2026年8月11日火曜日

モネと時間旅行

 


ブラックマーケットの三大商品は

麻薬
武器
名画

と言われる。
交易の市が立つとはそれだけの需要がある証拠だが、名の売れた絵画なんかこれ見よがしに部屋に飾るわけにもいかず、密やかな個人美術館で舌舐めずりしながら至福の境地に浸るのだろう。

フェチの極地とはこの事。


絵画には、自ずと宮中席次があるようで

宗教画
歴史画
人物画
風景画・・・・・とかなんとか。

しかし、教会や大貴族がパトロンの時代からブルジョワジーの時代ともなれば、風俗画に人気が出る。
年中行事のような戦乱や略奪を考えれば、持って逃げられる大きさが望ましい、、、ということで印象画風が大人気。
世に言う「印象派」という用語は、モネの作品に由来するが、本来は罵語。
しかし、語感が良かったのか、逆に人気と注目を集めたらしい。

需要があっても、さて、供給は・・・・
窃盗犯に変わりはないが、美術品泥棒ともなればなんだか知的。
当然知性がないと獲物の目利きが出来ない。
もっとも、捕まえる側にも相応の知見がないと話にはならない。


デヴィッドフィンチャーの「セブン」
七つの大罪をなぞった猟奇的連続殺人事件ですが、犯行現場の抽象画を逆さまに飾るという「ミス」を犯人は犯すが、それはある種の罠だった。
モーガンフリーマンのような知的なベテラン刑事がいたからストーリーは巧妙に二転三転する。一方で相方のブラピは筋肉で出来た脳細胞の持ち主に描かれるのは、お気の毒(^^)

さておき、映画の世界やらの絵画泥棒の定番は、贋作をすり替え、発見を遅らせるというパターン。
実話ではあまり聞かないのですが、ストーリーの面白さ狙いということ
ある種のコンゲーム映画ですので、引っ掛けトリックの妙味も楽しめるというか、そっちが本命


映画「モネゲーム」では、モネの積み藁
あと「Forger」には、同じくモネの日傘をさす女


絵に描いたような獲物の選び方は、定番のクラシック音楽しか流れない邦画みたいなですが、大衆娯楽ですからマニアックな絵画を選んでもしょうがない。



実のところは、長々と昔の映画ネタを並べただけ。

本命はこの「モネと時間旅行」

非常におしゃれに出来上がっているようですので、バンセン代わりに

公開が待ち遠しい



2026年8月9日日曜日

不幸の手紙

 





そもそもが徒花風なビジネスモデル。
いわゆる「夜職」自体は普通のお仕事と言えなくはないが、それに寄生する虚業ともなれば、、、

創業は87年。

長年粉飾を繰り返していたらしいが、さもあろう。


興味半分にウェブサイトにサーチすれば、堂々と「営業」中です。

そして、冒頭に破産管財人MSG

そう、、、これが「不幸の手紙」

かいつまんで言えば、


アンタの売掛債権は全て留保されます

優先的に弁済される債権の残余から支払われます


貸借対照表にウソがなければのはなしです。ウソがあったから「破産」したのですよ。

アタシは「虚業」と切ってすてますが、必要性がそれなりにあるビジネスモデルですから、ウソの程度が許容範囲ならば民事再生になったはず。仮に再生の可能性が低くともメンツもあり、最初から破産申請なんかやらない。

だから手がつけられないほどボロボロなんだ(よく金融機関の審査が通ったもんだ、、、危ないと判りながらの新規融資は背任になりかねないが、色々あるから「行員から縄付は出さない」のだろうし、今は、、、検察機構がガタガタだし


