2016年8月31日水曜日

共謀罪のいま


ウツラウツラしながらアメリカンリーガルサスペンスを見ていますと、結構登場するのが、MWF。
業界お得意の参文字熟語です(笑)
グリシャムの「ローファーム」なんかでは、郵便詐欺罪という名称で登場しますが、別に郵便に限ったわけではない。
電子通信であっても構成要件を該当するようです。だから、M&Wなのです。
倭国の郵便法には存在しない犯罪であり、詐欺的行為を行うに際して郵便や電話、電子メールを媒介させると
懲役五年程度の処罰ってことになるようです。
ニコラスケージが主演の「マッチスティックメン」でも、登場してます。

一方、倭国の郵便法にはそのような禁則事項はなく、精々郵送ご禁制品の郵送行為を処罰する程度です。
勝手に麻薬や毒薬を郵便で送り届けるとアウト

実に面白い
そもそも、どうしてこんな法定犯罪があるのかってつらつら思うに・・・アメリカンならではってことになる。
実は郵便詐欺罪は連邦法であって州法ではない。
中央政府が直接乗り出せるってのがミソみたいです。
思えば郵便事業は州際事業ですから当たり前といえば当たり前であり、最近はリコール隠しとか海外との賄賂の相談とか
コンスピラシーに関わる経済的犯罪摘発の大きな武器になっているようです。
大型経済犯罪というより政治的陰謀絡みかも・・・

こうなると記録の残る電子通信って非常に怖いって事になります。
イスラムテロリストは、電子的な通信手段を排除し、伝書鳩、手旗信号・・・かどうかは知りませんが、防諜には
ナーバスってよく分かります。
ヒラリーの私的メール問題も、賄賂の相談なんかのメールが出て来ればより面白い事になったはずです。
仮にあったとしてもサルベージソフトでも復元できないようにして削除したんでしょう(笑)

この犯罪類型は倭国に導入されるかどうかはなんとも言えないのですが、かの「共謀罪」の
制定と連動する可能性があります。
例によって政府のやることはなんでも反対ジンケンハが騒ぎ立てており、なにか犯罪の謀議をやればそれ自体で構成要件を該当するかのような
粗雑な解説がメディアから流れてくるからことは面倒。
犯罪組織の組織犯罪の予防的処罰類型だけが対象なのにねえ。
会社の帰りに居酒屋で上司に悪口がエスカレートして、バットで殴ってやろうってな「謀議」まで処罰・・・なんか
常識的にありえないでしょう(笑)


しかし、こんな面倒なことをやらなくとも組織犯罪組織を潰すには訳無いのですよ。
金融取引は言うに及ばず、ほぼ全ての商行為の当事者から排除することが合憲だとされているのですから、
電力、ガス、水道、通信回線の供給契約に反社マル暴条項入れれば済む話。
ライフラインを止められたら、組織は生きていけない。


2016年8月30日火曜日

これから「何が」起きてもおかしくない・・・・


国際情勢の大局観みたいな理念性で決まるわけでもなく、期直の国内の情緒的な出来事が物をいうのは
どこでもありがちなこと。
世界の指導者(・・・少なくともしばらく前まではそうだった)たるアメリカン大統領たるもの、合衆国の大統領よりも世界の指導者にふさわしい人物を
選んでいる・・・って思っていたワタシが馬鹿だった(苦笑)

しかし、四年に一度の世紀のイベントであり、五輪やスーパーボウルなんかよりも「興行価値」は高い。
薄給だし、責任は重し、一挙一動白日のものにさらされるし、何が楽しくて命をすり減らしてまでもって
思うのですがねえ・・・・


祭りは神輿を担いで騒ぎ立てるのが面白く、神輿はなにも楽しくない。

それは(上院議員選挙ですが)、「候補者ビルマッケイ」に詳しい。

なにとともあれ、勝てば官軍ですから、スキャンダルで相手を蹴落とすなんて朝飯前。
事実であろうが虚構であろうが、言ったモン勝ち。
選挙民受けする醜聞の創作能力と情宣の才能がものを言う。


これまた上院議員選挙が舞台ですが、「ボブロバーツ」が表沙汰にしたくない過去をある記者に暴かれ、窮地に陥るが、
都合よくも、狙撃され、半身不随。容疑者として記者が逮捕され・・・・
殉教者には狂信的な支持者が付きまとい、記者は射殺され、主人公ははれて圧勝(・・・・ラストシーンでは、半身不随はヤラセってニュアンスで終わります)
醜聞をでっち上げるのであれば、美談もまたしかり。


民主主義は、メクラが千人いてもメアキも同じだけいるだろうって前提に立っています(まさかメアキばかりとは誰も思わない)
が、ムードや空気に流されやすく、なんちゃって現職に一番効果的なのは「危機に対処する指導者」のイメージ
都合よく災害なんかが起きれば、ほくそ笑んで「現場で陣頭指揮」
権力者とはいえ、自分の力で地震やハリケーンを起こせるわけではなく、進退窮まれば・・・・手は一つ

戦争をおっぱじめる。

ホワイトハウス見学の女学生を一室に連れ込み・・・・これは大スキャンダル
辣腕の側近たちは、テロ行為をでっち上げ架空の紛争までも招聘するって大胆なストーリーが「ワグ・ザ・ドッグ」



都合のいい話が都合のいいタイミングで報じられたら、それはそういうことなのですよ(笑)






さて、これから何だ飛び出すのか?

不動産王は、元来がハチャメチャですから何が出てきてもこれ以上スキャンダルになりようがない。
女狂いの夫がいても、それは済んだ話。
むしろ、ありえるのがチャイナスキャンダル。
安全保障にかかわるような事件ともなると、これはもう・・・・・


2016年8月29日月曜日

遅ればせながら・・・



結末は・・・・核兵器攻撃と予想したが、ハズレ(笑)でもとうからずだ。
SFというより、ポリティカルサスペンスに近く、その辺の興味度なのか、興行成績絶好調は慶賀の至り。
しかし、途中からええ加減に見ていたもので、何故にゴジラが弁慶の立往生のように凝固状態になったのかよく覚えていない。
それに、仮死状態とも思えるので、いつ何時目覚めるかもしれない。
場所は、東京駅八重洲口あたり。
ゴジラによる放射能汚染は問題なく除染できるって都合よくなってますが、お江戸のど真ん中に「危険な腫れ物」が
ある状態で復興再生ってありますかねえ?
あの図体ですから、解体せずに移動するのは不可能ですから、疎開した三百万人の都民は、永遠に彷徨えるオランダ人状態でしょう。

宮城、議事堂、行政官庁街まで数キロ圏。
とても、国家の中枢を置いておけるはずがない。
早晩、帝のお住まいを含め首都機能は関西にお戻りになるのは必定・・・・この辺の予想はバッチリ当たった!


実力派政治家が自衛隊法の解釈あるいは運用に関し苦言を呈しているが、
所詮想定外であり超法規的対応しか対処のやりようがないから、超法規的対応が出来るような法整備・・・ありていに言えば
戒厳令とかを準備せよって意味ですかなあ。
そんな事よりも、レッドゾーンから脱出する際に政府首脳部が一台のヘリに乗り込んだことで全員死亡って
危機管理以前の出来事の方がお粗末である。
総てヘリが出払ってまして・・・ってことじゃない。
都合よく全員死んでもらわないと、若手の新人類政治家の出番がないのも事実だが・・・若手だから胆力と実行力があるって
ことは、期待値という幻想に過ぎない。


それ以外にも、安保条約上米軍の出撃が可能なのかとか、UNの意思だけで日本国土に熱核兵器を投下する国連憲章上問題がないのかとか
消化不良な課題が多すぎ、変に政治スリラーの色付けをやってものだから、
その意味ではストーリー的に破綻している。
アメリカは、核兵器先制攻撃不使用宣言をする予定だそうだし、中国は、建前では、あくまで建前ですが宣言国。
一体どこの国の核兵器を使うのだ?・・・・北鮮?? 止めてよねえ。

しかし、観客は、怪獣退治のカタルシスに酔えばいいわけだし、ふと「ゴジラって、なにかのメタファー」だよねえ?って
少しは考えてくれれば、制作サイドはしてやったりって事だろう。



そんな事よりも、もう一度見てみないと、あちこちに引っかかった魚の骨が取れない。
エンドロールのキャスティングの数、3百名以上。
主役クラスの大根三本は別にし、政府中枢の大物政治家役者等は識別が出来たが・・・

小出恵介
前田敦子
関谷亜矢子
小川真由美
三浦貴大 その他多数

この連中は一体どこに登場したのかねえ(笑)



2016年8月26日金曜日

死しても朽ちないためには・・・

TVはまず見ないもののCMを見せられる事はできればやめてほしいが、稀に本編以上の
出来栄えに感心する事もある。
映画の予告編なんか本編との乖離あるいは落差に絶倒すらする場合がある。
いずれにせよ、二回流しはマナーにもルールにも違反する。
流石に最近はなくなったと思いきや!

