2014年10月31日金曜日

under the skin



小野小町衰亡落魄伝説は、無常を思わせる。
絶世の美女も一皮むけば、臓物の塊な糞袋。
京都の安楽寺には「小野小町九相図」なるグロテスクともいうべき絵巻がある。
内実とは・・・なにかにつけてそんなものです。


しかし、紛らわしいタイトルなことよ。
だからでしょうか、オリジナルタイトルの最後に「種の捕食」なんて
B級映画並みのサブタイトル。
これで、興行的には相当なハンディキャップを背負いました。


スタイリッシュ
エロティック
そして、エレガント


ルーシーなんておバカな映画の失点を完全に取り返した絶世の美女
しかし、体型崩れてます(笑)
始めてフルヌードをご披露するならば、シェイプアップして登場してください。
この体型だと、いくら美形でも、企画物のAVが精一杯。
それに、似非ブロンドを黒髪に染めてます。


肝心の映画批評ですが、オリジナルタイトルに尽きます。
一皮剥いた処に真実がある。

エレファントマンとエイリアンのシンパシー
美女と野獣とは、人類永遠のテーマ
そういえば、お気に入りの「レア・セドゥ」の実写版「美女と野獣」が近日公開
ディズニーものはおこのみではないが・・・これはなにをさておき。


ちなみに、この作品の監督さんですが・・・
約10年ぶりらしい。
高踏なアート系で寡作が売り物っておもいきや、前作が大コケ(・・みたい)
映画を撮りたくとも、お座敷がかからないし、スポンサーも付かなかった。

そして、次回作の頃まで、蝸牛庵は生きているかどうか・・・(笑)






2014年10月30日木曜日

ウィキペディアの虚妄(?)・・・・・特別付録編



このネット百科事典は一応の信頼性があり、バカ学生の論文作成の虎の巻であり、
教育現場では、句読点まで違わぬ同質のレポートが氾濫するらしい。

しかしながらである。
何事においても疑り深い蝸牛庵は、一見公平・公明・中立そうであるほど
真実から縁遠い悪しき「刷り込み」が行われているに違いないと思っています。




さて「マクドナルド」なる、世界的なジャンクフードチェーン店
ウィキペディアでは、微に入り細に入り論述していますが・・・
どうも、肝心の「不都合な真実」は伏せられているように思えます。



ハルバースタムの「フィフテリーズ」
いわゆるデイケイド(十年史)の一つです。


オンリー・イエスタデイ   (1920年台)
シンス・イエスタデイ    (  30  ) 
フィフテリーズ       (  50  )
ベスト・アンド・ブライテスト(  60  )


知名度には差異はあっても、それぞれに面白い。
50年台は、パスクアメリカーナの時代ですが、その背景は、経済力であり
アメリカンビジネスモデルは、フォードの生産管理システムの多岐多様の応用の成功にある。
標準化、均一化、画一化、定型化・・・・


実のところ、マクドナルドも、


創業時は、雑多な食材を提供するダイナーだった。
創業者兄弟は、ビジネスモデルの変換に大成功し、今のマックスタイルを作り上げた。
全国展開や世界展開の野望はなく、西海岸で慎ましく嬉しそうな客の顔だけを見ていればよかった


という程度のお店だった。
それに目をつけて、経営権を買い取ったのは、全くの別人。
相当な対価とも思えますが、その後の規模の拡大を思えば、タダ同然。



そういう風な歴史は、ちゃんとウィキペディアに書いてますし、
ジャンクフードだとの批判にも多少は言及しています。
しかし、ハルバースタムのかのデイケイドによれば、創業者兄弟は・・・


低脂肪分のビーフしか使用しない
食品添加物は使用しない
氏素性の明らかな素材しか使わない
あとなんとか(・・・忘れたので略)


という、外食産業にとって耳の痛いことを愚直に守り、ビジネスをやっていたらしい。
信じがたいことですが、創業当時のマックバーガーとは「健康食品」だったのです!
事実かどうか裏を取るすべはなく、当然にウィキペディアには、そういう記述はない。



漏れ聞く噂では、ウィキペディアの記述については、利害関係者は、中立の装いながら
ギリギリの表現で、許容範囲の批判的言辞を記述しつつも、決定的に「耳に痛いこと」は書かないって
いうことが横行しているそうな・・・
多分(・・正しいと思うのですが)この事例をみればそうだろうと確信を持った次第。


・・・・以下略

R18



水仙
地中海あたりが原産地
ナルシストの伝説
清楚にして可憐・・・・でも淫蕩な感じがないでもない。


美人陰有水仙花香

楚台応望更応攀
半夜玉床愁夢顏
花綻一茎梅樹下
凌波仙子堯腰間    (堯は正しくはシンニュウヘン)


                                 狂雲集より


ところで「水仙」はいいとして「梅樹」ってなんだい?
そういう妄想もあるかと・・・・感じ入った次第(・・・これが今日のお題です)






2014年10月28日火曜日

覚悟あるいは諦観もしくは「お笑い」



とあることがあり、長の禁酒。
初めて二泊三日の検査入院。

蝸牛庵は高齢の割に健康とはいうものの「口が悪い」という不治の病を抱えている。
あとは「鉛の舌、ロバの耳」にも悩んでいる。
そこに振って湧いた「業病」の危惧。
まあ、長年安酒泥水を飲んで修羅場をくぐってきたのだ。
死地にあっての「覚悟」も・・・「諦観」という言葉も知っている。


その時 義経 少しも騒がず・・・・(船弁慶より)

 
バミューダの銀行口座番号
金延板を隠し埋めた地図
愛人の処遇
隠し子の所在


なんかを万一に備え「裏遺言書」をしたため、準備万端一点の瑕疵もなく(笑)
まあ、悲観的に準備し、楽観的に行動した結果・・・
 、
通院
投薬
入院
手術

なんにも必要無いんだって(苦笑)
まあいいわ。
二週間酒を絶っても、幻覚はみないし、手も震えない。夜も爆睡・・・



なんちゃって「健康が大事」は、いうまでもなく、
ベッドでスパゲティ状態で馬齢を重ねても意味がない。
なもんで、入院中ベッドの上は暇なもんで、愚人は閑居し不善をなす。

 
ありましたよ!
平均寿命と健康寿命の国比較。
予想通りですが、もう少し乖離が大きいとおもったのですがね。
統計の出典や定義も不明なのですが、まあしょうがない。


ザックリ言えば、不健康(寝たきり?)状態で、諸外国より三年ないし四年程度生き延びている。
其の間、高額な医療・介護費用が費消されるが、それはどうかんがえるか?
 
膨張する社会福祉費(老人医療費を含め)の支出に対応するために消費税増税を・・・
どうもペテンのようにも思えるのですが、世論の刷り込みには成功した。
そういう世論操作よりも


意識が混濁すれば生きているとは言わない
自分の口から食事ができなくなれば、生存の前提条件を失う


・・・なんて過度な末期延命治療をやめることが医療費の縮減や尊厳ある彼岸への旅立ちである!


ってキャンペーンをやることでしょう。
本来は厚労省のミッションでしょうが、老人医療を喰い物にしている医療機関の手先だと
思ってますから、官邸と財務省で頑張って・・・(苦笑)



お出入りの生保のお姉さんがやってきたのは昨日のこと


○○さんってばあ
ヨカッタですねえ(笑)
癌だと診断されなかったからただの検査入院ですから一切の給付金は支給できません。


・・・・(呆然)
当てにして豪華個室にしたんだが・・・










あらためて「CONTAGION」



辞典的にいうと「INFECTION」とは違うらしい。
引用すれば「伝染」とは・・・
発病している生き物から病原体が移り発病する事であり、
一方で「感染」とは・・・
病原体の発生場所を問わず、その人や個体の体内にその病原体が体内に入り込む事だとか・・・


2011年のパニックスリラー映画です、
ソダーバーグ監督で、豪華な出演陣
簡単にいえば・・・カタストロフィは中国から始まる。


コウモリがバナナを食う

そのバナナの欠片が養豚場に落ちて豚が食う

料理人がその豚をさばいく

料理人は手を洗わずお客(グイネス・パルトロウ)と握手

風邪みたいな未知の伝染病に感染(シカゴに帰る・・途中に不倫目的でミネソタへ)

