2025年9月29日月曜日

キングリアシンドローム

 



思いつき程度のウケ狙い用語だが、あまり話題になったとは聞き及ばない。
なんでもだれでもを精神病理にしてくれる昨今ですから、シカトに如かずだが、妄語綺語ほどオモロイものはない。


意味するところを詳らかにしないが、地位、権威、財力を失った中高年が立場の変化に思い至らず相変わらず偉そうにふるまう見苦しいさま
或いは
偉そうにしても無視反撥嘲笑され怒り爆発し更にみっともない行状に陥るさま

のことらしい。要するに、キレる高齢者(^^)



シェイクスピアの四大悲劇のひとつであり、多くの芸術家にさまざまインスピレーションを与えてきた。
黒澤明はリア王とマクベスの翻案映画を制作している。後者は倭國の古典美満載だし、前者は原作よりも更に悲劇的かもしれない。

そして、髙村薫さんはまことに重厚なリアル小説を上梓しています。


多少の地位、権力、財のある高齢者には教訓的なエピソード満載ですが、ヒトザルは体験からは多少学ぶが歴史や文芸から学ぶ事は苦手だ。


子孫に地位や財産をホイホイ渡しちゃダメなんです。
財務省の耳障りの良い「世代間資産移転政策」なんかは裏に策謀が隠れている。
何時迄も地位に連綿...なんて非難しますが、これは正しい行動であり、非難しているのは下剋上を目論む若い野心家



巧言令色に騙されるのはアホでしかないと、、、論語の一節は学校でならっただろう。
阿諛追従は避けるに如かず。

大体は末っ子が一番まともである。リア王の三姉妹もシンデレラのそれもまた然りだし、ブーフーウーもそうだ。

そして親兄弟は他人の始まり
元就の三本の矢なんて...ことさら過ぎて実は反面教師と
いうに等しい。
シェイクスピアリア王では優しい末娘は姉の手で刑死し、黒澤リア王は更に悲惨
父は長男次男により追放、
三男に救われるが、三男は次男の手で殺され、父は狂死。長男も次男の手で謀殺され、、、次男も早晩隣国の侵略で滅びます。



だがなあ、、、地位、権力、財は死んだらあの世にまでもって行けない。早めの対策を、、、と金融機関なんかが猫撫で声ですり寄ってくるが(^^)

さっさと使い果たす事だ。子孫に美田を残しすとロクな事にならない。

無一物無尽蔵ともいうだろう


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