2022年7月31日日曜日

「さしすせそ」の極意

 無知は恐ろしい

でも無「忘」ではないから、、、、

しかしこんな物言いを「厚顔無恥、、いや厚顔無知」と言うらしい(^^)


和食の五大調味料を斯様に言うそうだ。曰く

砂糖


醤油
味噌

たしかにそうなんだが、調理に無知なアタシは砂糖なんか滅多に使わない(そもそもが健康に悪いしその悪癖を隠蔽して来た黒歴史すらあるし)、、味噌も限定的だし、酢は使わなくはないが、、、



世界四大料理なるものがある。

フレンチ
中華
トルコ
....あとはまあ、、、貴方の家庭料理ですよ!ってけだし営業トーク(^^)



これらの料理が、世界に冠たるものかどうかは知らないが、そうではないって言い切る自信もない。

料理の歴史の長さならば、まあそうだろうって

逆に言うと、我々が認識する和食なんてその濫觴は江戸期くらいだと思うのですよ。

和の調味料の歴史を見れば一目瞭然。

五大調味料が出揃い、板前さんなんかが自由に使えるようになったのは江戸期のことだし、今に残る料理本も江戸期のものが多い。

それ以前の倭人って、、、貴人であれば新鮮な最高の「素材」を食べていたんだろうが、味付けのすべがなんとも、、、甘味を砂糖ではなく柿のシュークロースに依存するって、、、砂糖なんかよりも遥かに美味しそうだが、およそ一般的ではない。



左翼史家の江戸期暗黒論には与しない。

光の当て方でなんとでもなるが、圧政と収奪だけの歴史ならば三百年は持たないし、あくまで推計でしかないが、江戸期は人口は千五百万人規模から倍増したとされる。

そんな当たり前な事でも市民権を得るには時間がかかるのよ。

食が豊穣に多様化し戦乱がなければ、、まあまあ住み良い時代だったのでしょう。

このあたりは、渡辺京二さんの著作が実に感動もの



2022年7月30日土曜日

恐ろしい蜥蜴を愛づる人びと

 平安期の短編集、、、堤中納言物語。

どってことない説話ばかりで、、、唯一「虫愛づる姫君」なる風変わりなおはなしだけで知名度を保っている。
蝶愛でるも虫愛でるも同じようなものって言われればまあそうだが、しかし「恐竜」に興味を持つって如何なることかしら?
恐竜というが、ラテン語の「恐ろしい蜥蜴」に由来するのが一般的な呼称。
ジュラは、この恐ろしい蜥蜴が食物連鎖の頂点に君臨した時代の地層で有名なフランスの地名に過ぎないそうです。



この人気シリーズも六作目になりました。

興収合計で60億ドル強。当たり外れもありますが、全体としては製作会社の屋台骨を背負ってくれる孝行作品。

最初の頃のテーマパークでのサスペンスホラーから昨今はお話しが高尚になり、遺伝子組み換えやら環境破壊やら、、、ヒトザルと恐竜の共存問題まで。


だかが娯楽なんだから、肩に力が入りすぎです。

絶滅したはずの恐竜が存在する、、なんてプロットを考え出したのは誰だ?

多分ですが、シャーロックホームズで名を馳せたコナンドイルの「ロストワールド」

主人公は作者と同じくエジンバラ大学出身のチャレンジャー教授。

アマゾンの奥地に恐竜の生息地があるって設定。

読んだ記憶があるものの、中身はあらかた忘れた。

かような人外魔鏡ものは、小栗虫太郎の折竹孫七シリーズに如かず。



彼は時局柄晦渋なミステリーを書けなくなり、秘境冒険譚に転向し、軍部のお先棒を担ぐスパイでもあるって設定

しかし、キテレツな生き物は登場しますが、人気の恐竜はそのカケラもない。

たぶんですが創作過程時期に於いて恐竜(化石)は倭国内では一般的でもなく知名度も薄い。

戦前には化石が発見されたこともなく、最近ですよ。あちこちで化石のキレっぱなしが見つかり、恐竜博物館や恐竜学部まで、、、

時代は変わったんだから、とやかくは言わないが一体何を学ぶのかなあ。

本気で恐竜を学ぶならば海外だと思うが、、、


源三位頼政

 武人にして歌人、、、ともなれば、源三位頼政に若くはない。位階は従三位ですから高級貴族に連なるVIP

清和源氏、、、清和帝の子供または孫で臣籍降下し、源氏の苗字を賜った一群のこと
その中でも、満仲、頼光、、、の系譜ですからなかなか煌びやかですが、高名な先祖も四位とまり