接触感染で世界中に蔓延

ヒトザル滅亡の危機



嫌なキーワードが幾つもありますなあ(笑)
アウトブレイクでは「サル」でしたが・・・
そしてなんだか女医さんが活躍するのです


マリオン・コティヤール
ケイト・ウインスレット
ジェニファー・イーリー



この手のヒトザル滅亡物でも興味は「生存の選択」・・・
つまり誰を優先してワクチン(準備できるとしてですが・・)投与するかってことです。

二年前に「新型インフルエンザ等対策特別措置法」なる法律ができましたが・・・
なかなか手際よく作ったものです。
有事立法的で物議をかますはずが、よくぞすんなり(苦笑)
法律で一応の「優先順位」の理屈は書いてますが、具体的には政省令にあるのでしょう。
しかし、トリアージュにも似た議論を平時においてギリギリと議論することを倭人は好まない。
そのミッションにおいて優先されるべきヒトザルは・・・
医療関係者とかまあ決まるのでしょうが、問題は一般市民。

この映画では「完全に公平なくじ引き制」
どこまで「完全」かといえば細部は不明ですが・・・
自然科学的な公平が社会科学的にも公平かと言えないところが悩ましい。


種の保存ということだけを考え、論理的に冷徹に言えば・・・


若い(出産可能な)女性優先
生殖能力のあるIQの高い男性
女性男性比率は5対1程度



まあ、無理ですねえ(苦笑)


ワクチン配布が後回しになった田舎の村では、切羽詰まり
マリオン・コティヤールを誘拐し、身代金代わりに村民のワクチンを要求します。
ワクチンテロって頻発しそうだが、
テロリストとの交渉には一切応じない・・・はずがなぜか交渉成立


偽ワクチンをつかませるってせこいのですが、多分闇ワクチンも横行しますねえ。
映画の話だけならいいのですが、エボラは、すぐそこまで来ている。









2014年10月27日月曜日

悼む・・・・




フィリップ・シーモア・ホフマン逝去。
残念なことに達者な役者がまた先立ちました。
アルコールや薬物依存症で悩んでいたらしく、死因は過剰摂取だとか。
蝸牛庵の人生論でいけば、別に悲しむことでもない。
彼は、46歳の生涯であるが、通常人が七十年や八十年かかる業績をその短い時間で
実現したのであって、悼めども惜しむものではない。


実のところ、彼の初期の出演作においての記憶はほどんどない。


Scent of a Woman
Twister
The Big Lebowski
Magnolia
The Talented Mr. Ripley
Almost Famous
Red Dragon


この辺は、しっかりと見てるし・・・でも彼のことは覚えていない。
オスカー男優賞作品「カポーティ」でしっかりと覚えた。
もっとも、この映画は彼のプロジェクトであって、そうでなければ、主役が彼に回ってきたかどうかわからない。
その後の活躍は、他言を要しない。
カメレオン役者って言われるが、役柄に応じて体型や髪型を変えるわけではない。
どこまでいっても、デブの金髪のままでなんでもやれる稀有の役者。
画面の中に登場しているのであろうが溶けこんでしまう・・・
 

遺作は「誰よりも狙われた男」
ハンブルグで諜報活動を行う組織のキャップ。
チェチェンの過激派崩れとイスラムテロ組織を支援する紳士が絡みあう・・・
カラー映画なんですが、灰色のモノトーンの世界
スパイやテロリストが暗躍する世界とはそういうものか
そういえば「裏切りのサーカス」もそうだった。
そして、原作は同じ「ル・カレ」
 

魑魅魍魎の世界にハッピーエンドはない
最後は、CIA(だと思いますが)の裏切り
作戦は成功したが、諜報には負けた。
エンドシーンは・・・限りなく絶望的で悲しい・・・と映画評には書いてますが、
撮影途中で主人公が死去したもんで、宙ぶらりんに終わったのだって思いましたが・・・




2014年10月26日日曜日

原作本は如何に換骨奪胎されるか?



マスコミが大騒ぎをする割には構図としては貧相です。
金額もしれてます。
無謀、軽はずみ、無定見な投資や融資による巨額損失のほうがはるかに「犯罪的」である。


奥村彰子:894百万円
大竹章子:210
伊藤素子:130

中流家庭以上の平凡な銀行員がオトコに貢ぐって風景がそそったのでしょうか?
踏まれてもついて行きます下駄の雪・・・って最近は流行りません。
判決の量刑を見れば、この手の犯罪は「一億円=懲役一年」のような感じです。
違法収益は没収ですので、くすねたオカネの行方は厳しく追求されます。
ギャンブルで蕩尽しましたって言い訳で、ムショで数年我慢し、
出所すれば、富裕層なんてことは現実的にはありえない。
最近は為替管理が緩やかになりましたから、海外に移して・・・なんて(笑)

どれもこれも、最近の大和撫子にはありえないような「純朴」な犯罪。
大竹のように「秘密情報部員」ですって騙されるのは、まずありえない
伊藤の場合は、海外逃亡ってところが当時としは新機軸。
奥村は、六年間も千回以上の偽造出金!昨今の銀行の内部統制ではいくらなんでも・・・

角田光代の「紙の月」が名女優で映画化されるらしい。
TV版もあったらしいが、縁遠い蝸牛庵には遠い世界。
原作は、奥村をモデルにしつつも、海外逃亡のモチーフを伊藤から借りている。
作品に膨らみを持たせるためには、リアリテイのある脇役の働きが大事


自己目的化した節約の鬼のような元同窓生の主婦
格差婚が家庭を崩壊させる大学時代のボーイフレンド
放縦な浪費癖から離婚した友人女性


いずれもがお金との付き合い方を間違えて「火宅化」しつつある・・・
たかが・・・っていいたいが、されど である。


金は天下の回りものとは慰めの寸言であるが、特段あまねく回ってくるわけではない。
お金でなんでも買えるって、反撥を呼ぶ物言いだが、一旦の真実を含むがゆえに苛立たしい。
だから、愛があればお金なんて・・・甘ったるちい世間知らずな一言に紅涙を絞る。



さあ、監督はこの小説をどう料理するのか?
部活を辞めた桐島君なんて映画を作ってますが・・・どうもねえ
予告編を見る限り・・・プロ鑑賞家は、予告編の嘘を見抜くのが上手いのです。
登場人物関係を見るにつけ、原作の膨らみや奥行きには欠けそうな印象。
そうは言っても、主演が宮沢りえ。
彼女一人でも、2時間引っ張れないことはないし、
聞いたこともないモントリオール映画祭の受賞作品よりもマシだとまでは断言できる。
あの大女優は、どうして愚作ばかり選んで出演するのかねえ?













2014年10月25日土曜日

課徴金ビジネスのすすめ




課徴金と罰金とは違います。
後者は・・・
一定額の金銭を国庫に納付すべきことを内容とする財産刑(軽度の刑罰)であり、
その金額は1万円以上。
罰金が払えないと、最大で二年間労役場に留置されることになる。

一方で、前者は「行政上の措置であって、得たであろう経済的利益に対する金銭的不利益負担」である。
併科することも可能であり、二重処罰に該当しないというのが司法の立場
ちなみに、交通違反の罰金ではなく「反則金」
行政処分であって、刑罰じゃないので「前科」にはならない。


ややこしいが、要するに違反行為があった場合に「オカネ」で即決しようってことである。
西鶴の時代から世間は「金道説」なのです。
お金が全てではないかとか、カネで全てを解決する風潮は拝金主義を助長するとかしゃらくさい!



罰金でも反則金でも課徴金でもいいのですが、一体どのくらいの金額が国庫に収納されているのでしょうか?
これがよくわからない。
ざっくり調べた範囲では・・・

金融庁    :61億円(平成17年度から24年度までの合計)
公正取引委員会:100から700億円の範囲(平成19年度から24年度までの単年度実績)
警察庁    :約800億円(年)
大したことがありませんねえ・・・・(笑)
通年平均で、一千億円程度。


18世紀初頭に豪商淀屋は(罪状がイチイチよくわからないのですが)家禄没収、貸付金放棄の憂き目を見、
その損害額(逆に言えば罰金あるいは課徴金)は、百兆円の単位だったらしい。
今風に言えば「国債残高の棒引き」みたいなものです。
この程度やれば、相当に国家財政にも貢献すると思うのですが、
商人は馬鹿じゃない(笑)
淀屋の五代目は、危機管理として、財産を分家に移し対策をとっていた。
結果、山陰あたりのひっそりと(というもののなかなかの業績だった模様)新淀屋は幕末まで
生きながらえ・・・ここからが伝説ですが
倒幕のさなか、主は、事業を突然に閉鎖売却。
その莫大な資金を薩長倒幕連合に寄付し姿を消し、以後は容としてしれない・・・
ナニワの仇を山陰でとった・・・・らしい。

 


アベノミックス第四の矢は「課徴金ビジネス」って如何でしょうか(笑)

欧米のカルテル違反とか金融ビジネスでの不正に対する課徴金は、
一事案で一兆円程度というのはザラにあります。
それを思えば、倭人が遵法意識が高いというよりも、厳しさが足りないと思うべきでしょう。
正当なルールで公平に競い合って、ジャブジャブ儲けるのは才覚ですが
ズルをするのはいけないし、やれば厳しい対応って当たり前。
命まで取ろうって言わないが、骨身にしみるほどの経済的不利益を被ってもらいましょう。


国税・地方税の合計額90兆円の内、法人税関連が約20%
せめて、その10%程度は、金融庁や公正取引委員会等で稼いでみましょう!












