2026年8月5日水曜日

ある「順番」

 


原典は定かではない。

内容からして俗俚のようだから三番と四番が定まらない。

オトコが「そそる」オンナの順番の事であり、、、

一盗(一番は人妻)

二婢(次は召使い)

五妻(最後に正妻)のポジションに異論はない。


荷風先生の断腸亭日乗の昭和10年12月には「三妓四妾」として登場している。


趣味嗜好の差もあるから、三番や四番の順位はどうでもいいが、セクシャルインプレッションの最高が人妻であり、最低が正妻だということに激しく同意、、、とか口走るようだとミソジニストだと誤解されそうだ(^^)


レディムラサキがそう考えて源氏物語のストーリー展開を行ったと考えたというのが、今日のお題だ。

ヒカル君の人生のダークサイドは「正妻との交情」

葵の上は無駄に美人なだけだし、帝から押し付けられた女三の宮(二番目の正妻)はあまりにも未熟だし、ただ最愛の紫の上を不幸にしただけ。

逆に、物語りに生き生きと色彩りをそえるのは、、、


前春宮の未亡人

義兄の、こころならずも引き裂かれた愛人

主上のお妃さま

次期天皇の妃に内定している内侍


無類の大河小説ですから、様々な視座で楽しめるってことの傍証の提示です。



2026年8月4日火曜日

開戦前夜

 


ネタ本は、猪瀬直樹氏の「昭和16年夏の敗戦」である。刊行後半世紀が経ち、いま映画化する意義はなんじゃいな?
あまり知られていないが、秋丸機関(経理高級将校である秋丸氏を核とする満洲派の経済学者を糾合した調査機関)でも同様の研究がなされ、、、結果はどちらも「必敗」


尺は138分

今時ならば長尺というほどの事はないが、かなり退屈しました。さすがに爆睡はしなかったし、平均水準以上の邦画だとは思いますが「事件は会議室で起きている」のに、湿度高めな家族のエピソードや一応戦争物だからってとってつけたような戦闘シーンが目障り。


どうせなら、、、こちらの方が


秋丸機関は陸軍省経理局の内部組織でもあり、研究結果が「必敗」では済まされない。だから死中に活を求めるならば、、、、アレコレむにゃむにゃと戦術論を展開していたような(記憶がある)

かかるが故に、分が悪いが「勝てる可能性がある一点にしがみついた」認知バイアスが働き、、、実際にはそんな戦法を誇り高い皇軍が採用するわけがないのに



製作の主体はNHKエンタープライズですが、サウスポーの巣窟みたいなイメージがあるのですよ。

だからか、映画タイトルになんか暗喩があるみたい

開戦前夜って「いつのこと」だい?

昭和16年じゃなくて、一部左翼の騒ぐ「第二の戦前」の事がいいたいのかな?

軽々に台灣有事やら北鮮に対峙やらを騒ぎ立てるネトウヨに対する警鐘なり警告ならば、意味ありげだが、MSG性が余りにも弱い


2026年8月3日月曜日

the Open

 



先ずは、優勝おめでとう㊗️

若くして頂点を極めると後が大変ですが、プロゴルフの世界では、「一勝は誰にでもチャンスがある。本当の実力は二回勝ってから、、、」といいますから(^^)


After victory, tighten your helmet strap


枕詞はここまで

最近はゴルフの興味は薄れたが、メジャータイトルはまだ追っかけてます。しかし、AIG女子オープンってなんじゃいな?

メディアの扱いからして、メジャー競技みたいなんだが、、、

ネーミングライツ契約で決まっているんでしょうが「全英」の冠を外した和訳に誤解がある。

正式名称は、、、


the Open

the Women’s Open


ことさら「全英」なんて言わす、それ自体に全英の意味を含むのが歴史と伝統なんだからって、、、ネーミングライツも奥が深い

正式な名称は単にスポンサー名を追加しただけですので、和訳ならば「AIG全英女子オープン」が正確という事。

キャプションは親切だが、正確ではない。



下衆の勘ぐりですが、ナンボでネーミングを売ったのかねえ?

無論公表はされてませんが、日本国内の相場よりゼロが一桁多いらしい。

2026年の賞金総額は、16億円!

