2016年6月30日木曜日

個性豊かにインディーズ


選挙区に軽重はあります(笑)
一票の格差・・・ではなくて、もうそんなことなんかを話題するのはもうやめました。
候補者がどんだけキャラ立ちしてるかって事。
なんでも、一丁目一番地がセンターですから、やっぱり東京選挙区!


有権者数は一千万人を超える定員6名の中選挙区
前回よりも増員されましたから、突風がふけば泡沫だろうがゲリラだろうが、勝つ可能性がある。
選挙権年齢改定で、若者20万票も、投票率次第であるが、影響がある。
経験則的には、10%の得票率で当確。


過去二回の当選者の状況を見れば・・・前回・前々回と並べれば

自民 2 1
公明 1 1
民進 0 2
共産 1 0
諸派 1 1

前々回から定員5名となり、喫茶店のオヤジとかバラタレ上がりとか、キャラ立ち当選枠が出来上がったようだ。
更に定員が増え・・・今回の立候補者数は31名。

自民 2(1名は知名度のない元アスリートで、相変わらず参議院=養老院発想)
公明 1(地盤的にテッパン候補者で、面白くもなんともない)
民進 2(逆風で二人は苦しいと思うのですが、定員が増えたし・・)
共産 1(岩盤候補者みたいな弁護士です)
維新 1(善戦しそうですねえ、終わったヒトザルともおもえるのですが・・)

常套ではここまでの争いです。今時点だと当確候補者が4名。
番狂わせ候補が以下で・・・

社民 1(諸派じゃないのかねえ?女性映画監督らしいが聞いた事もないし・・一部には大穴だとか)
諸派・無所属(後述)

なかなかユニークなインディーズ揃いです(笑)

経歴の華麗さのみを強調する上から目線風な元議員は、話にならん。
医薬用大麻解禁のみを主張する元タレント。主張には共感しますが、目的は当選よりそっちって感じ
尖閣上陸をウリにする・・・そんなことがうりになるのかねえ?
中韓国交断行!・・・その他(笑) 吠える犬ほど臆病の典型だなあ
議員歳費全額返上な元衆議院議員。でも制度上無理なのよ。あの歳費自主返納法ってまやかしだから
顔出しお断り候補者。目つき顔つきで投票する愚民がいますからその事自体否定はしません。政見放送にモザイク?(笑)
前回くらいからお馴染みの・・・支持政党なし。一切の政見がないというのが政見


まあこんな感じですよ。
政治は・・・あるいは選挙は最高のバラエティですなあ(笑)
暇だし・・・って毎度のセリフだが、国営放送でライブ中継でも見るかなあ。


2016年6月29日水曜日

マネモン




銭ゲバ・・・と言って悪ければ、財テクバラエティ番組。
典型的に軽薄そうなMCが、ジョージクルーニー
敏腕のディレクターに、ジュリアロバーツ
監督が、ジョディフォスター。

いずれも豪華なアクターズ。
ジョディフォスターも、役者の才能には恵まれているが、創り手としては・・・どんなものかねえ。

ライブ放送のようであるが、オンエアー中に乱入者に番組が乗っ取られる。
どうも、番組で推奨された株に全財産を突っ込み、暴落で大損し、自暴自虐となり・・・という展開。
プログラム売買のアルゴリズムにバグがあり、それが予期せぬ損害を発生させた事になっているが・・・
どうも、釈然としない。
物語は二転三転し、予期せぬ結末に・・・ならないから「金返せ映画」の典型例。


なかなか面白いプロットなんですが、ストーリーのひねりが稚拙というか単純すぎる
ドラマって領域じゃない。
サスペンスとかアクション系で、社会性に著しく欠ける。
多少はWS批判めいたエピソードもあるが、奥行きがある訳じゃない。
そもそもバラエティ番組や投資雑誌の袋とじなんかを信じて投資するバカが何処にいる(笑)
投資は自己判断と自己責任とは、言わずもがな。
物語の導入部分があまりに空虚ですから、お話の組み立てようがない。


これでしばらく、この脚本家にはお声がかからないだろう。

2016年6月28日火曜日

BFに挑む!





人外魔境な寒村陋屋界隈にもそれなりのものはありますし、
ボケ婆や徘徊爺ばかりが住んでいるわけではないが、
鳥が居なければ蝙蝠だって空が飛べると感心してもらえます。

何もしないことのはずが、またぞろ会社経営を引き受けて
辞めるに辞められなくなった。
お陰様で、天空の宗教空間での修行僧暮らしはしばらくお預け。
通信教育ですますかな・・・とか思案中。


思案しているのは、そんな事より、志望校の河合塾の入試偏差値の事
なんと、判定は・・・BF。
無知は恐ろしくて、ボーダーフリーって初耳。
具体的に数字で言ってもらわないとイメージが出ないのですが、
偏差値30位だとか・・・・絶句

難関校なり学部の偏差値が70強ですから、言ってみれば、BF評価とは超底辺校という事になる。
名前だけ書いても、偏差値の30はとれる(^^)
サンスクリット語を駆使し、密教の奥義を究める学の場が、IQ換算で80程度。
痴愚魯鈍の類いと言われれば、いささかプライドが傷つく。
マトモな密教学を究めるには、ここしかないし、
開祖以来ろくな学僧を生み出していないので、
人肌脱いでやろうって勢い込んだが・・・・
しかし、あくまで偏差値の有効性には前提条件があり、
該当しない....偏差値が意味をなさない可能性が非常に高い。



実のところ、僧侶とは歴史上化外の徒であり、何かと都合のいい職業なのです。
信教の自由の美名の下、税制上の優遇もあるし、コジキ同様に三日やれば辞められない。
リスクを犯してタックスヘイブンへの資産移転なんかを考えるより、
小さな神々になる方がいい。
檀家が最低でも200軒ないと寺は維持できないなんて
アクセクしない漂泊僧侶を目指す.........ふりに限る(笑)
エロ小説家上がりの比丘尼や競馬予想に定評のある高僧とかもおられたから
二足三足の草鞋もいいかも。





2016年6月27日月曜日

犯罪の動機はなんですか?



舞台は、ロードアイランドの大学。
彼の作品はどうしてもNYかその周辺になる。
ロードアイランドの大学といえば、名門ブラウン大学ですが、もうちょっと小ぶりな感じですねえ。
小さな州ですので、多くの著名人を排したわけでもないが、なんちゃってラブクラフトの出身地です。
幻想・怪奇・恐怖なオカルト世界は、一部の熱狂的なファン(三流の文学愛好家と馬鹿にもされてますが)からは
ラブクラフトワールドとかクトウルス神話って崇められています




主人公は、転任してきた哲学教師とかれの授業を受講する女子学生
監督が神経過敏症てきなもんで、主人公も実存主義的苦悩のなかで、飲んだくれるわインポテンツになるわ・・・(笑)
しかし、現代人の「苦悩」なんかそこの浅いもので、同僚の女教師との不倫やかの女子学生との恋愛ごっこの結果
ただのエロ親父になっちゃのですが・・・それはそれ。一応インテリな哲学教師。
か弱い母親に不利な訴訟指揮をとる判事に「鉄槌」なんて思い立ち、完全犯罪を仕掛けることとなった。
コリンウイルソンの「殺人の哲学」によればですが、19世紀は貧困からくる犯罪。20世紀は退屈から来る犯罪
21世紀はゆがんだ正義からくる犯罪・・・・っていうのがウディアレンの見立てである。
倭題のように「妄想」では、あまりにも非哲学的だ。
彼特有のアイロニーなつくりですが、軽いタッチのコメディ殺人。
思いのほかうまくいっちゃいますし、そのまま迷宮入りとおもわれたのですが、女子学生に気取られてしまう。


