2024年3月31日日曜日

彼の最後の晩餐

 



アタシはそれ程好きではないが、かの大村益次郎は無類の湯豆腐好き。
毎夕三丁の豆腐にポン酒が三合。


知らなかったが(ウィキにもお献立の内容までは書いていないし、司馬さんの小説にはどうだったかなあ?)三条木屋町の旅館での会食中にテロルに遭遇するのだが、、彼の最後の晩餐は「湯豆腐」だった。



無類の合理主義者でしたから、経済性やら栄養的にも最善の調理素材がお好みだったということ。

しかし、彼は湯葉を知らなかったのだろうか?

あまり一般的な食材でもないし、納豆や豆腐に比べればエクスペンシブかも


大豆を煮沸し、豆乳とオカラに分離し豆乳を凝固すれば豆腐になるし、さらに豆乳を煮詰めた上澄膜が湯葉。

言ってみれば「大豆の一番良質な部分」

因みに、オカラだって安価で栄養価満点なんだが、多くは産廃物扱い


大豆一キロから豆腐が三ないし四丁できるそうだが、、、、湯葉は??(はるかに歩留まりは悪そうな事はわかる)


アタシは「湯葉鍋」が大好物。困った事に我が家のケメコさまもお気に入り(^^)

高価な食材(河豚、九絵とか)には見向きもせずに、多少は安っぽい具材をアシライ程度には使いますが、ひたすらに湯葉(奮発した時には生湯葉で普通は乾燥湯葉)だけを、、、、

場合によっては、高級魚菜と値段は変わらない(^^)




2024年3月30日土曜日

地酒、地ビール、地方(ジカタ)

 


昭和テイスト満載の用語、、、だと思う。

まず「地」とは田舎であり、小馬鹿にした言い方。かつての軍人は民間人をそう言った。

都会ではないとエリアをイモ呼ばわり的に決めつけた見下し感がありあり


地酒とは、全国規模で売れないマイナー商品(当然味も悪いは、、、偏見そのもの)

さすがに昨今は蒙昧の輩も目が覚めたらしく、見かける事は無くなったし、所詮全国規模で売りまくるポン酒は桶買い商品で、まともなポン酒すなわち地酒


地方(ジカタ)

アタシは使ったことのない言葉ですが警察小説にはよく登場する。県警本部の部長職以上は基本キャリアのポスト。しかし一定範囲でノンキャリアを登用する。地方人(田舎者)ってニュアンスで確かに宜しくない。

民間企業でも、本社採用と地方採用の制度があれは、コソコソと使われるのだろうなあ


地ビールは昨今クラフトビールと呼ぶそうな。

呼称だけのことだからどうでもいいが、地ビールだから美味いってわけでもない。

でも、富士桜高原麦酒は美味い❣️❣️

さて、我が寒村陋屋界隈の地ビールは「八朔エール」

みかん系の一種である八朔は界隈の名産品。

エールと銘打つ以上、上面発酵で「芳醇濃厚な呑みごたえ」が味わえるはずが、、、


ケースで買わなくて正解だった(^^)

やっぱりかうならコレです





2024年3月29日金曜日

ビニールハウス

 


カンヌで「万引き家族」がパルムドールに輝いた際に、官房長官記者会見で菅長官はスルーし、、フランス人記者にくってかかられ、赤面狼狽するとはなんたる失態。
倭國社会の見せたくない部分の映画化だからってわかるんだが、、、アタシなら堂々と反論できますがね(以前にもネタにしましたから、委細略)


映画「パラサイト(半地下の家族)」が世界の映画祭を席巻した際のコリアンの青瓦台の反応は知らないが、これもまたあんまり触れたくはないだろうなあ。



そして、更に輪をかけてコリアン社会の陰の部分を曝け出す、、、まあ傑作の部類だ!

