伊勢物語では、なんとも言えないエピソード付きで詠われる名歌が、けふの名題
むかしオンナありけり。
オトコもいました。
橘の香りのパヒュームがお好みの美人だった。
相思相愛だったのですが、オトコのうだつがあがらないと見て・・・だか
かまってもらえなくてだか、、
別のオトコに乗り換えた・・・
がどうも予想がはずれ落馬したみたい(苦笑)
捨てられたオトコは発奮したのかどうか知らないが、立身出世で飛ぶ鳥を落とすさま。
ある夏のころ、パーテイの片隅でしょんぼりと壁の花なオンナとそのオトコが出会い、
近寄り、しみじみと・・・詠いかけるともなく
オンナは恥じ入り、そのご出家・・・と原作にはありますが、いまどきならどうなんでしょう?
もう一度って、誘いかけるかな(笑)
某氏のブログによればですが、王朝和歌に倒叙する花群って(古今集のランキング)
桜
紅葉
梅
萩
橘
藤
大別すれば、
花を愛でる
薫りを楽しむ
それ以外にも 語感を弄ぶ・・・・・ってあります。
その意味で橘は「その薫りがむかしを懐かしむ・思い出させる」ってのが約束事
その約束事は、このうたを嚆矢とする・・・ということで「定番」なのです。
このうたを本歌とする和歌群は、一大巨峰といわれ、それだけで詞華集がつくれるほどだが、玉石混淆
ちなみに比較的よく出来た本歌取り(源氏物語に登場)を見るに・・・
橘の 香をなつかしみ ほととぎす
花散里(はなちるさと)を たづねてぞ訪ふ
詠い手は、ヒカル君(自分を子規になぞらえ)
こちらの方は、むかしのオンナ(源氏名が花散里)にまだ未練があるようです。
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