2026年2月26日木曜日

受賞式を前に

 


むろん、アメリカの話

日本ナントカは、、、「国宝」の一本被りがいまから眼に見えますし、プライズとしての成熟度がまだまだ、、、、特段世界に冠たる映画賞にしようなんて意思もみえないし、だから話題にはしません。


さて、目一杯の十作品がノミネートされています。

うち五本は観てますが、後は劇場未公開あるいは波長が合いそうもないから最初から断念

しかし、ノミネートされる作品群が様変わりしました。かつては、なんでもかんでもトマトケチャップぶっかけのアメリカンテイストが、、、なんか気取った多様性まみれ。


懐かしい味わいは「F1」くらいかな?

できれば、昔ながらの味わいに新しいテイストを加えた作品が選ばれると嬉しいが、やはり、一押しは、、、、


ところで、今年は第98回

もう少しで百回ですから、いまから記念イベントを思案中だろうなあ

オールタイムベストなんかを過去の作品賞作品から選ぶとか、、、「何を選ぶか?よりもどう選ぶか?」を考えるのがたのしい。




さすがに全ては鑑賞してません。

太古の作品は、観る機会も意欲もないし、知ってはいますが、食指が昔も今もすすまない作品ってやはりあります。

素直に選べば、リバイバル上映されるような作品ばかりになり、面白くもなんともない。

逆に、選ばなかった不明を恥じて、受賞作品以外から選ぶとか、、、、(^^)



恐怖の大天使

 




ブラックぺアン(海堂尊作品)
ミカエルの鼓動(柚月裕子作品)

作品テーマとして手術ロボットがある意味で主人公です。
手術は外科医のメスの切れ味に依存しますから、卓越した技量は神の手とか手術室の悪魔やら、、、雅称とも畏怖的表現に事欠かない。

よくは知りませんが、手術ロボットはあくまで支援であり操作はヒトザルである医師が行うらしい
自動運転レベルに例えればレベル2とか3程度なのかしら?


小説的には経験の少ない外科医でも高度な手術がこなせるし、遠隔操作が理論的に可能と言われるが、、、絶海の孤島の患者に東京からネットワークを介して高度な心臓外科手術を行うってドラマティックだが、トラブルが発生したらどうするんだろう。


極私的な興味からすれば、そのメディカルロボットなる商品のネーミング。
世界最初のロボットの商品名はダヴィンチ(米製)
由来は言わずとも分かりますが、国産ロボットは火の鳥。外来製よりも安価で小回りが効くのがウリらしいが、ネーミング意図がよく分からない。
この辺りをそのままドラマ設定に使ったのがブラックぺアンに登場する「ダーウィンとカエサル」というロボット

一方で柚月版では、ミカエルという名称のロボットが登場します。
数ある天使の中では最上位をしめるのが大天使聖ミカエル。 
ミカエルの双子の弟はルシフェル(サタンの別名)
ルシフェルはミカエルと並ぶ神の使者であったが、傲慢で下剋上を企てたとして天界から追放されたとされる。同じ血が流れている兄弟、、、ということからして作者の意図あるいは暗喩を感じ取ることは難しくない。

よくある事ですが、神と悪魔はコインの裏表

2026年2月25日水曜日

スワンの日

 



さる22日はネコの日ですが、、、「禁煙の日」でもあります。
何故に「22」かというと、、、吸わん(スワン)から。
WHOは世界禁煙日を別に定めているが、知名度が低くいことは同じようなもの


喫煙習慣がさまざまな健康被害をもたらすはずだが、頑固なまでに禁煙や絶煙に背を向ける輩がいます。そういう手合はやっぱりアタマが悪いのだろうか?



なんとも「大仰」なことよって(^^)

喫煙とIQの相関がそんなに高いのかしら?


喫煙率が傾向的に下がっている事は事実だが、全体的に日本人が賢くなったようには見えない。
煙草一本で14分(5分という説もある)寿命が短くなるらしいし、非喫煙者の方が男女とも受胎能力が高いと言われる。

ならば、受胎可能世代には禁煙奨励をし、そうでなくなった高齢世代には逆に喫煙勧奨、、、、さすがにそこまでの暴論は聞き及ばない。


2026年2月24日火曜日

センチメンタルバリュー

 



確かに素晴らしいとは思いますよ
ベストでなくても、ベストテンランキングには確実な指定席
しかし、あまりにも極私的であり過度の感情移入には、我が身を隠避したくなるって批評家感情もありえますから、今時点で断定するわけには(^^)



センチメンタルバリュー



直訳が難しいが「極私的(優れて個人的)な愛着」って語感かなあ?