2014年10月24日金曜日

閨秀



ケイシュウと読みます(難解語辞典にも登場するそうです)
秀でているって言いますから「褒め言葉」のようです。
問題は「閨」なんですが、閨閥って言葉もありますから、女性を表す漢字です。

要するに「主に学芸に優れた」女性という意味であり、

閨秀作家
閨秀詩人   なんてかつては言ったものですが・・・最近は死語に近い。
 
平たく言えば「女流作家」なんですが、この表現もあまり聴かない。
例を上げれば、昨今の芥川賞作家は女性のほうが多い。


つまり、何故死語に近いのかと思うに「女性の社会進出」の反映である。
希少性があれば「女性とか男性」とか性別区分の形容詞を付ける。
また、判断区分としてかような形容詞を付ける場合もある。


男性医師という表記を見かけますが、これは後者の意味合いが強い
最近の国家試験も女性合格率は30%を超えている。
一方、女性弁護士・・・これはまだ前者のイメージです。
新司法試験でも女性合格率は20%

やっぱり「30%」というのが、ある種のベンチマーク。
政府目標もそういう数字とのこと・・・

そのためには「配偶者控除の見直し(要するに廃止)という政策選択」に
どうしてなるのか分かりません。
職業に貴賎はないといいながらも、
レジ打ちや飲食店店員にばかり「進出」することではなく「社会の指導的な立場に進出」してこそ
初めて意味合いが出ている。
配偶者控除をなくせば、女性裁判官が増えるのか(苦笑)


社会科学的に「公平」という意味からすれば「女性進出枠」にも一定の合理性がある。
その一方で、

政権の足を引っ張る「女性」閣僚や「女性」委員長
18年間間昇進差別をうけたという厚労省女性係長

女性だから問題を起こすってことでもないと思うのですが、
出る釘は打たれやすいし、分不相応で高転びってこともある。
有り余る才能をもてあそび日々是好日っていうのは国家的損失であるが、
無能に権力を持たすと危なくてしょうがない。

国務大臣の重職に五人もの「女性」が問題かどうかは論評しませんが、
国会議員の女性割合が10%以下と現実をどう変えるかが先決のように思えます。
もっとも・・・「なんとかガールズ」もどきが跳梁跋扈しそうで、
あまり本気でもないのですが・・・


議員ポスト割当制
候補者クオーター制


というような法整備を検討せざるを得ないと思います。
やるなら後者かな?
女性国会議員の数の多い国は、別に女性の知的水準や社会参加意識が高いとかってことじゃなく
制度的担保というか義務化がなされているからなんですねえ。

そうそう政党助成金(制度自体に反対なんですがね)を女性議員数に超手厚くってあります。
現在の女性国会議員比率が8%ですから、五倍換算すれば女性議員比率30%に相当します。
政治も欲目・金目の世界ですので、案外効果的かも知れません(笑)

あとは、有権者の「目利き」
これが信用出来ない・・・・となれば、何もやってもダメ!







2014年10月23日木曜日

蘭奢待の真実



毎度の秋の正倉院展は・・・・
千里の道も万里の波濤もものとせず、
老若男女・貴賎都鄙が押しかけるさまは壮観だし、
日本文化への愛着心があるうちは倭国は安泰って・・・
しかし、正倉院って、蝸牛庵も含めて誤解まみれですねえ(苦笑)

では、改めて・・・ 
まず「正倉院」とは普通名詞である(あった)。
奈良時代の屯倉(みやけ)という国有資産等のトランクルームに過ぎない。
時代の変化の中で、それらは段々と消滅し、
いまや「東大寺の正倉院」って固有名詞になってしまった。

東大寺正倉院って言う以上、宗教法人の所有物だと思うし、
そもそもが、光明皇后が聖武天皇の遺品を東大寺に四十九日忌に遺贈したのが発端。
ところが、これが御物なんだなあ。
宮内庁の管轄であって、明治の頃、廃仏毀釈のどさくさで巻き上げたんでしょう。
正倉院御物=聖武天皇遺品ってあまりに短絡です。

山川の教科書でなくとも、天平の文化遺産を当時のまま現代に
伝えるかけがえのない宝物って教えてもらうのですが、
当時の遺贈目録によれば、ざっと八百点程度。
しかし、今の正倉院には一万点程度の文物が保管されている。
つまり、遺贈品保管専用庫ではなく、雑多な収納庫に保管されたに過ぎす、
その後、無関係な文物も収納された。

これには、異説もある。
正倉院とは、実は三つの蔵の集合体。
収納品の棚卸がすべての蔵で為されたのかとか、その精度なんかにも
疑惑が多いのですが・・・やはり、すべてが聖武天皇の遺品で
天平年間の収納品と考えるには無理が多い。

入庫があれば出庫もあるのが倉庫の常識
聖武天皇の遺品の内、現存が確認できるのは二百点にも満たないらしい。
千数百年の風雪に耐え、そのままの姿ってまったくの幻想。
聖武天皇の遺品でないと文化的価値がないとは言わないが、
正しい理解をしないとって改めて認識した次第。
私利私欲のために売り飛ばした坊主もいただろうし、
権力者が勝手に押し入り、かすめとった例もある。


まあ、展示物を押し合い圧し合いしながら・・・
しかし、蝸牛庵は、琵琶や碁盤や硝子の器なんかあんまり興味がなくて
ただただ、かの名香「蘭奢待」だけは生きているうちに見ておかないと
死んでも死にきれないし、化けて出てやる。

蘭麝待とも書きますが、多分正しくない。
この沈香(沈水香木)は、黄熟香というのが正式名称らしいが「東大寺」の三文字を
含むように表記するのが洒落らしいので、当然「奢」でないと
雅称として平仄が合わない。
長さ150センチ強で重さは10キロ強。
でも、どんなかぐわしい匂いがするのでしょうか・・・・
沈丁花科なので、それ系でしょうか?
伽羅なんかも沈香の高級系だとされます。

香気軽く清らかにして 誠にかすかの香り有り・・・

明治の頃、香りを聞いた官吏の日記にはこうありますが、
想像をたくましくするしかないなあ。
でも、千年も前である。
百年前でも「かすかの香り」なんだから、いまだと無味無臭の可能性が高い。
視覚や聴覚面での幻視や幻聴はちょっと精神集中すれば出来なくもないが、
幻臭(匂)は・・・・難しい。



さて、信長の蘭奢待切りが有名ですが、切り取ったのは彼だけではない。
多くの権力者が、切り取っているし、東大寺関係者が勝手に
・・・ともいわれる・・・

記録あるいは、推定も含めれば

義満
義教
秀吉
家康  なんかが、そうそう明治天皇も二度ばかり・・・

いわば、覇権達成記念儀礼みたいなものである。
真の権力者のみが、勅封を破り、破片を切り取るのです。


それにこれは・・びっくりですが、天平御物ではない。
源平の戦いで焼け落ちた大仏殿の再建落慶法要の際に収納されたみたいです。
全く外部から納品されたのか、東大寺の他の倉庫から移転したのかは
わかりません・・・が、このころ中国より輸入したというのが有力説。
勉強不足な大マスコミは「天平の香りに思いをはせ・・・」なんて書きますが知性のほどが知れる。
が、まさしく日本史そのものなのです。
国営放送も、毎度毎度、座布団バッジの陳情だか圧力を勘案しながら
ご当地大河(ホーム)ドラマなんかやるよりも、この蘭奢待を主人公に
ドラマを作るほうがはるかに気が効いている。
大仏建立から始まり、二度にわたる大仏殿の火災なんかや廃仏毀釈なんか
も交えると、毎回山場ですよ。