進退窮まった哲学教師は、口封じのためにさらに犯罪を重ねることとなり・・・・
こういうのが「現代の不条理」なんですなあ(苦笑)


一般大衆的に面白いっておもうような映画じゃない。
ウディアレンワールドがお好みな一部マニアは、ウンウンって思う程度。
エキセントリックが売り物のホアキンフェニックスらしい演技と、最近彼がお気に入りのエマストーンが可憐に出てるってだけの映画です。
救いは、哲学的警句まみれのせりふの妙だけかな。


2016年6月26日日曜日

素材なるグルメ



美味しんぼは何故か未酒乱を語らない。
未酒乱料理人とは、多くの場合海原雄山のように傲慢狷介。
あの下劣な性格の何処に至高の美を生み出すものがあるのかって?
しかし、いつしかの家族の和解で人並みの人格者に変身するが、
以降はドラマとして全く面白くない。

たしかに・・・

天地をも動かし、
鬼神をもあはれとおもわせ、
おことおんなのなかもやわらげ、
たけき武士のこころもなぐさむるは・・・・・

やまと歌でもいいのですが、やっぱり「お食事」ですよねえ。
食育なる言葉もあるし、最良の健康法でもある。
美味しいものを食べているうちは不幸だとは普通は思わないし、気分は最高に幸せ。


あたりはずれが少なくて、映画ビジネスという半分ばくちのような水商売でも素材としても格好である。
アトラクションのような大作と違い、ローコストオペレーションだし、
まずもってそこそこお客もはいる。
とはいうものの「一時の慰安と享楽」以外何も残らず、
それなりの感動なり快感をあたえるものの、
その場限りであり、再鑑賞に耐えるものはそう多くない。
記憶の大伽藍の中から・・・・あちこちの引き出しを開けては探してはいるのですが・・・・


バベットの晩餐会
コックと泥棒、その妻と愛人





・・・・くらいかなあ。
つまるところ、そのセンターにあるのはグルメ料理ってわけではない。


最近のお料理映画とは「グルメ映画」であり、ミシュランモチーフのワンパターン。
見た目鮮やかですが、よくできた見本料理。
どうしてソールフードを描かないのですかねえ・・・・・
自分の「最後の晩餐」に食べたいと思うようなお料理を素材にしての創造的創作こそが腕前ってもんでしょうって
思うのが極私傾向主義的プロ映画鑑賞家の立ち位置。

だから「深夜食堂や孤独のグルメ」が平版ではあるが味わい深い。
ラーメン映画もいくつかありますが・・・・
ラーメンって「暗い情念」を思わせる食べ物だと思うが、
そういう描き方は誰もしてくれないからつまらない。
蕎麦なんかも素材になっていいが、せいぜい「一杯のかけそば」・・・でもそばである必然性はない。
とかなんとか文句ばっかりかきつらねてもしょうがない(苦笑)
最後の一押しはこれ・・・!ヘルシンキのおにぎり屋


かもめ食堂


衒学的に言えば、おむすび屋さんというべきか?
オニギリとオムスビは似て非なるものですよ。


















2016年6月25日土曜日

究極の命名権ビジネス





駅名、バス停に文化ホールやスポーツスタジアムでは、企業なんかの「冠施設」でないほうが珍しくなった。
ネーミングライツビジネスが、疲弊する地方自治体財政をか細く支えています。
ググレば、その一覧、権利料や期間は一目瞭然ですが、たいした金額でもないし、
なによりも「権利期間が短かい」ように思えます。

ネーミングそれ自体を単なる区別のための標識程度に思うか、
歴史文化の一部と思うのかの差なんでしょうが、
全般的には、前者のイメージが強くいささか憮然する。
命名権に関する契約書の内容はしりませんが、
命名した企業に不祥事なんかあるとどうするんでしょうか?

ネイビーは、伝統的に功績ある政治家や軍人の名前を軍艦に使います(別に命名権ではないのですが・・)
しかし帝国海軍は、明治天皇の御意思もあって、それは採用されなかった。
理由は、定かではないが、沈没なんかがあればその方に申し訳ないってなことだったような・・・


まあ、地方自治体は、地方税、とりわけ固定資産税で食ってるようなものですから、
財源確保のために命名権を売りつけるって努力(より長期間でより高額に)はもうすこしやるべきだとは思います。



で、田舎の村長さんに提案しようと思ってんですが
・・・・「市町村名を売りませんか・・・!」
半分くらいは本気です(笑)
その代わり、契約期間は最低でも50年程度(金額はそれなり・・・)
あんな山奥・・・誰も買いに来ないから気軽にいえますが、
国際的も知名度のある市町村だと・・・・


確実に言えることは、賛否拮抗、非難ごうごう。
首長は政治生命をかけることになりますがね(笑)
先例がないわけじゃないのですよ。

池田市ダイハツ町(元々は地先だった)
豊田市(元々は挙母市という歴史的にも由緒ある名前)
本田市(鈴鹿市がかように変更されるはずだったが、宗一郎さんは丁重にお断りしたそうな)
天理市(宗教に由来しているらしいが、差しさわりがありげなので深入りしない)
日立市(原案は「常陸市」だったらしいが・・・・日立という地名もあったらしいので、社名転用ではないかも?)

ネーミングライツって概念のない時代ですので、ただで市名をくれてやったようなものです。
しかし、企業サイドも、なんかメリットがあったかっていわれると・・・さあどうなんでしょうか?


ともあれ、なんでも金になる、できる時代
小狡く立ち回らないのが、アホ.........と考える風潮はいかがないものか?


かつて、プリキュアのミダス王は手に触れる一切を金にする能力をディオニソスから
授かったが、それが不幸の始まり。
たしか、ロバの耳をした王様も彼だった。


せこい欲目だけで立ち回るのはあまり感心しないということですし、
自分の欠点を指摘してくれるものがあることは大切だって教訓でもあります。
しかしながら「せこい裸の王様」寓話なんか、面白くもなんともない。



2016年6月24日金曜日

復活



歴史上最大最高の著名人の一人でしょうが、その彼の知名度は「死後再生」にある。
あのまま盗人たちと同列に磔になったしまっただけなら(・・・多分ですが)
羅馬年代史にコラム程度で終わったに違いない。
処刑後3日の後の「復活」という事象(本当にあったのかどうかは知りません)こそが、
世界宗教への第一歩である。
聖人と言われる使徒たちだって、この「事象」があってこそ、死を賭して各地に布教に出かけたのである。

