2026年2月9日月曜日

勝負の決着

 


あの年のNFLのスーパーボウルは稀に見る劇的な試合だった。

もっとも4Q前半までは凡庸で、アトランタのワンサイドゲームが、何がどうなったのか?残り三分のウルトラマン(笑)
TDに2Pコンバージョンを連発し、タイムアップ寸前に同点、OTとなった。
過去半世紀の歴史に例がなく、なんとも珍妙なルールが初めて適用されたらしい。


延長戦の決着方法は優れて文化人類学的である。
良き時代のラグビーは「ノーサイド」の思想があり、引き分けしかない(もっとも試合が引き分けでも、トーナメントを勝ち上がるチームは籤引きで決まる)
一方で、決着がつくまで無制限という考え方もある。
基本はどちらかしかないが、スポーツの取り巻く環境変化(スポンサーの都合)から、短時間に勝負をつける方法が大勢を占めてきた。

さて優れて戦略的でショーアップされたNFLのオーバータイムルールは、実に面白い。
細部がよく分からないのですが、得点差とサドンデスの併用みたい。


最初のオフェンスでTDが決まれば勝負あり(たいていはパントに終わりますから守備側の攻撃権も担保されます)
FG或いは無得点ならば、攻守交代。
守備側の攻撃でTDなら文句なく勝ち(0対6あるいは3対6で勝ちです)
FGに対してFGならば同点ですから再度攻守交代
無得点に対してはFGで勝ちだが、無得点なら再々度攻守交代
15分たっても決着がつかなければエンドが代わり・・・


決着は必ずつける
しかし、あまり時間はかけない
どうせなら「劇的」な得点で!


なんともアメリカンらしい発想です
因みに、史上初のスーパーボウルのOTは、四分足らずのランによるTDで決まりました。

籤引き

 籤に未来なり運命を委ねるという事は、、、

偶然という科学的にいえば確率あるいは思考停止におちいるという事だが、いまひとつは、神慮に任せるという事だ。

神仏(超自然現象)を信じないのであれば、偶然を期待するような真似は理性的であるべき近代人のやるべき事ではない。

宗教心の程度はともかくも、ある程度不可知な存在や科学で証明可能で無いものを信じているならば、人智以上である神意にすがるのは間違いとも言い切れないのだ。


よう分からん候補者から訳の分からん政見を聴いて選ぶよりも「神意」にまかすって選挙方法だってありえます。全員を籤引きとはあんまりですがね、、、





アタシって籤運が悪くって、、、、と嘆くならば、先ずもって神意の尋ね方が間違っている

根拠なり結果を保証するものではないが、正しいとされるやり方を教えましょう。

何事も礼法は大事。


....

神意を問いたい当事者以外の複数人の立ち会いが必要である。

立会人Aが籤をつくり続飯(米粒からつくる糊)で封印をする。

次に立会人Bがそれらの籤を封緘する。西洋ならばシーリングワックスで蝋印するんだろうが、倭国ならば花押が良い

さらに立会人Cが神意を問うに相応しい神社の神前に出向き籤を並べて、、、なんか願文のようなものを唱え、籤をひとつだけ持ち帰る。

最後に一同立ち会いの上で、開封

.....


これがバカバカしいと思うならば、籤なんかやめることだ。



実は足利義教は籤引で室町幕府の六代目将軍に就任したが、その際の手順が上記。

この時は武家の棟梁を決めるに相応しい石清水八幡宮に出向いた。

世間では「籤将軍」と揶揄する向きもあったが(公職選挙法でも、最後の最後は抽選で当選を決める)本人は王権神授の将軍職と豪語し、万人恐怖の天魔王として君臨した。信長って義教の二番煎じのようなもので、二人とも部下の叛逆で横死した。

事績は二人とも似たようなものだが、どういう訳だが業績的には凌駕する筈の義教の評判は悪い。

しかし、評判の悪さは本人の不徳であり、神慮ではなかろう。




2026年2月8日日曜日

一騎紅塵妃子笑 無人知是荔枝来

 


唐代の詩人杜牧の有名な詩句だそうです(AIのいうほども有名かどうかは、、、?)
しかし、かの美姫が大好物だった事は知っている。



遥か長安から千数百キロの嶺南より紅塵を巻き上げ騎馬一頭が駆け上って来るのが見える

高楼から眺める楊貴妃は婉然と微笑む

一房の荔枝が運ばれて来る事を、民草は知らない、、、(のは大嘘!)



