リアル書店にはロシアやウクライナ関連の即席本(いささか失礼だが)があれこれ並んでいます。
こんな時期なんだから理解を深める為にあれこれ読んでみることは大切、、、なんですが、歪んだ文明観なんかを眼にすればろくなことはない。
やはり定評ありげな.....むろん平明簡潔で読み易いのが一番。
このエセーは八十年代に書かれています。
つまりソ連崩壊前。
坂の上の雲や菜の花の沖でロシアと正面から向き合ってきた蓄積の上に成り立つものですから、学研的ではなく小説的な論考なもののかなり自由なイマジネーションに満ちている点を考慮した上で、、、かなり参考になります。
大胆に司馬さんの結論を超要約すれば
ロシアとは異形の国家であり、過度に外国を恐れ且つ病的なまでの猜疑心を持つ。その裏返しとしての限度のない征服欲を持ち、その欲望は軍事力に裏打ちされる。かような隣人として難儀な性格はスラブ人固有のものというよりも有史以来途切れることのなかったタタール(モンゴル系やトルコ系の残忍な遊牧民)の侵略と圧政の結果による文明的に形成されたDNAによるものである。
さすがですねえあ....座布団三枚!(まるで◯◯チン氏の言動そのものみたい)
長年いたぶられ虐げられていると如何様な人格形成になるかは今更論じるまでもない。
某半島国のように歴史的に千回を超える侵攻を受けたりした民族とそんな経験が皆無に近い国家とが共通の意識にたつことが難しいように、、、とてもじゃないが「同じを夢を見て未来が語る」ことが不可能とまでは言わないが、かなりなハードルだと思う。
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