2026年4月6日月曜日

五感を駆使する、、、

 



聴覚 / hearing
嗅覚 / smell
味覚 / taste
触覚 / touch

あとは言わずと知れた「視覚」

古典的な感覚分類であり、現在では更に細分されるそうだが、この五つが等位というわけでもなく王朝和歌世界だと「視覚・聴覚・嗅覚」にほぼほぼ限られる。



味覚の和歌も色々ありげだが、あまり思い出せない。

ひのもとに
はやらせ給ふ
石清水(鰯みず)
まいらぬ人はあらじとぞおもふ

レディムラサキの即妙歌と思い込んでいたが、和泉式部作らしい。
宮中住み込みのキャリアウーマンは、鰯みたいな下魚は口にしないものだが、式部は大好き。
ある日それがバレて冷やかされたが、座布団三枚!な才気煥発なんですが、あまりエレガントではない。
この気分は、和泉式部じゃないだろう


そこで、数少ない触覚の和歌

黒髪の
みだれもしらず
うち臥せば
まづかきやりし人ぞ恋しき(後拾遺 和泉式部)

黒髪に触れるってかなり官能的です。
それを更に官能的にしたのが...

かきやりし
その黒髪の筋ごとに
うち臥すほどは面影ぞ立つ(新古今 定家)


かきやりし黒髪の触覚は、、、エレガントの極致。エレガントとは「官能的だが、上品」という意味

どちらも黒髪の触覚に愉悦したのはオトコ、、だと




2026年4月5日日曜日

プロジェクトヘイルメアリー

 



そもそも「アヴェマリア」ってなんだ?
曰く、聖母マリアを寿ぐラテン語の祈祷詞
卑俗に意訳すれば、、、
マリア様ってばあ、おめでたですよ㊗️


英語だと「ヘイルメアリー」となるが、、、スラング的な使い方だと、、、奇跡を願う一か八かのってことだそうです。

第4Qでの最後のギャンブル。起死回生のロングパスを、Hail Mary Pass  と呼ぶ

実際に実況で使われているのか、、、アタシの語彙力では分からない


さて、今日の本題はここから


プロジェクト ヘイルメアリー


原作は、なかなか評価の高いSF小説

よくある地球崩壊を阻止しようとする科学者の奮闘とか未知との遭遇とか、、、壮大なスペースオペラです。

尺が長いが、興収は絶好調。

いまどきのチカラのあるスタジオは、動画配信サイト系ばかりだ、、、というが、チカラのある新興勢力の傘下でかつてのハリウッドスタジオは生き延びています。









2026年4月4日土曜日

ある秀句表現

 




万葉集の時代はさておき、恋は秘めたるに如かず。

今どきも、万葉調らしい。

開けっ広げに「うちなあ、、、アンタすっきゃねん!」なんと告るのは、王朝美學的ではない。


燻される煙の如くジリジリしたその煙が実に素晴らしいのです。

恋ひわびて ながむる空の浮雲や
わが下燃えの けぶりなるらむ(周防内侍 金葉和歌集)

やつれるほどの恋の果て、天空の一片の雲は我が想いの煙にほかならぬとは、みのらぬ恋の末路にふさわしい。
彼女は「下燃えの内侍」の雅称で歴史に残る。
百人一首には、なんか別の恋歌が収録されています。

いまひとり「下燃えの少将」なる紛らわしい雅称の持ち主が歴史の残る二番手グループの名歌人である俊成卿女

下燃えに
思ひ消えなむけぶりだに
あとなき雲の はてぞ悲しき


歌合戦なら、どっちに軍配をあげる?

判者も悩むかな(^^)



2026年4月1日水曜日

カツオの塩たたき

 


目に青葉

山時鳥(ホトトギス)

初鰹

今時のニュースで女子アナがよく間違えたりします。
別に女子アナの責任じゃないんですけどね、、、


この季重ね、字余りの俳句の作者は山口素堂。
芭蕉と同じ頃の俳人。
実は、初句は「目には青葉」が正しい。
字余りのバロック感がいのちな句だが、ならば「山にほととぎす」でも構わないだろう、、、、かしら?