アタシがハマる「韓流」って、この手ばっかり(^^)



コリアンって、凄まじい格差社会であり、年金制度の歴史的蓄積がない割に少子高齢化が進み、、、なんとも、、、いまでも大変らしいから先々は想像すらしたくない。


主人公の中年女は劣悪な施設住まいの要介護の母親と少年院収監中の息子を抱える訪問介護士で、なんとまあ、ビニールハウス暮らし。

クライアントは盲目の元インテリ風の紳士と強度の認知障碍のその妻。ある日事故が起こり妻は事故死。

狼狽したオンナは、自分の母親を身代わりにして発覚を隠蔽しようと画策するが、、、負の連鎖は次々と


クリスティの「そして誰もいなくなった」風な、登場人物の全てが、不幸の果てに消え果てていくようなエンディングってなかなかのおぞましさ。


さるアカデミー国際長編映画賞のコリアン代表は、当然この作品であるべきだったと思うが、なんかの力学が働いたんだろうなあ、、、悪くはないが傑作とも言い難いディザスター映画が選ばれました(無論ファイナリストにはなれなかった)

実はフランス代表も本命がマクロン氏に嫌われるって事件がありました。




2024年3月28日木曜日

嘘だといったよ!

 



疑惑が払拭されたと大谷ファンは安堵し、ドジャース嫌いは疑念の声を、、、

好き嫌いで罪状認否なんかするなよなあ。

ピートローズケースに比定するなんて印象操作だよ。彼は真っ黒なんだし、MLB最多安打記録だって捏造とは言わないがかなり「操作」されている。



Say it ain't so, Joe! (嘘だと言ってよ、ジョー)


どっかの米誌のキャプションなんだろうが、この名選手はギルティを認めているから、大谷ケースに引用するのも適切じゃないが、あまりなファンの愛情心理のほとばしりを伝えたかったってことにしておきます。

シカゴソックスの八百長事件に加担したシューレスジョーとファンの少年のやりとり(正確にはこんな会話だったらしいが、記者の捏造とも)


It ain’t true is it, Joe?


Yes, boy, I'm afraid it is.



知り得た情報に限りがあるから、アタシにはまだよく分からないが、、、


多額の使途不明に半年も気がつかないって、一般的にはそうだろうが、彼は金銭に無頓着みたいだし、収入レベルからすれば小銭感覚。

早晩明らかになるだろうが、銀行口座開設に一平(敬称略)のサポートは当然あっただろうし、口座も複数あると思われる。その中のひとつくらい一平に管理させ、雑支出に使っていたこともありえるはなし。

であれば、送金の際の多段階認証を一平がひとりでやれても不思議はない。

ならば、、、一平の行為は窃盗ではなく横領なんだが(CAの刑法体系に無知だからこれ以上はなんとも)

あえて「盗まれた」って強調する意図がわからないが、厳密な用語を使った訳ではないだけ?

横領された!と言ってさえくれれば、賭博の借金だと知りながら送金を容認したとかって勘繰られないのだが、、、、


一平の発言の二転三転は、多分本人の保身の可能性の方が高そうに思えるし、大谷の身代わり説は荒唐無稽にしか見えない。

最終的に無傷で済むかは分からないが、一平が野球賭博とは無縁だとすれば、仮になんかあっても大谷のペナルティは「軽微」だろうし、その程度はプロの肥やしだし、代わりにこのエピソードを彼にプレゼントしよう。



かのスタン・ミュージアル(カージナルスの往年の名選手)の殿堂入りの際のコメント(だと思う、、あるいは引退の記者会見?)


I am proud of my batting average and home run and other numbers,but rather that I have risen up from countless defeats and slumps,

I am proud of the fact that I have risen up each time.


さすがにMLB史上屈指のレコードホルダーを持つ名選手にして人格者らしい名言。

易しい英語だから、普通に和訳してはあまり面白くない。

だから、、、こんな超訳はどうかな?



艱難汝を玉にする




2024年3月27日水曜日

学び直し(4)

 




おおむね「江戸時代」が対象となりますが、記述構成としては「西洋人の来航に始まりアメリカンの黒船到来前夜まで」
なかなかにドラマティックな、、、、


そうとかやく言うような中身ではないのですが、じゃなくてかなりオブジェクションです(^^)


いわゆる「江戸期暗黒史観」色が強すぎるように思えます。

士農工商なり強固な身分制社会と虐げられる女性という刷り込み感満載。

そんなものは虚構だとは言わないが、身分の流動化はそこそこあったし、身分として農民が商人よりも上位かどうかは疑わしい。江戸期の女性(武家の子女はさておき)は結構自由を満喫していたのですよ。


そして、討幕運動の立役者は、、、


長州は、高杉、木戸

薩摩は、西郷、大久保

土佐は、坂本、中岡、後藤


まるで司馬さんの「竜馬が行く」そのもの。

実際は、坂本龍馬の活躍は限定的だと聞いていますから、これじゃ教科書ではなく小説や講談本ですよ。


.....