後妻業の女

これは、知る限り初めての予告編二度流し
非難轟々だったみたいで、最近はバージョンを変えて、それでも二回流しをやってます(笑)
よっぽど興行に力を入れているようですなあ。社運をかけるような大作でもないのに・・・
後妻詐欺抑止キャンペーンでも桜田門と協賛してんですかねえ。
六月中旬にネタにしましたから、批評の委細はそちらを。
が、関西発祥ビジネスという触れ込みですが、ちょっとバイアスがかかってます。

http://ueda8823khj.blogspot.jp/2016/06/blog-post_19.html?m=1



生き方はヒトザルそれぞれ。
唯一正解のセオリーなんかありはしないが、人生の折り返し時点をすぎれば、
前半戦で得たものを少しずつ捨て、最後は無一物無尽蔵の境地に至るが至高
憧れますが、問題は、何時が折り返し時点がわからない事と斯様な生き方を知ったのが
遅すぎた。
そんなものですよねえ、人生って。我が人生に悔いなしって嘘に決まっているかあまりに思慮が足りないかどっちか。


後妻に入りたがる動機・・・切実か浅ましくかドロドロ欲かはさておき、
後妻をもらいたがる理由がよく分からない。
燃え尽きる蝋燭を誰かに見ていて欲しいなんてメロドラマでしょうか?
先立たれるとは、人生で得た貴重のものをひとつづつ失っていく過程の重要な一つと諦観するのが
人生勉強である。

簡にして明なのは、佐藤一斎先生の名言。
多くの人々にとって座右の銘だったらしく、わけ知り顔に引用する向きも多い。

少にして学べば
壮にして為すことあり

壮にして学べば
老いて衰えず

老にして学べば
死して朽ちず

つまるところ人生において「学ぶ事」をしなかった証明だとしか言いようがない。
多くの事を学んだと思ってはいるのだろうが、肝心の事は学ばなかったわけであり、悪女に誑かされて
身ぐるみどころか命までも取られるのは、お気の毒ではありますが、心底同情の念は湧かない。
早い話が結婚詐欺。
普通は、同情よりも・・・・

それにどう見ても、騙されても悔いはないって玉でもなさそうです。
あえて言いますが、ブス、デブ・・・・
本当に学ばないと人を見る目も養われない。



2016年8月25日木曜日

パブリックエネミーNO.1



http://blogs.yahoo.co.jp/room304zombie/35585363.html



この映画を見るためにグリーンゾーンからレッドゾーンに立ち至った・・・どんなに危険かは誰かさんの探訪記のリンクをご参照
真実のブログですよ。



それは麻薬です。
ニクソンだかブッシュだかが言い出した事です。
アルコールなんかを扱っていたイタリア系マフィアなんか可愛いものですが、それはそれは深刻らしい。
事ここに至れば、合法化しちゃうしかないし一定の合理性もある・・・ってなのはやはり暴論。
暴論といえば情緒的ですので、言葉を変えれば、麻薬を使用するという社会的費用が麻薬を取り締まる便益を上回るが故に
社会悪だと、経済学的な効能論ではそうなります。
しかし、膨大な額を投じている割には効果が上がっていない事も事実。
そうなれば、従前のアプローチの仕方・・・供給サイドを締め上げるというやり方が間違いという事になる。
需要サイドを厳しく罰するって方法もある。
麻薬を使用すれば死刑・・・ってわけにはいかないが、厳しい刑罰と社会的制裁で二度とお天道様の下を歩けなくすればどうなる。
麻薬常習者は犯罪者のはずですがどうも世間は同情的だ。
岸和田のちょっと野球が上手い程度のヤンチャでも、更生して社会復帰を鶴首してますって・・・馬鹿馬鹿しい。
薬物常習者の数は、人口比で2ないし3%くらい。
ある日この列島から消えてなくなっても、痛くもかゆくもない。
初犯は執行猶予なんて悠長な事を言わず、三年程度隔離拘置しておけばいい。
エスキモーが冷蔵庫を買わないと思えば、コロンビアカルテルだろうがメキシコカルテルだって、
売り込みにはいかないものだ。
実際上は、もう少し理性的な需要削減計画を講じるのですが、危険な取り締まりに多額の予算と公僕を投入するよりマシだと
思うのですがねえ・・・・

しかし、映画的・文芸的にはそれじゃ絵にならない。

軍隊並みのカルテルの私兵相手のドンパチ
スリリングなアンダーカバー
裏切り者への凄惨なリンチ

ウケ狙いには、はやり供給サイドの世界です。
この手の映画は猫またぎなくらい山とあり、今や常備の小道具みたいなものです。
もっとも良質なのは・・・・このトラフィック。
最近では・・・・ボーダーライン。
フレンチコネクションも名作ではあるが、無間地獄に落ち込んだような麻薬戦争を目の当たりにすれば
暗い無常と徒労感の漂う方がリアリティがある、悲しい現実ですが。




2016年8月24日水曜日

世界一の美女


相対的なものを絶対的なものであるかのごとく侃侃諤諤の議論を行うのは、閑居する小人のなせる業である。
君子はそんな愚かなことには組しないが、なぜそういう結果になるのかについて論究はするのです(早い話理屈っぽく参加している)
p
http://tozanabo.com/archives/100-most-beautiful-faces-2015.html
http://tozanabo.com/archives/100-most-beautiful-faces-2015.html

古来、美しい顔かたちは美しい心根に如かずというわけですから、性悪でも見てくれだけがよければいいってことでもないでしょう。
何事もそうですが「風雪に耐えてこそ」って言いますから「世界三大美女」かなんかを選んでおくのが無難である。
しかしながら「世界の・・・・」というと、まずもって地域バランスを考える慣習がある。
通常言われるのが・・・

クレオパトラ
楊貴妃
トロイのヘレナ(倭国では小野小町を入れるが・・・・これはギリシア神話の知識素養がない裏返しである)

クレオパトラが美人って誰が言い出した?
パスカルの戯言だとすれば、ほんとうに美人かどうか定かではないが、政治力のある知的魅力はあったように思えます。
肉声が伝わってこないのでなんともいえないが、
男の肖像(塩野七生)のなかのカエサルが彼女に宛てたたった一通のラブレターを読む限り・・・(もっとも後に彼女の偽作と知ったが)

楊貴妃は、単に床上手の太めでしかなかったとキッパリ。

となれば、最高の美女は「トロイのヘレナ」でしかない。
根拠はあります。
パリスの審美眼を信じるものではないが、最高の美女をくれてやると神が約束したわけですから、手に入れた美女が最高でないわけがない。
どの程度「最高の美女」なのか判断に苦しむのですが、映画に登場する女優さんを参考にするしかない。
トロイのヘレナって、そうたびたびスクリーンに登場するものではない。
確かに、世界一の美女を演じる女優がそんじょそこらにごろごろいるわけがないから当然といえば当然。

すばり「トロイのヘレン」という映画があり「ロッサナ・ボデスタ」が演じています。
次は「トロイ」。主役ではないが「ダイアン・クルーガー」
あとは「トロイアの女」に登場する「イレーネ・パパス」

知る限りはこれだけ。
映画的に評価できるのは最後だけ。
なんといっても原作が「有名なギリシア悲劇」ですから・・・・
美人とか何とかよりも、戦争は女子供にとって最大の悲劇なのよっていう恨み節の映画。
ジンケンヤ好みでしょうが、なかなかの名作です。
二番目の「トロイ」のほうは、アキレスが主役でブラピが演じますから、まあ添え物。だからあの程度の女優か・・・・
となれば、やっぱりロッサナ・ボデスタのイメージが最高の美女のイメージってことになります。
聞いた話ですが、モンキーパンチは、彼女をイメージして「峰不二子」さんの造形をつくったらしい・・・・(けだし納得)






2016年8月23日火曜日

祭りのあと・・・


何かとトラブル満載で場外乱闘が楽しめると思いきや、案外平穏に終わったのは慶賀の至り。
メダルの数が全てでもないが、隴蜀の望みはさておき、まずまず満足すべき結果ではなかったでしょうか。

一番倭国らしいのは、一人一人はブタ(言葉の綾ですから・・・)でも、束になれば龍虎にもなりうる国民性。
体操の団体と陸上のリレーが顕著でした。
個々の百メートルのタイムはエクセレントと言い難いのですが「擦り合わせ技術」みたいなもので
獲得した銀メダルは素晴らしいとしか言いようがない。
その反面、零戦の開発や生産にまつわる歴史的な事実との二重写しも見えるって、直ぐに見たくない現実を見てしまう悪い癖。
体操ニッポンって言いますが、団体と個人総合以外は銅メダル一つだけ。
これもチーム戦になると頑張る、逆に言えば個の一発勝負は苦手ということのようです。
団体戦の勝利で目標の喪失感があったのかもしれませんが・・・

メダルの数を稼いだのは、相変わらずの「お家芸」
スポーツ人口の底辺が狭い以上、あれでもこれでもメダリストを出すだけの国力がないのが事実。
逆張りでマイナー競技に注力って方法もあるが、これは国家の品格においてセコイ。
少なくとも、野球とサッカーがスポーツ人材を過度に費消し、結果として全体のスポーツ力を損なっていることは確かですから、
この辺のバランス是正はしたほうがいい。
ってことで、メダル報奨金の一時所得非課税枠拡大を提案しています。

なりふりかまわずメダルの数っていうならば、性別や宗教的禁忌、肌の色等で参加者が限られる競技に着目すればいい。
しかし、繰り返しますが、みみっちいですよねえ(笑)
その中で、競歩。何が面白いんだろうって個人的には思いますが・・・
そしてカヌー。経験はないがレジャーとしては爽快らしい・・・こんなところから彗星が現れたのは嬉しい事だ。
彗星候補は他にもあるし、四年後を期待しています。

そうそう、税金を食い散らかしてメダルも取れず敗残したくせに・・・って毎度の物言いが今回も登場
惨敗して、コメントに「楽しめました」はいささかボキャ貧と思いますが、五輪は出るだけでも大変なんだから。
税金云々を言うなら、国民一人一人の生命財産の安寧のため、多額の国費を投入しているわけで、その恩恵を当たり前のように思う事から
まず改める方がいい。


かつての人気スイマーの千葉すずさん
五輪で惨敗し、心ないとしか言いようのないマスコミの質問に・・・

だったら、あんたが泳いだら・・・(ホント、座布団3枚くらいあげたい名台詞)

