2019年3月18日月曜日

帳簿の世界史(3)



創業か守成か
馬上で天下を取るも、治めるに難し
クラシックローマは、兵站で帝国を築いた

言い方は様々だが、内部管理(まずは会計)が、
体制を維持する。
財政規律で天下がとったとは思わないが、
放漫会計や粉飾決算で滅びた事例は数多知っている。


今時、宮中席次にどの程度の権威があるのか知らないが
隠然たる重みがあると考える方がいい。

1947年施行の宮中席次暫定規程

1 : 大勲位
1 : 菊花章頸飾
2 : 菊花大綬章
2 : 内閣総理大臣
3 : 衆議院議長、参議院議長
4 : 最高裁判所長官
5 : 国務大臣
6 : 衆議院副議長、参議院副議長、最高裁判所判事、会計検査院長
7 : 特命全権大使、検事総長
8 : 侍従長、
9 : 認証官、国家公安委員
10 : 勲一等旭日桐花大綬章
11 : 従一位
12 : 勲一等
13 : 衆議院議員、参議院議員
14 : 都道府県知事

存命の中では、中曽根康弘がトップであり、
安倍は風下にたつ。
そんな事よりも、会計検査院の院長や検査官(認証官です)の
貫目の重さ!
院長は検事総長よりも、全く目立ちませんが格上。
芸能人と違って、官の格付はこれで決まる。


会計検査院は、内閣から独立した財政規律の適正化を
検査する機関であり、ある意味で「第四の権力」
三人の検査官は、衆参両院議長の同意人事であり、
七年間の身分保障と
院長は検査官の合議で決まる...という独立性の高さ。
過去事例はないが、予算執行の結果に真っ向から異議を
唱えれば、内閣の命運はどうなるか


財政規律が権力を保持する事の理解が浸透するには
とてつもなく時間がかかったが、理解されるようになれば、
権力を監視する怖い武器である事にも気づかれ、
暗闘やら葛藤が起きたのが近世以降。
権力者は、知りたいが知られたくない...が本音
まさに、諸刃の剣である。

予算委員会でろくに予算の可否を議論せず、
決算委員会の議事は話題にもならない。
こんな有様がおかしいと思わないのがおかしいと誰も思わない。


今の会計検査院長は、女性のはず
母校の学府にいたはずがどういう経緯で、この地位についたか知りません。
女性活躍なんとかというならば、最先端を走る。
見た目からして淑女ですが、
ここぞと言うときには、段平振りかざして啖呵を切って欲しいねえ
立場からしてやれるんですよ。


貴女がやるべきことは、会計不正を暴く事ではなくて
バルザックが喝破したように、政官財の「こころの惨めさ」を
白日の元に晒すことなんですよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