従って・・・・・彼の「伝記」のキモとは、
馬小屋で生誕を受けゴルゴダの丘で処刑されるまでの30年あまりではなく、
「復活してからの行状」だと思うのですが、内容的にも分量的にも福音書では貧弱と言わざるをえない。
その他のカノンでは、それなりに書かれているものもあるにはあるが・・・・
福音書に比べれば、こころ波立つ程でもない。
逆に言えば、あまりに行間になにもないというのであれば、
創造的創作をやってみようって・・・普通芸術家はそう考えるものだが・・・・・


彼をセンターにした映画作品を思い浮かべています。
総数は多くありませんが、それなりに力作ぞろいでいわゆる「伝記映画」の体裁です。
重要なマクガホンとして彼が登場する作品は、それ以上に有ります。
描き方に多少の視座の差は認められますが、共通して「復活してからの行状」を描くものではない。
やっぱり、不思議なことだとしか不信心ながらというかなればこそそう思うのです。


その理由を浅学非才ながらつらつら思うに・・・・やっぱり「カラマーゾフの大審問官」なんですよ。
ドストエフスキーは、法王庁なりが、よくぞ発禁にしなかったって思うほどキケンなことを書いています。
要するに、教会という体制の中で今頃お出ましされると我々は迷惑ですって・・・
伝家の宝刀は抜かないから宝刀であり、教義の神秘の部分も、現実に見せてしまえば有り難みがない。


しかし、どの世界にも天邪鬼はいるものです(笑)
史上初(知るかぎりですので、すでにあったのかもしれませんが)の「復活後のキリスト映画」の登場


復活(RISEN)


困ったねえ(苦笑)
これ以上のものがない史上最高最大の感動劇なんですがねえ
齟齬感とか違和感とか脱力感とか・・・そんなものしか思い浮かばない
















2016年6月23日木曜日

瞳は心の窓




オスカーに輝いたアルゼンチン映画。
ハリウッドがリメイク権を欲しいと思うくらいのレベル・・・まあ賛同しますが、さてリバイバル版

練りに練っただろうシナリオ
オスカー女優を二人も揃えた俳優陣

残念ながら失敗作に終わったようです。
予備知識もなく、予告編も見る事なく画面を眺めながらの既視感。
こういうのは気色悪いのですよ。
なんかのリバイバルらしいと思い至ったのは、ほぼラストあたり。
予想外のどんでん返しでもってる映画ですからねえ(笑)
しかし、オリジナルはスリラーの要素以外がストーリーの厚みを
支えていたが、ハリウッド版はその辺が弱い。
911のトラウマを言い訳にするが、いまやお話のフレームとしては無理。
オリジナルのモチーフをうまく換骨奪胎しならばの寄木細工なのですが・・・・やっぱり、LAが舞台ではだめなのです。
エビータなんかが君臨したアルゼンチンだから、あの異様なエピソードが生きてくる。



ロードショー中なので、ネタバレは御法度かな?
だったらこの程度にとどめます。


死刑という制度には反対の立場に転向します。
人権派が声高に言うように「残虐な刑罰」だからではなく、
死刑は残虐ではないので、矯正不能な犯罪者には「さらに残虐な刑罰を科す」べきだと思うから。
アムネスティも、綺麗ごとではなく・・・

凶悪な犯罪者は死刑を科しても反省をするわけではない。
いきながら永遠ともいえる時間をもって犯した罪に対峙しつづければいい
安易に死を与えることにより悔悟から解放させてたまるか
死んだほうがましだ・・・って思わしめることこそが処罰上の最高刑である


もしかしたら、人権派って、本当は怖い存在なのかもしれませんねえ(笑)





2016年6月22日水曜日

改名の辞


折良く切りよく、マイブログの改名を行うことにします。
長ったらしいタイトルは知的ではない。
別に露伴先生の雅号を借用したわけでも無いが、そう受け取られるのが癪だ。
何時までも「狂言綺語」なんて突っ張っていてもしょうがない。
ということで・・・・蝸牛庵狂言奇語録改め


朱庵日乗


日乗とは、日々の記録って意味である。荷風の断腸亭日乗なんかが有名。
問題は「朱庵」
ネットの熟語検索でヒットしないと思ったが、甘かった(笑)
桑名あたりのイタリアン隠れ家レストランが斯様な名前らしい。
他例は見当たらないので、どんなオーナーさんか存じ上げないが、
きっとセンスあるオーナーシェフだろう。
という事で、特段お断りすることもないが、新しい雅号として使うことにする。

本来は「朱公庵」なんですがね。
語呂が悪いし、語義を知ればあざとい命名。
寒村茅舎での清閑の暮らし風では無い。
元はと言えば、駄犬の通名である。
ロクな命名をしてもらっていないはずなんだが、郵送でのお知らせなんかには、
住所と名前が必要だ。
郵便箱にも、その名を留める。
一体何のためかなあ(笑)


看板を掛け替えても中身がそう変わるわけでもない。
相変わらずの戯言であるが、少しは老成的に大人っぽくなろう(笑)



2016年6月21日火曜日

終わった人





内館牧子さんの最新作。
なんとも、嫌味なタイトルですが、時代背景・・・団塊世代の大量退職時代もあってか、
増刷出来ヒット中らしい。


別に終わってもいないし、いまが始まりなのにねえ。
しかし、定年とは生前葬らしい。
意味解釈はそれぞれだ。


さて、主人公は一流大学から一流企業へ
役員手前で子会社に転籍。
燻ったままで、リタイヤメント
暇潰しのカルチャーセンターなんかで知り合った若い女性にこっぴどく嫌われ・・・・・ありげなストーリー。


倭国の小説家は、どうして斯様なステロタイプでしかヒトザルを描けないのか?
かつて、渡辺淳一は・・・

化身
失楽園
愛の流刑地

と、十年ごとに新聞連載小説を発表しているが、段々におちぶれていく主人公
さらにこの先は?って危惧する頃に鬼籍に入られた。
実のところ「孤舟」なんてよく似た小説があるが、創作者としては老残の極み。


老いは不幸と絶望って決めつけないでよねえ。
良くて、振り返って良い人生だったって感慨もこれまた余計なお世話。
そうだそうだって共感するマジョリティだけで世の中が成り立っている訳じゃない。
本当に嫌な渡世だねえ。
そんな事より、社会的に終わるならまだしも、経済的に終わる恐怖のほうが大きい。
我々が恐れるべきは、恐怖それ自体であるが、 作家さんの今そこにある未来図には、
その恐怖は描かれない。
それは、ルポライターの範疇。
だから、終われるヒトザルはまだ幸せなのです。
終わりたくとも終われない.........生涯現役っていうとそれらしいが、
要は死ぬまで働かないと餓死するってことですよ。



2016年6月20日月曜日

歴史編纂


衒学的なトップがいると、社史編纂なんて言い出す。
始めると会社の存続の間はやめるわけにはいかない。
辞めてもいいが、世間から小馬鹿にされる。
陽の当たらない姨捨山風なオフィスに、飛ばされたおじさんにおばさん(笑)
まあ、いいじゃないか。
青山いたるところにあり!