中華の皇帝の贅沢や浪費は度外れており、そのツケは全て民衆が支払うことになっている(ひと籠の果実の輸送にどんだけの費用がかかったのだ!)

好物が首尾よく届かないと、、、物流担当者の明日はない。なんせクール宅急便のない時代ですから上手くやり遂げれば栄達が待っているかもしれないハイリスクミドルリターンなミッション。


反日嫌日のカケラもないエンタメ。

善男善女で週末の小屋は満員札止は慶賀の至り

中共製にしては健全な娯楽映画ですが、

時代は、、、


ペルシャ系のデブオンナにおぼれた皇帝

楊国忠みたいな外戚の専横

安禄山みたいな節度使(軍閥)の跋扈

宦官の暗躍


な有様ですから、真面目にはやってられないって、権力批判が透けて見えます(この程度なら適度のガス抜きって判断なんでしょう)



2026年2月7日土曜日

明日は総選挙投票日

 




早稲田の橋本先生の著作(講談社現代新書)を読む。多岐な統計データの解釈(解説)本であり、アタシがかいつまんでサミングアップしてみてもいいのですが、、、気が滅入る内容ですから、お手軽に要約ポイントを




要点3の後段について論ずれば選挙運動紛いだし、リベラル派が真剣に汗をかいてきたならば、こんな惨状にはならなかったかも、、、、



世の中には必ず「ブルジョアとプロレタリア」が存在するし、どちらも必要な機能だ。
資本家だけ労働者だけでは世界は回らない。
問題は、世代間階級移動がそれなりに行われているかどうかである。それなりには行われてきたが、高度成長期終焉以降その移動が停滞し、階級の固定化が顕著だと著者はいいます。だから、若い世代はそれを皮膚感覚で感じ取り「親ガチャ」と諦観と卑下感をもって共感するのです。

バブル全盛期、フリーターと称する新しいワークスタイルを「手放しで」持ち上げた連中はその罪万死に値する。自由な働き方とは不安定な働き方であり、労働組合も労働法制もろくに守ってくれず、悲惨な労働条件に甘んじざるを得ない。結婚も出来ない子供も持てないとは生存の再生産すら許されない存在だと、、、これはマルクス・エンゲルスすら想像出来なかった事であり、それがアンダークラスとして無視出来ない規模となっている(更にそのアンダーにガストアルバイターが二百万人?もいます)

政治はアンダークラスを支援してるとは思い難い。少なくとも彼らの政治参加度は各階層で一番低いのだから、政治を見捨てた有権者に政治は冷たいことからして容易に想像できます。

それを「無慈悲」という勿れ。権利の上で惰眠を貪る者は保護されないのは、ローマ法以来のプリンシプル。

憲法をどうするか?防衛政策の有り様は?、、なんてはなしは甲論乙駁。口角泡を飛ばして議論すればいいが、格差の固定化が持続可能な社会にとって良いわけがない事には論をまたない、、、筈だが
難儀な事に、昨今は「新自由主義的右翼」が跋扈し
自己責任論を振りかざし、それを甘やかす一定勢力がいるから始末に負えない。
日本の背骨とは「マスとしての健全な中産階級」であったという歴史的事実すら忘れてしまったのか