武勇の誉れも高いのですが、偉くなるには太刀捌きや弓矢の腕よりも「歌才」

どこで身につけたのかは知らないが、、、


木隠れして月(帝)を見るかな....これで昇殿が許可され


椎(四位)をひろいて世を渡るかな....この和歌で従三位に昇格し、


なにか菖蒲引きぞわづらふ....意中の美女菖蒲御前を帝より賜る。

和歌を詠めば、偉くもなれるしオンナも手に入る幸せな時代でした。

かれの歌集から、彼らしい和歌をいくつか


口惜しくも

朝いる雲にはかられて 花なき峯に我はきにけり


忍び妻帰らむ跡もしるからし

降らばなほ降れ 東雲の雪


こひこひて 稀にうけひく玉章(たまずさ)を置き失ひてまた嘆くかな




最後は以仁王の反乱に嫌々加担させられて宇治で敗死の憂き目ですが、武人らしい最後ですから青史に名をとどめたのは慶賀の至り。本人としては齢い古稀を過ぎていたそうですからひっそりと死にたかったようですなあ。

硫黄島の栗林中将は「矢弾尽き果て 散るぞ悲しき」と、、、相当に情感が違います


埋れ木の花さく事もなかりしに

身のなる果ぞ悲しかりける(辞世の歌)




2022年7月29日金曜日

いまどきのホロコースト映画

 どういう訳だか、、、今頃になるとこの手の映画がスクリーンに目白押し。

いつまで経っても忘れない執念深さ、、、なんて情念だけじゃない。映画は優れて資本主義的な芸術形式ですからオカネがかかるの。だからイスラエルやらあちこちに資金の出し手はゴロゴロいます。

風化させるな!って強い意思



実話だそうですが、、、よくわかりません。

要するに、アウシュヴィッツの中で提供された「パンとサーカス」

コロシアムの中でライオンと戦わされたキリスト教徒みたいなポーランドのボクサーのおはなし

昨今は絶望的状況下にも関わらず明るく振る舞うとか最後まで希望を捨てない系が流行り。


ボクサーは、勝てばみんなの為に食糧や医薬品を手に入れる事が出来るの一心から最後まで闘いつづけるのです。



映画的には、、、なんとも。最後はロッキーがラルゴと死闘を繰り返すようなありさまで、、、

2022年7月28日木曜日

ワンイシュー政党の立ち上げ

 ずばり党名は「反統一・霊感似非宗教団体撲滅被害者議連」

略して「反統」

安全保障、経済、少子化、、、その他諸々の課題からは敢えて目をつむり、ワンイシューで主権者に信を問います。
紀藤弁護士が日共議員団に語った内容によれば(新聞赤旗より)あくまで推計ですが、被害者総数は百万人、被害総額一兆円。

得票数が百万あれば参議院比例区での当選の可能性が有ります。
今は各野党ともこの問題に注目していますが、たまたまのブーム、、、ならば今まで何をやってきたのか?と問いたい。早晩忘れてしまうのは目に見えてるし、お前らの手だって汚れているだろう

ヒマワリのバッチをつけた正義の味方にも行政やらは冷たい。
あの坂本弁護士一家の惨殺事件だって所属事務所がレフト系だからって神奈川県警は真面目に捜査しなかった、、、と聞き及んでいる。



だっから座布団バッチの威力を反統一の一点へ


質問主意書の連発
国政調査権の最大活用
ネットチャンネルでの有る事無い事の暴露と指弾
活動はさまざまだが、カネと票に魂を売ったシンパ議員を片っ端から血祭りに挙げてやる。


