2026年9月9日水曜日

オスカーをとるには

 


基本的に優れていなければ論外だが、それは単なる必要条件であり、より重要なのは「十分条件」
これは、世間一般にも通用するだろうプリンシプルです。


一番話題性の高い映画賞ですから「何故にコケたか?」を探る事が一番面白い。



✴︎「市民ケーン」

オールタイムベストの常連という傑作ながら、ノミネートのみで「我が谷は緑、、」にさらわれた。

一重に、新聞王ハーストをモデルに彼が隠しておきたい事を赤裸々に、、、これに激怒したハーストは大アンチキャンペーンを展開した

✴︎「恋に落ちたシェイクスピア」は逆事例

大物プロデューサーと言われたが、性犯罪でお白州に引き摺り出され、、、未だに法廷闘争中

この年の大本命は「プライベートライアン」だったが落選。ベストアクトレスも「グイネスパルトロウ」がかっさらう。

彼女は性被害者なのか?枕芸者だったのか?、、、事実関係は未だに判然としない

たしかな事は大選挙運動をこのワインスタインがやったこと。

ど派手なパーティはもとより、製作予定作品のキャスティングや金品をエサにしたのかも

なんにしても、権力者に楯突いたりご機嫌を損じてはならないって事だ。



✴︎ウンも実力

「ショーシャンクの空」はウメノチカラ(競走馬)みたいなもの。対抗馬は、フォレストガンプとパルプフィクションだった。かの三冠馬シンザンの年でなければ、、、.(ウメノチカラはダービーと菊花賞が二着、皐月賞も三着)

こればっかりは神の気紛れですから人智では如何ともし難いが、神は見捨てるばかりではない。オールタイムでの評価は、これらの作品を凌駕する。

死後の盛名という評価もあります。


✴︎2001年宇宙の旅とブレードランナー

余りに時代を先走り過ぎた。時代がこの作品に追いつくまでに何年もかかりました。

時代遅れは論外ながら、、、三歩先くらいにとどめておくのが生活の知恵


まあ、それ以外にも、、、


暗い作品は忌避されやすい

コメディやSF系は不利


アカデミーも馬鹿じゃないから、色々と改革改善をやってはいますが、、、なんだか「変えてはならないものを変えようと」しているのが気になります。

そもそもが、ハリウッドの映画人たちのお祭り。

気取ってグローバリズムなんかを忖度しなくてもいいのです。カンヌ映画祭のパルムドールに選ばれそうな作品ばかりを持ち上げてどうするの?


翻って、日本アカデミー賞

はやく色々と論評したくなるようになって欲しいものだ。

半世紀ちかい歴史があるんだから

未だに、アタシの駄日記のネタにもならない




2026年9月8日火曜日

シューベルト ピアノ三重奏二番

 


室内楽の最高傑作の一つ

シューベルトピアノ三重奏第二番(の第二楽章)

哀愁に満ちた旋律がたまらなく、、、、名だたる演奏家達のトリオ版がいくつかあります。



洋画のBGMに使われる事が多いのですが、邦画ならば、、、アレコレ調べても皆無みたい。

文化や教養の基層の差だろう。教科書で聞かされる有名どころの範疇から出る事はない。

これは作り手の問題だろうし、観客を馬鹿にしてる



全く評価されない高倉健さんの作品。

クロードチアリのギター曲は兎も角も、やたらとチャイコフスキーのピアノ協奏曲が、、、誰でも知っていそうな名曲しか使わないから、ああなる。


翻って、キューブリックさまは



彼の選曲は群をぬきますから、比べるのが気の毒。

しかし、他にも



耽美の極致には、やはりこの曲(吸血鬼映画の中でも一番スタイリッシュ)

なんせ、ドヌーブさまとデビットボウイの競演


あと、殺し屋御用達でもあり、ブロンソン(リメイク版もあります)のこころを癒やすのが、この三重奏



リメイクのステイタム主演版の予告編ですが、殺伐感ばかりを強調し、予告編にも音源がない。

まあ、音楽なんかなんでもいいってこと(だから面白くない)





ラストサバイバー

 


ロッテントマト(映画批評誌)の評価は、最悪に近い。

映画史に残る名作(エイリアン、ブレードランナー、グラデイエイター、テルマ&ルイーズ、ブラックホークダウンとか)の監督がそんな悲惨な作品を世に問うとは、、、って逆に客寄せになるかも(^^)

実際は、直接製作原価の回収も難しいくらい悲惨さ


そんなにひどい作品でもないし、かつての「ブレードランナー」の例もある。案外歴史の風雪に耐える、、、かな?


