永井紗耶子さん。
本作で、直木賞と山本周五郎賞を受賞。
新潮社刊行本ですから後者の受賞はわかりやすいが、ライバルの文藝春秋社の賞も同時に攫うとはなかなかのもの。実は映画化の前に松竹の新作歌舞伎としても上演されてます。
歌舞伎版のキャスティングをみるに、、、かなり映画版とは趣きが違うように見えますから、映画批評の前に先ずはオリジナルを読んでみよう。
どちらも二次創作物ですから、オリジナルに忠実だから良いというものじゃない。
以下は映画版をベースに、、、
時代は文化文政あたり
場所のメインは木挽町の森田座ですから、今の銀座の歌舞伎座
飛騨遠山藩(この才女が誤解したとは思えないが、正確には苗木藩という小藩で藩主が遠山某)の若侍が父の仇打ちを成就する美談なんですが、そんな話には必ず裏には何かがある。
実は、座付き狂言作家の筋書きに沿って一座の連中の振り付け通りに行われた仇討ち偽装
そのカラクリを解明していくのが同藩の元監察役で、その裏の意図には家老一味の特別背任罪の立件がからんでいる、、、
単純な人情時代劇じゃなくて、クリスティのミステリーテイストだし、お決まりのバックステージものでもあるという、、、脇役が生き生きしており、実に良く出来ています
この場でのトリックのバレバレはまずいのだが、、、、
オリジナルは終幕の「種明かしの場」を除けば人情時代劇そのもの。歌舞伎版は知りませんが同じような感じかも。
映画版は、映画「スティング」の裏側をオリエント急行殺人事件風に展開する、、、まあカタルシスだ!
素晴らしい