案外、新自由主義的右翼はアンダークラスは生存再生産が出来ないのだから、早晩消えてなくなりその穴はガストアルバイターで埋めればいいとでも楽観視しているなら、とんでもないはなしだ。
彼らは排外主義者でもあるから、排外主義が跳梁すれば、ガストアルバイターは他の国に行く。
国際的な「資源」の争奪には人材も含まれます。
高い頭脳の留学生を好条件で釣り上げる事を悪いとまでは言わないが、下層の3K職種の担い手だって居なくていい訳じゃない。
それをアンダークラス以下に搾取したりすればソリャ犯罪にだって走るし、そもそもロクな人財が来るわけがない。



総選挙となり、さまざまな「投票行動支援アプリ」ですが、シカトしてる訳ではないが「格差社会」を争点のセンターに据えてるものは見た事がない。群盲像を撫ぜるような視点では、夜明けはまだまだ先だ。

2026年2月6日金曜日

マイケルジャクソン

 



ウィークリーで同じテーマの惰日記は、さすがにネタも尽きる。ネタはないではないが、品位格式やら自己満足を棄損してまで、、、


ハーフタイムショーの話題はパス。

なんせ知らない著名アーティストばかり。ギャラなしだから、コガネに困っていない方々しか来ないのかも。


最初に今風のハーフタイムショーに登場したのは、かの93年のマイケルジャクソンらしい。

ギャラが出ないなら出演しないと断ったとか、全世界の駐留軍にオンエアーされるってきいたから気持ちが奮い立ったとか、、、ともあれタダでいいと言ってしまったそうで、それが慣例となった

アメリカンの年に一度のドリームステージに「ギャラ出せよ!」は無粋って、セレブの寄付精神旺盛なお国柄らしい。


アタシなら、、、現金1ドルの出演料でいい

但し、その紙幣裏面に「ハーフタイムショー出演料」ってコミッショナーが公式明記してほしい。

そして、、、、然るべき時にチャリティーオークションに出すわ。



まことに残念だが、、、そんな事が現実に起きるわけはない(^^)


....余談


この年は、ダラスがバッファローを粉砕したが、記憶に残るのは、試合よりもハーフタイムショー。

なんせ、視聴率は試合以上だったとか、、、確かに素晴らしいショーだ

でも、改めてYouTubeで観ると、素晴らしさと同時に彼の性癖を知ってしまった以上なんとも、、、オゾマシイ感じも

2026年2月5日木曜日

スーパーボウルウィーク(4)

 



総選挙にシラケテルってありありだが、そもそも「紅旗征戎我が事にあらず」なんですよ。

スーパーボウルネタが切れたら別だが、、、おおかたの予想通り「選挙対策集票野合連合」は失速?

しかし、事前予想も混迷しており、結果は下駄を履くまでどころか



スーパーボウルは最初からローマ数字で回数表示を行い、伝統と権威を誇示します。

例外は第50回だけだそうですが、理由がいまいち得心できるものではない。


数記法はさまざまだが、一般的には「アラビア数字」を使いますし、我々は漢数字にも慣れている。

しかし、百千万億京垓、、、果ては不可思議、無量大数

こんな超絶単位になんの意味がある。


ローマ数字は義務教育で教えてもらったが、精々20までかなあ?

だから、LXが60なんて読めっこないし、アメリカンの標準的な知能もまた然り(に違いない)

ある意味、フランス語のケッタイな数え方は論外だが、ローマ数字では、π   は表現出来ない(漢数字もそうだが)



既に最高のプロスポーツとして定着したんだから、そろそろアラビア数字にしてもいいじゃないの。


2026年2月4日水曜日

スーパーボウルウィーク(3)

 



ビッグイベントには、国歌斉唱が付きもの。

スーパーボウル史上の最高のパフォーマンスは、湾岸戦争時のホイットニーヒューストンと言うのが定説。

時期も時期だし、国歌の内容にも鑑みて、、、アメリカンフットボールという荒々しいスポーツに一番フィットしたんでしょう。

歌唱だけなら、アタシはジェニファーハドソン版が一押し。



加えて、フライオーバー(歌い終わるタイミングドンピシャで軍用機がスタジアムの上空を滑走する。けだし、国威の高揚ここに極まれり!)がより闘争心を掻き立てる。

聞き及ぶに、秒単位の精密な軍事的ロジスティックオペレーションの成果の賜物という事であり、決して雑技余興ではないそうです。

ブルーインパルスみたいな専門チームではなく、アドホックに機種や要員が編成されますから、かなり大変な作戦です。それをやってのける軍事ノウハウは、、、やっぱり凄い!