世論が騒いでくれたり、統一教会の糾弾なんかあればあるほど好都合。

名誉毀損の裁判も大歓迎

活動のための寄付はなんでもドンドン受け付けて、氏名と金額は全公開します。怪しげなあるいは違法な献金は御指摘ください。都度供託します(いちいちチェックなんかする時間が惜しいから主権者にお任せ)
しかし身に危険が及そうだから公設秘書の一人は銃器携行許可をもったシークレットサービス出身のアメリカンを採用しなくっちゃ(^^)

参議院議員を任期一杯やれば十億円。

皆さんから情報提供を受けてSNSを駆使するだけですから、、、ドバイにいても議員活動は出来るかも(^^)


別に似非宗教団体の認可取り消しなんかは狙ってません。あの程度の大臣をかつぐ二流官庁には荷が重い。

ズバリ「不当に搾取したお布施への課税」

こんな話には財務省は絶対に乗る。そもそも被害を発生させないのが本義であり悪党の上前をはねるなんて、、、ごもっともですが、詐欺被害は雑損控除の対象にはならないのが税法原則。

厳しいですが、気の毒ながら世の中騙される方が悪いのです。消費者契約法とか既存法制でも救済は可能ですからその辺はヒマワリ組にお任せします。



あとは「反社認定」をやり、ガス電気水道を停めるような約款改定誘導。総会屋なみに全公開会社の株付けをやり、毎回少数株主提案の波状攻撃と質問の荒らし(この辺りは元企業内総会屋の腕の見せ所)

やる気になればヤクザなんかの事務所潰すのはわけないのですよ。

貧しいシングルマザーが料金滞納したくらいでも電気やガスを停めるんだよ。それを思えば、、、



雷声収む

 暑さ寒さも御彼岸まで....

春にはぼた餅、秋はおはぎ
甘党でなくとも美味しく感じる。



秋分の日の副題ですが、この頃ともなれば、夕立に先立つ雷の声もしなくなる。
ゴロゴロと宿題もせずに夏休み中遊び呆けていた餓鬼どもも学校に通い出し、親父のお小言も影を潜めた...からではない。




雷の声 収まりて片面(かたえ) 雁の風


初句七音は破格が過ぎると非難されるかな?

2022年7月27日水曜日

タップリな水遣りのあと 白雨喜雨

 なにが哀しくショウモウするかと言えば、、、

夕方の庭木にたっぷりと水やりをし、多少西風が涼やかに思える頃の夕立(^^)



植栽ならば小まめに、しかしそこそこの樹木は真夏でも神経質になる必要もないが、水やりをすれば気分も涼やかだし、、、でもなんだかんだと小一時間はたっぷりとかかるのです。

これが公共水道ならば水道料金で屋体が傾く(^^)

有り難いことに井戸水

一応天気予報を確かめるのですが、よく外れるのよ

アタシの苦労や努力はなんだったのよ



逆もまたあり、、、これは翌朝早くに散水

昨日は予報の逆張りが当たりました

週間予報ですが、当たるならばこんな嬉しい事はないが、、、あまり期待はしない。



因みに、白雨や喜雨は夕立の副題です。

DCTあるいは見果てぬ夢

 日共の歴史に関しては、さまざまな立場(身内、追放された元党員とか)からの書籍があるが、公平そうなのは.....


でも人文科学系ジャーナリストですから三国志演義風であり、それはそれで面白い。

なもんで、今回は社会科学系の手になる、、、なかなかの労作



立花隆氏よりも歯応えがある。

まあ、通史そのものは知識として知っていることばかりだが、、、前置きとして「転向」について思いついたことをツラツラと


転向とは、思想的立場をリバースすることであり、一般には左翼思想を捨てて、、、黙って蟄居すればいいのだが保守に転じて敵対する例もあまた。

転向の理由はさまざま

典型的には「若い頃に左翼に魅せられないのは馬鹿だが何時迄も目が覚めないのは阿呆」だと(^^)