彼女、知力たかそうですから、失言じゃないですね。計算された暴言(正確な発言を聞けば得心しますよ)
相変わらずのメディア好みなお涙頂戴愛と感動秘話には食傷しますし、気の利いたセリフもなかったし、
そう言えば、五輪での感動コメントランキングなんかをみましても、このセリフなんか愛と感動がないからか
かすりもしない。
こんなところが大人になれるように四年後に期待しよう・・・
その前に半島国で裏オリンピックあるんだっけ?
リオでも出来たんだから本当に開催できるのかねえってこれは失礼ってもんです(笑)

2016年8月22日月曜日

抜かずの宝刀


伝家の宝刀はめったやたらと抜くものではないが、「絶対に抜きません」と誓約するってどこに軍事的合理性があるのでしょうか?
開けてはならないパンドラの箱(正しくは壷らしいが・・・)を愚かにも開けてしまったヒトザルが、
泡を食って思慮なくふたを閉めてしまったようなものだ
実は、箱の奥には「希望」が残っていたとは、神話の伝えるところである。

倭国はNPTの加盟国だが、この条約自体実効性を担保された立派な条約とも思えない。
核保有国は5カ国(結果としてUN常任理事国)に限られ、その以外の国は核兵器の製造、取得が禁止されている。
しかしながら、インド、パキスタン、イスラエル(加えて何故か南スーダン)さらに北朝鮮が未加盟国あるいは脱退国であり、
核兵器保有を暗黙あるいは公然と認めている。
核保有国が理性的である保証はなく、未加盟国の一部が核兵器保有国であり、それらのうち「三カ国」が極東に集中している地政学的状況って
深刻に受け止めたほうがいい。
別にこの条約は不使用を担保する条約ではないし、UNの核兵器不使用共同声明では全世界で150カ国以上が賛成しているというが、
核兵器を保有も製造能力もない大多数がなにを言おうとも、キャラバンは砂漠を進むのだ。


さて、核兵器先制不使用宣言。
具体的に言えば、核兵器で攻撃されない限り核兵器は使いません!という「宣言」のことです。
実効的担保があるのかどうかは知りませんが、かなり重いもののようです。
一体、実質的な意味も含めて核保有国のうち、どこが正式に宣言しているのかどうか・・・・これがよくわからない。
北鮮が宣言しているらしいが、よく読めばかなりな前提条件がついているようです。
中国も過去宣言したが、最近の国防白書ではその文意が消えてしまったと一部の報道にあります(メディアの一部しか報道しない情報ですから・・)
英国の二代目鉄の女は、あっけらかんと「必要があれば発射ボタンを押す」と明言したようです(一部のメディアは思慮に欠けると非難していますが・・)
フランスはよくわかりませんが、ロシアは「不宣言国」だと知恵蔵には書いているようです。
要するに・・・・倭の核保有隣国の全てが「明確に宣言していない」状況だと判断されるってこです。

そのような中で、アメリカンのオバマが提唱する「先制不使用宣言」に対して「倭国として反対を表明」することが
被爆国にあるまじき妄言だと罵声を浴びせることって・・・・・冷静な論理思考の結果なんでしょうか?
非武装であれば、戦争や侵略の脅威から逃れられるとかいう平和幻想に近いとか思えないし、
いままでのアメリカンの外交あるいは軍事戦略において、一歩下がれば相手も下がってくれるって「期待感」が間違いの元で
より緊張と紛争を激化させてきた歴史もある。
少なくとも、これら三人の指導者はマイトイズライトの信奉者で、相手が下がれば自分も下がるようなタイプではない。

自衛のための核兵器の保有は憲法上許されるというのが、従来からの倭国の立場であり、昨日今日言い出したことではない。
しかし、法理上そうだというだけで、実際上はNPTを脱退しない限り実現はしない(条約改正なんか加盟国のそれぞれの立場からできっこない)
製造能力は十分にあると国際社会から思われていますが、国民世論的に可能とはまったく思えない。
つまるところ、なんだかんだ言っても「アメリカンの核の傘」が最大最強最善の倭国の国民の安全と国家の安寧を担保する抑止力であり、
それを毀損することをよしとする事は「第五列の所業」だと思わざるを得ないのですが・・・・。



2016年8月21日日曜日

あれから「四半世紀」


1992年製作のアメリカン青春映画。いわゆる「学園もの」です。
成長株になるだろうって期待をこめて(とりあえずギャラは安い)束で使えばいい。
北米での興行収入は15百万ドル。
大ヒットというわけにはいかなかったようです。
どういう基準で彼らを選んだのかよくわかりませんが、エンドロールの順番に並べると・・・・

ブレンダン・フレイザー(主人公の下流階級からのスポーツ特待生でユダヤ人)
マット・デイモン(WAPSなエリート)
クリス・オドネル(良識のあるエリートって役柄)
ランダル・バティンコフ(記憶なし。今ではフェードアウト)
コール・ハウザー(成績不良なおちこぼれ役)
ベン・アフレック(さしたる印象なし)
アンソニー・ラップ(反ユダヤ主義者)
以下略・・・・

時は50年代前半
舞台は東海岸の名門ハイスクール。
アイビーリーグへの登竜門ですが、エリート臭くスノブな嫌な感じの学校です。
主人公は、QBとして大活躍し赤丸急上昇な順調な学園生活ですが、
ふとしたことでユダヤ人であることが暴露され、交友関係がギクシャクし、あまつさえカンニングの疑いまでかけられてしまう・・・・・
当然ながら青春もので多少「ミセル」のは、苦い結末と相場が決まっています。

日本公開タイトルは「青春の輝き」
カーペンターズみたいですねえ(苦笑)


さあ・・・あれから四半世紀たちましたが、みんなどうなったのでしょうか?

フレイザーは「ハムラプトラシリーズ」なんかで一応センターやってますが、一流ってわけじゃない。
オドネルもイカス!パチーノと共演したときもエリート高校生だったが、この手の役柄だけで光るようでは・・・・
アフレックねえ・・・・・バットマンシリーズの契約が残っているはずだから、大アトラクション映画にはこれからも登場するんでしょう。
デイモンは、オオバケしました。
今を知っているからってこともありますが、屈曲した名門の一員の雰囲気がなかなか良い。



あの「紳士協定」のように、ユダヤ人差別を中心にすえるものではないが、そういう時代だったということです。
アフリカン相手みたいに露骨に差別しないだけより陰湿ってことですねえ。
最近は、露骨に差別的言辞を弄するようですので、多少は社会が成熟したのかもしれません。

2016年8月20日土曜日

お盆某日点描

多神教なるが故の融通無碍でしょうか、日時や作法は地方地方で異なるようですが、
蝸牛庵のあたりは、終戦祈念日の前ころから始まります。

施餓鬼会を同時にご先祖様をお迎えに行くのが九日あたりで、15日にはお送りです。
別段「施餓鬼」という行事とお盆の行事には関係がないし、ご先祖様には、別に積善の人生でもなかったが、
生前の悪行で餓鬼道に堕ちたものはいないはずだ。
曽祖父だか祖父が菩提寺となにかしら紛糾し、お寺が夭折した秀才(大叔父さんにあたります)の戒名のなずけを拒否するという暴挙に出たが
悪いのは坊主で我が家ではない(・・・・はずだ)
しかし、不幸な人生を送った人々は多々あり、山川草木悉皆仏性というではないか。
赤の他人であっても功徳としての施しは・・・・これ人の務め。

軒下でささやかに、迎え火、送り火
普通迎え火は13日ころって相場が決まっていますが、早めにお迎えして、遅めにお送りするほうが供養でしょう。
しかし、ご先祖様といっても、生身で知っているのは、祖父母まで、その以前は、戸籍謄本なり家系図で知識として知るだけ。
五代くらいは文字上のその記憶にあるが・・・・いったいどういう方だったのか?
お寺の過去帳を紐解けばなにかわかるかもしれないが、知ったところで・・・・歴史上の著名人ならいざ知らず
しばらく前に、古い位牌も一切合財塵芥となった。

しかし、四季折々の祭祀やら行事も億劫になった。
その気になれば古義真言宗徒は楽なもので、高野山に遺骨を納めれば、あとはなにもしなくてもいい(ちょっと極端ですがね)
墓地、位牌、仏壇なし・・・・
たまの夏に涼みがてら山に登ればいい。
足に自信があれば、高野口あたりから夜行軍っていいものです。
朝っぱらには大門につきます。
日々「同行二人」で生きているって思えばいい。


こんな倭国の伝統的な行事っていつまで続くんでしょうか?
街中でもこの時期は、近代的なスーパーですら、お盆のお供えとかお花とか供物一式を商売の種にし、
そこそこ買い求めている若い世代もいます。
家制度の復活めいたことを言い出せば(・・・政権党の憲法改正案はそうですが)確実に唾棄されるだろうが
先祖祭祀といわれれば、古臭いとも封建的ともいわない。
しかし、それも距離感を感じうる範囲に限られるが、その程度でもヒトザルの自然感情ってものでしょう。
百代以上も前の皇祖皇宗を祭祀する「ご一家」ってどんな感じなのか理解を絶するが、どなたかお一人くらい倭人を代表して
御祭りをしていただいているって思っておきたい。





2016年8月19日金曜日

寡よく衆を制する......訳がない


少ない兵力で大軍を翻弄し、戦闘に勝つことが殊の外倭人はお好み。

義経
正成
信長(桶狭間の戦いだけですが、)
幸村


実際のところ、まともな兵法書(例えば孫子を読んでも)秘訣は記載されない。
唯一...逃げるに如かず(笑)
正統的な戦術書は、兵力、火力が敵軍を上回り、制空権あるいは制海権を保持し、戦わずして
勝つことを最善とする。
しかしながら、戦争とは血を流す政治であり、政治というアートは、定量化された物量だけで
推し量れるものではない。
史上最大最強の軍事超大国は、不可思議なことに第二次大戦後戦争に勝った試しがない。
唯一湾岸戦争は戦闘局面では大勝利を収めたが、その後の歴史展開は芳しいものとは言えない。


個人戦でも勝利は可能なだけの力があるにも関わらず、団体戦で戦うには、それだけの理由があるのだ。

アベンジャーズに、更にスパイダーマンが「参戦」しました。
スーパーマンだけでも無敵なのに、ジャスティスリーグで両雄が並び立つ
Xメンは、最初から複数形(笑)


同じ事を、少年ジャンプに登場するヒーローズで特別編って
聞いたことがない。
モスラとゴジラの共闘でキングギドラをやっつけるってあったみたいだが、あまりそそらない。
どうして、あり難い「寡よく衆を制する」ことが好きなのでしょうか?
まあ、貧しい国ですから、物量に憧れ、物言わせたいが、ならぬことへの逆恨みでしょうか。

やっぱり......還らじと かねて思へば 梓弓
みたいな悲愴感。
生還期し難いことが胸を打つ。
倭人は判官贔屓だし散華に弱いのよ。
ここで、荊軻のエピソードといきたいが、お盆だし、倭テイストでいってみよう!


