2015年1月25日日曜日

我が家に「銀行マン」がやってきた・・・・その後




彼女と「ディランティ」との出会いはあまりにドラマティックすぎるのですが、
その名器をひっさげて、デヴュー40週年コンサートとやらで東奔西走のようです。
ロバさんの耳には、名器と駄楽器の区別も危なく、下衆な勘ぐりしか思わない(苦笑)


一体いくらしたんですかねえ?
銀行の融資条件って・・・?
2002年に購入したはずですから、どれくらい返済したんでしょうか?
当時はまだ「動産担保融資制度」は一般的じゃなかったが・・


日本人バイオリニストでも、かのストラドをお使いの方は多いのですが、
多くは(諏訪内、川井、五嶋・・・)は、貸与品。
億単位の資金を工面し自己所有でって・・・演奏家の心意気ってもんでしょうか。
2010年7月に大阪のシンフォニーホールで、彼女の「バッハ無伴奏全曲演奏」を聞いてます。
なんちゃって「音楽の旧約聖書」と呼ばれる名(難)曲
それも全曲演奏なんて、聞き逃してなるものか・・・・


当時のブログを見るに・・・「ところで音楽の新約聖書ってなんなの?」
まさか、イザイの「無伴奏ソナタ」のことじゃないですよね
これまた、全曲演奏はめったにあるもんじゃないですから、いそいそと某ホールに
出かけました。
400名程度の小ホールです。
満席で補助椅子まででてました。
名門お嬢様女子大がネーミングライツをお持ちのようです。
コロシアム形式で、マホガニーが枯れてきて、音響がますますよくなるような・・・
この前に来た時は、前橋汀子さんトリオだった。
この楽器をソロ的に演奏するには一番手頃なホールのように思えます。

ピアノソナタの場合は「無伴奏」って言わないが、バイオリンやチェロはその形容詞がつく。
ピアノは、オーケストラの音域を十二分にカバーできるってところで独立楽器という
位置づけだということでしょう。


イザイは、19世紀から20世紀前半に活躍していますから
この曲も(傾向的には)ロマン派的から現代音楽的な色彩が色濃く出つつ有ります。
演奏は素晴らしい超絶技巧。
音楽そのものは、端正で堅牢で音楽性豊かな「古典派」大好き人間からすれば、
いささか「新約聖書」の雅称を与えるまでには至らない。

千住真理子さんは、そういう気持ちを察したのでしょうか(笑)
アンコールは、バッバのパルティータでした。












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