上級編なもうひとつの味わい方は、視覚、聴覚、味覚で初夏を感じると言う趣向、、、なんだが、天邪鬼は更に突っ込んで、五感全てを表現せんかいな!
しかし、嗅覚と触覚を詠み込むのはなかなかしんどいもの。アタシレベルではとても無理だが、この程度ならば、、、

薫風自南来の屏風にこの素堂の句を賛とする。

初夏の薫りを含んだ南からの風が頬を撫でると気分はもう夏だ。


2026年3月31日火曜日

 




ペット飼育というと、犬猫が筆頭に、、、禽鳥類にも一定の需要があるが、小鳥を飼うならば、脚さえあれば爬虫類の方が、、、ってアタシは思う
餌やりはたまでいいし、散歩いらずだし、人懐っこく、勝手に逃げたりはしない。

鶯は春の季語だが「鶯の付け子」となれば何故か夏の季語。
付け子はヴォイストレーニングを受ける雛で、逆にトレーナーを押親という(夏井先生によれば)
親なりの声を聞いて子は言葉(鳴く事)を覚えるのは哺乳類も鳥類も同じらしい。
小鳥を綺麗な声で鳴くようなトレーニングは、平安期の公家社会で既に行われていたとのこと


東叡山寛永寺の貫主は、代々法親王である。
帝の御子の口べらしになりますし、寺格を高める効果もあります。一説に天皇御謀反ともなれば、幕府は法親王を還俗させて皇位を付けて両統並び立つも辞せず、、、なんて噴飯物の歴史解釈。三種の神器が何ひとつない皇位なんて論外で水戸藩を筆頭に諸侯須く背を向ける。
諸侯は、形だけとはいえ位階は京の帝からの頂き物。

上野近くの「鶯谷」
初代法親王が江戸の鶯は声が汚いって、京洛から鶯を取り寄せ放鳥を行ったことに由来する
それ以来、江戸の鶯も綺麗に鳴くようになったし、地名もそれに由来する(箱根の向こうの地名で「谷」をタニと読む数少ない例)

丸谷才一氏の「新新百人一首」によれば、鶯テーマの和歌にはエロスなダークサイドが隠れているとやら
例えば「鶯谷」渡りってありますが、、、、良い子は深い意味を知ってしまわない方がいいかも。

みそかごと おしおや付け子の 谷渡り(蝸牛庵)

良い句だ(自画自賛)
ウグイス....云々の季語を暗示しつつ初夏の爽快さ
を明示、、、もう少し字句を工夫して淫靡感を暗示しないと、、、と思いながら、放置したまま。

2026年3月30日月曜日

楽しい音楽の時間

 


中高ともに日本史の授業は、近代史を教える前に学期が
終わる事になっており、現近代史を学ぶ動機付けすら出来ないのには誠に嘆かわしい(が、組員教師に平和教育なる偏向史観を植え付けられても困るが)


元皇族をウリモノにする某氏が歴史教科書の編纂が出来るのであれば、アタシだって出来るはずだ。
彼の向こうを張って、日本史の教科書....では芸がないので、音楽の教科書❣️

昨今の音楽の教科書は良い曲ばかりなんだが、音階やメロディーラインが難解。

アタシの選曲は平明です。

コンセプトは...

ペリーの砲艦外交以降敗戦の頃までの歴史の変遷や社会情勢を和漢及び西洋の楽曲で学ぶ


ある晴れた日に(マダムバタフライより)
宮さん宮さん
抜刀隊
オッペケペー節
黄海の海戦
爾霊山(乃木希典作の詩吟)
鉄道唱歌
交響曲9番(ベートーヴェン作)
朧月夜
あゝそれなのに
月月火水木金金
東京音頭
昭和維新の歌(三上卓作詞)
麦と兵隊
隣組
ワルキューレの騎行
東条さん(北原白秋作詞)
交響詩レプレュード(リスト作)
能 皇軍艦(みいくさふね)
海ゆかば
異国の丘
沖縄を返せ


洋楽、邦楽から歌謡曲唱歌まで多彩に選曲しました。
一応、時代の流れなりトピックに合わせての
名曲そろいかどうかはさておき、ヒネリも効かしてあるが、、、、




2026年3月29日日曜日

テセウス

 



こんなコミックがあり、テレビ化もされましたが、、、関連性はわかりません。

そもそも「タイムスリップ」のパラドックスじゃないんだけど、、、


テセウスとは、クレタの迷宮でのミノタウルス退治で有名な英雄なんだが、今日の名題としては、クラシックグリースの有名なパラドックス。


平明なエピソードで例えます。

法隆寺を世界遺産に登録する際に大問題になりました。
とりわけ木造建築は千数百年のあいだに、母材を順次取り替えてゆきます。創建当時の木材が殆どのこっていないならば、それは単にレプリカであり、世界遺産に相応しくないのではないか?