よけいなおまけを言えば、明治天皇以来、真の意味で倭国に君臨できる
権力者は存在しないってことです。
闇将軍だとかなんだかんだ言っても、勅封を破り、切り取るような腕力は、持ち合わせないのですよ。
まあ、小粒になったってことかな
今上天皇のご公務の予定をねじ曲げて、政治的利用をやったぐらいで「豪腕」っていうようじゃ目線が低い。


お土産に、一寸四方を切って差し上げろ! くらい言わないとねえ(笑)




2014年10月22日水曜日

一隅を照らすもの




人々の篤い信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた壮大な展覧会・・・・祈りをテーマに、 仏や神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示し、日本文化の粋の結集を・・・・

キューレーターの意気込みは凄いが、どうも散漫です。
そもそも的には、芸術のパトロンのスタンスで創作物が決まる。
西洋絵画のヒエラルヒーが、如実にそれを表す。
印象派とは、中産階級の勃興なくして存立し得なかった。


祈り、信じる力・・・・と言ってしまえば、少なくとも室町時代以前の国宝で、信仰と無縁の芸術品は皆無に近い。
何を並べてもテーマに合致するが・・・・

漢倭奴国王金印
大井戸茶碗 喜左エ門
志野茶碗花墻
飛青磁花生

こんなものを展示するのか?
でも、これらがお目当て・・・宗教心の著しい欠如です(笑)
しかし、いくら探しても「金印」が見つからない。
どうも、展示期間が限定されているみたいだ。

後漢書に光武帝が印綬したという記述だけが頼りの江戸時代の偽印説が根強く、
見たかったのだが・・・



しかし、信仰心はそれなりにありますので、この五点揃いは見逃せない!

仮面の土偶
縄文のビーナス
中空土偶
合掌土偶
縄文の女神

これまた、前半は、上記のうちの二点だけ。
五点揃いは十一月末頃の二週間のみ
金印の展示期間を重ね合わせれば、更に一週間程度に縮まる。


セコいことをやるもんだ。
要素の錯誤で入館料を返せって言うかなあ。




ちょっと補足すれば、一番有名な土偶は、亀ヶ岡遺跡で発見された遮光土偶。
宇宙人みたいなアレです。
これは、左足を欠損していますので、重文指定にとどまっています。













2014年10月21日火曜日

椿姫 彩菜






長くオンナだと思っていた(性転換し、戸籍も女に変えたらしい)
ツバキヒメサナ だと思っていた(苗字はツバキだけだと)



そんなお馬鹿な連想もあって「椿姫」のライブビューイングに足を運んだ。
傑作かどうかは別にして、最もポピュラーな演目であることも確か。
しかし、初演は大失敗だったらしい。
マダムバタフライやカルメンはエキゾチック感が受けなかったようだが、
椿姫は単に準備不足。
しかし、19世紀においてはドミモンド(高級娼婦)は、道を踏み外した女であり、
社会的に認められた存在ではない。
スワンの恋に登場する高級娼婦のオデットは、スワンと結婚するのですが
結果、スワンは社交界から追放された・・・
この部分は、シューレンドルフで映画化され、オルネラ・ムーティのオデットが
妖艶で蓮っ葉でよく雰囲気がでてました。
ちなみに、スワンはジェレミーアイアンズだった。

かような造形で検閲の厳しい舞台にかけようって、かなり度胸のいる話である。
それに引き換え、お江戸はおおらかである。


揚巻
八つ橋
大磯虎
化粧坂少将

梅川
小春


まあ、舞台を彩る花魁・遊女。この手の世界は書き出すとキリがない(苦笑)

 

原作者は、親父さんほど精力的に作家活動をやったわけないが、
自分の恋愛譚をネタにこの一作で有名になった。
事実としては同様に悲恋に終わったらしい。
 
 
身分も境遇も違う二人が道ならぬ恋に落ち
浮世の義理で、愛しながら別れざるを得なくなり
最後に、よりを戻すが、哀れ、オンナは神の膝下へ・・・
これで、紅涙を絞らないほうがどうかしている。
気のいい明るい娼婦ジュリア・ロバーツも、たしかエスカルゴを食べたあとに
このオペラを見て泣いだんですよ。


でえ肝心のオペラですが・・・・

指揮は、フランチェスコ・イヴァン・チャンバ(毎度のイケメンじゃない)
演出は、ブノワ・ジャコ(よくしりません)
出演は・・・・

ディアナ・ダムラウ(労咳で死にかかっている割にはポッチャリ)
フランチェスコ・デムーロ(純愛を捧げた若者らしいが、結局椿姫を不幸にしたのです)
リュドヴィク・テジエ(世間の常識を具現した重厚なアルフレッドの父親役ですが、なかなかいい)
ケヴィン・アミエル(?)

      その他よく知りません。


 
だれでも知ってる約束事の世界だから、駄弁は不要ですよね(笑)
しかし、音楽と歌詞それに台本のハーモニーが秀逸です。
名作と言われる所以だ!

















2014年10月20日月曜日

虚実皮膜の間





毎度の台詞で聞き飽きた?・・・でも芸術性の真理です。

この映画は「実話に基づくフィクションです」・・・なんて字幕から始まる。
一体どこが「実」でどう「虚」を塗りこんでいるのだ?
彼女はレンガ職人の父(その後事業に成功し、富裕層の仲間入り)の次女であったが、
家族の反対を押し切り、女優稼業へ。
最後の作品が「上流階級」
ここまでは史実そのもの

さて、アルジェリア紛争の苦境にあったフランスがモナコ公国を簒奪しようとしたという
史実は確認できない。
したがって彼女の一世の大芝居で国家の危機を救ったというのも疑わしい。
同時に、ド・ゴール暗殺事件があったと映画の中で出てきます。
ジャッカルの日のモチーフでもあるのですが、ジャッカルによる未遂事件は闇の中。
でも「プティクレマール事件」は本当にあった。
そのころ、ヒッチコックがモナコまで本当に足を運んで説得したかどうかは不明ですが
映画「マーニー」の主演を強く希望したことはどうも本当らしい。
結局、ティッピ・ヘドレン(映画「鳥」の主演のブロンド)の主演となりましたが、
相手役は英国情報部員役の暑苦しいエゲレス男優であったことは映画の内容通り。

つまりところ、このフィラデルフィアのブルジョア家庭のオンナは
グレース・ケリーとモナコ公妃の二つの人生を演じきり、82年に自動車事故で死亡した。
本当に彼女が運転していたかどうも虚実皮膜の間のこと

ニコール・キッドマンは名演です。
最後のスピーチのシーンは、多分何かと語りぐさになります。
彼女って、トムハント役のカルトにハマった男優と離婚してから良くなりました。
作品選びも演技も・・・
オスカーにゴールデン・グローブに、そうそうゴールデンラズベリー賞にも・・(苦笑)

離婚後の第一声が「これでやっとハイヒールが履ける!」
オンナにとっての「ハイヒール」とはなにかってよくわかりますねえ(笑)


2014年10月19日日曜日

オンナだって辛いのよ(笑)

ズットナー
ブリクセン
ウンセット
ラーゲルリーブ
ヒュルスホフ


彼女たちの共通項がおわかりになれば、脱帽(笑)
蝸牛庵は、誰一人知りませんでした。
もっとも、ブリクセンは、
ディネーセンのペンネームを使っていたと言われれば、微かに記憶がある。
ヒントは・・・このグループに樋口一葉も入るのです。
レディーMURASAKIも入れてもいいと思うのですが、いささか
扱いがちがうらしい。


国民(文学)作家という概念がある。概念と言えば大仰であるが、その時代精神を具現した国民的に人気があり、敬愛される文学者。
例えば・・・・

司馬遼太郎
山岡荘八
吉川英治
夏目漱石

今や、山岡なんか誰も読まないか。
大作「徳川家康」は、経営者座右の書とまで言われ、耐える経営を具現するも、
カジノ資本主義ともなればだるくって(笑)
それに引き換え、吉川の「宮本武蔵」以上の武蔵は現れようがなく、
また、尊氏再評価の功績もあり、国民作家の名を穢さない。
司馬は、批判を許さないようなカリスマになり、ちょっとどうかと思うが、
肯定的日本史観を押し広めたところは国民作家たる所以。
漱石は、駄弁を必要としない。

司馬に続く国民作家は・・・?