しかし、、、アタシが知る限り最高のフライオーバーは


マンデラの時代、フランソワピナールが率いるスプリングボックスはWCRで最高の優勝を果たしたのですが、その時のイベント


YouTubeのリンクが貼れません

映画「インビクタス・フライオーバー」で探してください(多分史実ではなくフィクションだと)




2026年2月3日火曜日

スーパーボウルウィーク(2)

 



対戦は、、、


ボストンのペイトリオッツ
シアトルのシーホークス


分かりやすい東西対決

いずれもポストシーズンの第一あるいは第二シードですから、順当に勝ち上がった。
順当とは有利の代名詞であり、ホームで試合が出来たり、第一試合がシードされたりとか、、、
逆に言えば、ワイルドカードから勝ち上がるってかなり大変だということ。

過去59回のスーパーボウルに出場したチーム総数は、延べ118チーム(の筈)
その中でワイルドカード組の優勝は11チームしかいない。


ポストシーズンに出場できるのは、地区優勝4チームとワイルドカード3チーム(2チームの時代もありました)

つまり、ワイルドカードチームにとっては、スーパーボウルはかなり狭き門だってよく分かります


実に面白いが、てっぺんに辿り着いた11チームの内7チームはスーパーボウルを制覇!

下克上のモメンタムってあるんですよ。


最近の最後の下克上は、数年前のタンパベイ。

ボストンから移籍したブレイディの有終の美


北平プロスポーツに限らず、多くの大会てワイルドカードシステムは導入されていますが、かなりな批判もある。各カンファレンス毎に3チームもポストシーズンに参戦するのは、いささか多過ぎるって、、、アタシもそう思います。


NPBのクライマックスシリーズもワイルドカードシステムの亜流だが、6チーム2リーグの規模で無理矢理やらなくても、、、ペナントレース負け越しでも、リーグ順位三位なら資格ありって、実にケッタイ


敗者復活の視点が悪いとは言わないが、興行の観点が強く出過ぎるのは如何なものか






2026年2月2日月曜日

スーパーボウルウィーク(1)

 



今年は二月九日(日本時間)に開催され、60回の記念大会(といっても還暦を祝う習慣がないから記念イベントはない筈)
15分クォーター制ながら、放映時間は三時間強、、、つまり、たっぷりCM放映で稼ぐ余地があるのです。

毎年50本余りが流され、、、CM枠の代金は30秒で800万ドル!
これに製作費やら出演者のギャラやら、、、なんとも試合以上な「ドリームタイム」

日本ではテレビ放映が途絶えて久しく、、、復活の気配もないし、楽しいCMは全てカットされます。
見たければ、YouTubeで観ることは出来ますが、、、ハードルが高い。

・知らない商品のコマーシャル
・出演者が有名ムービースターならわかるが、そうでない方も
・プロットには、往年の映画の名シーンなんかのオマージュが使われますが、知っていればニヤリなんだが





この年一月革新的なマッキントッシュコンピュータを世を問い、それに同期をとってのCMのオンエア

オーウェルの「1984年」なる傑作小説は盛名の割に読んだ人が少ない(英国ですら)と言われており、アメリカンがCMの作品意図を理解したかどうか極めて疑問、、、案の定初代マッキントッシュは余り売れなかったらしいが、ジョブスのことだから意に介さなかったにちがいない。