今となっては共産主義なんて破綻したイデオロギーだがある意味で森羅万象須く体系的構造的に説明してくれる誠に便利なツールである。

政治手法としてのマルクスレーニン主義を信奉しなくても人文科学や社会科学の世界では未だに重宝されているが、、、なんとまあ、世界中の急進左翼政党の大半が「その思想を放棄転向」したにも関わらず、我らが日共だけは未だに共産主義の金看板を下さない。

小賢しいことに、中身が変わらないのに表現のすり替えをやる。


マルクスレーニン主義ではなく科学的社会主義

プロレタリア独裁ではなく民主集中制

暴力革命の放棄なんだが「敵の出方に応じた合法的措置」だとかなんとか


戦術的には柔軟なんだが戦略的には教条的、、、だから党勢は浮き沈みはあるが、あるレベルで頭打ち。

だから拷問や脅迫に耐えかねて思想を棄てる事もあろうが、、、やっぱり最後までついていけないってそういうことなの。


以下著名な転向者(非難する為に列挙したのではなくアタシが経歴をよく知らなかっただけ)


猪瀬直樹 信州大元中核派

森田実 日共除名後ブント(共産主義者同盟で日共よりも左派)結成

長谷川慶太郎 日共阪大細胞所属だったはず

渡邊恒雄 日共東大細胞所属

藤岡信勝 北大時代に日共入党

西部邁 東大のブントのメンバー


他にも沢山おいでになりますが、保守の論陣から彼らを排除すれば、理論的でも実証的でもない空虚な論を述べる連中しか残らない。

だっから、、右から左に「転向」した例は、アタシには寡聞にして



2022年7月26日火曜日

兎も片耳垂るる大暑かな

 字余りはある種の破調のリズムだが、字足らずはなあ、、、

初句を「野うさぎも」にするかな?
それはやはり作者(芥川龍之介)に失礼だ。

うさぎって生命力旺盛だから耐暑力が高いのかなあ
ならばそのウサちゃんだってヘタレますな今日この頃



土用って、この時期に耳にしますが、実は年に四回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間だから、正確には「夏の土用」

この間に大暑がある。

夏の土用の丑の日には「鰻」を食べた、、、いならば食べればいいが、雅で底維持の悪い京育ちは鱧を食べる。



別に鰻よりも美味いとかなんとかいうつもりは無い。

しかしできれば、予約もせずに、付け台に座り大将が暇そうにしていれば鱧鍋を少々。付け合わせの野菜は淡路の玉葱だけ。

実は食べるよりも、骨切りの技をみたい。

センチ幅に八回は刃物を入れるらしいが、食感は歯の入れ方の回数に比例する。

ウデのいい職人の骨切りの食感は、、、鰻の蒲焼きでは味わえない(^^)

2022年7月25日月曜日

女の黒髪は象をも繋ぐ、、、さて英語では?

 洒落た英訳問題の解答の前に、まずこちら(^^)



One hair of a woman draws more than a hundred yoke of oxen.


一つの頸木に二頭の牛を繋ぐようですから、百頭ではなく二百頭が正しいそうです。

象一頭と二百頭の牛がバランスするのかどうかは知らないが「魔力」があると考えるのは東西を問わない。

その魔力はオンナ限定ではなく、旧約聖書に登場する怪力無双のサムソンのパワーの源泉は「髪の毛」である。


しかし、むさい男よりも美の象徴としての「黒髪」の方がいい。

オンナの黒髪をモチーフにする詩歌には事欠かないが

白眉はこのもと歌と時空を超えた返歌。



本歌取りとして成功しているとされるが、、、これは禁じ手です(定家自身がそのように論じています)



だから本歌取りとして並べるのでなく、和泉式部の贈歌に対して定家が返歌をしたというメタバースの世界だと思いたい。

和泉式部は十世紀から十一世紀にかけての歌才抜群恋情奔放な、、美人かどうかは知らないがよくモテたキャリアウーマン。

藤原定家はそれから二百年余り時代を隔てる。偏屈な性格だったが、それが「幸いし」後鳥羽院に疎まれたため承久の変以降出世街道まっしぐら。歌学を今の冷泉家に伝える。


二人とも戀詩の名手ですから、実に巧妙。

黒髪

うち臥す

かきやる、、、と状況を変えずに三句まで使うのは、ダメなんだが、その禁じ手なるが故の効果抜群

黒髪の一筋一筋に面影が宿る、、、ってよくぞ言ったり!



