今年は秋刀魚が質量とも豊漁らしいから、協賛テーマでもと思ったが、、、適当なネタがなくて(^^)
秋刀魚や鰯は、かつては下魚といわれたものである。 慎み深い高級キャリアウーマンが口にするものではないが、あの香ばしい匂いには抗しがたいって、じつによくわかる。
かの才女ムラサキも夫の留守にこっそりと鰯を焼いて賞味したが、 あの匂いはファブリーズでも隠しきれない。
帰宅した夫に叱り飛ばされたのか、揶揄されたのかどっちかは知りませんが、 、、、
言われっぱなしで黙っているようなオンナじゃない。
すました顔で一首
ひのもとに はやらせ給ふ いわしみず
まゐらぬ人は あらじとぞおもふ
石清水八幡宮と鰯を巧みに懸け、倭人だったら誰だってイワシくらいってきりかえしたらしい。
秘書なら有能なんだろうが、本当に妻としてはイヤな女だ(^^)
一説に和泉式部伝説ともいうのですが、恋多き嫋嫋たる和泉には相応しくないって勝手に思っています。
ご贔屓の清少納言ならって気もしますが、 彼女は趣味嗜好の矜恃が高すぎますから、多分食わず嫌いだったに違いない。
イワシは「弱し」が転じたというのが通説。
確かに青魚は鮮度が一番。
一体、式部はどこでイワシの美味を覚えたのか?
海のない今日の都では、イワシだろうがサンマでも、鮮魚と名がつけば高級魚
主上ですら、おいそれと手に入るものではない。
式部は少女時代に父の赴任先の北陸での生活経験があるはずだから 最高鮮度の鰯をその時に食べたのであれば、 きっと忘れられない美味だったに違いない。
京に帰ってきても、あの味が忘れられない
だっから、イワシは越前に限る(^^)
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