2025年6月17日火曜日

国宝は、読むもので、観るのはあとから

 


原作者は吉田修一
映画化の際の監督は李相日
配給は東宝

梨園を舞台とする芸事作品(要は鉄板のバックステージもの)だが、ランニングタイム三時間の大作に仕上がりました。

多分大ヒットと言われる興収30億くらいは期待出来そうな雰囲気ですが、製作費もそこそこ

海外のプロモーションが上手くいかないとあまり業績には寄与しそうもないが、このコンテンツなら客が入るのは文化成熟度からしてフランスくらいだし、アメリカや中共は無理だ


FBでやたらと褒めちぎり投稿を見かけるのですが、あまりに異様でして、ステルスマーケティングをやっているのだろうか?

アタシは、、、まだ観てません。三時間の長丁場は苦痛ですから、先ずは原作を読む(文庫本で二分冊)

語り口調の文体だからサクサクと、、、




なんだか、、、花と龍とか青春の門みたいなイントロダクションから、星飛雄馬対花形満の葛藤と愛憎へ(^^)

方や、没落した任侠の末裔、方や芸の名門の血統、


三時間の尺でも、原作は、概ね一世紀になんなんとする大河ドラマですから、かなり刈り込んだり捻じ曲げたりって思われます。映画では、道成寺や曽根崎心中が演じられたようですが、ウケ狙い(歌舞伎に詳しくない観客の方が多いのだから演目の認知度は無視できない)

原作では隅田川と阿古屋

これらの演目は、一年余りの歌舞伎修行の彼らにはとても無理無理

なんせ、後者は過去うん十年玉三郎さましか演じた役者がいないらしい難曲


そうそう、主人公は最後に人間国宝に認定されます。

出自からして様々異論があったらしいが、、、

アタシはそんな事に論評はしないが、少なくとも倶利伽羅モンモンを背負った歌舞伎役者ってまったく存じ上げないが、、、


エ・アロール(et alors)





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