腕の立つ素浪人。義に感じテロルに参加
同居の清楚な女。事情が分からないものの胸騒ぎ
ある朝、旅支度の男

ちょっと出かけてくる
どちらの方へ?
・・・・
いつお戻りですか?
お盆の頃...迎え火で待っていてくれ


女は、吹石一恵さんが演じていました。
男は、、、記憶違いなので略。




2016年8月18日木曜日

世代間・・・・戦争



ベタな邦題
ブルックリンあたりのスノブな二組のカップルの出会い。
40歳代だと「ジェネレーションX」
20歳代であれば「ジェネレーションY」

ベビーブーマー世代からすれば、どっちもが、新人類というか異人類。
とりわけ「ジェネレーションY」ともなれば、デジタルネイティブであるが、そうであるが故に

PCではなく、タイプライターを使い、
音楽はCDなんかお呼びじゃなくて、LPレコード
スマホゲームよりも、アナログな人生ゲームとかクロスワードパズル
車よりもバイクかローラー

ある種新鮮な生き方は惰性と倦怠な「ジェネレーションX」に新しい刺激を与える。
中年カップルの再生なる肯定的なニューウェイブ映画と錯覚したボクが馬鹿だった(苦笑)

若いカップルの男性を演じるのは・・・・アダム・ドライバー

・・・っていっても、誰だろうって?
エピソード7に登場する「カイロ・レン」ですよ!(二代目ダーズベーダー)
フォースのダークサイドだけあって、普通の屈託のない若者じゃなかった。
翻弄されるベン・スティーラーやナオミ・ワッツがお気の毒。


エンディングは、悪の栄えたためしはない・・・・って、負け惜しみで終わるのですがね。
決してお勧めはしない。
そういえば、年末公開のSWのスピンオフ版(ローグワン)では、
ヒロインのフェリシティ・ジョーンズが・・・・

may the FORCE be with us !

って、セリフるんですよね。
実のところ、一番最初のころの字幕は「理力のなんちゃら」でしたよ・・・(苦笑)
今回はどうするのかねえ?

超絶意訳は、「同行二人」!!なんですが



2016年8月17日水曜日

真実の「不都合」


八木景子さんの「ビハインドザコーブ」について、改めて。

元町の小さな映画館は、一週間程度の毎日一回のみの限定上映。
だからなのかなのにかはともかく、そこそこの入りは慶賀の至り
しかし、内容的、映像的に破壊的衝撃力に乏しく、各国の映画祭を巡業しても
蝸牛が期待するレベルの影響力はなさそうなのは残念至極。

まず、とりたてて「衝撃の事実」が語られるわけではない。
でも、知らない白人や倭人の方が大多数だから、それなりにショックかもしれない。
反捕鯨なるテーゼは、鯨絶滅危惧という理由が発端ではない。
アメリカンの公文書であきらかなように
ベトナム戦争での枯れ葉剤の散布等大規模な環境破壊戦術への批判を
かわすためのスケープゴートだという事。
ウィキペディアにも記載されている周知の事実・・・・ですが、知らない方は絶句するだろう。
別にビーフでもポークでもなんでも良かったのですが、一番都合のいい鯨を選んだだけの事。

あのオスカー受賞作品の「コーブ」では、ドキュメンタリーとしての
禁じ手の連発。
編集は許されるが、捏造(海の色を真っ赤に塗り替えた......らしい)
虚構(太地の学校給食では鯨は食べるが海豚は食べない)となれば、
それは最早ドキュメンタリー映画ではない、ナンチャラ新聞と変わらない。

彼等環境保護屋は、ヴェーガンらしい。
偏食をすれば、性格も歪むってことはさておき、
鯨のみならず全ての肉食に反対だと言う主張は、どうも疑わしい。
水銀中毒の警鐘を喚きつつも、太地町あたりの海産品定食はペロリと平らげる。
太地町あたりで、水銀中毒で亡くなった方なんて聞いた事がない。
さすがに、以前のように「賢い」から鯨やイルカは食べちゃいけないという発言は
登場しなかったが、主張として取り下げた訳ではなさそうだ。
賢さみたいなもので区別するのはナチスの優生思想と変わらない。
分かり易く例えれば、相模原の植松聖である。
かようなファシストもどきの戯言に共感すれば人格を疑われます。
根っこの部分の白人優位思想が拭えないのだろう。
彼等的には、動物の下に黄色人種がくるのだ。

セレブの寄付好きも困ったもんだ。
カネを汚く稼ぐ事を声高に非難しないが、汚い使い方は許さない。
反捕鯨を支援する事が環境保護になるとは限らないって、単細胞でもわかるとおもうが・・・
わかんなきゃ、白土三平さんの名作「赤目」を読めばいい。
食物連鎖の中の生態系を意図的に破壊すれば水産資源全体が
危機に陥る。
鯨類の食する漁獲量は海面漁労の数倍に及ぶ。
つまり、ヒトザルが口にする数倍のお魚さんをクジラさんは食べつくすのである。
再生可能な程度の捕獲すらしないと何が起きるか幼児でもわかることである。


最早放置できる状況ではない。
別に海洋哺乳類を食べなくてもって毛唐に迎合し、偽善者ぶっては未来に禍根を残す。
はりはり鍋、竜田揚げのみならず、刺身、煮付けの一切合切を諦める時代がまじかなのです。


2016年8月16日火曜日

紳士が戦う野蛮人のゲーム







七人制ラグビーのお話。
リオでの三位決定戦は残念でしたが、健闘をたたえよう。
体格の基本的な違いからラグビー程倭人に不利なゲームはない。
しかし、七人制ならば、ルールの違いと「ある事」で、何とかなるって言い続けて来ましたが・・・・
ベスト4ですので、ぼくの目利きは間違ってなかった(笑)
東京では期待してますが....
南アに大敗したのですが、多少因縁深いねえってことで、
アマゾンプライムで「インビクタス」をぼんやりと眺めています。
時代は、90年代前半の南アフリカ。
あのマンデラがかくも聡明で紳士的な指導者であり、
ラグビーチームのキャプテンのフランソワピナールが肌の色を超えて
マンデラの国つくりの理念に共鳴し、全身全霊を込めてワールドカップを
戦い抜いたかについての映像表現の真実性は
なんとも言えない。
が、モーガンフリーマンが大統領を演じ、マットデイモンがグランドで仁王立ちする様を
クリントイーストウッドが演出すれば
事実と思わざるをえない。
予定調和的な映画人の結集ですし、
国家の体裁をなさない国や地域ばかりのアフリカで唯一近代国家らしいのが
南アですので、やはり、マンデラの功績なんでしょう。



ところで、映画の冒頭のシーン
釈放されたマンデラ一行の車列が通る両サイド。
片や、荒地のサッカー場もどき
今一つは、ローンのラグビーコート
どれぞれに、黒人と白人と見事に対比させる事で、現実を雄弁に描ききるのです。

でぇ・・・サッカーとラグビーは出生を同じくする割に非なるゲームである。
多分シニカルな英国人が言ったのだろうが、

サッカーは、野蛮人が行う紳士のゲーム
ラグビーは、紳士の行う野蛮人のゲーム




かかるがゆえに、牽強付会ですが、
倭人は本来的にサッカーよりもラグビーに向いている民族なのです。
スポーツ振興だって投資対効果を考える事も必要だ。
スポーツの底辺拡大にはサッカーにカネをかけることだが、
メダル志向ならラグビーの方が絶対にいい!