一旦、債務者の財産は「破産財団」を構成する

破産手続とは、その財産の分捕り合戦なんだが、

ザックリ言えば、破産手続費用(管財人の報酬を含む)が最優先

そして、労働債権、税金、公的保険料

最後に一般的な営業債権だが、多分何も回ってこないような気がする。


思い出しても不愉快になるのが不幸の手紙

こんな手紙をもらったら最後なんだから、思い出すだけで腹が立つ。


受け取らないように、最初から手を出さない

やるなら担保権であらかじめカバーしておく。

ハイリスクでもハイリターンならば、やってみるかって冒険は否定しない。


というのが防御的対応なんだが、大抵は「ハイリスクローリターン」。

もはや抜き差しならない事態に陥っている。


要するに「十万の英霊、二十億の国帑」なんですよ、

日清日露の戦死者と戦費を今更無駄には出来ない・申し訳ないって、泥沼にのめり込んでいったアレと同じ。

商人さんの場合は、簿記や経理計算はそこそこ教えられているはずだが「原価計算」は正しく教えていない。

全く知らないわけでもなさそうだが、、、埋没原価の罠って実に恐ろしいのです。

2026年8月8日土曜日

ある格差

 


SNSから拾ってきた図表の転載です。

データの出所なりが不明ですので、値の検証はやりようがない、、、一般的に言われている傾向に合致するから、あながち「間違い」ではないだろう。


日本国全体の四卒大学進学率の総平均は50%強

しかし、性差や地域差がかくもあるものか?

一般的には、女性が劣位だと考えられるが、唯一徳島だけが例外。理由が皆目分からない。

京都は分からんでもないが、東京ってダントツに高いのだ!堂々とシラバスに「アルファベットや九九みたいな義務教育レベルの再教育」をうたう大学があるくらいだから、、、「拾う神がある」ってことかな(東京は、レベルに応じた選択肢が豊富と言い換えることにしよう)


高い事が絶対的に素晴らしいのかどうかはなんとも言い難いが、地方が「不利」なのは事実。

でも、全国模試だと北陸三県が優位と言われるが、、、この表からは有意差は認め難い。


更に18歳人口が田舎主体に減少し、野放図に膨張した大学の数も絞られていく。

大学が廃校になった地域(田舎)は惨めです。

若者がいない街になり、地方の担い手(地方自治体職員のなり手とか)にも事欠く、、、

首都圏での大学新設は認めないと文科省がいい出したが、あの方針はどうなったかあ?(都知事は猛烈に反対したらしいが)

今や、既設校の地方移転を議論すべきかもしれないし、あるいはあの悪名高い「上山下郷運動」みたいなことをやりますかなあ



2026年8月7日金曜日

右大臣家の陰謀

 



宮中での陰湿な外戚の暗闘。
自らがカシラになろうなんて考えずに、巧妙に寄生し、操り、実利を貪る、、、源氏物語とはヒカル君のプレイボーイ生活を活写しつつも、その舞台裏を垣間見せる。



桐壺帝を支えるのは、左大臣家と右大臣家。

家格は左大臣家が上だが、持駒の数(政略結婚の道具)に事欠かない右大臣家の侵攻が油断できない。


先ずは、帝に娘をあてがい皇子出産。そして立太子!

右大臣家の長女(弘徽殿女御こと十二単を着た魔女)はその首尾を全うし、後宮に君臨する。

桐壺帝の次男(ヒカル君)の出来映えが長男を遥かに凌駕し、右大臣家としては心波騒ぐ。御家騒動の芽を摘む為、臣籍降下と相成ったが安心は出来ない。ヒカル君籠絡策としての次女との結婚話は失敗(逆に左大臣家の葵上にさらわれた)


桐壺帝譲位のあとは、朱雀帝(母は弘徽殿女御)の即位だが、その東宮は藤壺中宮の皇子だし、ヒカル君の皇籍復帰の奇策だってあるのだから、ここはなんとしても看過できない醜聞で宮中追放の成し遂げないと、、、


かくして、弘徽殿女御と父右大臣との謀議の結果、、、

宮中の花宴のあと、朧月夜(右大臣家の末女で東宮の後宮入りが決まっている)に誘われるままに、、ムニャムニャ。しばらくして右大臣は自邸での藤宴にヒカル君を招待する。朧月夜に再会できる一心で、飛んで火に入るなんとやら。