ノルディック映画です。

三代(四代かな?)にわたる家族の静かな葛藤の物語なんですが、知的職業一家なもんで話がキャベツ(^^)

主人公の映像作家は久方ぶりの新作映画(家族のものがたりのようです)のヒロインに舞台女優の長女をオファーするが、、、にべもなく

娘二人、とりわけ長女は父親に負わされた古傷からまだ癒えていない。


なんだかんだと、山場がないように見える展開ながらドラマティックなストーリーは進展し、、、


途中から、アレレ?こんなシーンはありえないだろうって思えば、それは主人公が監督する映画のシーンだった(長女は予定調和的に出演しました)

入れ子構造で、フィクションとノンフィクションを混ぜご飯にするのは映画の普通の技法なんですが、そこまで虚実を判然とさせないのは、、、その職人芸には微苦笑するしかないというか、脱帽最敬礼


珍しいくらい、家族三人に扮した役者がみなさん輝いています。

実に素晴らしい。

カンヌでグランプリ(これは凄いことなんだが金メダルじゃない)

さらに、オスカー作品賞ノミネート

昨今のアカデミー賞は、何でもかんでもトマトケチャップをかけるような味わいを脱却しましたから、カンヌ的に好まれるテイストが選ばれるかも?

それはそれで、映画賞の多様なジャッジの均質化になり、あまり感心はしない。


2026年2月23日月曜日

藤原高子作

 



気取った修辞な名題ですが、語感からして漢風文化時代の和歌です。


雪の内に
春は来にけり
鶯の凍れる涙 けふや溶くらん


作者は、二条の后(藤原高子)
清和天皇の奥様にして御子息は陽成天皇。「国母」として絶頂をきわめたのだが、浮き沈みが激しいこと比類なく、、、

業平との駆け落ち騒動(伊勢物語の芥川の段の逸話)
陽成帝は殺人の咎(多分事実)で退位

二条の后系の皇子達は帝位継承から放逐
供奉僧との不倫(多分冤罪)で称号剥奪宮中追放
死後四半世紀を経てやっと名誉回復

この和歌(八代集にたった一首の后さまの収録歌)はきたるべき春を讃える一連の和歌の並びの一首ながら、春怨とか春呪の雰囲気すら漂う。

古今集編纂時は、彼女の名誉はまだ回復されておらず、その時期に「もうすぐアタシってカムバックしてやるから、いつまでもめそめそしないの」なんて裏読みが出来る和歌を勅撰集巻頭の四番目に押し込むなんて、、、普通なら「読人不知」にするところを実名とは貫之はかなりな度胸というよりも確信犯



平安期の和風文化の底流には反体制の伏流が流れており、古今集自体が「反藤原」が隠れた編纂意図だと、、、喝破される先生もおられます。
この和歌の出来栄えはさほどとも言い難いが、背景理解だけに支えられている。

2026年2月22日日曜日

教場

 


まずもって当たり外れがないのは「バックステージもの」

ついて、、、、学園青春ドラマ系かしら?


警察小説に「教場」なる作品がある。
この分野での新基軸だと思いますが、あまり追随する向きはない。
木村拓哉が主人公の神奈川県警察学校の鬼教官を演じるのですが、なかなか様になっていると思います。
この小説の映像版ですが、ジャンルとしては「学園青春ドラマ」だ。つまりある種の教養小説ですし、先々ブレイクするかもしれない若手をジュッパヒトカラゲに登用できる「旨味」もある。

アタシにはほぼ全員の顔と名前が一致しない(^^)


しかし、テレビと映画の相乗効果狙いは珍しくはないが、先ずテレビ版があり、その続編が動画配信サイトにオンエアーされ、、、満を辞しての第三作が劇場公開。

興収は木村拓哉の番宣努力やらで期待出来そうだが、、、、この「三部作」を時系列的に見ていないと人物関係やストーリーの細部がよく分からない(別に分からなくてもさほど支障はないのですが)ところが、隔靴掻痒。

なんせ、アタシはTVは見ないし、Netflixとは視聴契約をしていない。



公開初日の一番最初の上映の観客動員をみるに、、、観客の多くは、そこまでの細部に拘らないようです。



エンドロールを見落としたかもしれないが、製作協力に「神奈川県警本部」の名前がなかった。

警察当局の協力がなくても製作に支障はないから協力要請をしなかったのか、あるいは気に入らないシーンや台詞があったからか?

絶対に後者だ!




2026年2月21日土曜日

名台詞の宝庫

 



ラブロマンスの極致の名作ですが、露骨なまでのプロバガンダ映画でもあります。
製作過程では完成シナリオが出来上がっておらず、手探りその場当たり的に撮影が進められ、ボガードもバーグマンも何を演じているのか皆目わからない。
43年(44年かな?)のオスカー作品ですが、戦時中だからプロバガンダの一環も後押ししたのだろう。


後年、バーグマンが始めてフルに鑑賞して・・・・曰く「こんな素晴らしい映画だったの!?」

名台詞の宝庫といわれる部分には、激しく同意しますが、映画自体はそれほどでもない。

しかし、映画の持つ「娯楽性・大衆性・感情移入性」なんかに重きを置けば、やはり素晴らしいのです。


"Here's looking at you, kid."


"Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship."


"Play it, Sam. Play 'As Time Goes By."


"Round up the usual suspects."


"We'll always have Paris."


"Of all the gin joints in all the towns in all the world, she walks into mine."


映画史上の名台詞といえば、なんとベスト百位までにこんだけも入ってしまう。
このランキング自体、アメリカンとの感性の違いをまず感じてしまうのだが、、、



君の瞳に乾杯!って字幕を見れば、なかなかの名超訳だと思います
単に「友情」の始まりっていうんじゃなくて、アタシなら「腐れ縁」と訳したくなる
一般には play it again sam だと・・・・思っていたが記憶違いのようです
次はよくわかりません・・・・
巴里・・・云々はいい台詞です。

すがりつくいいオンナをつき放つように別れる時には最高の台詞だが、決して残酷ではない。
最後もいい台詞ですって酒飲みはそう思う。



追記


カバー写真の映画シーンでのバーの経営者リックと若いオンナのやりとり(オンナの台詞は字幕版で)


昨日来てくれなかったのね

That’s so long ago,I don’t remember.


明日は逢ってくれる?

I never make plans that far ahead.


字幕は対句的な洒落た表現だが、、、オリジナルの英語は即物的だ

別に面白くもなんともないなあ

2026年2月20日金曜日

宗教法人税制

 歴史的にも人格的にも偉大な方々が、宗教者の中に数多おられることは承知しているが、、、別に優遇税制があったから、生まれた訳でも無かろう




明治初期の攘夷に端を発した王政復古論は、とんでもない熱病を蔓延させ、あまたの宗教遺産を灰燼に帰して 、あるいは海外に流出させてしまった。
そんなことより、情けないのは宗教弾圧(廃仏毀釈)に対して宗教者の矜持にかけて信仰心を全うしなかった僧侶たち。
唯々諾々と還俗し、あるいは神職に衣替えし恥じ入ることを知らない。
中には仏の教えに殉じた宗教者もいたかもしれないが、歴史の遠景でしかない。
嵐が収まれば、またぞろ坊主稼業の再開となれば、そりゃ檀家の信頼を得ることはできっこない。
それが現在にまで至り・・・憲法上の「信教の自由」を隠れ蓑に宗教ビジネスを家業的に展開する存在でしかないって、言葉が過ぎるかな?

しかし、正直にいって、信仰ではなくシノギ。

だっから「信教の自由」なんて、、、なんとも大袈裟な。西洋のキリスト教徒とは流した血の量がまるで違うのです。



宗教法人税制改正が唐突に浮上した。

野党となった某党はカラダを張って反対するし、かの戦闘的な京都仏教会は、観光税反対の時みたいに拝観拒否なんてやるんだろう。

多分、税制改革はうまくいかないだろう

だって「かまえ」が小さいから、適当に妥協するしかなく、それじゃなんにも残らない。


税制の基本は「簡素、公平、中立」と加えて「透明」

このプリンシプルに違背する税制は、悉く問題があると、、、大上段に(^^)



to be continued 



2026年2月19日木曜日

オリンピックあれこれ

 


四年ごとの俄かウインタースポーツファンにすぎないが、健闘するさまや日章旗掲揚の栄に浴することは、素直に喜ばしいし、慶賀の至り


今回の冬季五輪は、参加選手の男女比率は概ね五分五分になり、ジェンダーフリーが実現した、、、とかなんとかIOCは胸を張るが、、、、それも「慶賀」かなあ?

選手以外の参加者(役員なんだかと)は、男性の方が遥かに多そうだし、競技の中身を細分化し無理やり女性参加種目をつくるのは五輪の肥大化の弊害もある

そもそも、クラシックグリースのオリンピックは男性のみのスポーツ大会だったし、中近世においても、戦争とスポーツは男性貴族の専有物だったというのは、、、、実はウソなんですがね(少なくとも前者には誤解がある)


オリンピックは元来は主神ゼウスに捧げる神事である。ゼウスはオンナ好きの割に恐妻家でヘラにアタマが上がらない、、、なんて文脈で考えれば、ヘラに捧げるスポーツ大会があって然るべきだし、それは女性だけの競技大会であり「ヘライア祭」と言われた。


参加人数だけでジェンダーフリーのメルクマールにするのは、帝国陸軍の悪しき「員数主義」と変わるところがない。


個人種目に加えて、、、


男子団体

女子団体

混合団体、、、なんてやらなくても

冬季のマイナー競技はいくらである。例えば


アイスクライミング(冬のボルタリング)

アイスバレーボール(ビーチではなく雪上)

スノーフラッグ(ビーチじゃなくて)

あとは、、、雪かきとか雪合戦


別に面白がっている訳ではなく、それなりの遠謀があっての発言です。