ハルキ・・・・まさかねえ(爆笑)

まあ、評価なるものは、歴史の審判であり、時間がかかる。
吉川や司馬も真の意味で国民作家かどうかの判断は早すぎる。
漱石だけは当確!
だから、お札に登場する文化人になれるのです。

冒頭の設問の解答はそういうことです。
しからば、樋口一葉は国民作家か?
まさかねえ・・・
女性枠ってことだけで重用されたのでしょう。

女性枠があることが悪いってことでもないし、ある種の社会的コストって思ってますが、世の中、贔屓の横倒しなるものもあります。
枠は用意しますが、以後はハンディキャップなし。

2014年10月18日土曜日

オモイ コンダラ インディーズ(笑)




競技人口は、サッカーに次ぐ。
紳士のスポーツ。
正式ルールだと、試合時間は数日。
試合中にインターミッションとしてのティータイムの社交。
プロリーグもあり、最高年俸は、二億円とか?


発祥のイギリスより盛んらしく、あの伝説の野球漫画「巨人の星」も、このスポーツに焼き直して人気放映中だとか。大リーグも、国外から有力な選手を集めることで、チーム力を高めると同時にマーケティング効果も狙う。カリブやジャパンの開拓は終わった。次はインド!
十億を超える市場だし、クリケットが、上記の様に大盛ん。大リーガークラスが、ゴロゴロいるはずの未開地。

まあ、コロンブスのタマゴ。最初の開拓者は、矢張り偉大と言うべき。
困窮するエージェント稼業なオトコは、乾坤一擲の勝負で、インドの若者をスカウト。はたして彼らは大リーガーになれるのか?

ハリウッド製のアメリカンドリーム劇の展開はワンパターン。しかし、その分かり切った筋書きが楽しい。成長する若者と同時にビジネスライクオンリーなエージェントもまた成長する。この展開が上手い。

パイレーツに所属する投手の実話らしい。
この映画もMBLのマーケティングの一環かな?彼等はNBAと違い、オリンピックのマーケティング効果を認めない。それも見識だが、おかげで、防具をつけた空手紛いの格闘技が、オリンピック種目になっている。競技人口だけでなく決まる物らしいと言うのは、けだし真実のようです。

ミリオンダラーアーム

ベタなタイトルですが、オリジナルのままです。


2014年10月17日金曜日

考え込みます・・・・




ギズモード・ジャパンの記事を引用します(ネタ枯渇ですねえ・・(笑)
よく使われる「4桁暗証番号」のランキング
どのようなデータを元に統計処理したのかが不明ですので、まあ想像をたくましくするしか
ありません。

まず、セキュリティポリシィで使用制限となっている番号が如何に多いかということは
そのような厳格な制約をあまりかけていないというサイトサイドの「怠慢」が見て取れます。

連番・連続数(昇順・降順)は通常使えないはずですが、
上位20のなかには全て揃っています。
どうしてって・・・縁起の悪い揃い番号なんて使うのは「逆張り」でしょうか?

それ以外にも

生年月日
電話番号
住所番地   ・・・なんかがよく使われるそうですが、

このデータだけでは推測不能


一方で、あまり使われない4桁暗証番号
なにか傾向があるのでしょうか?
一見して思うことは「一桁目が大きな数字が多い」ということ。
加えて「ゼロ」以外は使用事例がまったくない。

------


定期的に暗証番号の変更が義務化され、
更に、同一番号の使用制限が二世代というのがありげなパターンです。

また、サイト毎に暗証番号を使い分けましょうなんて言われると、
記憶の引き出しに保有できる暗証番号パターンをうまく体系化する必要がある。
メモをとるなんて邪道もいいところ(苦笑)


考え込みますが、使われやすい番号を回避するのが得策か?あるいは・・







http://www.gizmodo.jp/2012/10/420.html

2014年10月16日木曜日

改めて刑法典を読む。




第1編には「総則」が記載され、第2篇には夫々の罪と罰が記述されている。
第一章から第四章までは、通常興味本位でしか読まない部分だし、
多分司法試験にも登場しないだろうし、その可能性は低い。


第2編 罪 
第1章 削 除(第73条-第76条)
第2章 内乱に関する罪(第77条-第80条)
第3章 外患に関する罪(第81条-第89条)
第4章 国交に関する罪(第90条-第94条)


第一章は戦後削除されました。不敬罪とか大逆罪があったはずです。
新憲法の精神からすれば、削除するしかない。

第二章は「内乱罪関連」です。
知る限り適用されたことはありませんが、226事件が陸軍刑法でなく刑法が適用されれば
確実に適用されたと思います。
しかし、オウム事件で弁護団が内乱罪の適用を求めたことには絶句・驚愕しました。
理由は、内乱罪だと首謀者以外は死刑にならないというのが理由だったらしい。


さて、第四章が一部に話題の「私戦予備陰謀の罪を含む」章です。
これ以外にも「外国国章損壊罪」とか「中立命令違反罪」なんかがあります。
外国国章損壊罪は、かつて中華人民共和国の国旗を損壊させたとして、
処罰要求がありましたが、たしか拒絶したはずです。
理由は当時は中華人民共和国を国家として認めていないということで、
厳格主義的には当然そうなります。
今回、公安が珍しい罪状で引っ張った背景がよく分かりません。
ご当人の本気度を疑いますし、外国にも同様の罪はあるだろうが、適用された事例は知らない。
一個人がISISに加担協力した程度で国際社会から非難を受けるのであれば、
百人単位で戦闘行為に参加しているとされる欧米諸国はどうなるのでしょうか?


実のところ、本能寺はこれではなかったか・・・?と邪推しています。
第三章は「外国と通謀して日本国に対し武力を行使させたり、外国から武力の行使があったときに、
これに加担して、その軍務に服し、その他これに軍事上の利益を与えた」場合に適用されます。
これも、過去事例は知りませんが、言ってみれば「売国奴の所業」です。
東アジアの波浪高き昨今の状況では、近未来的にありえそうな話です。
当然、域外適用であり、国籍を問わず地球上どこであっても処罰できます。
バカ学生がイスラムに行こうが行くまいが国益に影響は少ない。
むしろこっちでしょう。
色々虚実芬芬な陰謀話がネットに飛び交います。
そっちの内定の段階でたまたまお手軽なテーマを見つけた。
過激派全盛期に比べて、公安警察は髀肉の嘆を囲っておられる様子ですので
存在感をアッピールしたかったのではないでしょうか?
報道の割には内容に乏しい話題です。

危機感を煽ることで予算獲得とか、組織拡充・・・別に公安でなくともIT社長でもやります(笑)




2014年10月15日水曜日

事は情緒的あるいはヘイト的に解決は難しい。


ちょっと難儀みたいです。
密漁は犯罪なのですが、刑法上の窃盗に該当しないらしい。
水産資源はモノですが、所有権や物件が認められない・・・金魚鉢の出目金を盗めば窃盗なのに・・・
よって、刑法の付加刑である没収も出来ない。

外国人の密漁を規制する法律やら条約はあるが、一定の担保金を供出すれば、
犯罪組成物件、共用物件、産出物件、対価物件の全てを返還しないといけないのだとか・・・
これは排他的経済水域の場合で、領海内だと何とか法で、懲役、罰金、没収もできる。
しかし、最高でも懲役三年。窃盗罪だと十年ですよ。
手ぬるいですねえ。
別に中国人だからって厳罰ってことではなく、
農作物のように場所に固定しておれば厳罰、そうでないと微罪というバランス感覚がどうなのかって事です。


今後・・・いまでもそうですが貴重な水産資源をどう守るか・・・
いまや情緒的に世界自然遺産保護なんてことじゃなくて、生存をかけた闘争が始まりつつあるなか、
管理監視強化は焦眉の急でしょう。
組織的な密漁の陰にはマフィアがいるに違いない。
巨悪を震え上がらせるような施策が必要です。


ペイトリオッツを撃ち込んで一網打尽ってわけにもいかない。
現行法だと、戦争行為に該当します。
密漁監視法のような新法で投網をかけて締め上げないと、
現行法だけだといくら海上保安庁や水産庁が頑張っても効果は限定的と思うに至りました。
まあ、それまでは、監視強化です・・・・

2014年10月13日月曜日

台風がやって来た!