ということで、次はなにかと物議をかます近代なんだが、、、委細はパスします。

この分野は、加藤陽子先生の著作で充分。

いちおう超斜め読みしましたが、さしたるコメントはありません。

2024年3月26日火曜日

コールドケース

 


フレンチミステリーは、、、小理屈が多くて疲れるって、、、でも、それが面白いって思う場合もある。


実話をベースとする未解決事件ですが、舞台はグルノーブル界隈のようです。

アタシが絶賛した「落下の解剖学」も同じ場所。

こちらは法廷劇ですが、被告は無罪となりましたから、これも結果的には未解決事件です。



ある種の猟奇的な若い女性の殺人事件です。

結構奔放で、、、関係したオトコは全て容疑者にみえてくる。未解決なまま三年が経ち、新任の予審判事は再捜査に意欲を燃やし、全く新たな容疑者を割り出す、、、、

これで事件解決ハッピーエンドならば、面白くもなんともない(^^)

個性的な捜査チームひとり一人まで丁寧に造形しているミステリーというよりもヒューマンドラマです。


未解決のまま終わるミステリー映画って、そう沢山はありませんが、何れもそれなりで、その中でも出色の部類です。


2024年3月25日月曜日

学び直し(3)

 




倭国の時代区分は多少特異で、中世の次に「近世」が来ます。
区切りは「織豊体制以降江戸幕府の終焉」まで。
従って、中世とは「院政期から戦国時代末期まで」となります。

お名前を失念したが、歴史学の泰斗曰く「國史(日本史)は中世以降(正確には室町期以降)を学べば充分」だと
つまり、それ以前は倭国史ではなくて「異国」史なんですよ(^^)


確かに、我々にとって手触り感のある「文化」とは中世以降だ。和の衣食住の原型はその頃に出来上がった。直衣や十二単には歯が立たないが、袴や小袖の着こなしはなんとかなる。

和風建築はそう言うもんだし、和食も然り。


だいたいが違和感なくさらりと読み流せるのですが、、、新古今和歌集時代の代表的な歌人は「西行、鴨長明、定家」とは、、、教科書検定官の眼は節穴かね?

鴨長明は方丈記の作者として名高いが、歌人でもあり必読とも言うべき歌論書もある。後鳥羽帝の和歌所の寄人でもあるが、この時代を代表する歌人の一人だとは誰一人言うはずがない

新古今和歌集に収録された和歌は十首にすぎない。

彼の代表作なんて、、、知る訳がない(^^)

新古今和歌集の歌数は二千首。歌人の数にして約四百人。単純平均値の倍ではあるが、その程度で「時代を代表する歌人」とはおこがましい。


この時代を代表できるのは


後鳥羽帝

良経

定家

俊成

家隆

式子内親王

俊成女

慈圓、、、、、たちどころにこれくらいは(^^)


もうひとつのアレレ(^^)

中世随筆文学の双璧は「徒然草に方丈記」て、今だに鉄板コンビ、、、ではないみたい。

後者は登場しない(が歌人として作者は名をとどめる)

一方で、吉田兼好の名前は索引にはない!

卜部兼好が正確という事に定まったようです。

2024年3月24日日曜日

スワンスワン

 


さる22日は「禁煙の日」だったそうです。

何故に「22」かというと、、、吸わん(スワン)からだって

WHOは、世界禁煙日を別に定めているが(知名度があまりなくて、、、アタシは知らなかった)

かような駄洒落は倭語の特権ですが、あまり出来は良くない。


かの、、円周率の覚え方の方が(いろんなタイプがあるが)はるかに知の輝きを感じる。

多分アタシのような「数学は好きだが苦手」な文化人モドキの手になるに違いない。


産医師異国に向こう

産後薬なく

産婦みやしろに

蟲散々闇に泣く


3.14159265 358979 30238462 643383279 


(実は一箇所ワザと間違えています😁)


喫煙習慣が健康被害をもたらし、寿命を短くするとか色々言われている割に、頑固なまでに禁煙や絶煙に背を向ける輩がいます。そういう手合はやっぱりアタマが悪いのだろうか



なんとも「大仰」なことよ。「立証された」なることを論証しようとすれば、非喫煙者のIQを調べた上で一定期間喫煙をさせる必要があるが、そんな疫学調査がやれる訳がない。

それにこの程度の差に有意性があるのかなあ?