濡れ場を右大臣におさえられたヒカル君

バレなきゃどうでもいいが、周知の大醜聞ともなれば、、、蟄居閉門所払いと相成り、遥々播磨国まで落ちていく様となってしまった。


右大臣家の陰謀は成功裡のうちに終わるのだが、浮世離れしたヒカル君は我が身の不幸を嘆くよりも、不在時の間のガールフレンド達の身の振り方にあれこれと腐心し、、、そんな場合じゃないだろうって思うのですが(^^)


だっから、多くの読者は須磨明石で剥落するところまで読んでつまんなくなり諦めてしまう。

本当に面白くなるのはこれから、、、つまり「シーズン2」からなんですが、新しいガールフレンドの明石の上が田舎っぺのイモですから、ファンも逃げます



.....


レディムラサキの原典では、陰謀劇を露骨には表現していませんし、執筆連載のパトロンからしてそんな事は書いてはならない。

読む人が読めば、、、って、あちこちに暗号鍵をばら撒いている

2026年8月6日木曜日

大ゴッホ展のその2

 



今生の想い出に、、、

「夜のカフェテラス」を、鑑賞した以上「アルルの跳ね橋」も観ないとねえ


早速に公開開始月限定チケットをネットで買い求める。

当然「割引」券

日時予約は、、、出来ない。10月になると出来るらしい。

二段階は面倒だが、システム処理としては制御が単純になるはずだ。予想通り快適に完了!


しかし、残念だが「撮影不可?」みたいだ。

夜のカフェテラスは撮影が出来たんですがねえ、、、

なお正確な但書は「電源のオフあるいはマナーモードの指定」ですから、鑑賞中の通話規制だけ、、、、だと期待しましょう。



ちなみに、このカフェテラスも現存していますが、なんと黄色のペンキを塗りたくり、、、かなりガッカリだったと友人が、、、

ラングロア橋は現存してませんが、レプリカがあるそうです。



オスカーワイルドは「自然は芸術を模倣する」と逆説的な諧謔を述べていますが、どうも本物の風景を見てもゴッホの芸術はイメージ出来ない(^^)

まあ、どっちも「本物紛い」だからかも

2026年8月5日水曜日

ある「順番」

 


原典は定かではない。

内容からして俗俚のようだから三番と四番が定まらない。

オトコが「そそる」オンナの順番の事であり、、、

一盗(一番は人妻)

二婢(次は召使い)

五妻(最後に正妻)のポジションに異論はない。


荷風先生の断腸亭日乗の昭和10年12月には「三妓四妾」として登場している。


趣味嗜好の差もあるから、三番や四番の順位はどうでもいいが、セクシャルインプレッションの最高が人妻であり、最低が正妻だということに激しく同意、、、とか口走るようだとミソジニストだと誤解されそうだ(^^)


レディムラサキがそう考えて源氏物語のストーリー展開を行ったと考えたというのが、今日のお題だ。

ヒカル君の人生のダークサイドは「正妻との交情」

葵の上は無駄に美人なだけだし、帝から押し付けられた女三の宮(二番目の正妻)はあまりにも未熟だし、ただ最愛の紫の上を不幸にしただけ。

逆に、物語りに生き生きと色彩りをそえるのは、、、


前春宮の未亡人

義兄の、こころならずも引き裂かれた愛人

主上のお妃さま

次期天皇の妃に内定している内侍


無類の大河小説ですから、様々な視座で楽しめるってことの傍証の提示です。



2026年8月4日火曜日

開戦前夜

 


ネタ本は、猪瀬直樹氏の「昭和16年夏の敗戦」である。刊行後半世紀が経ち、いま映画化する意義はなんじゃいな?
あまり知られていないが、秋丸機関(経理高級将校である秋丸氏を核とする満洲派の経済学者を糾合した調査機関)でも同様の研究がなされ、、、結果はどちらも「必敗」


尺は138分

今時ならば長尺というほどの事はないが、かなり退屈しました。さすがに爆睡はしなかったし、平均水準以上の邦画だとは思いますが「事件は会議室で起きている」のに、湿度高めな家族のエピソードや一応戦争物だからってとってつけたような戦闘シーンが目障り。