AIGがスポンサーになり、三倍に高騰しましたから、想像がつきます。


ネタニヤフ調書

 


彼はイスラエルの首相である。治安部隊に所属していた際には兄貴共々英雄だった。

政界に転じてから、、、権力は腐敗する、長期になれば必ず腐敗するって、けだし絵に描いたような有様。

彼が訴追された罪状は、政治家なら必ずついて回るものばかりだが、、、まるで汚職のデパート。

タチの悪そうな牝鶏もいますから、始末におえない。


こんなドキュメンタリー映画がひっそりながら小屋にかかるのだから、日本国も捨てたもんじゃないが、、、この手のジャンルの映画がまったくつくれないのだから、あまり評価はできない。


無論、政治的なプロパガンダとの非難轟々。

でも、虚構か真実かは司法の場で明らかにすればいい。イスラエルの司法は、今んところ政治的圧力にめげずに、訴追し、とりあえずは中東の騒乱が落ち着くまでは「審理保留」のようです。

しかし、今年の秋にはイスラエルの総選挙やアメリカの中間選挙もあります。

ネタニヤフの戦争継続策に怒鳴る度だってこれ以上同調できるかしら?そもそも彼の政権与党が勝てるかどうかも微妙らしい。



彼が退陣し、裁判で負けたからと言って中東に平和が来るかどうかはわからない。

ユダヤ対アラブだけの単純な構図ではないって事は知っていますが「コルディオスの結び目」みたいに複雑怪奇。

アレキサンダーは快刀乱麻に絶ったが、凡愚な政治家には無理


小屋で見逃したが、有難いことに動画配信サイトにおちてきました。実に面白い、、、っていいたいが、事実だけの淡々としたドキュメンタリーのようにみえます。


2026年8月2日日曜日

困ったこと

 




近くの川端に自生していた欅の大木が倒壊し、川面をふさぐような有様が出来!


熊本の地震やガス爆発に比定にもならないが、遠くの大事より近くの小事ということもある。

とりあえず、役場に電話したが、曰く、、、この河川の管理は県の管轄である。堤防の所管は、、、ムニャムニャ。

個人の所有地内の事ならば行政は不介入。


毎度のたらい回しが始まったのは想定の範囲


そもそもは堤防の瑕疵に起因しているんじゃないの?

ならば、被害者はアタシだ。もっとも、アタシん地かどうかは地籍図をみないとわからないけど

すぐ横に用水路が流れているようだが、ちゃんと排水出来るように管理できておらず、あたり一面が弛んでいる、、、その管理責任ってどこにあるんだい?


ともあれ、放置しておくと、、、もうすぐ台風シーズンでこの川が増水すれば、倒木は下流に押し流される。そうすれば下流の何処で人的や物的被害がでる可能性がある。

手をこまねいている事自体が、、、つまり行政の不作為による災禍となる、、、かもしれないよ

とかなんとか脅迫めいた言辞と受け取ったかもしれないが健全な市民の懸念の表明である。


アタシが自力で復旧すべきものならば(多分その可能性が一番たかそうだが、今時点なんとも)直ぐにもやりますが、アタシは箸と本より重いものは持った事がない。

シルバーセンターに頼んでも多分無理。この暑いさなかに誰もやってくれないし、、、

やるなら代執行でやるしかないよ。


とかなんとかまくしたてておいたが、、、解決まで時間かかるだろうなあ。

行政代執行ともなれば、プロセスが長いし、費用の妥当性については当然ながらアタシは追求しますから、、、

二次災害が起きない事を祈るだけだ。



我が家の竹藪の一角なんですが、昨今は筍をとるわけでもなく荒れ果てている。自生の琵琶の木もありますが、大抵は収穫前に野鳥さんが啄んでいる。放置物件さながらの雑地(固定資産課税対象地かどうかも定かではない)

この欅だって、北側の欅の木の種子が飛んできて、大木になったもののようだ。

この際、きれいに整地してもいいのだが、、、


2026年8月1日土曜日

終活

 



立つ鳥跡を濁さずってことなのか、、、、余計な手間を子孫にかけさすのは本意じゃないから、やれる事はやっておくかな、、、というか、意にそまない野辺送りなんかだと安心して死ねないし(^^)


しかし、平均寿命が八十五歳くらいからすれば、いささか早すぎないか?

つらつら思うに、意図的な財産隠しの時効は七年余りだ。

終活の必要性にそんな意図を明示している訳がないが、暗喩としてはそういう、、、(かもしれないって事)


相続税の心配の無いご老人は、とやかく考える必要はない。自分の野辺送りの段取りだけを予めやっておけばいい。


戒名を生前に準備しておく(折角だから院殿大居士にしてもらうかなあ)

祭壇の予約等葬儀式次第一式をきめておく(僧侶の読経以外は延々と管弦楽曲を流してもらおう)

財産目録の整理(ある程度の遺産はあることにしておかないとあらぬ疑惑を徴税権力が、、、、)



そんな俗事を思案するよりも、他にすることがあるだろうって事が今日の本題


佐藤一斎先生曰く


老いて学べば、則ち死しても朽ず


池田晶子さんや宮野真生子さん(どちらも癌で夭折した哲学者。最後の一日まで執筆や次回作刊行の準備をやっておられたそうな)のようにストイックでは無いが、最後の一日に相応しい著作を読みかえしてみてもいいかな


例えば、、、


磁力と重力の発見(みすず書房版)