一番良い事は、タバコ飲みが煙草を止める事という事になるが、、、喫煙率が傾向的に下がっている事は事実だが、多分最初から吸わないのでなくやめた人が数多いるからだ。だからといって、全体的に倭人が賢くなったようには見えないが(^^)


普通に考えれば、最初から煙草に興味を持たないのはあまり知的ではないが、いつまでも煙草にのめり込むのはアホだし、そのアホさに勘づきさっさと禁煙するのが一番賢い(^^)って事みたい。



ともあれ、吸わないにこしたことはない事だけは事実だが、、、そうそう、煙草一本で14分(5分といつ説もある)寿命が短くなるらしいし、非喫煙者の方が男女とも受胎能力が高いらしい。

これは格好の少子化対策ではないか!

受胎可能世代には禁煙奨励をし、そうでなくなった高齢世代には逆に喫煙勧奨、、、、成田祐輔氏すら躊躇しそうな暴論かな(^^)















2024年3月23日土曜日

学び直し(2)

 




奈良時代から平安時代、そして鎌倉時代。
平安期は、世界に冠たる国風文化の開花期なんですが、、、講学上「藤原文化」って言うのかい?
一般的に使われる歴史用語みたいなんだが、、、浅学菲才なアタシはプチびっくり。

シラナイコトモアッタンダア......


中世の始まりはいつからなんだ?

昔は源平争乱ころから起草し始めるが、昨今は院政の始まり。つまり、古代の終焉は摂関政治の立ち枯れと新勢力の武士(端的には武装農民集団)の台頭だと。


二大勢力は平家と源氏

面白いことに、平家は臣籍降下以降の宗盛の代までの系譜図が書いてますが、源氏は義朝に始まり、頼朝以下鎌倉将軍三代に摂関家良経の末裔二代(母方は義朝の血脈)まで。

ここで問題!


徳川将軍は15代

室町将軍は15代

鎌倉将軍は、、、、、何代だ?


クイズ東大王ならば、さほどの事はないだろうが、、、(^^)


さて、鎌倉幕府の設年は??

イイクニつくろう!ではないと言われるが、山川日本史では断定的なものいいはしていない。

全国に守護地頭職を設置した1185年を実質的な設年。征夷大将軍就任の1192年が名目的な設年と言う立場です。

実質が大事か名目を重視するかと言うことですが、まあ、世の中「形式重視」

かの太平洋戦争終結は、正確にはミズーリ号上での降伏文書調印日です。

かの敗戦国は、敗戦でなく終戦と言いたいから玉音放送日にこだわっているだけですよ(^^)

2024年3月22日金曜日

π

 円周率は、非循環無理数である。

よって計算とその値はは無限に続く、、、と言われている。
無限に計算して何が楽しいのか、そもそもなんの役に立つのか



円周率(以下π)とは「その直径の円周の長さ」である。

陸上トラック競技の場合、セパレートコースのスタート位置を公平に決める為にπによる計算がなされている。その際のπの値がなんたるかは知らないが、有意差がある程度の精緻さは必要だ。

短距離競技のトップアスリートは、一秒間に10メートル程度走り、千分の一、百分の一秒の差を競う。仮にもスタート位置がセンチ単位でずれるだけでも由々しき事態。

聞いた話では、NASAで使用するπは「下15桁」

16桁までは必要としないが、14桁とは有意差があるってことなんだ!

なんだか凄い話。

だからといって「小数点以下100兆の桁」まで計算する意味は、、、なんなんだろう(最近百兆の大台に到達した)


スパコンのストレステストも兼ねてかしら?

少なくとも、物凄いCPUと記憶容量が必要な事(端的には電気代)は確かだし、計算に数十日を要したらしい。



アタシは数学が苦手だが好きだ。

数式やら解法が美しいと思うことがある。

一方で元素周期表や化学式を見てもココロは無反応。苦手で嫌いなんですよ(^^)


一般的には面白くもなんともないウェブサイトなんですが、アタシは最近にない感動を覚えた。



いくら好きで美しいと思っても、桁数の最後までは追っかけなかった。

この無限の数列のどっかに「アタシの個人番号」が連続して並んでいるはずだが探しきれなかった。さらに全ての日本人の個人番号がどこかにあるはずだ。無限宇宙ってこういうものなんですよ(森羅万象の全てがある)

まあ、仮になければ、更に先まで計算すればいいだけのことで(^^)