2016年8月15日月曜日

冬・・そして継続戦争


大国に隣接しその圧力を直接受ける中小国は哀しい。
国家としての存亡と尊厳を自分自身の手で守り抜かねばいけない以上、尋常ではない知力が求められる。
政治的(戦争、外交その他もろもろを含めてですが)失態による破綻国家の事例はよく聞くが、
心無い揶揄にもめげず、平和と安全と独立を維持しえた国家の歴史をよく学んではどうだろうか・・・・

フィンランド(芬蘭と和語では書くようです)

倭国との交流は乏しい。
フィンランドを舞台とする日本映画は「かもめ食堂」くらいなものだし、
数は少なくてもいいが、まじめに評価できない識者や観客には困ったものだ。
小林聡美さんがヘルシンキで日本食堂店を軌道に乗せるまでののほほんとした映画です。

フィンランドはスウェーデン王国から独立したものの、ロシアや北欧国の様々な圧力の中で、
難しい国家運営を余儀なくされていた。
きっちりと書いたフィンランド外交史の本が見当たらないので、その辺のネット情報を素材に書けば

我が血を流すことを当然と思い(いまでも徴兵制度の国家らしい)
民主主義の原理を損なわず(ソ連の勢力下にあっても西側の価値観)
適当な範囲で頭を下げ膝を曲げることを厭わず

これらを「フィンランド化」と馬鹿にしたような言い方を西側諸国はするのですが、
ほかにどんな生き方があったのでしょうかねえ?
というか「フィンランド化」という言葉の意味を正しく理解していないのでしょう。

西側がいざというとにろくな支援をしなかったもんで、やむなくナチスの側につかざるを得なかった。
対ソ連からの祖国防衛戦争を「冬戦争」というのですが、その延長線上の戦争ですから「継続戦争」と称した。

しかしながら、戦後の戦勝国は冷たいものでした。
枢軸国として断罪されたのですが、国難の際に国家を適切に指導した指導者は、その功績により戦後国葬で野辺送りをされたらしい。
戦争犯罪人を国葬ですか?・・・・
臥薪嘗胆とはいえ、周辺国の非難はあろうとも絶対に譲れない価値観は譲らないという気迫を感じます。




比喩として適切かどうかは別ですが、A級戦犯を靖国合祀するようなもの?
まあ、彼らは・・・・その資格がない(戦争犯罪人だからが理由ですがその「理由」が相当に違う)

我國の 為をつくせる 人々の 名もむさし野に とむる玉かき(御製)

が靖国で神と祀られる御霊のありようだそうです。
靖国神社のHP的に言えば

国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、
その事績を永く後世に伝える

ことが目的の神社であり、その趣旨にそった御霊が祀られているはずです。
従い、未曽有の国難に際して適切な国家指導に懈怠があり、勝てるはずのない戦争に全国民を送り込み
国土を焦土とせしめた輩が「戦争犯罪人」でなければ、いったい誰が戦争犯罪の首謀者なのだ。
ほかにも、裁かれていない戦争犯罪人はごまんといます。
尻馬に乗って、好戦気分を煽り立て、ありもしない戦闘の手柄話を書き立てて部数拡大に狂奔した大メディア。
彼らは、A級戦犯と違って断罪すらされることなく、のうのうとこの平成の世ですら生きながらえている。








2016年8月14日日曜日

一緒に血を流したのか?それとも足をひっぱた??


三国枢軸同盟・・・・なんか強固な鉄の団結みたいに思えますが・・・どうもよくわからない。

ポツリポツリと第二次世界大戦史を読んでいますが、連合国と戦った国家が、ドイツとイタリアと日本の三国だけでもない。
東欧諸国の多くが、主体的だかナチスの強制によるものかは議論のあるところですが「反共」を理由に枢軸国サイドに立ったことは歴史的な事実である。
東アジアにおいても、東方会議に参加した諸国もそれらに準じる。
したがって、戦後処理において「敗戦国」として相応の処置をうけても致し方ないところですが、
いろんな力学の結果「ナチス敗退により国家としての継続性がなくなり」不問となってしまった。

これらの国家群がファシスト国家であったかどうかも多岐多様でなんともいえない。
そもそ「ファシズム」の定義もあるようでないような・・・・反対派へのレッテル張りめいたもので、
トロッキー主義とも似たところがある。
なんだが胡散臭く、言動が権威主義的だと「ファシスト」って断罪しておけばいい。


広義の東部戦線では、イタリアやフィンランド、東欧諸国がナチスと共同でソ連と戦ったものの、相応に血は流したのでしょうが、
それ以上に足をひっぱたようです。
主たる敗因は、ヒトラーの神がかり的な作戦指導の失態とか、補給の失敗、天候も味方せずってことでしょうが、
同盟国の劣位も大きかったように思えます。

ヨーロッパ戦線の記録を読んでいた慨嘆したくなるのは、
所詮戦いは「ミスの少ないほうが勝つ」って公理とおりに進展したってことでしょうか。
合理的ならざる作戦指導をすれば、ケンシロウ的に言えば「戦う前に死んでいる」・・・だから、太平洋戦史は読むに耐えないのです。


そんなことよりも、お気の毒なのがフィンランド。
ソ連の侵略(国際社会からの非難でソ連は国際連盟から追放)に孤軍奮闘するが、西側は「冷たく」
やむなくナチスの支援を仰ぐが、枢軸国としてソ連相手に戦うものではない(侵略戦争に対する継続的な戦いである)と再三主張したが・・・・
戦後社会において、国際社会に復帰できたものの、ソ連宥和政策を余儀なくされ、西側から「フィンランド化」と
批判(揶揄)されるにいたったが、戦争中の徹底抗戦(ソ連はフィンランドを上回る損害を蒙った)と戦後の従属外交(臥薪嘗胆策)により
東欧諸国のような苦しみを味わうことなく、独立と平和を堅持したわけですから、長い目で見れば、国家としての尊厳を守ったといえます。

しかしながら、これらフィンランドの政策は、戦後も高く評価されることもなく、
対ユダヤ人政策(亡命ユダヤ人にはフィンランド国籍を与え、ドイツへの引渡しを拒否)なんか意義深いものがあると思いますし、
ドイツの支援を得るための協定を当時の大統領が「個人名」で行うという深慮遠謀。
彼は戦争犯罪人として裁かれたそうですが、連合国の非難にもかかわらず「国葬」をもって報いた国家意思。


決して、ムーミンとサウナだけの牧歌的な国ではないのですよ。
あのガルパンでは「継続高校」として、ものすごく好意的に登場しています。



2016年8月13日土曜日

痴愚魯鈍の類は八木景子さんにひれ伏せ!



http://behindthecove.com/index.html


反日(動)的な言動やメディアに広義の暴力でしか対抗出来ないのは、真の意味での知力がないから・・・
SNSの言辞もこれまた暴力の一種。
エスプリの効かした批評ならともかくも、誤字当て字、文法ミスに罵詈雑言の山
見解として我が陣営側に与してくれそうでも隊列に加わるのは御免蒙る。
ああいうの見ちゃうと、脳外科医にはなりたくはない。
痴愚魯鈍の脳髄を切り裂くと見たくもないものしか見えないだろう。
ジェネレーションZ世代が多そうだから、今からでも遅くないから、真っ当な学習をする方がいい。
でないと、早晩路頭に迷い、僕の年金原資すら払えなくなると困るからねえ(笑)

コーブ
アンブロークン

いずれも反日映画です。
本質的な部分で真実ではないと思われます。
だからと言って、上映館に脅迫的言辞を弄して上映中止に追い込むのは
文明国のすることではない。
文明国には文明国の流儀がある。
その程度のことすら解らないのを非国民という。
ネチズンのある割合はその部類に該当しそうだってことは再説に当たる。


オスカーに輝くドキュメンタリーに「否」という映画がある。
映像には映像で対抗しよう。
惹句的にいえば・・・・映像の借りは映像で返そうじゃないか!

この程度の反論をたかが映画会社のOL経験程度の映像作家としてはど素人に先を越され、
倭国の映画人は恥じ入るがいい。
倭国の政府だって、官房機密費のほんの少しを拠出し、
あちこちの映画祭出品の支援をしてくれればいいのに。
利口とも思えない農水官僚の説得力のない空虚な言辞よりはるかに効果的である。
本当に映像力の使い方がお粗末。
ゲッペルスの時代以前でしかない。



全国のカルト的な映画館の上映は一巡したようです。
あと公開が予定されているのは・・・・

北海道の田舎
仙台
横浜
広島


アマゾンプライムなんかにアップされる可能性は限りなくゼロ。
まだツタヤの棚に並ぶ可能性の方が高い。
つまらないアトラクション映画見る暇があれば、千里の道も厭わずに・・・・・
蝸牛庵は、峠を越え、吊り橋を渡り、遥々と元町まで。


因みに、ひれ伏すべき女性のお名前は、八木景子さん です。
公平を期するつもりというわけでもないが、リンク文書は、八木さんの作品の公式HP
映画の予告編は既に削除されたようです。

2016年8月12日金曜日

帝国の支配者が密林(自然環境)に郷愁する訳




ターザン
ジャングルブック

密林映画というジャンルがある。
時は、帝国の全盛期。
舞台は、熱帯密林の地。

どちらも切り口の定まらない、深読みできそうな作品。
植民地主義的であり、貴種流離譚だし、加害者であるヒトザルを
育む絶滅のジャングラーアニマルなる環境保護的。

実のところ、お好みのテーマでもないし、
動物映画が苦手。
CATSは大好きだが、ライオンキングは食わず嫌い。


ターザンなんて、マッチョ雑誌程度でしかなく、
記憶にあるのは、ワイズミュラー系の雄叫びだけの野生児。
後年、クリストファーランバートの「グレイストーク」を見てはじめて
ターザンが貴族の跡取りだと知った。



八月のシネコンは、お子様ランチのオンパレードだから仕方がなく、
シルバー民主主義も一歩下がって.........
仕方がないので、カルト系で「ビハインド ザ コーブ」でも。
反「反捕鯨」映画の傑作。
探せば、あちこちでささやかに上映中のはずだ。
あと何年か分からないが、死ぬまでは「はりはり鍋や、尾の身の刺身、竜田揚げ」を
食べ続けたいから、反・反捕鯨を支援するぞ!






2016年8月11日木曜日

夏の嵐




ルキノヴィスコンティは、ミラノの高貴な一族の末裔で、別名「赤い貴族」
青年期は共産主義に傾倒したが、積み重ねた貴族趣味とは比べものにならなかったのか、その後

耽美
倒錯
頽廃
官能 な趣味的世界に浸りきった。

別に働く必要もないのだが、ココシャネルに誘われて、映画監督の真似事をやり、
ミラノのスカラ座のスポンサーでもありますから
オペラの舞台監督も手がけ・・・ってうちに、
彼の映画は優れてオペラ的になってしまった。


その萌芽がこれ・・・・「夏の嵐」

原題は「官能」と言うそうだが、個人的にはあまりそそる用語ではない。
官能は好きですが、映画のタイトルにストレートに使うのはねえ..


