春に七草があれば、秋だって当然ながら、、、
しかし、春の七草は
芹薺御形繁縷仏座菘蘿蔔....春七草
ゆかしく漢字表記にしましたが、春の七草だと言われれば初見だろうが想定の範囲だし、草粥の具材で馴染みもあります。短歌調の語呂合わせは一旦覚えればまず忘れない。
一方の秋の七草ですが、、知名度は格段におちます。山上憶良作の覚え方の語呂合わせ和歌がさほどのモノでもなく、それに春のように食いものじゃない事も大きい。けだし、食は大業
短歌調で七つ並べるだけなら、徘徊俳諧師のアタシだって出来ます
藤袴桔梗撫子女郎花葛萩薄....秋愛草花
なんとなく漢字でも意味が通じそうな、、、なかなかの出来栄えと自画自賛❣️
もう少し刈り込んで、俳句にしてみるかな(^^)
けふは、アタシには一番親しみのない「藤袴」がテーマです。花の色が薄紫で、形が袴に似ているらしいが、
見た目愛しむほどの花かなあ?
可憐にはみえますが、、、むしろ王朝期は香草として馴染まれたようですが、これは最近知ったこと。
源氏のなかに「藤袴巻」があり、玉鬘が実の姉でないと知った夕霧が、御簾越しに恋情を訴える和歌を詠むんですが、、、意味が分からない訳でもないが、洒落に乏しい
同じ野の
露にやつるる藤袴 あはれはかけよ かことばかりも
やっぱり藤袴の特性に因んで「香り」を仄かにきかさないと、、、こんな感じに、、、
秋深み黄昏れどきの
ふぢばかま匂ふは
名のる心地こそすれ(千載集 秋下巻 崇徳院)
黄昏という時刻の感性が昨今はかなり変わってしまったが、黄昏れとは「誰そ彼」
夕暗闇ぽくってあの佇む人の顔がよく分からないという時間帯のこと。単に日暮れた事じゃない。
顔貌がよく分からなくても、肌に馴染んだ香りで貴方が分かるんだわさあって、それを藤袴の香りを例えとして歌題にしています。さすがに崇徳院さま
香りの和歌といえば、梅に花橘
しかし、藤袴にも僅かながらその類の和歌が有るのです。
やっぱり、レディムラサキは、下手な歌詠みなんだ
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