2024年3月21日木曜日

砂の惑星を、、、、

 


パート1 155分

パート2 166分


原作版の第一作の映像化だけでこんだけの尺を必要とする。

カルトの誉れも高いリンチ版がたった137分で不完全燃焼だったのもむべなるかな。

早晩、劇場で一挙公開をやるかもしれないから、そん時の鑑賞もおすすめします。

出来ればインターミッションなし、、、がいいが、生理的に無理かも(^^)


更に続編が企画されるのどうかは知らないが、作品評価も高いし、予想外に製作費が安くてビジネスとしても当たりましたから(製作費合計の三倍位の興収かな)、、、しかし、原作の順番に製作するならば、かなり先になりそう。

原作本では、12年後のお話が第二巻


なんとも壮大なスペースオペラであり、SWなりあまたのスペースファンタジーのエレメントの全てが盛り込まれています。

よくあるアーサー王伝説が基層にある貴種流離譚であり、ここまでならば作品的に失敗は少ない。流離する貴公子が本来の地位に上り詰めた以降のつくりが難しいが、ドラマ的にはここからが面白い(源氏物語と同じ)

この作品では、一族殲滅の憂き目を見たポールが宿敵を倒し皇帝の座に着く。

しかし、おとぎ話のように「幸せにながく暮らせそうもない」後日談が待っているようです。


監督はいま一番安定感のあるドゥニヴィルヌーヴですが、ある意味で女性が活躍する映画でもあります。

嬉しいことに、ここまでお気に入り女優さまを揃えて頂きますと、足を向けては寝れません。

しかし、、、みなさん「一癖以上あり気な悪女ばかり」






ちなみに、リンチ版はこんなのだった。






2024年3月20日水曜日

スニーカーの寿命

 



使用頻度や使い方でなんとも言えないが、、、
三年から五年は、、、ないだろう。
靴箱に置いたきりなら自然劣化でそんなものかも
でも毎日の普段使いなら一年程度ってそんなもんだ。
ランニングならば、500から1000キロって?
アタシのようなハードウォーカーもにたようなもの?


いわゆるビジネスシューズを履く機会がない。

結構な高級品を現役時代に買い揃えたし手入れだけは欠かさないが、、、無駄な時間潰し(^^)


靴は取っ替え引っ替えが長持ちのコツは知っているが、なんせ酷使するから、、、単なる消耗部品。

ナイキニューバランス990なんてあまりにエクスペンシブ(でも値段なりに長持ちしますし、カンファタブル)

しかしこのブランドばかりで揃えるのも芸がない。


あれこれ「安かろう悪かろう、、、の試し買い」やら、毎日二度、三度の履き替え(^^)


メイドインチャイナも悪くはない、、、が基本ボロ

しかし、気にいるとボロにも愛着が出る。

まるで経験はないが「悪女の深情け」ってこんなものなのかねえ(^^)



さらなる浪費なんだが、補修材での毎日のお手入れ、、、古人曰く「小人閑居し不善」かなあ(^^)


2024年3月19日火曜日

学び直し

 知識は「劣化」する。記憶力の問題もあるが、学問研究の水準の進化についていけていない。

なもんで、、、最新の高校日本史の「読み直し」を始めたら.....



2017年刊行の「新版」なんですが、人類の黎明から奈良朝手前読んだところで、、、、


こりゃダメだわ(^^)


既に古くさい捨てられそうな学説が堂々と掲載されている。刊行後の定説はさておきその当時でも既に定説に疑問符にはなっていたはずだが、、、



人類の起源(猿人)の発祥の地はアフリカ、、、まではいい。一昔前の知見ではエチオピアのルーシーちゃん(愛称)に始まる。

しかし、21世紀初めにはチャドで更に数十万年遡る「サヘラントロプス」が発見されていた。

にも関わらず無視はないだろう


邪馬臺国ではなくて「邪馬壹国」が正しいとか「漢倭奴国王金印」には偽印の疑いがあるなんて事は、、、そこまでは要求しないが、天皇陵の比定の疑念には触れてはいるが、聖徳太子架空説には至らない。

このあたりは中途半端だが、乙巳の変と大化の改新をいっしょくたにはしないんだ!