冒頭に登場するのが、ベネチアの劇場でのオペラの上演シーン
演目はベルディの「イル・トロヴァトーレ」である。
典型的なイタリアオペラであり、

邪恋
ジプシーの呪いと因果話
決闘あるいは反乱
ヒロインないしヒーローの処刑やら自殺

不思議と不倫や姦通が出てこないオペラですが、
映画の方は、貞淑な伯爵夫人がジゴロでイカサマ賭博師である
オーストリア士官の手練手管に弄ばれるドロドロ劇。
背景に、イタリアとオーストリアとの戦争が絡み、波瀾万丈のゴージャス悲劇。
ブルックナー七番を効果的に使うところなんかも、日頃の贅沢な趣味が偲ばれます。


日本では55年の公開。
評価的には悲惨なもので、キネ旬ベストテンでは全くの無視。
当時の選者は、傾向的な映画鑑賞のプロがゴロゴロいたのですが、
彼らですらマトモに評価出来るようになるのは60年代以降。
それはそうでしょう。
日本がやっとGATTに加盟でき、二大政党制なる55年体制のスタート。
この年が戦後の分水嶺で、もはや戦後ではないと喝破されたが、生活実感としては、
貴族的趣味に共感するまで財布も心も豊かになっていなかったように思えます。
まさに、衣食足りて礼節を知るのですよ。

ルキノヴィスコンティ映画が識者から激賞され、大衆的人気を高めたのは70年代。
一流品を素直に素晴らしいとみんなが評価できるしあわせな日本があったということだ。
以降、再発見や再評価上映がまったく企画されないということは、
そういう事だということでしょう。

生きているうちにそんな時代が来るかなあ

2016年8月10日水曜日

Frames Within Frames: How Paintings Matter in Movies

https://vimeo.com/167479040https://vimeo.com/167479040


ーーーー
以下は毎度の駄文。
今日のキモは、この上のリンク映像。勝手にお借りしましたが、労作に感謝
素晴らしい映像美
しかし、ウディアレン映画に登場する絵画は「架空」ではないのでしょうか・・・・?





ブラックマーケットの三大商品は

麻薬
武器
名画

と言われる。
交易の市が立つとは、それだけの需要がある証拠だが、
名の売れた絵画なんか、見せびらかしたり、これ見よがしに部屋に飾るわけにもいかず
ある意味でフェティシズムの極致。
密やかな個人美術館で、舌舐めずりしながら至福の境地に浸るのだろう。
絵画には、自ずと宮中席次があるようで

宗教画
歴史画
人物画
風景画・・・・・とかなんとか。

しかし、教会や大貴族がパトロンの時代からブルジョワジーの時代ともなれば、風俗画に人気が出る。
年中行事のような戦乱や略奪を考えれば、持って逃げられる大きさが望ましい。
ということで、印象画風が大人気。
世に言う「印象派」という用語は、モネの作品に由来するが、本来は罵語。
しかし、語感が良かったのか、逆に人気と注目を集めたらしい。

需要があっても、さて、供給は・・・・
窃盗に変わりはないが、美術品泥棒ともなれば、なんだか知的。
当然知性がないと獲物の目利きが出来ない。
もっとも、捕まえる側にも相応の知見がないと話にはならない。

デヴィッドフィンチャーの「セブン」
七つの大罪をなぞった猟奇的連続殺人事件ですが、犯行現場の抽象画を逆さまに飾るという「ミス」を犯人は犯す・・・
が、それはある種の罠だった。
モーガンフリーマンのような知的なベテラン刑事がいたから、ストーリーは巧妙に二転三転する。

さておき、絵画泥棒の定番は、贋作をすり替え、発見を遅らせるというパターン。
実話ではあまり聞かないのですが、映画の世界では当然視されています。
ストーリーの面白さ狙いということかな?
ある種のコンゲーム映画ですので、引っ掛けトリックの妙味も楽しめるというか、そっちが本命(笑)

映画「モネゲーム」では、モネの積み藁
あと「Forger」には、同じくモネの日傘をさす女

絵に描いたような(当たり前ですが・・・・)獲物の選び方。
定番のクラシック音楽しか流れない邦画みたいなもんで、知力のほどが偲ばれますが、
まあ、大衆娯楽ですからマニアックな絵画を選んでもしょうがない。


ということで、冒頭の素晴らしいリンク映像に戻るのです。


2016年8月9日火曜日

特別法ならなんでもありか・・・・?


重く受けとめ、お気持ちに沿って臣下として何ができるか真剣に考える・・・のはいいのですが、

ありていに言えば、

象徴天皇としての責務を果たすのは無理なので、皇太子に天皇の職を譲りたい

ってことです。
その際にハードルになるのが皇室典範の規定。
譲位を認めていません。
摂政の職を置けばいいということになるのでしょうが、それでは「お気持ち」に沿わない。
皇室典範を改正し、譲位を認めればすむことなのですが、
過去の歴史において「無理やり譲位」なんて事例があまたあり、
天皇の地位の不安定性を懸念する・・・って一見もっともらしいのですが、
それは譲位を認める権能を「皇室会議」にゆだねるという前提を勝手においておるからです。

皇室会議は、総理大臣を議長に10名で構成されますが

皇族から2名
立法府から4名(衆参議院議長と副議長)
行政府から2名(総理大臣と宮内庁長官)
司法から2名(最高裁長官とあと誰か)

政治家に偏した少数の構成という懸念があるなら「国会の特別決議」にすればいい。
国会議員は国民の代表者であり、天皇の地位は国民の総意に基づくのだから平仄が合う。
国民統合の象徴である以上、ご自身の意思だけってわけには・・・これはおおそれながら無理というものです。

退位を認めることを認めない「制度」って世界的に珍しいのじゃないですかねえ。
ローマ法王ですら「退位」をしてしまった。
これはありえないことですがありえてしまった。
法王の地位は神がお決めになったことであり、ヒトザルの勝手で職を辞するなんてありえようもないはずなんですが・・・・
英国王が退位しない理由も、単に国王ではなく国教会の長であるということが理由とも言われています。


勝手な観測用のアドバルーンだと思っていますが「特別立法」で特例対処する。
どんな建付けにするのか非常に興味があるのですが・・・・気になるのは「特別法」さえ制定すれば何でもできるのか?
専門的知識が貧弱ですので、疑念の提示にとどめますが、
一般法の一部を改定するのが特別法であって、一般法の基本的な骨格そのものまでも変えていいのですかねえ。

皇室典範の第一章「皇位継承」は、たった四条ですが、

1)男系男子による継承
2)親子継承
3)崩御即位

が基本の骨格。
それを特別立法で変えようっていうのですから、基本の骨格が変わりませんか?
あえて無礼を承知で不適切な例を挙げれば、ワイマール憲法下での「全権委任法」を思い出させる。
仮に仮にですが、これができるの(有効)ならば、皇位継承者に「誰もいなくなった場合」でもその場で何とでもなるってことです。
まさか、そういう臣下にあるまじき不敬な邪念でもって物事を考えていないとは思いますが・・・・

まさしく国民的な真剣な議論が必要なことなのですよ。
あまり時間がないということも前提に・・・ね





2016年8月8日月曜日

面倒っちい手続


ナンチャラ年金受給申請書類なるものが届いた。
頻繁に住民票の移動を行うもんで、転送を繰り返した挙げ句の事。


申請をしないと受給できないのなら、
将来申請をする予定がないから保険料を納めないことも至極当然でなければならないが、
未納滞納といわれればなかば罪人扱いである。
世代間扶助という事は分かりつつも釈然としない。
未申請ならば、五年の消滅時効といわれれば、年金財政逼迫の折、
なくても路頭にまようことはなかろうから・・・って、
でも、邪魔にならないから.........と書類を書き出したのが運の尽き(笑)


たいした申請書類でない割に、様々公的証明書を要求する。
本人確認なり、家族の証明、所得の補足は、国家のデータベースにある情報だし、
職権で出来ることでなのに、ワザワザ本人が役所まで足を運ぶのかねえ?


ここで活躍するはずなのが「個人番号カード」
やたらとレスポンスが遅い発行機で住民票は請求できるが、戸籍謄本は、謄本所在地まで足をはこべとさ。
所得証明書に至っては、最新の納税情報しか保有していない。
つまり、一月一日時点の住民票所在地でないと、個人番号カードで請求出来ない。
やむなく、紙申請(笑)
懇切丁寧な説明書が着いている割に不親切だ。
ボクって「雇用保険」の取り扱いはどうなるんでしょう・・・・
かつては労働者だったから、当然に雇用保険被保険者証はもってはいるが、いつのまにやら「失効」しているようだ。
支払った保険料を返してもらった覚えがないが・・・・まあいいや。


数千億の開発費、その一割程度の毎年の運用費用をかけてこの有様。
窓口の小役人に毒づいても、お互い迷惑様なのだ。

とかなんとか、アナログで書類をかき集めました。
所で、のんきな話なのですが、何時からどれ位給付されるのか全く知らない。
自分の支払保険料は、親への仕送りみたなものですから、
自分は自分で若い世代に寄生するわけだ。


暫くしたら、
ハンドルネームを・・・・parasite silver としよう(笑)