まあ、そんなもんで社史なんかロクデモナイが多くが、
鑑賞に耐えうるのは、狭い知見の範囲ですが、郵船百年史くらい。
しかし、たまに、検閲をすり抜けた不都合な真実の記載があったりして、つまらん会社のつまらん社史も結構面白いのです。
多くは、六十年を一区切りに編纂し、十年単位で加算してゆく。
ゼロ一銘柄企業なんかは、社史すなわち業界産業史と思うくらいの自負心があります。


馬鹿にしたような言い方をしましたが、歴史編纂とは、
正統性の証しである。
中国の正史が最たるものであるが、自分が討伐した前政権の歴史を編纂する事で
初めて、王権の正統性が担保される。
その前提には、盤石の政権体制がある。
どの企業だって、不況のドン底で、社史なんか公表しない。
明日がしれない状態で、輝く未来に躍進、、、なんて書きようがない。


生きているうちに、清朝正史が読めるとおもっていたが、洞察力がなかったようだ(笑)
21世紀後半くらいになりそうです。
しかし、出来ない可能性も相当にあります。


---

話題を変えると、誰が編纂をするんだって基本的な問題
辛亥革命後、袁世凱が正史編纂事業を始めましたが・・・・たぶん頓挫したんでしょう
台湾に逃れた中華民国は「草稿」を発表していますが、正式完成版は・・・どうなったのかねえ
北京政府は、10年ばかりまえに編纂委員会を組織し、
2010年代初めにはリリースすると発表していますが、その後うんともすんとも(苦笑)





2016年6月19日日曜日

関西発祥ビジネス



古くから先端性創造性豊かなニュービジネスを生んできた。
たとえば・・・・

カラオケ・有線音楽放送、引越しサービスに回転すし
それから・・・ノーパン喫茶に貧困ビジネス、そして「後妻業」

後妻業が関西発祥・・・というのは牽強付会の感がある
筧○佐子なる毒婦が、大阪近郊界隈で、数知れず同様の手口を行ったものでそういう感があるが、
そもそも彼女は九州出身。
最初の結婚で、関西にやってきたに過ぎない。
亭主は早く死に・・・・これはたぶん自然死だ。

係累の少ない資産家の老人男性に取り入り、自然死に見せかけ財産を奪う・・・って
欧米系のミステリーでもあまり聞かない手口(妖艶な若い美女が年寄り富豪を・・・ってよくあるが)
富の偏在となまじっかな長寿化が生んだ異形の犯罪である。


しかし、逆はないのかねえ?
そもそも「後妻」の反対語はなんだ?
先妻とか前妻って答えがほしいんじゃない。
やっぱり「後夫」というのだろうか?
そんなまどろっこしい手口でなくとも振り込め詐欺で財産を巻き上げるほうが手っ取り早いのかもしれないのか?
が、獲物はそっちのほうがおおい
65歳以上の20%の男性は独身だが、女性は半分がそれである。



事実は小説よりはるかに奇怪だし、
その元となった(別に作者は筧事件をモデルにしたわけではなさそうですし、筧がこの小説にヒントを得たはずがない)小説の映画化なんて
映画業界の才能の枯渇を見せ付けるようなものだ。
事実も小説の舞台も関西です。
映画版は知りませんが、たぶんそうなんでしょう。
この手の薄汚い犯罪の展開には関西弁が一番だ(笑)・・・・が、食指は進まない。



ボクも、気をつけないとねえ・・・・
むかしから、戯言半分、ホンキ半分で「最高の結婚相手」って、豪語してました。

それなりの社会的立場
相応のストックとフロー
なんちゃってお手間入らず

な高年齢紳士。絶対に先に死ぬし、あとは若いツバメ探して遊びまくれば・・・
結婚に「愛」なんかいらないのよ。
恋人は、結婚してから探せばいいんだから・・・ってアントワネットのお母様が申して(笑)


自分よりはるかに若いホステス相手には、これでもいいが、相手が後妻業のメスザルだとねえ?
結婚相談所自体がつるんでいるらしい。
すぐに財産の額とかの話を持ち出したり、公正証書とか・・・


関西在住とはいえ、あげな寒村陋屋にまで後妻にこようって奇特な犯罪者はいないだろうし
資産といっても趣味の買い手でもないかぎり換金困難なしろものばかり・・・
でも、一桁多めに言ってみるか?
係累は多くはないのはリスクといえばリスクだし、不治の病を長く患っている・・・・・が、
口が悪いって病気だから(大笑)


2016年6月18日土曜日

タイトルロール


超簡単にいえば「映画(に限らずですが)の主人公の名前=作品名」です。
例を上げればきりがないのですが・・・

レベッカ
ジュリアス・シーザー
定家(謡曲)
ドン・キホーテ(バレー)

ある意図性をもって、あげつらいました(笑)
実は、本編には登場しない主人ばかりです。そして、まあ名作と言われるものばかり。
逆に言えば、作り手にある種の自信があるので、そういうしつらえをやってみたってことです。
才能のない作り手がリバイバルなんかで手がけた際に、あえて登場させるととんでもない愚作になる。


スノーホワイトの続編がスクリーンにかかっています。
お気に入りのアクトレスが三人も出ていますし、CGも凝ってまして・・・・しかしなんともねえ
評論家さんは酷評。
極私的プロ映画鑑賞家は・・・・・かなりな時間が爆睡状態でした(苦笑)


実は、このスノーホワイトには、白雪姫ちゃんは登場せずに、邪悪な継母とその妹なんかが登場します。
プロ目線からすれば、成功する名作になるはずが、一体どうしたことでしょうか?
長年の映画鑑賞手法に自信がなくなった。
悄然として、ネットで摘要なんかを調べるに・・・・そういうことか!!
スノーホワイト・氷の王国ってタイトルは、オリジナルとは似て非なるもの

原題は「 The Huntsman: Winter's War 」
前作は単純和訳だと「白雪姫と狩人」

映画興行業界は最近どうもタイトルのつけ方がおかしくなった(笑)



2016年6月17日金曜日

クイズショー





新聞で真実はスポーツ欄だけだ。一面には人類の愚行と虚栄のみが描かれる・・・・
出典を探しているのですが、見つからない。
それに、スポーツの結果だって、不正の代償(八百長やドーピング、裏金招致)であって、一面と変わることはなくなった。
新聞でこの有様ですので、TVに至っては・・・・ってのが、今日の御題。

アメリカンでのTV創世記のころ
50年代に一世を風靡したクイズ番組。
正解を重ねるごとに獲得賞金が蓄積され、最終的には・・・(なんぼか忘れましたが、当時の累進課税からすれば大半が税金に持っていかれただろう)
しかし、間違えると、すべて没収。
ある時点で降りることもできるが、乾坤一擲のチャレンジもあり。

そうですなあ。「クイズミリオネア」の原型のような番組です。

勝ち上がっていくスリリング
降りるか挑戦するかの選択
回答者とMCとの心理バトル

番組提供はある化粧品会社だったのですが、この番組のおかげでダントツのトップ企業にのし上がったらしい。
番組を盛り上げる要素はさまざまですが、TV受けするキャラクターが勝ち続けないと絵にならないが
都合よくそうなるとも限らない。

まあ、クイズ番組って大差なくそんなものであり、なんらかの「作為」がないと思うほうがどうかしているが、
当時はそうは考えなかったらしい。
真剣にガチンコ勝負って視聴者は思っていたのだろうか・・・・・?


