2025年12月10日水曜日

インセンティブよりパニッシュメント

 


クラシックローマ史に燦然と輝くカエサルの後継者、アウグストゥス帝のあまり知られない「多婚少子化」対策

今時ならば非難轟々な内容だが、7兆円もの予算を貰いながら無為無策のまま時間だけを浪費するよりはマシだ。


文明の成熟は、非婚少子化を生む。
結婚の歓びや子供の成長の楽しみより、より面白い人生の過ごし方の選択肢が増えたのです。
倭国も成熟社会ですし、加えて貧困で結婚や子育てを諦めた(諦めざるを得ない)下流層も増加して傾向はより顕著だと言うことなのです。


寛容なクラシックローマですから、異民族すら同化して市民権すらあたえていくのですが、基幹となるローマ人の指導者層の弱体化は看過できない(少子化だから移民受け入れってとんでもない悪手だという事)
斯様な背景から、効果のほどは定かではないのだが、アウグストゥスの画期的な対策法が元老院の反対を押し切り施行された。


法律の建て付けはオーソドックスに、ペナルティとインセンティブ

インセンティブ策は、今時の発想と変わりませんから、おもしろくも何ともない。

実に「楽しい」のが、ペナルティ(^^)


・独身税の徴収

・未婚女性の遺産相続権の剥奪

・既婚者の公職への優先採用

・非多産者の昇進差別

・婚外恋愛の処罰(公娼との自由恋愛は除く)

・寡婦や離婚女性への再婚圧力

・不正婚姻は独身と看做す(不利益の甘受)


今の日本国憲法では全て無理な相談です。
だから、何もしないってことでもないでしょう。
少なくとも、やればフィーがあるってことよりも、
やる事は義務だと思えばやるのが当たり前なんだが、あんなケチくさいインセンティブじゃ産む気にもならないだろうなあ(ヒトラーの多産政策並にドカンとやらないと)




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