あっと、これって違う年金です。

2016年8月7日日曜日

ハリウッドテン

様々あるアメリカン黒歴史のひとつ。
思想信条を理由に業界から締め出しを公然と行った......とされる。
蝸牛庵としては、ジンケンヤが騒ぐほども憤然とした覚えもない。
公然と追放するのは陰湿でないだけ、まだまし。
しかし、赤狩りを仕組んだ連中の手口は陰険である。
所謂「大物」はあらかじめ避ける。
世論の反発を回避した戦術だったらしい。
それに大物程ひよりやすい。
早々に懺悔し、あまつさえ仲間をユダのように売った。
その後、その苦悩を作品に結実させ、、、なんとかって言い訳は
聞きたくもないし、許しがたい。


さて、有名なハリウッドテンですが、この十人の映画人の名前をすべて言えるとエイケン一級?
ぼくは無理(笑)
二流の映画人の名前まで覚える余裕がない。
誰でも知っているのは、

ドルトントランボ

一流の脚本家である。知られている限りオスカーを二度。
これは凄いことなのです、
しかし、かれの知名度が倭国で高まったのは、

ジョニーは戦場に行った 彼の監督作品

73年に日本公開。映画的にも素晴らしいが、
当時の反戦のムードにうまく乗った点が成功の元。
脚本家という匿名性を利用できることに加え、
なにかとひ弱な文化人らしからぬしぶとさが、サバイバルができた要因のようです。

今の時代にかれの伝記映画もどきをリリースする意義があるとすれば、
ひ弱な今の業界人への辛辣な鞭にあるのかな?って


圧力があったとかなかったとか、げんなりしますなあ。
言論の暴力に負けた・・・・とか
権力の暴力装置はさまざまな手口を使うってことぐらい常識でしょう。
負けないように脇甘くしないのが当然で、隙のあるあんたが甘いのよ。

2016年8月6日土曜日

ブッシュJ rの真相




ジャーナリズムによる「真実」とやらの追及は、必ずしも正義でも真実でもない(・・・かもしれない)
実のところ「真実」なんてよくわからないのですよ。
しかし、メディアの唯一絶対の使命は「不都合な事実の伝達」

カトリック教会における長年の幼児性虐待事件
いわゆる「大統領の陰謀」事件

輝かしいジャーナリズムの勝利ですが、鳥越の「淫行疑惑」なんかはどうなんでしょうか?
真相追求を司直の手にゆだねるというジャーナリズムの姿勢としてはいかがなものかって識者は言います。
報道の疑惑には報道で答えるのが王道って誰でも思うことですよ。
もっとも、疑惑報道があったから選挙に惨敗したわけでない。



さて、2004年のアメリカ大統領選挙
未曾有の大激戦であり、獲得した選挙人の数は・・・

共和党候補者 286
民主党候補者 251

その差は35人ですから、中規模の州の勝敗如何では逆転は大いにありえたのです。
フロリダ州は、疑惑外ですが、前回がとてつもなく怪しげだった。
そもそも、2000年は、ゴアが勝ったはずだ。
あの奇妙な裁判がなかりせば・・・・
ゴアが鉾を収めたって、信じがたいのですがねえ。
当時のフロリダ州知事は、ブッシュの弟だったはずです。


2004年は、共和党は、ブッシュ(子)でしたが、民主党は・・・・負けた候補者なんか誰も覚えていない(苦笑)
今の国務長官ですが、ベトナムの英雄(・・・とされますが、若干の疑問もあるようです)
かたや、危険な戦地に赴くことなく、州兵としてのうのうと過ごしたブッシュ。
ところが、州兵としてすらろくに勤務をしていなかったってことになれば「淫行」どころではない
双方とも、軍歴をめぐる疑惑の争いって、淫行に比べればまだマシですねえ。


さて、これが事実ならば大スクープなんですが、報道元のCBSは民主党派・・・・ここから話はややこしくなる。
疑惑を「証明」するメモの真偽をめぐって、ネチズンが調査分析合戦をやりだした。
ある意味で王道の対応です。
淫行疑惑の際にも同様のことがあれば、民度の高さが示せたのですが、2チャンネルレベルでしかなかった・・・・
まあ、アメリカンも大衆ベースでは同じようなものです。


結論を言えば「メモは真正ではない」ということとなり、CBSの「お手つき」がブッシュ再選の下支えとなってしまった。
実際のところはどの程度勝敗に影響したのかはわかりません。
が、重要なことは「メモが真正でないことと軍歴忌避が真実ではないこと」とは別物
オヤジの口利きで兵役逃れをやったとか、他にもいろいろあるのですよ(こっちのほうがシリアスですが)
こんな疑惑なくとも、火だるま状態でしたから、順当にいけば、ケリー候補が勝っていた。
陰謀論もささやかれますが、ちょっと手がこみ入り過ぎ。


本来は映画批評ですから、少しだけ。
ヒロインは、ケイトブランシェット。
芸歴上、最高に知的に輝き美しい。こんな素晴らしいケイトは初めて見る。
知的で美しく強いメスザルには、アルマーニが似合う。

ヒーローは、ロバートレッドフォード。
老残としか言いようがなく、人材豊富なハリウッド、役者はいくらでも・・・・
でも「大統領の陰謀」へのオマージュ。
ダスティンホフマンじゃダメだ。やっぱり、彼でないと。



2016年8月5日金曜日

抑止力としての「没収あるいは追徴」


しばらく前に、デンマークで画期的な処罰体系導入により交通事故が半減した!ってニュースを絶賛するNET記事が相次いだのですが・・・
ちょっとよく考えてみましょう。


刑法19条等には「没収あるいはそれにかわる追徴」の定めがあります。
刑法違反(特別刑法を含みます)が確定すれば、付加刑として以下のものを国庫に納付させることが出来ます。
特別刑法とは、刑法典以外に罪と罰を定める法律ですから、道交法も含まれます。

没収の対象になる物を列挙しますと・・・

犯罪行為組成物(猥褻文書頒布罪における猥褻文書など)
犯罪行為共用物(殺人罪に用いた日本刀など)
犯罪行為生成物(通貨偽造罪によって偽造通貨など)
犯罪行為収得物(賭博罪によって得た金品など)
犯罪行為対価物(ゴルゴ13の収入など)

とかなんとか・・・解釈が微妙な部分もあり「強姦の模様を撮影したビデオ原本」を没収できるかっていわれますとねえ・・・
単純には強姦罪の付加刑を問うのは難しそうですが、判例では没収しています(被害者感情を忖度した無理筋って気もします)
ところが没収は原則「任意的没収」なのです。
つまり、必ず没収するものではなく裁判官の裁量であり、裁量の基準は「過去の判例の積み重ね」ということなんでしょう。

どうもデンマークでは「交通違反を行えば、必要的没収、つまり必ずその自動車を没収」してしまうようにした・・・らしい。
かなり大胆な話で、実のところかなり疑わしい(正確な情報ではない)と思っています。


法律に書けば何でも通るってものじゃない。
不当な量刑はそれ自体憲法違反となります(実は尊属殺人罪違憲判決の論理はそういうことで法の下の平等なんて綺麗ごとじゃない)
道交法違反で罰金刑や軽微な懲役刑を科せられた場合にも、数千万円のスーパーカーを没収していいかといわれると・・・・・
裁量のレベルがよくわからないのですが、過去は結構没収の適否をめぐっての判決があります。
したがって、デンマークでやっている程度らしきのことは日本でも実施すみというのが正しい理解だと思います。



厳罰化の流れというのは変わらない(今までが寛容すぎただけ)が、それだけで犯罪認知件数が減るものではない。
単に刑罰を重くするだけではなく、別の手立ても考えないとだめな時代だと思います。
それは、刑法の基本原則をどの程度見直すかということ

実行行為を処罰する(国際的にはコンスピラシー=共謀にさかのぼり処罰する流れですが、倭国では反対が多い)
責任能力を問う(心神喪失なんかだと処罰されないということが国民感情に合致するのか)
構成要件の厳格性(機械を騙して金員を詐取しても詐欺罪ではなかった・・・今もそうですので新しい犯罪類型を作った)


まあ、いろいろありますが、二番目が一番重大かな?
だって、重大犯罪を犯すこと、それ自体が異常な行為ですから「ジュッパひとからげ」に、精神状態が異常だったのでって言われちゃうとねえ
ここで、毎度の「加害者のジンケン」って言い立てますが、であれば「被害者や被害者家族の人権」はどうしてくれるんだい?






2016年8月4日木曜日

七代目襲名





UKのブックメーカーの倍率がどの程度あたるのか怪しいものだが、いまんところ「七代目JB」はこういうことになっているようです。

--

Damian Lewis  2.5倍
Idris Elba  3.5倍
Tom Hardy  5倍
Henry Cavill  6倍
Michael Fassbender  6倍
James McAvoy  9倍
Jamie Dornan  13倍
Orlando Bloom  13倍
Andrew Lincoln  15倍
Dan Stevens  15倍
Richard Armitage  15倍
Eddie Redmayne  17倍
Daniel Day-Lewis  21倍
Tom Hiddlestone  26倍
Christian Bale  34倍
Dominic Cooper  34倍
Dominic West  34倍
Dougray Scott  34倍
Gerard Butler  34倍
Robert Pattinson  34倍
Sam Worthington  34倍
John Hamm  41倍
Rupert Friend  41倍
Aiden Turner  51倍
Alex O Loughlin  51倍
Benedict Cumberbatch  51倍
Clive Owen  51倍
Colin Salmon  51倍

--

著名な英国俳優を片っ端から並べたという雰囲気で、積極的に論評する気にはなれない。
JBのコンセプトは

英国白人
スコットランドのジェントリー
オックスブリッジ
タフネス
アル中
オンナ好き

ダイバーシティな時代だからといって、アフリカンや女性を担ぐってわけにはいかない。
中国市場をにらんで「香港系英国人」という設定は、さすがに大英帝国、そこまでは落ちぶれていないようだ。