どうせなら、、、こちらの方が


秋丸機関は陸軍省経理局の内部組織でもあり、研究結果が「必敗」では済まされない。だから死中に活を求めるならば、、、、アレコレむにゃむにゃと戦術論を展開していたような(記憶がある)

かかるが故に、分が悪いが「勝てる可能性がある一点にしがみついた」認知バイアスが働き、、、実際にはそんな戦法を誇り高い皇軍が採用するわけがないのに



製作の主体はNHKエンタープライズですが、サウスポーの巣窟みたいなイメージがあるのですよ。

だからか、映画タイトルになんか暗喩があるみたい

開戦前夜って「いつのこと」だい?

昭和16年じゃなくて、一部左翼の騒ぐ「第二の戦前」の事がいいたいのかな?

軽々に台灣有事やら北鮮に対峙やらを騒ぎ立てるネトウヨに対する警鐘なり警告ならば、意味ありげだが、MSG性が余りにも弱い


2026年8月3日月曜日

the Open

 



先ずは、優勝おめでとう㊗️

若くして頂点を極めると後が大変ですが、プロゴルフの世界では、「一勝は誰にでもチャンスがある。本当の実力は二回勝ってから、、、」といいますから(^^)


After victory, tighten your helmet strap


枕詞はここまで

最近はゴルフの興味は薄れたが、メジャータイトルはまだ追っかけてます。しかし、AIG女子オープンってなんじゃいな?

メディアの扱いからして、メジャー競技みたいなんだが、、、

ネーミングライツ契約で決まっているんでしょうが「全英」の冠を外した和訳に誤解がある。

正式名称は、、、


the Open

the Women’s Open


ことさら「全英」なんて言わす、それ自体に全英の意味を含むのが歴史と伝統なんだからって、、、ネーミングライツも奥が深い

正式な名称は単にスポンサー名を追加しただけですので、和訳ならば「AIG全英女子オープン」が正確という事。

キャプションは親切だが、正確ではない。



下衆の勘ぐりですが、ナンボでネーミングを売ったのかねえ?

無論公表はされてませんが、日本国内の相場よりゼロが一桁多いらしい。

2026年の賞金総額は、16億円!

AIGがスポンサーになり、三倍に高騰しましたから、想像がつきます。


ネタニヤフ調書

 


彼はイスラエルの首相である。治安部隊に所属していた際には兄貴共々英雄だった。

政界に転じてから、、、権力は腐敗する、長期になれば必ず腐敗するって、けだし絵に描いたような有様。

彼が訴追された罪状は、政治家なら必ずついて回るものばかりだが、、、まるで汚職のデパート。

タチの悪そうな牝鶏もいますから、始末におえない。


こんなドキュメンタリー映画がひっそりながら小屋にかかるのだから、日本国も捨てたもんじゃないが、、、この手のジャンルの映画がまったくつくれないのだから、あまり評価はできない。


無論、政治的なプロパガンダとの非難轟々。

でも、虚構か真実かは司法の場で明らかにすればいい。イスラエルの司法は、今んところ政治的圧力にめげずに、訴追し、とりあえずは中東の騒乱が落ち着くまでは「審理保留」のようです。

しかし、今年の秋にはイスラエルの総選挙やアメリカの中間選挙もあります。

ネタニヤフの戦争継続策に怒鳴る度だってこれ以上同調できるかしら?そもそも彼の政権与党が勝てるかどうかも微妙らしい。



彼が退陣し、裁判で負けたからと言って中東に平和が来るかどうかはわからない。

ユダヤ対アラブだけの単純な構図ではないって事は知っていますが「コルディオスの結び目」みたいに複雑怪奇。

アレキサンダーは快刀乱麻に絶ったが、凡愚な政治家には無理


小屋で見逃したが、有難いことに動画配信サイトにおちてきました。実に面白い、、、っていいたいが、事実だけの淡々としたドキュメンタリーのようにみえます。