治山治水の永年の努力をあざ笑うかのように、防御力を高めれば、かえって勢力が大きくなる。スーパータイフーン?一般的には「パーフェクトストーム」とでもいうのかな?
老母のお里は、二つの大河の合流地点に住居があったが、ろくな堤防がない時代。床上浸水は毎度のこと。経験がないが、曰く、一センチも一メートルも変わらないのだと、
が・・渡し舟が転覆し、通学途中の女学生が遭難したとか悲劇も絶えなかった。意味のある公共投資のおかげでかような被害は流石になくなった。

しかし、風被害はなんともし難い。百姓家は瓦葺が当たり前。
数十メートルの暴風ともなれば、確実に屋根瓦は一掃される。
お江戸は火事の度に材木問屋が潤ったが、賢しい越後屋さんは、次のお店のための木組一式を木場に準備していたらしい。老舗の知恵は素晴らしい(笑)
我が家も、越後屋さんには及びもつかないが、軒下には瓦だけは準備すみ。最近の瓦は薪で松葉を燻して焼かないもので、あの銀灰色は艶やかじゃないし、なんせ、寒暖の差に弱く、劣化が激しい。
幸いにして、第二室戸台風後の予備瓦は、いまだに埃まみれで床下で眠っていますが、今年も出番がない事を願っています。
なんせ、骨董品のような瓦です。
手すきの硝子のはめた窓ガラスが割れても困る。

秋の剪定前なので、庭木の枝折れ、灯篭の倒壊とか心配事は多々あるが、まあ、自然の力には勝てない。
考えれば、南海トラフの問題もあるし・・・・


読者各位も大過がなければ幸いです。

騙された・・!(中華飲酒詩選に寄せて)




アンソロジーは楽しい。
中国文学は、詩文に限る。
小説や稗史なんぞは、下の下。史書と韻文詩さえあればいい。
しかし、勉学や出世・蓄財のような現世利益系はややもすると薄汚い。
さらりと、酒を飲み、歌を歌い、陽気に一期を過ごすのがいい・・・


東洋文庫は、稀覯な名著の山ですが、とりわけこれは・・・(笑)


愁いは千万、山ほど積り
美酒はわずかに三百杯
愁いは多くして酒は少なく・・・
されども、酒を傾ければ愁いは来ない  って、こういう人生っていいですねえ。


才能ある詩人は、とっととつまんない宮仕えなんかやめて、帰去来あるいは放浪なのです。
その嚆矢は、陶淵明

高校の頃だったか・・・陶淵明の有名な詩を黒板に書き、奮励努力を鼓舞する先生
悪気はなかったと思うし、良い先生だったと今でも感謝してはいますが・・・


盛年 重ねては来たらず
一日 再びは朝になりがたし
時に及んで まさに勉励すべし
歳月 人を待たず


今日という日はまたやってくることはない
寸暇を惜しんでこそ、お勉強をしなさい   ・・・とまあこんな意味だし


陶淵明先生が言うくらいだから、まあ遊びたいのを我慢して(苦笑)
実のところ、この先生も誤解していた可能性が高い。



何事も「つまみ食い」はよくない。
部分引用は、誤読の元とは今更ではないか
頑固なまでに原典主義のくせに、実のところ「五言絶句」だと勘違いしていた。
今回改めて全文を引用すれば・・・


人生無根蔕  人生 根帯なく
飄如陌上塵  飄として陌上の塵の如し
分散逐風轉  分散し風を逐って転じ
此已非常身  此れすでに常の身に非ず
落地爲兄弟  地に落ちては兄弟と爲る
何必骨肉親  何ぞ必ずしも骨肉の親のみならんや
得歡當作樂  歓を得なばまさに樂しみをなすべし
斗酒聚比鄰  斗酒 比鄰を集めよ
盛年不重來  盛年 重ねては来たらず
一日難再晨  一日 再びは朝になりがたし
及時當勉勵  時に及んでまさに勉励すべし
歳月不待人  歳月 人を待たず


縦に読んでも横に読んでも、勉学努力して出世蓄財のすすめには読めない。
一度しかない人生を、酒を枕に楽しもう!としか解釈のしようがない
思えば、陶淵明の人生観からして、そんな俗物的な詩を書くはずがない(笑)



蝸牛庵の人生も黄昏時
ろうそくは燃え尽きるときに一番輝くというではないか
明日に「道」を聞いては、昨夜に死すとも可なり


なんだか楽しくなった。



2014年10月12日日曜日

ポイント修行は辛い・・・・かな(笑)




角田光代の「紙の月」に、予定した買い物のお金だけをもってスーパーへ・・・・凄い節約魔が登場します。
買い物のたのしさを知らない不幸な主婦としか思えない。
しかし、無駄な出費をしない観点からすれば、有る意味で頭が下がる(笑)

翻って、蝸牛庵は、カード生活者。
しかし、カードが使えないと買わない!程度には徹底してます。


身売り中の外資銀行のゴールドカード。
JR系IC交通カード
電鉄系ポイントカード
Tポイントカード

の四枚だけ。
お財布も小銭入れも持ちません。なんかあれば・・・・キャッシュカードは、もってますから憂なし。

スーパーやコンビニは、Tポイントが付くお店しか行かない。
結果浪費抑制になっている・・はず。
当然、百円以下でもカード払い^ ^
溜まれば、TSUTAYAさんで、レトロなDVDのレンタルにばけます。

交通系ICカードは、電鉄系ポイントカードから決済されますので、
ある程度になれは、電鉄系デパート内の三省堂で、学術文庫本に化ける。

そうそう、毎週の新幹線は、名古屋のカード会社から落ちるのだ。
結構な利用頻度ですので、知らないうちにポイントがたまりますが、これは、寄付財源。
元は公用ですから、自分で溜め込むのは、いささかおかしい。


とかなんとか、チリも積もればなんとやら。
毎月行数のすごい明細書を見るのが楽しみ。
元とは言えば、先払いあるいは即時売買のリスクに目覚めたからで、ポイントなんかは二の次。
文句を言うならカネを払う前。
相手のお財布に入れた自分のお金を取り返すことの難儀さを思えばの所業。
カードだと使いすぎるから・・・・って、世間知のないお馬鹿さんだと
蝸牛庵は思うのです。

厳しい世渡りにはカード生活ですよ(笑)

2014年10月11日土曜日

未来への期待値




基本は過去の業績や貢献に対するものらしいが、これだけは、未来への期待だとか・・・しかし、この期待値が裏切られてきたことは、指折り数えて・・・片手では足りない。
憲法第九条を含めた日本国憲法は落選し、イスラム系の知名度の高い少女やらが受賞者となった。
毀誉褒貶の激しい政治家や団体ではないので、まずは慶賀の至り。

主婦が始めた平和活動って、過去に嫌な思い出もあるし、変に政治を持ち込むのは如何なものなんでしょう?
少なくとも、戦後の経済的発展の基層となったことは明白にしても、第九条が半世紀以上の平和の根源的要因というのはいささか齟齬がある。

期待を裏切った過去の受賞者は、返上あるいは剥奪しないのでしょう。
下品に言えば、クイニゲ(笑)

倭国以外のマスコミ報道に詳しくないので、なんとも言い難いが、過度にフィーバするのは、熱しやすいというか報道に煽られ易い倭人固有ではないかと内心思っている。
更に言えば、この賞の権威と影響力には畏怖するものの、博打必勝法なんかに栄誉を与える経済学賞や、この平和賞と文学賞は、不要であり、代わりに、気象学とか天文学のように人類の未来に貢献しそうな科学技術分野はいくらでも有りげ・・・だとツラツラ思うのです。

2014年10月10日金曜日

文学賞なんてありがたくもなんとも・・・・




1901年にノーベル文学賞の受賞が始まった。
百年余りで、百人内外の受賞者がいると思うのだが、数えるもの面倒
とりあえず「知っている作家・・・読んでいるとは限りません」を数えるに・・・


36人


この文学老人ですら3分の2は知らない(つまりは知識の大伽藍もたいしたことがない)
更に代表作程度は読んだか・・・となれば半分くらいかしら(苦笑)


文学者たるもの、オカネと名声のために作品を書いているわけではなかろうが、
どっちも邪魔にならない。
欲しがる気持ちは、わからんでもないし、読者ファンが発表を固唾を呑んで・・・
ところで・・・


サンテグジュペリ
ベルトルト・ブレヒト
J・D・サリンジャー
トルーマン・カポーティ
スコット・フィッツジェラルド


共通点は・・・?
20世紀を代表する重要な作家で、世界的にも高名ですが、ノーベル賞には無縁です。


更に・・・


マルセル・プルースト
ジェームス・ジョイス
フランツ・カフカ


彼らなくして20世紀文学はありえないほどの超重要な作家たち
これまた・・・ノーベル文学賞の選考委員たちの眼は節穴なのでしょうか
オスカー賞がそうであるように、この文学賞もその程度だと突き放す方がいい。
落選したっと落胆してばかりだと精神衛生上よろしくない。


蝸牛庵的には、受賞作家の中で無人島に持って行きたいと思うのは・・・


トーマス・マン
ギュンター・グラス
G・G=マルケス


だけです。

2014年10月9日木曜日

受賞記念特別号!