2022年7月24日日曜日

調理の手を止めるな

 しばらく前に社会現象的に話題沸騰な映画「カメラを止めるな」

ローバジェットながら万馬券で数々の賞にも輝き、フランス版のリメイクまで、、、

私見からすれば、単なるワンカット映画でバックステージものと言うだけ。

まったく食指が進まなかったが、見ずにボロッカスにいうのも、、、過去の惰日記のネタにはしてますが、場外乱闘話題だけで、肝心の映像批評は....実はかなりな時間爆睡(^^)



ワンカット映画の秀作には事欠かないし、ワンカットでなくても長回しシーンに感嘆することも多い

そんな映画の系譜に名を連ねる佳作



クリスマス前の金曜日

パンパンの予約のなか、四面楚歌のオーナーシェフにあれこれ降りかかる災難の嵐。

アタシは大箱のレストランにはあまり足を運ばないが、、、まあそうなんだろうなあって


どんな世界でも、フロントとバックヤードが仲良しな訳がない。

製造と営業は失敗のなすりつけあいが物作りや客先対応よりも大事って、、、陸軍と海軍みたいなもの

厨房サイドとフロア部門はてんてこ舞いのなかで一髪触発。また厨房の中でも人間関係のもつれやら、わがままな客が傍若無人に振る舞う、

ラム肉はローズ色が一番美味いに決まっているのに、ヴェルダンに焼けていないとクレームとか(^^)


ワンカット映画って多彩な映像表現(カメラアングルとか)に限界があるのですが、、、


これってワンカットで作ったの?

ワンカットワンシーンにみえるような巧みな職人芸だなあ!


って観客を唸らせるのが映画人の腕なんだよなあ



2022年7月23日土曜日

泡沫政党の群れ

 ラテン語で書くと教養らしくきこえるが、昨今は「教養」なんて小馬鹿にした修辞だ。

倭語で「分割して統治せよ」という方がまだましかもしれない。

大英帝国の巧妙なインド統治のカラクリをズバリ言えば、、、って事だが、出典を調べていてラテン語表現に行き着いた。
つまり、この統治システムのプロトタイプはクラシックローマにあるってこと?



まあ、気の利いた統治者なら誰でも気がつく当たり前の事なんだろうと思います。

中華にもあるはずだが、適語表現に行き当たらない。



現代の民主主義は「複数の」政党を基盤にした政権運営なり政権交代をその活力の源泉とする。

複数とボンヤリと書いたが、二大政党システムと多党化システムに別れるが、後者は「ドングリ背比べか一強多弱」


倭国は大正デモクラシーの頃と、、、誰がどういうつもりで提唱したのか忘れたが、主権者がそうだ!そうだ!と囃し立て、小選挙区比例代表制なる選良選出システムに移行したことにより「政権交代」なる悪夢を見る事になってしまった.........ふたつの不幸な経験をもつ。

不幸な経験は統帥権独裁なるグロテスクな化け物を生み出し、今ひとつは(今がそうなんだが)一強多弱政党体制という始末に負えない様となった。

中華の戦国時代なさながらの連衡合縦の世界、、、なんだが、史実に学べば、多弱連立である合縦策は、一強の一本釣り策(連衡)の前に脆くも崩壊.....

なんか見たような聞いたような田舎芝居だ(^^)



普遍的に最善な統治システムなんかありはしない。

ヒトザルが歴史上一番幸せな時代は五賢帝の時代と清帝国の康煕帝やら乾隆帝の頃(はやい話が民主主義体制ではなかったのよ)

民主主義体制ならばその成否は選挙システムに依存する。失礼な言い方をすれば「一票の格差」の大合唱の中でもっと大切な事を忘れてしまったようだ。


泡沫政党が議席をとれば政党助成金という点滴を受け、とっとと退場すればいいのに比例区の恩恵で半脳死状態でも生きながらえ、元就の教えに従い束になってくれればまだしも、一強政党の流し目とか甘い言葉に惑わされ、、、