最後の枕頭の書籍があまりに「貧相愚昧」だと品位に関わりますって、相変わらずのミテクレ大事なええカッコしいだ。



そう言えば、学徒出演で死地に赴いた帝大生たちの定本は岩波文庫や新書だった。

嵩張るのはよくないし、再読に耐える良書の宝庫。

まとまった読書時間がとれないから、短文や詩歌がいい。

萬葉秀歌やパンセが人気だったらしい。

しかし、澁澤龍彦のエッセイで「敢えて黒死館殺人事件を持参した」学生さんがおられた、、、嘘かも知れないが案外本音の表れかも










2026年7月31日金曜日

若紫の帖

 



ヒカルくんが18歳頃のお話し。
まことに重要なモチーフやエピソード一杯の巻です。
大河小説の常として、食間のデザートみたいな幕間狂言バナシも結構ありまして、山場だけ追っかけて読むとか、読む順番を変えるとかが通の手口
序盤で言えば、桐壺、夕顔、そして若紫だけを読めばいい。
申し訳ないが、空蝉、軒端荻、末摘花なんかは、、、無視して構わない単なる通行人
そしてエベレストのような最初の山場が一気にくるのが若紫帖


藤壺女御への恋情抑え難いなかで、夕顔と遭遇し一気に燃え上がるヒカル君だが、デートの最中に物怪だか生き霊に魅入られた夕顔は頓死し、心労で病臥に伏し転地先で遭遇したのがまだ幼い紫の上、、、というのがイントロダクション

実は彼女は藤壺の姪にあたり、一目見てロリータコンプレックスの制御が効かなくなる。


なんとまあ、幼児拐かしと天皇の奥様への不義密通を同時に起こすなんて、、、かようなスキャンダラスな主人公は他にいない。


最初に若紫帖を読んだのは高校の古典の教科書。

加えて、五年前に結婚した葵上との寒々とした交情も描かれますが、、、実に疎ましい。無駄に美人としかいいようがない。

そして、ウワサの六条御息所も和歌の交換だけですが登場しますが、、、これまた、無駄に美人で無駄に品位が高く無駄に教養豊か。


中盤以降に活躍する女性のオンパレードやら深刻なエピソードの発端ですから、極めて重要な帖なのです。

だから、教科書にも採用されるのだが、なんせ教師様がまるでよくわかっていないからか、アタシ的な背景説明をやらない。だから面白くもなんともないって悪しき印象だけが残る

2026年7月30日木曜日

真夏はオペラ

 



近隣にコンサートホールが出来て20年あまり。
ほぼ毎年、恒例の夏のオペラには足を運ぶ。

あんな通俗的な大衆芸能なんか、、、ともおもうが、ケメ子様が行きたいというから、、、、毎年同じような出し物だが、カネのかかる芸術形式ですから冒険は出来ない。


今年も定番の「カルメン」です。(来年は魔笛)

でも、演出家が変われば、まったくの別物になることもあり、月並作品を繰り返し観ることもあながち、、、新しい発見って話



この公立ホールは成功している部類らしい。

年間平均で客席の九割強が埋まる

しかし、年間事業費(つまり総原価)とコンサート収入はバランスしているが、事業費の四割強は行政の補助金。

高等な芸術では儲けが出ないってこと。

狂言は行政丸抱え、歌舞伎も松竹あればこそ、能はお弟子のセレブマダムのお財布が支えている。


健康もそうだが、文化藝術も金食い虫なんですよ


公演は毎回ほぼ満席ですから、公演回数を増やすか入場料を上げるか、、、、同じクラシック公演でも東京よりはるかにお安いが(関西人はケチやからなあ)客層の高齢化が将来の不安材料だが、アイドル路線に舵を切るわけには、、、

遺贈寄付やネーミングライツの値上げやらてはうっているようだが、焼け石に水。


そう言えば、最近の公演のラインナップをみても、食指が進まない。貧すれば鈍すって、このこと。

凡で鈍重な公演ばかり、、、だったらオマエがプロデュースをやってみろ!って言われそうだが、、、




小ホールの企画くらいならアイデアはないではないが、、、、

2026年7月29日水曜日

中央構造線断層帯

 




また熊本ですか。

月並なことしか口には出来ないが、大変でしたねえ。ご苦労をお察しします。

地震国ですから、安心安全な場所はないに等しいとは言え、、、やはり中央構造線は「危険」なんだろうなあ



ウィキの記載をそのまま引用します(明治期以降)

経験値からすれば、構造線のライン上が全て危険というわけでもなさそうだ。

アタシんちの寒村陋屋もライン上なんですが、過去事例は確認できない。だからといって安心とは言えない。

治に居て乱を忘れず、、、過日の母屋の屋根の拭き直しの際には瓦葺の固定は辞めることにした。

熊本城築城の知恵を参考にしたってこと(大きく揺れると、瓦葺だけ崩れ落ちる筈)

実のところは、、、備え有れば、憂うる事態は生じないという迷信です。