TV業界史上最大のスキャンダル!!と騒ぐほうが、今思えばお笑い種


連勝街道を驀進するのは華のないユダヤ人。
視聴率は落ちる傾向で、スポンサーからは有形無形の圧力
挑戦者として白羽の矢が立ったのは典型的な名門出身WASPで容姿端麗な独身男性で大学の講師
製作側は「八百長」を仕組み、紆余曲折があったのですが大成功。番組は盛り返し・・・しかし、天網カイカイ疎にしてもらさず(苦笑)
大スキャンダルに発展した。・・・・が、TVとかのメディアの「ヤラセ体質」が払拭されたわけではない・・・・と思われます。


所詮は綺麗ごとは言葉の遊び。
多くの視聴者(読者)の目に触れてナンボの世界。
多少の創造的創作は著作物の常。
丸い卵だって切りようで四角にも三角にもなる。
まあ、まじめに怒るほうが、空気を読めていない・世間の風がわからないってことでしょう



2016年6月16日木曜日

大英帝国の陥落(2)



遠い遠い西洋の島国の出来事はよくわかりませんが・・・かつては倭国の国難を救ってくれた同盟国でもありました。
まあ、代理戦争のコマに使われたって言い方もできますが、それはさておき・・・・
大英帝国には、国難が続きます。

スコットランドの分離独立をやっとしのいだら、今後は「EU離脱」
英国民は、前回は不確実な未来よりも確実な現実を選択したのですが、
今回はどうも「不確実な未来」にかけようってギャンブル派に勢いがあるみたいです。
EUの理念が揺らいでいる状況ではありうることですが、冷静に見れば「確実な現実」のほうがよさそうに思えるのですが
当事者たち・・・・現実にその場で生きている大英帝国臣民はそうは思わないようです。
EU離脱の合理性ですが・・・・

大英帝国としての主権の堅持
アングロサクソンによる英国文化の保持
難民移民の流入の防波堤
難民移民対策による国庫疲弊防止   ・・・メディア的にはそういうことになっています。

最初の理念的なスローガンはあくまで多少高邁に理由付けをしている程度しか思えませんが、
移民難民問題の大きさにはいささか理解のほどを超えているということでしょうか?
一方倭国はといえば、どう定義するかによるのですが
在留許可は230万人程度に発行されていますが、倭国に永住を希望しているとはかぎらない。
従って、ざっとその半分くらいが永住者に該当しそうである(人口比で1%)
百人の一人程度ならば、異化同化問題も知れてますが、この辺のことをよく考えない移民政策って
危なっかしくて見てられない。
当然ながら、ゲットー化するわけですので、特定の地域は倭国の気風でない状態となる

他方、大英帝国での移民の数は・・・これがよくわからないのですが、ざっと人口比で10%程度のようであり、
さらにすさまじい難民が押し寄せてくる。
食い物もまずいし物価も高いし、気候も温和とはいえないが、手厚い社会保障で心配なく暮らせるって思えば、
その気持ちはわからんではない
太陽が没することのない植民地帝国で、宗主国として世界中から植民地人が集まってきたのだろうが、
もはや、寛容の精神で受け入れるだけのゆとりがなくなったという現実もあり・・・

国民投票は6月23日

結果の影響度は、スコットランド分離独立の是非どころではない。
このブログは予定稿であって、六月上旬ころの執筆です。
鈍感なメディアでも、梨園の妻の病状やけち臭い首長の話題ばかりに異様な情熱の半分位は、この問題に傾注して欲しいと思います。
皮相な離脱と非離脱の利害得失ではなく、あの常識ありげなジョンブルが、
何故に理解不能な選択肢に傾くのか!?








2016年6月15日水曜日

大英帝国の陥落


ホワイトハウスがテロリストに占拠されるってプロット自体が荒唐無稽なのに、今後はロンドン市内が無政府状態に・・・・

G7国家の元首のうち、合衆国大統領以外すべて暗殺される。
暗殺のされ方が、それぞれのお国事情を反映するのは、作り手の皮肉かな
最近のハリウッドはチャイナマネーを期待する作り方をするのですが、さすがに影も形もないし、
ロシアも冷ややかに描かれます。
イタリアの首相は、ウェストミンスターの尖塔で妖艶美人と密会中に、建物が爆破
東洋の某国総理は、憂に備えなく橋の上の渋滞に巻き込まれそのまま水没(笑)


暗殺者集団は、毎度のイスラム系らしいのテロリスト。
ドローンで家族一族郎党を爆殺された恨みをはらすって展開です
なんとも用意周到に・・・・ありえないくらいに組織的で、いままでのテロ事件の比ではないくらいに大仰
イギリス政府の公安組織のトップが買収されるって部分は、かつてのスパイゲームを髣髴とさせる。


予定調和的に一応ハッピーエンドで終わりますが、報復の連鎖がどうあれ、テロとの戦いはハルマゲドンまで徹底的にって
MSGが力強いっていうか、肩に力が入りすぎ(苦笑)


孤立主義の大統領候補とか、EU離脱とかと鎧袖一触にしてやろうって意図でもあるのでしょう?
なんにしましても、来訪した友好国の元首のテロを防げなかったし、テロリストの殲滅はアメリカンのSSの孤軍奮闘ということになれば
国家の体面丸つぶれ。
多少はSASが活躍しましたが・・・・・大英帝国も堕ちたものです。


2016年6月14日火曜日

ベイシックインカム(BI)


スイスの国民投票で、一部的に話題になりましたが、あえなく否決されたようです。
特段「国民的な議論の沸騰」の中で議論されたってことでもなく、直接民主主義の色彩の強い国家ですので
国民投票実施のハードルは低い。
一部の夢想的急進グループがアジテートした程度の話で、かくも真剣に議論するようなことかどうかは疑問もあります。

BIとは「国民に担保する健康で文化的な最低限の生活」を保障するための給付という制度ですが、
いかなる制度もそうですが、光と陰がある。
社会保障費の総額は約百兆円(医療費を除けば70兆円)をごっそりとBIに差し替えようって制度改革であって、
単純平均で国民一人あたり毎月数万円のお小遣いがもらえます。
その代わり一切合切の社会保障制度は廃止される。
一番の効用は社会保障費に巣食うアタマの黒いネズミどもが一掃される経済性(大行政改革!)を含めた効用。


テクニカルな意味での制度設計は、想定される様々な反作用を考慮して検討すれば済む話であり、
侃々諤々の議論に値するようなことでもない。

所得制限?(スイスの制度案ではそうなっていましたが・・・?)
支給対象は?(日本国籍保有者に限定されるべきでしょうが、マイナンバー保有者限定が現実的)
支給物は?(日本銀行券よりも必ず国内消費にまわる使用期限付きの地域限定金券がいい・・・当然パチンコでは使えない)
支給欠格事由?(収監中とか執行猶予中は不支給でしょうねえ)
支給方法?(不正支給防止の観点からは、窓口支給だが・・・ちょっと非現実的)
支給額?(スイスの制度案は成人と未成年の区分がありましたが・・・?)