パンデミックで世界は壊滅。

僅かに生き残った人類は、それぞれに明日の見えないサバイバルの最中

地道な晴耕雨読人もいれば、コミュニティを護る小集団、あるいは破壊と略奪に走る無法団とかカルト的な集団やら


舞台はコロラドのどっか

元整備士の主人公はサバイバルに長けた元軍人との共同暮らし。過去の思い出に浸りながらもまだあしたを探そうとあがいている、、、てな感じのアンチユートピアの世界

一応はハッピーエンド的に終わりますが、かなり現実は厳しそう。

ひとつひとつのエピソードやシーンが懐かしい西部劇やらを思い出させます。

ざっと観た限り、、、、








あざといと思うのが普通の感覚なんでしょうなあ

でも、極私的なプロ映画鑑賞家はそうは考えない





2026年9月7日月曜日

相変わらずな政治と金

 



政治は絶対に「本気」にならないだろうが、つまりこの問題は、永遠の課題ということ。

政治資金の統制が「規正法」といっているうちはどうしようもない。規正法と規制法は全く違います。



アメリカと日本の財務省の権限比較(AI君のサポート)を観て思う事。

どっちが良いとか悪いとかは言わないが、金融犯罪に対する厳しさがまるで違う。

カポネが脱税でしょっ引かれたのは有名な話。

日本国の徴税権力も実はもの凄く恐ろしいのですが、抑制と忖度と自己保身で「弱いものイジメ」しかしない。

別に政治資金規正法改正なんかやらなくても、現行法(と解釈変更改正)で充分対処出来ますが、司法警察職員としての位置を与える方がよいかも



大体が、脱税額が一億円を超えると刑事事件になる。

必ずしも実刑にはならないが、、、脱税額の全額納付と相当の罰金でみぐるみ剥がされます。


しかし、893みたいな犯罪組織は根絶やしにできそうだが、御礼参りに毅然と対処できるかしら?

更に、政治が相手となれば、、、命はともかく左遷を覚悟する必要がある。


政治の不当な介入の防止と民主的なコントロールのバランスをとった統制って、言葉は簡単なんだが、実状はなあ



2026年9月6日日曜日

さすがに、、、秋の気配が

 


だってさすがに九月ですから、、、、
王朝美學的に、風の音や蟲の音に感じいれば衒学趣味も本物だが、なんせ凡愚ですから聴覚や視覚よりも「味覚」


ことさら、秋だけが味覚の季節でもあるまいが、炎暑の果てに減退した食欲が回復基調だからかな?


松茸

秋刀魚

秋鮭、、、、とか


松茸は、まともな国産品なんて贈答品コーナーで見かけるか、最近はまったくお声が掛からない高級料亭の土瓶蒸し。

秋刀魚なんて下魚だが、鰯と同じで不作不良ながらお値段をみれば、、、他の食材にかえます。


最近足をよく運ぶ小料理屋さんですが、毎回なにやら愚にもつかないトラブルに遭遇する

板前さんが申し訳なさげに、、、申し訳ありませんが


トイレが故障でして、、、

白ワインを冷やし忘れまして、、、

秋刀魚はありますが、お出し出来るようなネタでは、、、

一人前分の材料がありませんで、、、


とかなんとか毎回些末なトラブルに遭遇。

だからって、憤然と席を立つような事でもなく、、、ほな裏メニューの「半人分の竜田揚げ」できますかねえ?


唐突に竜田揚げとは、、、これは秋の味覚(あるいは視覚)からの連想

唐揚げとなにが違うって、、、醤油やらの下味の有無や小麦粉と片栗粉の差。

カラッとした味は秋の蒼天を思い出させるし、根拠不確かながら、業平の名唱(ちはやふる・・・竜田川唐紅に水括るとは)に由来するってAI君はいいます。


百人一首収録や落語や漫才ネタ等で知名度が高いだけで、アタシはあまりカワナイ

漫画由来のこの映画はお好みなんですけど、、、





紅葉葉が流れる川面をみても、くくり染めがなんたるものかを知らないアタシには意味がよう分からん(竜田揚げなんかイメージできない)




このたびはぬさもとりあへず

竜田山 

紅葉の錦神のまにまに(百人一首 菅原道真)


竜田河 

もみぢ乱れて流るめり 

わたらば錦 

なかやたえなむ(古今集 伝 平城帝)


ここいらあたりなら、素直で平明だ。






 




2026年9月5日土曜日

弘徽殿の女御の「末路」

 



シーズン1から2に移れば、登場人物の多くは入れ替わるのが常。

鬼籍に入ったり、出家隠遁が相次ぎ、まるで「誰もいなくなった」状態。
オンナ出入りの果てに広がり過ぎた伏線紛いを手っ取り早く刈り取ってしまった。

中には、どうでもいいような事をグチュグチュ何時迄も、、、なんで「末摘花」にあそこまで入れ込むのかなあ?