アイデンティティとはなにか?ってとっても難しいはなしであり、同一性とは構成要素か形状とか歴史か?とも。
形而上学が苦手な西洋人のユネスコの担当者をどう説得したのかは知りませんが、彼らは「テセウスの船」のパラドックスは理解できる筈だ。


昨日のアタシは今日のアタシと同じなのか?
同じならば進歩も退化もしていない。
学び新しい知見(知覚の束)を得たアタシは昨日のアタシとは違うはずだ
細胞レベルでは一ヶ月で全て入れ替わりますから、アタシって他人のアタシかも?


解は、、、分かりません(だからパラドックスなんです)

2026年3月27日金曜日

富国強兵

 



レトロ感満載の四文字熟語
由来は、戦国策の「秦策」、、、中華戦国時代の秦国の商鞅が推進した変法の法の記述だそうです。

儒家からは、覇道の勧めと非難轟々。いつの世にもお花畑の議論はあります。

結果は、秦国は始皇帝により天下統一の大業を成し遂げ、その歴史に学んだ(多分ですが)明治政府は、近代化を進めて日清日露の防衛戦争にかろうじて勝利し、少なくとも負けはせず、ロシアの侵略に抗する事ができた。


戦力は国家の経済力や財政力、、、広義の「国力」に依存する。ボロボロの国力に分不相応な戦力保持は、国家と国民の破滅を招く、、、事は80年前に学んだはずだ。

今の日本の国力は、過剰な債務を抱え、、、しかしMMTに従えば、恐るる必要がないらしいが、アタシにはどっちが正解か分からない。


だだ商鞅は、単に殖産興業だけを進めたわけではない。

徹底した法治主義、つまり公平な法(国の布告に嘘はなく、賞罰は身分に関わらず平等)の支配を宣言して、民の信頼を得る事を一義としたとする。


後年、旨味に与らなくなった上級国民の怒りを買い、逃亡を余儀なくされた。関所を通り抜けようとしたが「例え商鞅様とは言え、規則を曲げて御通しする訳にはいきません」

死を前に、商鞅が己れの治世の達成度に満足した声をあげたのならば、後世の評価は高くなったろうに、めめしく愚痴ったらしい。


日本国は、世界水準的には法治国家だろうが、あちこちに歪みがでていないか?法体系や運用の整備に関しては、国章損壊罪より急ぐべき事があるはずだが、どうもその気はないらしい。




2026年3月26日木曜日

肩の痛み

 



経年疲労からの肩の痛みがひどい。
旧知のペインクリニックの標榜医に訴えるに、、、

ジークフリート肩に激痛が.....

予想通り洒落が通じない(^^)
ゲルマン神話に無知な医者にはいのちは預けられないとかなんとかタメ口を(^^)

思わせぶりに話題を唐突にトロイ戦争の話題に切り替えますが、ギリシャ神話上最高のスペクタクルであり、英雄豪傑入り乱れ、神々の代理戦争の様相
産湯代わりに地獄の黒流にどぶ漬けになったもんで不死身の肉体となったのが、英雄アキレス
しかし、足首を持って川につけたものだから、その部分だけはウィークポイント。
お陰様で神話のみならず医学に於いても不朽の盛名となった。

2004年製作のアメリカ映画「トロイ」は、ブラピがアキレスを演じる二億ドル弱のスペクタクル大作。
どうも感動が薄いのですが、アキレスが弱点の踵の負傷でなく心臓部に矢を打ち込まれて死んじゃうなんて改変をやるから(正確には踵を負傷しその後に心臓を撃ち抜かれたということ)
 
と言う事で北欧神話のジークフリート登場。
彼も不死身なのですが、それは退治したドラゴンの流血のお陰。
激闘の末、のた打ち回る巨龍から流れ落ちる滝のような流血を一身に浴び仁王立つジークフリート
絵になります。
しかし、よくしたもので、そのときどこからともなくリンデンバウムの一葉。
都合よく彼の肩に舞い落ち、その箇所だけには血を浴びることがなかった。
後年それが元で命を落とすってところはアキレスと同じですが、はるかに映像美的です。

ということで、アタシの肩は別名「なんちゃらの肩」と呼ばれているって最初に戻るのです。
もっとも、グーグル検索でも踵の知名度に比べてあまりに気の毒な状態。
しかし、何事も、ナントカが千人いれば多少の目明きもいる...はずだが