まあ、技術論のレベルだとアイデアはいくらでもあるが、制度改革のロードマップのシナリオには
自信がない・・・っていうか、雑文をいくら書いても実現の確信なり予感が皆無なのです。
フランス大革命並みの事件でも起きない限り、まず無理でしょうが、
その前に現行制度あるいは国民生活の破綻が必ず起きるという悲観論にだけは確信があります(苦笑)


2016年6月13日月曜日

楽しいBBQ


屋外で、むしろを敷いて(別に椅子に腰掛けてでもいいが)飲食をするって
習慣は実のところあまりおこのみではないというか苦手。
しかし、会社としての福祉厚生の一環としての百名近い社員一同に懇親会ってことになれば・・・・
若い連中も多いし、やっぱり健康的に「野外の焼肉パーティー」でしょう。

キャッチコピーに曰く・・・

東京の夏の風物詩
明治神宮外苑「森のビアガーデン」
都会の森の中でのキンキンに冷えた生ビールやBBQ

まあ、オフィスから近いし、テントのエリアに予約もできたし・・・・なんか毎年ここなんだよね(苦笑)


毎度思うんですが、BBQ(バーベキュー)ってこういうものなの?
浅学非才だし、このような出し物には縁遠くって・・・
そもそも「焼き肉」とどこが違う?

素朴な疑問とは大事なものだ(笑)
日本バーベキュー協会なる団体によれば・・・・

焼き肉    :焼きながら食べる
バーベキュー:調理し終えてから食べる

料理の定義とは「素材の吟味・調理・盛り付けの3点セットによる提供」だと思っていますから
焼き肉はお料理ではありません(自分で焼いて自分で盛り付ける)
しかし、アメリカンの映画を見てますと。ホストが焼いて、お皿に盛って、ゲストに提供しています。
従って、BBQは料理です。

そして、衒学的にも焼き方の違いなんかの講釈もあるみたいですが、
単純に一口大の大きさの肉片を直火焼きでたれ付けにして食べるという文化に比べると
長年肉を喰らってきた毛唐の焼き方は多岐多様。
奥が深いといえばそのとおりであるが、優劣でなく、単に文化の差である。


ということで・・・BBQって売り物にするのは羊頭狗肉っていうか・・・表示違反じゃないかねえ(笑)
単に「野外焼き肉」である。
・・・ということは「生ビール」って言ってるが、大丈夫かねえ?
瓶でも缶でもいいが、開封していないものしか信用しない。
GMOまみれのビールもどきを飲むのは・・・





2016年6月12日日曜日

女に向かない職業


P.H.ジェイムズの高名な女探偵シリーズって知らないまま、女性が活躍する警察小説に興じるのは
いかがなものか(苦笑)
コーデリアグレイやウォーショースキーを知らないなんていわないでください。

女性に不向きな職業とは、刑事ではなく「探偵」のことですが、まずまず同様に考えてもいい。
不向きといわれる割に、昨今の警察小説では、さまざまステロタイプ化された女刑事が登場する。
鋭敏だが、いささかエキセントリック。実は心の闇を持つ・・・・相応にっていうか無駄に美人
フィジカルかどうかは、作風しだいで多岐多様。


大体において、女性の社会参画のベンチマークは「三割」である。
しかしながら、警察はすぐれて男社会ですから、総人員比で一割もいない。
多くはバックヤード。よくてミニパトでの駐車違反の取締り。
上位職ともなれば、警視総監や警視監なんて聞いたこともなく、警視長がお一人いるかいないか・・・・
一国一城の主といえば、警察本部長ですが、女性でいたかなあ?
底辺の面積が小さい以上致し方ないといえば致し方ないが、女性に魅力を感じさせない職場風土なんでしょう。
就職って、応募者を選ぶだけじゃなくて、職場が選ばれているって認識がないのかもしれません(苦笑)


だから反動でフィクションでは何でも書けるから、荒唐無稽寸前の女刑事が活躍するのですよ。
八神瑛子や、雪平夏美なんかは最たるもの。
リアリティの欠片もない・・・が、後者は役者の魅力だけで持っていた。

姫川玲子・・・・字面が美しい(笑)
役者もお気に入り。
だから好きな警察小説です。
日頃の理性や論理はさておき、このシリーズの作者は短編集がいい・・・・というか、多くの警察小説は
無理矢理膨らませたところがあり、印象が希薄になる。
長編の素材を刈り込んだ短編、あるいは短編連作集こそ味わい深い。



2016年6月11日土曜日

連衡合縦


かの大国の指導者は、三国志演義がお好きらしいが、真偽は定かでない。
自分の趣味嗜好は、ある種最高機密であり、無闇とひけらかすものではない。
それに、三国志演義なんかがお好みとは、三流の人物という事である。
なんにせよ、政治人間として歴史に造詣が深くないとつとまらない以上相応な素養はあるに違いない。


次の超大国の指導者候補がどこまで本気かは分からない。
しかし、核心的利益に危機が及ばない限り、モンロー主義を貫くという
国際外交論は、特異な考え方ではない。
むしろ伝統的な保守主義であり、なんだか大きな流れは、誰が指導者になろうと
変わらないような危惧がしてきた。


そもそも、命と暮らしは己の血肉により護るべきであって、
傭兵なんかには頼れない.........とは、マキャベリでなくともわかる事。
寡は衆に対抗しえないが、
か細い一本の矢も束になればってことが連衡策。
弧を描くようにして集団的自衛権の行使出来る連合体構想とは、なかなか効果的みたいだ。

しかし、どこにでも、弱者連合よりも、強者との個別友好策という
悪魔の囁きを策謀する売国奴みたいなのがいる。
分断して統治せよとは、英国風の植民地の支配手法だが、古代中国では、合縦策という。


歴史の教えるところでは、連衡策は成功寸前までいったが、
合縦策の前に瓦解し、邪悪な狼は、軟弱な羊さんを順番に平らげていった。
そして、最強最大の秦帝国の誕生!


膨らみすぎた風船は、そのうち破裂する。
驕れる者は久しからず  ・・・・とはいうものの。


多分ボクの世代までは、おぞましい近未来図を見ずに
済みそうだが、次はなんとも言えない。
選択肢は単純です。

闘う
逃げる
奴隷になる


寺山修二さんがいうように「身を捨てるほどの祖国」かどうか・・・については論評をしませんが、
昔は、国が敗れても山河は残ったが、最近はゲスに占拠されると環境汚染で地球滅亡のころまでぺんぺん草も生えない。






2016年6月10日金曜日

選択肢は「四つ」あります。


不便な寒村茅舎での「アシ」は・・・・・

四駆
ゼロハン
軽四
電動アシスト自転車

選択肢はさまざまですが「自分の二本の足」というチョイスはあまりに移動が過酷である。
なんせ、峠の数が・・・・・
利便性とかエコとか費用とか健康面とか勘案しながらただいま思案中。
お出入りの商人たちは、それぞれに担いでいる商品の効能をまくし立てるのですが、
使用環境からすれば「電動アシスト自転車」が一番よさそう・・・・

まず、四輪ですが、代々、日産と三菱をご愛顧してきた。
ボクじゃないですよ。
家系がってこと。
変に技術志向で上目線がお気に入り。
大衆に迎合しないのが良い(笑)
代々のお出入りともなれば邪険にできないのが寒村の習わし。
今の三菱車だって、あの不祥事の際に亡父が、義侠心で札束を投げ出したようなもの。
さすがに、技術と燃費の三菱。まだ十分走ります。
しかしなあ・・・仏の顔も三度とやら。

費用からすれば「自転車」が一番安いと思ったボクが無知だった(苦笑)
ママチャリタイプならばいざ知らず、フォルムがきれいなスポーツタイプだと原付よりも高いとは・・・・
バッテリーで120キロは走る・・・ほんまかいな?

