捨てて浮かぶ瀬もある、、、タイコモチ

身を捨てるが売るのと売らないの違いだけかな?

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