2019年5月15日水曜日

皆殺しのビリディアナ



芸術家ならばなんと呼ばれたい

至宝
巨人
巨匠
名匠
逸材
鬼才
才人

藝術の分野共通用語らしきものに限定したが、
他にも特定分野御用達もある。
画聖や画伯は絵画に限られて、(映)画伯は聞き及ばない。
語感も含めて尊称程度の降順

才人は多少軽くて揶揄感
鬼才は大成しそうもなく、逸材ならばその可能性を秘める。
至宝なんて呼ばれるのは古来希だし、巨人もかなり大仰


さてルイスブニュエルはどのクラスだ?
名匠というには品位に問題なしとはしない
巨匠という雰囲気でもない
カトリック教徒ならば、至宝なんつ言うはずもない。
多風多彩な作品群は訳知り顔なカテゴライズを拒絶します。

耽美
官能
倒錯
頽廃

なアタシ的に舌舐めずりする作品(昼顔とか...)もありますが、
全てでもない。
前衛、不条理なんてキーワードもありますが、最大公約数は

背徳

ビリディアナは、カンヌのグランプリ作品ですが、
ローマンカトリックの影響の強いスペインの検閲を
どうやって回避できたのか?

皆殺しの天使は、不条理ドラマです。
後年オペラになるという不思議な事がおきました。
しかし、オリジナルは不条理ではあるが、
最後の最後でやはり背徳的です。

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