いまさら、ジジイがバイクってねえ
乗るなら不良老人らしくナナハンでしょう。
できれば、ハーレーとか、あのアマゾンに乗ってみたいが・・・
山道用じゃないからヤメ!


決まったなあ。
バイクマニアの坂道オタクに同行して・・・・・は邪道かな(笑)





2016年6月9日木曜日

ゴミの島


江戸時代は理想的な「循環型社会」であった・・・・ということになっている。
近代日本の到来を告げるすばらしい明治維新のアンチテーゼとして「暗黒の江戸時代」を演出するような
教条的な歴史観よりはまだましだが、過度に美化されてしまえば、胡散臭くもある。
激しく礼賛するのであれば、自分自身が循環型のライフスタイルの側に身を置けばいいが、
そうでもなく、大量消費社会に漂っている。

江戸時代にはさまざまなリサイクルビジネスが活況を呈したことは事実だが、
それは製造業の生産性が低く(製造技術力が劣位ってことでもありますが)、
需要に供給が追いつかない、あるいは慢性的な高価格状態であったことによる。
単にその時代に一番適合したビジネスモデルが「リサイクル」であったということに過ぎない。


江戸の下町(山の手でないという程度の意味)には、越中島とか霊巌島とか築地って地名があります。
一見してわかることは「埋め立てられて造成された陸地」ってことです。
今でもそうですが、埋め立ての原資は「廃棄物・・・・つまりゴミ」です。
海面に一定の囲いをし、毎日の発生ゴミを投入、表面には、川ざらえの土砂なんかで覆ってしまう。
江戸前夢の島って、昔からあったのですよ。


製造され、流通し、廃棄されるプロセスが使用歩留まり相当にとどまれば、新規製造は限りなくゼロになる。
新規製造とリサイクルの経済効果の差はいうまでもない。
江戸時代とは、暗黒の停滞社会ではなかったっていう以上、
この時代はあちこちで新田開発、流通網の整備、一村一品みたいな新規商材の市場投等により劇的な貨幣経済が発展した。
江戸初期の人口は(さまざまな説があるのですが)1200万人から1500万人くらい。
末期には3000万人を超えていた。
江戸にいたっては、世界最大の百万人都市(たぶん町人階層だけ?)
どうみても「停滞社会」であったとは思えない。
リサイクルだけで経済が成長するのはかなり厳しいと思えば、江戸時代とは静脈経済がいまよりも経済における割合が大きかった程度に
とどめておくほうがいいように思えます。


エネルギーも原材料も自国内調達しかできないし、余剰生産物だって輸出するわけにもいかない経済体制を与件とした場合の
最適経済モデルがたまたまそうだったってことに過ぎない。
狂信的・・・・といって悪ければ熱心なエコロジストたちの主義主張の果てには、
この日本列島には、ぜいぜい5000万人程度の「小国寡民国家」像しか見えてきません。

その社会モデルが悪いとはいいませんが、そういう世界を望んでいるのかどうかがよくわからないもので・・・・



2016年6月8日水曜日

都民にとっての「次の一手」



使途について特段の明記がない場合は、なにに使っても政治資金規正法的には
違法ではない!・・・そうです。
大方の都民は釈然とせず、ザル規制に憤然とするのでしょう。


しかし、そう考えない、考えるべきではないということも可能です。
違法である事と処罰可能性は別物。
罪刑法定主義からして、処罰規定なくしては処罰出来ない。
しかし、明らかに「違法」だとおもうのですよ。
専門家じゃないので盤石の自信でもないが......(笑)

最近はあまりつかわれませんが「当然の法理」なる概念があります。
政治資金規正法という以上、この法律が取り扱う「金銭」は政治資金に限られます。
政治資金という以上「政治活動」に使われることが当然の前提であり、政治活動以外の用途は法の趣旨に反する。
法の趣旨に反する金銭を政治資金収支報告書に掲載すること自体が不当であり・・・・って当たり前でしょう。
あまりに当たり前すぎて明文化しなかったわけで、特段の使途を明文化していないので、なんに使っても違法ではない・・・って
このような考え方を「法匪の論理」という。

今回の「第三者」の方々は、検事出身ですから、違法且つ処罰可能な場合を「違法」といい、処罰不可能ならば「不適切」という
表現を使ったに過ぎない・・・と解釈しています。
違法でない=合法 というのは明らかな間違いです!
それに、毎度のことですが、政治資金規正法に照らしてどうか?という調査だと思われますので、
それ以外の法律に抵触するかどうかについてはまったく調べていないはずですから、
一片の曇りなく「ノットギルティ」と決まったわけでもない。


記者会見でどのようなやりとりがあり、都議会でどんな質疑がされるか知りませんが、
この程度の質問は、初歩中の初歩ですから、当然やっていただけるものと思っています(笑)
問われているのは、重要な公職の立場にあるものとしての「適性」ですので、違法性の有無ではない。
だから、政治家は「清濁併せ呑む存在」だといわれる。
適性さえあれば、多少の違法性は看過されてもかまわないという意味です。
カエサルは人妻キラーな女たらしで借金まみれであったが、政治家としての「適性」は世界史に類を見ないほどあったのです。



かの「オトコ」を座から引き摺り下ろすことが正しいことか良いことかはなんともいえない。
現行の選挙制度のままでは、同じ穴の狢みたいのが次の権力者になるだけのことです。
一千万人におよぶ有権者の直接投票とは、一見民主主義的でよさそうに思えますし、
総理大臣の直接選挙を主張する向きもありますがこれはまことに危険な選挙方法なのです。
大衆人気や知名度だけで勝負が決まる。
一時のムードや風向きだけで選びたくないのであれば、アメリカの大統領候補者選びのように
長丁場の中で蒸留水を煮詰めるようなプロセスを踏むしかないが、そのようなプロセスに耐えられますかねえ?
耐えられなくとも、候補者である期間の間で正体を暴くようなシステムでしか、まともな権力者を選ぶことはできそうもない。






2016年6月7日火曜日

大、犬、あるいは太


お宮参り・・・・
初宮詣でともいうが、つまらん風習だ。
社寺仏閣に参拝することは否定しませんが、意識も記憶もないいたけない乳児を連れ回し・・・・
主役が心神喪失状態なんですよ・・・ものごころついてからでいいのに。

今回も大阪天満宮である。
悪いとは言わないが、産土神でもなんでもない。
母親の御名を命名した、峠に吊り橋の先の観音様で十分ではないか・・・とかなんとか文句言いつつも
このクソ暑いさなかに衣冠束帯を正し、ケメコ様ともども出かけてきました。