法隆寺の柱廊エンタシス説は、全くの誤解(まだ教科書に記載されているとはなあ)

そもそもは伊東忠太博士の学位論文だが、長らくシルクロードロマンの香り豊かにクラシックグリースの建築様式が取り入れられたって、、、

伊東先生は文化勲章の栄にも輝く碩学だし、まあ若気の至りて、ロクに論証もせずに書いてしまったみたいだ。本人は偉くなってからシルクロードを探索して自説の根拠なしに気が付かれたと聞いています。


.....


とりあえず乙巳の変(大化の改新)の手前まで来たが、かなり読む気を無くしてきたわ。


必要な事は、アタシの「学び直し」ではなくて、教科書の「書き直し」だろうって(^^)

2024年3月18日月曜日

春の来訪

 三寒四温やら、花冷えやら、、、まだ寒のぶり返しはあろうが、春本番到来だ。

白木蓮が咲けばまずそう思うし、、、



志貴皇子(シキノミコ)

天智天皇の子弟。兄弟には、持統帝、弘文帝、、、

壬申の乱の敗北により政権は天武帝、その皇后の持統帝と、天武系が牛耳ることとなるが、まだ幼く政治と距離を置き詩文の世界に逃避する事で身の安全を守り、最後の最後に子である白壁王(光仁天皇)に皇位は転がり込み今に至る。

万葉歌人として優秀と言われるが、残された作品が少なすぎる。



今の天皇家の遠祖だからだろうか、教科書収録和歌の定番、爽快平明で春のよろこびの気分満載。

いわばしるは「垂水」の枕詞とされれが、単に岩間に流れ落ちる水の流れの情景描写と思う方がいいのかも。

原文の万葉仮名では「石激」

なんと読むのが正解なのか?

一般には「いわばしる」だが「いわそそぐ」と通釈することもあり「いわたぎる」でも間違いとも言えないし「よろこびの爆発」表現ならば、アタシはいわそそぐよりもいわたぎるを買う。

まあ、、、中庸狙いって無難な解釈が定説になったとも、賀茂真淵以降「いわばしる」が定番になったとされるから権威にひれ伏したのかも、でも頑固に自説に固執し、、、と言う万葉学者もおられます。


万葉集春の雑歌の巻頭歌

細かい字句に小うるさい塚本邦雄氏は「いわばしる」派のようだ。

2024年3月17日日曜日

あれこれなネーミング(勅撰集)

 


勅撰和歌集の名前を全てを誦じている、、、なんて、ハッキリ言えば無駄な雑学(知識とは言わない)
..

....

天邪鬼的衒学をひけらかせば、、、本当は「22」あるはすだ。

長慶天皇(南朝)の勅による「新葉和歌集」を何故加えない?

勅による、、、と言っても「勅撰に準じる」ということだし、南朝メンバーのさしたることのない愚首ばかりだから無視したかったのだろう(^^)

ならば、17番から19番までの北朝天皇(今の皇統譜の立場ならば偽帝)の勅による「勅撰和歌集」なんて「偽和歌集」なんだから、十八代集というのが妥当なところ(残念ながら異端の妄説だと、、、)

それに南朝の君臣の作品を尽く排除しているそうだ。

なんとも偏狭な、、、普通は必要により「読み人知らず」の扱いで収録するのが作法なんですがねえ


しかし、なんとも紛らわしいネーミングなことよ。

後とか新とか続をカシラにつけてみたり、拾遺って、要は落穂拾いだろう。
さすがに「新・続・後」の冠スリーカードを落穂拾いにつけるまでには、、、さすがにそこまでは(^^)



という事で口直し(^^).........玉葉和歌集

鎌倉時代末期、伏見上皇の命により編纂。規模は最大だし内容も悪くないらしい(あくまで伝聞)
筑摩書房の日本詩人選に選ばれる歌人(女性)は

小野小町
和泉式部
式子内親王
建礼門院右京大夫
あとは、、、永福門院(伏見帝の奥様)

まくらに書いたようにそんなに凄い和歌集かどうかはよく知りません。
新古今の後は王朝和歌の不毛地帯ですから、ろくに鑑賞されることも無い、、、はまあ言い過ぎだが、スターがいないし、いないからドラマもなく、、仕方がないですね。

この数少ないスターである永福門院の和歌は玉葉集春上部に収録
春上ですから、これから春爛漫になるんですよって頃
どってことない上の句ですが、下に入り、、、「世はうすぐもり」なる秀句。
キリリと締まり輝きを増し、アクセントにさらさらと春雨

実に素晴らしい.....今日は寒村陋屋界隈は暁がたより雨だった。