半世紀に及ぶ長寿コンテンツだし、次回作は、計算上は2017-18年ころに「第25作」だが、
中身のウワサはまったく聞こえてきません
契約上は、ダニエルクレイブが主演するはずなのですし、「スペクター」のお話の展開上なにもかもが宙ぶらりんですから
後日談をふまえてってことになるのが常套。
ダニエルクレイブが、契約破棄ってウワサされますが、たぶんに話題つくり・・・だと思っています。
七代目は2020年以降の登場(?)で、そんなことを今頃から騒ぐよりも、次回作がどうなるかのほうが先決です。












2016年8月3日水曜日

気楽に「予想」



あちこちに「メダル獲得予想」の記事が散見されます。
勝負はみずもの。
絶対はないし、彗星が突如登場することもある(むしろ彗星に期待したい)

あちこちの「予想」の最大公約数は・・・・

GOLDは14個程度
メダル総数で35個以上40個弱

国別には、やはり国力の反映ですかねえ・・・・米国、中国、ロシア・・・・・倭国は7番目程度だそうです。
例のドーピング問題の影響をどの程度考慮したかはわかりません(したがって上ぶれの可能性があります)


----以下種目あるいは個人別には(某サイトの引用ですが、精度が高いということじゃなくて一番コンテンツが細かいから)

1)金メダルがほぼ確実と予想されている選手

レスリング
女子53kg級 吉田沙保里
女子58kg級 伊調馨
体操 
男子個人総合 内村航平
男子個人床 白井健三

2)金メダル候補有力選手

柔道
男子60kg級 高藤直寿
男子73kg級 大野将平
男子81kg級 永瀬貴規
男子90kg級 ベイカー茉秋
女子48kg級 近藤亜美
女子57kg級 松本薫

競泳
男子400m個人メドレー 萩野公介
女子200mバタフライ 星奈津美
女子200m平泳ぎ 金藤理絵

3)金メダルが期待できる選手

柔道
男子66kg級 海老沼匡
男子100kg級 羽賀龍之介
男子100kg超級 原沢久喜
女子52kg級 中村美里
女子63kg級 田代未来
女子78kg超級 山部佳苗

競泳
男子100m背泳ぎ 入江陵介
男子200m背泳ぎ 入江陵介
男子200m平泳ぎ 小関也朱篤
男子200m個人メドレー 萩野公介
男子400m個人メドレー 瀬戸大也
女子200m平泳ぎ 渡部香生子

4)銀メダルか銅メダルなら期待できる選手

柔道
女子70kg級 田知本遥
女子78kg級 梅木真美

競泳
男子200m自由形 萩野公介
男子200mバタフライ 瀬戸大也 坂井聖人
男子800mリレー
女子100m平泳ぎ 渡部香生子

体操
男子個人床 内村航平

レスリング
女子63kg級 川井梨紗子
女子69kg級 土性沙羅
男子74kg級 高谷惣亮

陸上
男子20km競歩 高橋英輝、藤澤勇、松永大介
男子50km競歩 谷井孝行、荒井広宙

テコンドー
女子57kg級 濱田真由

ウエイトリフティング
女子48kg級 三宅宏実

卓球
女子団体
男子団体
男子シングルス 水谷隼
女子シングルス 石川佳純

バドミントン
女子シングルス 奥原希望、山口茜
男子ダブルス 早川賢一、遠藤大由

シンクロナイズドスイミング
チーム 三井梨紗子、乾友紀子、吉田胡桃 丸茂圭衣、中村麻衣、中牧佳南 林愛子、箱山愛香、小俣夏乃
デュエット 
三井梨紗子、乾友紀子

---
実のところ、よく知らない選手ばかりで・・・・(苦笑)
スポーツ音痴は困りますが、有名どころの活躍はもとよりも、無名の彗星の出現を鶴首していますから、
名前の挙がった方々は、一旦横において・・・・・


でも、ちゃんと閉幕式まで支障なく運営できる・・・・ことを願っています(まずそれが一番かな)




2016年8月2日火曜日

譲位


大スクープもその後の展開がどうなるのか・・・・よくわかりませんが、近々「お言葉」があるそうで・・・
御高齢だから、ゆっくりしていただきたいってな素直な感情が一般的のようですが、
なにかと思惑も含めて水面下の動きがいろいろとあるんでしょう。
天皇家には冷たい政権与党のことですから、
まじめに検討をした振りをして実は何もしないってことに落とし込みたいのでしょうか?


最後に譲位されたのが、19世紀はじめ(天明のころ)の「光格天皇」でありってなことは紙メディアにも書いてますが、
そんなことよりも、直系が絶えるという危機的な状況のなかで、このような事態にかんがみ、
新井白石が「閑院宮家」を創設しておいたおかげで、事なきを得たってことはどこにも書いてませんでしたねえ(苦笑)
したがって、今の天皇の系譜はここに始まるのです。
なかなかの「名君」であったと伝えられていますが、譲位の理由は定かではない。
幕府との関係を言えば「従前のような軽い神輿」ではなかったので、なにとか鞘当もありましたのでってことでしょうか?
あるいは、単に在位の期間が三十年を超えるって単純なことかもしれませんし、
傍系の宮家なので、なんかの巻き返すがないうちに譲位し、足場を固めてしまうってのはありげな話です

実在が疑わしい天皇も含め、過去124代の天皇のうち、半数は「譲位」をされていますので、
歴史的には、稀有のことでもない。
天皇という公式の立場を離れたもんで、のびのびと「陰謀や遊興」にふける向きもある。
歴史上のお騒がせは、たいていは「上皇」です。

後白河
崇徳
後鳥羽
後醍醐

ふと気になって調べるに、史上最初の譲位は皇極天皇です(舒明天皇の奥様)
孝徳天皇に位を譲るのですが・・・・・これって「大化の改新」という宮中クーデターの余波です。
蘇我一族の専横壟断に対しての天皇家の巻き返しってことになっていますが、
実のところはよくわからない。
天皇になりたくて仕方のない孝徳(皇極のご兄弟)を鎌足が上手く踊らしたとか・・・まあ色々
天智が首謀者ということになっていますが、謀略の裏側はわからないし、正史にはその真実なんか(特に都合が悪ければ)
記述しているはずがない。
少なくとも、逆臣とはいえ、我が手を血で汚した一級殺人犯をすんなりと天皇というわけにもいかなかったのか、
エキセントリックな孝徳をもてあまし、難波に置いてきぼりをし、皇極が再度登板し、その後天智へ・・・・


ある意味で、生前退位するのは当然のシステムであり、しないというか出来ないのは当時の事情からすれば「コスト面」という気もします。
天皇を担いで権勢を振るいたいって思う勢力家はあまたいますが、適当にそのうま味をシェアするというのも倭の統治学
とかなんとか・・・・しかし、今の統治の枠組みからすれば、今上天皇には申し訳ないが、不要の議論とは言いませんが
ことさら必要な政治検討課題とも思えない(名称はともかく譲位不要論には組しません)。
そんなことよりも、バッターボックスにたてるメンバーを潤沢にそろえる仕組みをどうするかのほうが大事でしょう。

まことに不敬ですが、皇位継承者がいなくなったから天皇制度やめますってことにでもなれば、
史上最悪の事態だし、憲法99条に照らし、大臣や議員、公務員は、不作為による犯罪者ってことにもなりかねませんが、
そんな覚悟なり未来に対する責任感は持ち得ないのでしょう。




2016年8月1日月曜日

私の名前は・・・・カルメンです






世の中には奇特な方がおいでになる。
敬意を表しつつ引用させていただきます。


http://tc5810.fc2web.com/operat/operajouennbest100.htm


ちょっと意外なんですが、倭国内で過去相応の劇場で上演されたオペラの回数ランキング

魔笛
フィガロの結婚
カルメン
ラトラビアータ

以下略・・・・あとベストテンには、バタフライとかバットマン。
リゴレット、ラボエーム、トスカ、アイーダなんかは案外人気がない。
世界ランキングだと、多分変わると思います。
お陰様で馬齢を重ねたもんで、ライブビューイング等も含めれば、相当数は鑑賞させてもらった。
残念ながら、本場のボックス席の体験はない(笑)


古典は映画化するには「工夫あるいはヒネリ」がいる。
単純にオペラ歌手を持ってくるだけだと、写実性はたかまるが、それ以上でも以下でもない。
その程度ならライブビューイングで十分であるし、ミュージカルにする方が気が利いている。
ということで、オペラ映画にはロクなものがない!・・・だけじゃなく数も少ない。
とはいうものの、天才ルキノヴィスコンティの衣鉢を継いだのか、彼自身オペラ映画は作っていませんが、
助監督であった、俊才二人は、オペラ演出やオペラ映画に精を出しています。


ってことで「カルメン」映画のお話です。
定量評価なく推測で言いますが、一番映画化本数が多いと思います。
素材的に(オペラだって歌舞伎クラスの大衆芸能ですが)大衆向きの通俗悲劇の典型例。
映画化されたリストを眺めているのですが・・・・


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カルメン_(映画)


実のところ、結構見てます(笑)
67年の「カルメンベイビー」は、確かR18だったはず。
どうやって映画館に潜り込んだんのでしょうか?
83年のカルロスサウラ版は、フラメンコモチーフのバックステージタイプで、新宿のシネマスクエアで見たはずだか、
いたく感動した。
84年のフランチェスコロージー作品は、あまり感心しない写実版。
しかしながら、佐渡版カルメンよりも面白かった。
配役が素晴らしい。
このオペラ自体群像劇です。
カルメンにジュリア・ミゲネス・ジョンソン、ドン・ホセにプラシド・ドミンゴ。

こういう言い方良くありませんが、日本の舞台でその他大勢がヒラべっちゃい面相で登場して、
踊るジプシーや舞踏会の貴婦人なんて言われましてもねえ・・・苦笑