処方箋はある意味簡単で実に難しい。

一強政党は多弱野党体制が好ましいから、改革の必要性を認めない。

多弱を排する仕組みにしようとすれば、騒動師の才覚だけは豊かな連中が騒ぎ立てるから前に進まない。

小異を捨てて大同につくって言葉は美しいが、ヒトザルは苦労は分かち合えても安楽は独り占めしたくなり、直ぐに仲間割れ。


すでに今回の参議院選挙では、、、さらに多党化がすすんだ。先々どうなるのかなあ





2022年7月22日金曜日

核シェルター

 国防費の倍増!

それも五年以内に.....財源はどうするんだろう?
国防右翼派は往々にして積極財政派ですから国防国債の新発の主張ですが、財務省のポチ系(みたいに見える)リベラル主流派は難色。
とても増税なんか持ち出せる環境でもないし






あん時にはあんまり議論にならなかった「国民保護」法制。正確には


実に素晴らしい。

国民(主権者)を護れなくては防衛の名に値しない。

水際で侵略者を叩く事だけが防衛ではないし、ミサイルの発射前に敵地を殲滅する事も、、、まあ状況次第では

しかし最前線のチカラだけでは....こんな時に役に立つのがアメリカンフットボウルの知識(^^)



水際で体を張ってオフェンスを阻むのはDLですが、ディフェンスの要はLBです。LBは状況によりラインをかいくぐり敵のQBを潰しに行きます(いわゆる敵基地攻撃でこのスポーツ用語の世界ではQBサックといいます)

長距離の飛び道具(ワイドレシーバーへのパス)の防御はCB。つまりイージスシステム。

しかし、あらゆる防御なりともかいくぐって攻撃を仕掛けてくる訳であり、その最後の砦がS

実によく出来ていますでしょう(^^)


かの有事法制上はこの「国民保護法制」がそれ(セイフティ)に相当します。

核ミサイルが飛んでこようがゲリラが侵入しようが、、、国民を保護する施設の整備が国家(含む地方自治体)の責務であり、アタシが住む近畿のチベット県でも27ページの施設リストが「内閣官房国民保護ポータルサイト」に掲載されています。


つらつら眺めるに、、、何じゃこりゃ

河川の決壊なんかじゃなくて武力攻撃の避難施設ですが、地下施設は皆無。弾道ミサイル飛来時に24時間避難可能な施設は我が寒村に一箇所だけ。

でも地下施設じゃないし核シェルター機能はまったくなくて、通常兵器対応だって怪しい張子の虎

我が陋屋から歩いて十分くらいかなあ?でも村民が押しかければ混雑でその何倍もかかりそう。


ウクライナの地下鉄は地下数十メートルだと、、そう言えばモククワの地下鉄もそうらしいって大昔に聞いたことがあるから、そういう地下鉄仕様というのが世界標準だという事。


しかしなあ、、こういうのが典型的な「員数あわせ」

公設の体育館や公民館に武力攻撃事態の避難施設の看板さえかけとけば施設整備が出来ていることになるらしいから背筋が寒くなる。

国防費倍増というならば正面装備よりも国民保護施設の整備が先だろう。潤うのがアメリカンの防衛産業だけじゃ面白くない。

表現はともかくも、醜の御楯なんだから防衛軍が壊滅したとしても国民が護られたらそれで構わないのじゃないのかね?




かくなる上は、自分の命と暮らしは自分で護るため、、、、陋屋の一角に地下シェルターをつくるかなあ?土地だけは余るほどあるから、多少ゆったりとした地下別宅が作れる。空気清浄機や防耐扉なんかも用意して、、、しかしお高いなあ(払えなくはないが)

まあ余命も考えればそこまでやるか?ってきがするし、自宅が手狭ならば増築の一環でもいいが、いまでも数年あるいは何ヶ月も足を踏み入れない部屋があるんだし、、、いざとなれば仏間で般若心経でも唱えている方が現実的

禅語だったか、斬首を前にした偈


電光鋭利斬春風


かような心境になれるならばあまりジタバタしないが