はっきり言えば、ブスで気が利かないし優雅には程遠いんですが、、、

きっと六条御息所との非対称性なんだ、、、だっから、同じように筆をはしらす。

花散里さんや朝顔の姫君も、よくわからんがその周りを纏わりつくヒカル君。

若気の至りとかガードが硬くて過ちに至らないとか、、、今となっては懐かしい戯れ事のむかし話しに心休まる相手も必要って思うのは、もはやヒカル君は若くないからで、、、そんな辛気臭いストーリー展開は鬱陶しい。


残念というか、十二単を着た悪魔(右大臣家の弘徽殿の女御)が、、、死去したとは聞いていないが皆目登場しなくなります。善人ばかりが登場するのはテレビのホームドラマだけで結構。


https://youtu.be/VUWX4AtrZ8o?si=IEZUOVQunITjQh6c


権力の背景を失い、病の果てにフェードアウトするのは勝手だが、そもそもがドロドロした因果ばなしなんだから、、、、多少こじつければ、ヒカル君一門の凋落の兆しは、女三の宮のお輿入れ(兄である先帝の無理強い)にはじまる。彼女はかの悪魔の孫娘だが、あんまり魅力的ではない。しかし、蓼喰いもそれぞれで恋焦がれるオトコもいます。不義密通の相手は、若い頃からのライバル(といっても負けてばかり)の頭中将の子息(柏木)、、、この辺りは、シーズン4くらいの山場です。

2026年9月4日金曜日

AIと矛盾

 





まずもって、アタシがあまり知見がないから頓珍漢かも、、、って予防線を張りながら(^^)

いささか深刻な話題だが、、、、この読売新聞の記事の前提は


論文はAIに依存していない

査読はAIに依存している


という事のようだが「依存をしていない」といってもさまざまなレベルがありそうだ。

アタシの衒学的興味は、、、AI作成論文とAI査読文の100%ガチンコ対決!


一体どうなるの?

韓非子の「矛盾」によれば、、、顛末はこの通り


 楚人有鬻楯与矛者。
 誉之曰「吾楯之堅、莫能陥也」
 又誉其矛曰「吾矛之利、於物無不陥也」 
 或曰「以子之矛、陥子之楯、何如」 
 其人弗能応也


高校で習ったはずだし、さほど難しい漢文でもない。

オチは、、、「其の人応える能わず」

ヒトザルならば、なんかおかしいって早々に気付くのだろうが、AI君はどうかな?

無限ループ的に、ハルシネーションスロップを繰り返すのかなあ

2026年9月3日木曜日

愉しい資本論

 


今時に「資本論」なんて、、、そんな事を言うのは、読み方の補助線が悪いのですよ

資本論の有名な一節「商品は貨幣に恋をする」ですが、真夏の夜の夢(シェイクスピア)の台詞が原典らしい、、、って知らなかったし、多くの資本論の解説本にはそのようなアプローチはしてくれない。

そもそもこの台詞だけじゃ、シェイクスピアを連想するにはかなりな飛躍が必要だ。

引用した一節の後段には「だが、真の恋の旅路は滑らかにはいかない」、、、って。そう言ってくれると俄然面白くなる。


この後段部分はシェイクスピアの原典のままで、マルクスはそのアタマに有名な「警句」を付け加えたのです。

この一節の解釈は難しくないし、恋愛のトラブルをアレコレ想像すれば、それこそビジネスが上手くいかないことはたちどころに理解できる。





その多くは誤解によるものって事ですが「錯覚」も様々あり、、、

多分著名なエピソードだと思うのですが、アメリカの某カーメーカー。顧客が素晴らしいと考えるクルマを万全の市場調査を行い満を持して市場に投入、、、しかし皆目売れない。

更に市場分析を試みた。

解は、素晴らしいクルマと実際に買うクルマはまったく別だったって、、、錯覚の最たるもの(^^)


2026年9月2日水曜日

むかしむかし、、、2

 



忘却のかなたの事だが、、、

東京銀行や三菱銀行にはさしたる思い出はない。

前者はインコタームズ解釈の権威として畏怖はしたし、後者は同期生が就職した程度。

更に、名古屋の地方都銀なんて、、、、でも、忘れられないのはその東海銀行に就職したG君。

四回生の後期になり、履修モレの体育の授業で一緒になったが、学部は別だったと思う。

卒業間近になってバタバタと体育の授業に足を運ぶような学生だから、どこか似た部分があり、、、多少近しくお付き合いをした。

彼は東海銀行に就職し、、入社前海外研修に行く事が決まっていた(何とも羨ましい。メーカーだと地獄の特訓。24時間夜行軍とか、遠泳五キロ)


入社式を控えた三月の某日の朝刊

パリ郊外にトルコエアーの旅客機墜落(当時としては最悪の航空機事故)

マジ読みすれば、東海銀行入行予定者15名が全員死亡。

彼の名前もあった。


万事塞翁馬とはこの事だ。

アタシも諦観して地獄の特訓の試練の覚悟を固めた、、、、が、なんとまあ、昨年の訓練で事故多発につき、本年は二週間の夜勤実習だけだとさ。


当時の当該事故の詳細を読むに、、、

予定したエアーのストライキに巻き込まれ、トルコエアーに振り替えて搭乗したとのこと。

テロではなく、機体の整備不良のようだ

当時は銀行や商社等では海外研修流行りで、同じように事故に遭遇した会社が複数あったそうな。

以降、このような研修旅行は下火になったらしい。