慶賀のいたりであり、素直に喜びを・・・
ちなみに、文学賞と平和賞を除く受賞者の一覧表です。
対象者の決め方って難しくって、国籍を考慮してませんので、
このリストには南部さんが掲載されてます。


一見して「奇妙」なのは・・・(苦笑)
このリストは、文化勲章受賞兼ノーベル賞受賞者なんです。
カッコ内は文化勲章の授与年

文化勲章は、文部科学大臣が「文化の発達に関し勲績卓絶な者」を文化功労者のうちから選考し、
総理大臣に推薦することとなっているが、慣例として、ノーブル賞受賞者にも授与される。
言葉あしく言えば「追認」であり、目利きのレベルがどうなのか・・?って事にもなる。
ちなみに「◯」が、追認である(正確にはだろう・・・かな)
リストの読み方は様々ですので、論評をしませんが、
IT会社社長目線だといささか気にはなる。


湯川秀樹 (1943)
朝永振一郎(  52)
江崎玲於奈(  74)◯
南部陽一郎(  78)
福井謙一 (  81)◯
利根川進 (  84)
小柴昌俊 (  97)
白川英樹 (2000)◯
野依良治 (  00)
田中耕一 (  02)◯
小林誠  (  08)◯
下村脩  (  08)◯
益川敏英 (  08)◯
鈴木章  (  10)◯
根岸英一 (  10)◯
山中伸弥 (  12)◯


文化勲章がノーベル賞の登竜門てわけでもないが、
あとからついて行きます風はあまりおもしろくない。
文学賞に何とか氏をって毎年騒ぐんだったら、
早めに文化功労者にして、文化勲章を差し上げればいかがですかねえ(笑)

ちなみに川端は、61年に文化勲章。ノーベル賞の受賞は68年だった。
大江については、以前にネタにしましたから、論評しません。





2014年10月8日水曜日

サンデル教授よりも遥かに「白熱授業」





真っ当な映画で、世界最長のタイトルは「マラー・サド」
オリジナルタイトルを、原題で気取って書けば・・・


The Persecution and Assassination of Jean-Paul Marat
as Performed by the Inmates of the Asylum of Charenton
Under the Direction of the Marquis de Sade



そんなクイズもどき話題で、後世に名を成すのであれば、ピーター・ブルックも苦笑いでしょう。
倭国では輸入版のDVDしか手に入らない。
敬して遠ざけられています。





オリジナルは演劇であるが(別に映画でもいいが・・・)
演劇が成り立つためには「黙した一人のヒトザルが空虚な空間に佇み、
もう一人のヒトザルが眺める・・・」だけでいい。
彼の言葉によれば「何もない空間」さえあればいい。
演劇を構成する多様なエレメントが生むものは「退廃」である。
なんか「前衛」って凄いのですが、前衛もいつかは後衛に堕するが、彼は朽ち果てることにない前衛である。


シンプルな舞台装置の前に、シャラントン精神病院の患者たちの演技(治療目的)を
貴人・貴婦人たちが「見学」するという設定で、
シャルロット・コルデーによりマラー暗殺のエピソードが演じられる。
有名な史実であり、サドがこの精神病院に収監されていたことも事実であるが、
マラー暗殺劇を執筆したかどうか・・・どうも虚構らしい。


演劇が「虚実皮膜の間」に成り立つとは近松の明言であるが、
ピーター・ブルックは「タイトロープ」という言葉を使う。
喜劇と悲劇は一本のロープの上の右左・・・


何もない空間
呆けた顔をした演者が数名
袖で、興味津々と眺める観客
それらをスクリーンを前にまじろぎもしない観衆


ステージ物に当たり外れなしとはよく言ったもの
しかし、映画館で見たのは相当前
ATGだったと思います(パンフレットはどうしたことか買い忘れています)
今一度スクリーンで見れないものか(涙)



一本のドキュメンタリー「世界一受けたいお稽古」
演出家ピーター・ブルックのたぐい稀な創造の秘密が感じ取れるかもって感じで、
いそいそと映画館へ・・・
なんとなんと・・・
上映館は全国でたった三館(信じがたいことに関西で二館)

封切り日に新幹線は西へ・・・(苦笑)
初回、同じ空気を吸ったのは六名だけ(席数は百席程度です)
まあいいや。
前衛とは少数のエリートの証
観客のいない映画館の観客にあることは自尊心をくすぐる。


しかし、凄いお稽古(授業)です。
大衆的通俗的なサンデル教授とは大違い
一流になるためのお稽古とはかくも深遠で哲学的なのか・・・



ちなみにこの映画ですが、
ドイツ国では、一流大企業やブンデスリーグのエリートクラブの研修ビデオに
使われているそうです。
このDVDをテキストに使うようなレベルの会社になりたい。
IT社長として珍しく忸怩たる思いを感じさせました。








2014年10月7日火曜日

ハリガネの切れたアンテナ



情報は発信するもので、棚ぼた受信を待つものではない。
今や、情報寡占主義は崩壊し、自由に情報発信ができる真の意味での「表現の自由」に
近づきつつある。
まあなんかあれば「情報有り難う・・」しか言えないような輩は、バイアスのかかった
情報操作の餌食になるのです(笑)

しかし、情報の発信拠点は寡占化される。
全体の90%をTOKYOだとか・・・
しからば、田舎の情報だって、田舎から発信しても希求力が生じないので
花のお江戸に「アンテナショップ」


アンテナショップ情報館なるサイトによれば・・・
47都道府県あまねく、なかんずく観光立県は複数箇所にアンテナショップを
構えている・・・少し訂正
アンテナショップを出していない府県は


神奈川
愛知
大阪
岡山


傾向として、意地でもTOKYOには出すもんか!って(笑)


出している府県も、出店政策というか、立地を見れば力の入れ方(あるいはセンスかも)が
わかります。
なんちゃって、銀座か室町の路面店
出店コストはかかりますが、無駄な箱物を作るくらいなら安いもの。
一流の場所に砦を構えると、気概も伝わってくるし、その気概に押されて
客が吸い込まれる・・・
一方で、県会館の一角とかとんでもない場末とか空中店舗
就職したその日から養老院暮らしなやる気なし公務員・・・なんかのだるい企画って
思われると逆効果です。



2014年10月6日月曜日

散華という最高に美しい言葉には・・・・



命は鴻毛より軽く
生きて俘囚の辱めをうくることなく・・・

でも、身を捨てるほどの祖国はありや?


戦争とは理性による論理的な行動であるべきであり、最高の国家行為だと
すれば「特攻」ほど愚かしい行為はない。
一身を国家に捧げた若者の行為は崇高であっても、
立案し、実行し、命じた者たちの心根の薄汚さ。
敗戦時、責任をとった将星は、片手でお釣りが来るほどの少なさ。
多くは、生きながらえて、軍人恩給を貪り、老残の身を晒した。

日本精神の見事な発露と持ち上げる向きは多い。
それが、ネトウヨ程度ならともかく、知性のある外国人まで・・・となれば
従軍売春婦と性奴隷の混乱あるいは錯乱と同程度。


戦争は、国力の総体で行うものであり、当然に戦う強固な意思あるいは精神力も必要であるが、科学技術と装備がついてこないと話にならない。
特攻とは、そのバランスの崩れた結果の不合理な外道の策以外のないものでもない。

そもそも成果はあったのか?
攻撃成功率には様々な数字があり、なんとも言えない。
アメリカ軍に精神的なショックを与えたとか、更に二千万機の特攻機を飛ばせば
勝機は我にあった・・・・とは妄言に過ぎない。

奇襲戦法が、功を奏するのは最初だけ。
練習機すらそこざらえの状態で、製造工場の生産機数はゼロに等しい状態だったと言われており、事実を直視した見解でないことは明らか。


わだつみの声は、涙なくして読めないが、涙でかすれた行間に見えるのは
書いてはならないホンネ・・・

負けることは哀しいし、負けるならば戦争・・・自衛であってもやらないことだ。
三国干渉の悔しさに耐えた日本ほど崇高なものはない。
博打で負けがこんで、乾坤一擲の大勝負で更に傷口を広げる(笑)
そんなことは誰でもわかる・・・くせに特攻を持ち上げる奇妙さ。


若者の純粋な精神の後ろでほくそ笑む醜いオトナの本質を見抜くことが
自分の頭で冷静に考える・・・哲学する精神。









2014年10月5日日曜日

本日は臨時休業



五月:27本
六月:30本
七月:31本
八月:31本
九月:30本
十月: ?


つまりは、蝸牛庵狂言綺語録なるブログサイト開設以来、無休だと言うことです。
さすがに疲れた・・・わけではないが、ネタにも事欠く。
質を落とせば何とでもなるが、アマチュアとしての矜恃が許さない。

 
たかがブログ されどブログなのです。

 
聞き及ぶに「こち亀」なる漫画は、三十七年間の連載記録でギネスものらしい。
しかし、途中で「作者名」が変更してるんですが、そういうのはいいのか
小島功さんの「仙人部落」はそれ以上の半世紀をゆうに超える。
こっちは、四コマ漫画・・・一見楽そうだが
 
エッセイだと、五木寛之さんの「流されゆく日々」が、三十年以上で、連載記録だとか?
もっとも、学位コレクターで有名な某宗教団体の長の手になるなんとか革命は
それ以上と豪語されておられるようですが・・・これについては論評しない(笑)

 
別に物書きが本業じゃないが、百数十回程度で弱音を吐いてはいけない。
継続は力ではないか。
あるいは、過去日記の焼き直しとか大量の引用とか手口はいくらでもある(笑)


・・・とかなんとか言いながら、駄文を一本ものにしてしまった。
そういえば、連載のネタが枯渇した!って嘆き節をネタに益々連載に旺盛な
売文家がいるが、蝸牛庵もその手合に堕しつつあるようです。

2014年10月4日土曜日

唐突に閉店相次ぐ




浪花の寓居界隈は、不動屋さんに美容室とイタリアンの激戦区
中華と懐石屋さんがもう少しあるといいのですが、世の中ままならない。
あるにはあるが、美酒乱星なので、予約が取れない。


さて、数少ない懐石屋が、立て続けに二軒閉店。
どっちもお手軽御贔屓だったもんで困っています。

一軒は、ビルの地下で急な階段を降りるしか無いご夫婦二人のこじんまりした設え。
カウンターが数席に半個室なテーブル席が二つ。
家内工業的だから十分やっていける風だったが、突然の閉店。
聞けば、実家の料亭の花板退職の助っ人だとか・・・
しょうがないねえ・・・近々復帰してくれると嬉しいのですが。



問題はもう一軒
昔からの和食屋で二代目のはず。
仕入れの眼はいいし、包丁さばきもビル地下店よりもはるかに上。
しかし、奢りが出てのか?新業態店を出した。
場所もよろしくなく、元々飲食店じゃないところだから内装費も相当にかかっただろう。
固定費がそこそこかかりそうなタイプのお店なもんで、売上はそれなりでしょうが
利潤はねえ・・・
結局は、借金返済やらなんやら運転資金が回らなくなり・・・まあ「夜逃げ」ですねえ


家賃管理費も踏み倒して逃げたってウ・ワ・サです。
倒産は「資本主義の健全な新陳代謝」ですので、近日中に新規オープンがあるといいのですが・・・


そういえば、行ったことのない小料理屋さんが一軒あるのです
どうも、長年の飲食癖からすれば、あまりよくないって胎内シグナルが・・・(苦笑)

2014年10月3日金曜日

春夏秋冬に何を思う・・・・


野心と才能以外何も持ち合わせない若者が、挫折を繰り返しながらも
ドリームをつかむお話は、なんとも琴線をくすぐる格好のネタ。
加えて、それがチームともなれば、仲間内のカネやオンナ(オトコ)やクスリなんかの
ゴタゴタで更に葛藤が増幅し、ミュージカルや映画のくすぐりには最高である。


ザ・スプリームスだって、元々は四人組で追放された一人は長く闇に葬られた。
なんだか(知らなかったが)SMAPだってそんな逸話があるんだって?


ニュージャージー出身のイタリア系移民のワルガキ四人のロックグループの映画が封切られた。
元は、ブロードウェイのトニー賞に輝く名品。
ハリウッドで一番尊敬される高齢の監督が・・・それも音楽に造詣の深い彼の
製作&監督ともなれば、とるものもとりあえず、封切り日に(苦笑)
粗末なプロモーションだと思うのですが、予告編を映画館で見た記憶もない。
まあ、予告編を見まくった大作・話題作は蝸牛庵目線では愚作と相場が決まっている。


ノスタルジック
ロマンティック
センチメンタル
エゴイスティック


まあ、そんな形容詞がすぐに思いうかべるし、
エンディングなんかも、まさしくミュージカル仕立てで頬が緩む。
スタンディングオベーションをしたくなる。


クリントイーストウッドは、1930年生まれ。
ポルトガルには御年百歳を超えた現役監督がいますから、まだ頑張って欲しい。
クリステイは、毎年クリスマスシーズンに新作ミステリーを愛読者に提供し続けていました。
彼の次回作は、スパイナーのお話のようです。
役者としても登場するのでしょうか?
今回は、カメオ的に数秒だけ(・・・笑)


フォー・シーズンズ


なにを思うかは人ぞれぞれ


スティーブンキングの連作名品「恐怖の四季」って人もいるだろう。
バカ高いホテルチェーンしか思い出さないようじゃ、知性に乏しい
ルイ・オーギュスト・ブランキの「四季協会」なんかを思い出すのは、ちょっと病的かも・・・



2014年10月2日木曜日

そろそろ準備するか・・・まだ早いか





鑑賞リストを眺めるに・・・
見事に大ヒット作・超大作・話題作は外れました。
毎度のことですが、時分の花は「真の花」ではない。
しかし、傾向的にコジャレた映画というだけでテイクノートされる確率が高いので
更に絞り込めば・・・(◎がベステテン候補です)

 
リスボンに誘われて(◎)
ジゴロインNY
大いなる沈黙へ(◎)
プロミストランド
グランドブタペストホテル
サードパーソン
ブルージャスミン(◎)
八月の家族たち(◎)
ルーインデイビス(◎・・?)
バトラー
LIFE(◎)
とらわれて夏
アメリカンハッスル
ダラスバイヤーズクラブ

 
今年も十本満足に選べそうもないが、本番は秋から・・・ラインナップに期待します。
本命はドキュメンタリー群ってことはすでにご案内ですが・・・
あえて申せばですが・・・・


スカーレット・ヨハンソンがゾンビになる
シャルロット・ゲンズブールが色情狂になる
レア・セドゥがベルを演じる
お気に入りのロザムンド・パイクが、失踪する





2014年10月1日水曜日

蝸牛庵狂言綺語録は・・・・健全なサイトです。






五月に自前のサイトを立ち上げましたが、一番迷ったのはプラットホームをどこにするか?
結果は、グーグルにお願いしました(はっきり言えば不満で一杯)
使い勝手だけ言えば・・・FC2に決まってます。
しかし、このいかがわしいサイトをフリーで使うことには躊躇する。
建前は「アメリカ法人」ということになっていますが、この手の「偽装」めいた手口は
歌舞伎町で販売している裏DVDで経験済。

図らずも、今回・・・・


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1409/30/news122.html



実質運営会社が大阪にあったということ
とりあえずは「公然猥褻陳列幇助」ということみたいですが、
実態がそうことことであれば、実質的に日本法人ということで、このサイトは閉鎖になるかも・・・



ちなみに捜査を受けた会社ですが・・・


http://hpsys.co.jp/company.html


IT社長の会社よりも


・立地がこっちが上
・立派なビルに本社がある
・従業員も資本金も上
・多分・・・売上も多そう


まあいいや
僕んところは、お天道さまの下を恥じずにコンプライアンス一筋なICT開発ベンダーです!!!


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1409/30/news122.html

http://hpsys.co.jp/recruit_introduction.html