幼児の無事を祈りつつ、生後三十日くらいをめどに神社にお参りってそれはそれでいいもんです。
西洋の洗礼式もこんなかんじなのかねえ。
聞きおよぶに、ドライな現代っ子夫婦こそ熱心だとか。
そう言えば、我が豚児のお宮参りの記憶がない・・・汗
お陰様で、少子とは言いつつも、お参り客は多いってお宮サイドはほくそ笑んでいる。


しかし、聞くにお宮参りよりもそのプレイベントの写真撮影が大変だとか・・・・
上場までしている某社。スタジオなんとか
初孫の際に、それを聞きつけ、すぐさま企業分析。
目利きにかかれば、暴騰株はすぐわかる。
今回もお世話になりました。
着せ替え人形よろしく、いったい何が楽しいのか自己満足の極致。
将来コスプレにはまる元凶がここにある(笑)



あやつこ・・・・というらしい。
漢字だと、綾子。
万葉仮名では、柳田先生がなんかかいてましたが、忘れた。
額に朱で一文字を書く。
狭い関西でも、犬とかく文化圏と大と書く文化圏があるそうな。
しかし、これは犬を大に取り違えたことのように思えますから、文化的隔絶ほどの
大仰さはない。
乳児の先々の無事を祈念してってことですから、どっちこっちと角突き合わせるような事ではない。

どうも、今回の乳児はふっくらまんまるポッチャリぶくぶく。
・・・・ねってばあ「太」ってあやつこ書いとけばあ(笑)


一瞬、あの美形の・・・神童と言われた元キーボード奏者ですよ・・・顔が夜叉に変わった!


2016年6月6日月曜日

すれ違いのダイアリーズ


日記、書簡という文学形式を払拭した日本文化は貧相である。
ボクの意見じゃなく、ドナルドキーン先生の卓見。
内省告白型一人称形式はわかりやすいし、取っ付き易いし、誰でも参加型文学形式である。
今風のSNS(ブログ等)もその延長線にある。
しかし、貫之、レディムラサキ、孝標娘、更には定家、荷風に至るまで、彼(彼女)たちは第三者に読まれることを
ある程度想定していたのでしょうか?


実のところ「書簡体文学」は、西洋人に如くものはない。
代表例は、危険な関係、若きウェルテルの悩み・・・
しかし、お手軽なところではこれ!
アメリカンらしくウキウキとして清々しい。
もっとも往復書簡ってことではなく、一方的に女性が手紙を書き続けるのですよ。


国産では、これなんかが世の女性の紅涙をしぼったものだ。
映画版が有名ですが、TV版のほうが好きです(山本學と大空真弓だったかな?)



さて、今どき日記文芸なんか流行りませんが、最後のベストセラーは多分これ。
気恥ずかしくて、口にするのも文字にするのも憚りますが(苦笑)
当時は結構なベストセラーだったのですよ


警視庁の室井警視の学生の頃の恋人だった「野口江里子の日記」なんかもうすこし話題になってもよかったと思うのですが
時代が悪かった・・・・


しかし、日記文学も「複数の書き手で構成」されると、これはこれで新たな地平を切り開く。
世に「交換日記」っていいますが、聞き及ぶに60年台の日本産らしい。
普通は男女間とされますが、高名な文学者による男同士の例もあるやに・・・・相当にキモい(笑)


なんにしても、今時はやらないコミュニケーションツールですが、それはそれでひねり方次第。
雨後の筍なみに氾濫するSNSですが、温故知新。
すこし形式の歴史を勉強する方がいい。
人里離れた寒村の小学校では、古臭いコミュニケーションツールがこんな素敵な物語を紡ぐのです。










2016年6月5日日曜日

ヒラリーはアメリカを救う・・・・か?


どうしてアメリカは戦争に弱いのでしょうか?
70年前にドイツや倭国に勝利して以来、あれほどの圧倒的な戦力を持ちながら勝利の美酒の味を知らない。

北鮮とは引き分け
越南には惨敗
イスラムとの様々な戦いでも苦戦中(はっきり言えば判定負け)

国家予算の60%は軍事費のはずですから、これを思えば、どっかの税金の無駄使いなんか可愛いものです。
ペンタゴンではその対策に苦慮している・・・・って想定で、あのマイケル・ムーアがその要請を受け、登場する(笑)
かつての下品で過激な歴史修正主義的ドキュメンタリー手法は影を潜め、
彼って実のところ「愛国者」だったのですよ
各国の斬新的な政策の探訪に訪れるって触れ込み。
ホンマかいな?って話ばかりで、事実性には自信がない。


仏蘭西の学校給食はフルコース(・・といってもメインは一皿ですが)
フィンランドでは究極の「ゆとり教育」で世界随一の教育レベル
ノルウェーの刑務所は、ボクのアパートよりもカンファタブル(広いし窓からの風景は綺麗だし看守も施錠もない)
スウェーデンは、あのネオナチの大量殺人((若者が数十人射殺)があっても死刑復活論なんか影も形もない
スロベニアの大学では、外国留学生を含め学費は無料
伊太利亜はバカンス取り放題
ドイツは極端に少ない労働時間でも堅実に国富の蓄え


とかなんとか・・・・いいながらアイスランドが登場する。
リーマン・ブラザーズの破綻で国家破綻の瀬戸際の国がってあざ笑いたがったが・・・
この国は、世界最初の公選女性大統領を生み出した国だそうですが、
リーマン・ショックの際には多くの金融機関が破綻したことは事実であるが、
女性がCEOの銀行はびくともしなかった・・・・らしい。

つまるところ、過度な男性モルモンが世界をおかしくする。
アメリカの敗因もそこにあるって、奇妙奇天烈な論理がデフォルメされた女性進出事例をあげつらいながら
アップテンポに展開されるのである。

曰く・・・「リーマン・シスターズ」って会社なら破綻なんかしなかった(苦笑)

品位や知性に欠ける彼の映画に結構な数の観客とはいささか信じがたい。
捏造風刺ドキュメンタリー映画と思えば、腹も立たないが・・・



そう言えば、あの「野合野党」が、政治分野における男女共同参画推進法案(骨子)なんかを発表した。
男女共同参画推進を否定するものではないが、政治分野とかなんとかよりも優先すべき分野があるだろうって
思いますし、政治の世界が変われば世界が変わるってある種の「思いあがり」としか思えない。
もっと地道なことをやりませんとねえ。
聞くに悲しくなりますが、車内でマタニティマークをつけることを躊躇する妊婦OLが多発だとか
理由は、同姓のオバンの辛辣な目つきや態度
男女共同参画以前に「女女共同参画推進」が必要なのか倭国である。

ところで、国政選挙の候補者の「性別平等原則の推進」って、いかがなものかしら?
鳥のいない社会では蝙蝠だって鳥らしいから、ヘタすれば今以上に候補者の劣化が進むだけ。
今でも、愚昧な選挙制度のお陰で、選ぶべき候補者すらいないんだから・・・・
こrじゃ投票率なんか上がるわけがない


--以下は参考

アメリカンでは、女性の四つ星(大将)の例はいくつか有りますが、倭国は皆無です
○将補に就任した例はあるようですが、軍医総監とか退職日特別昇進とかで、実質は航空自衛隊でたった一人。
でも彼女って、バックヤード勤務ばかりで、操縦桿握ったこと有りますかねえ?












2016年6月4日土曜日

さて、どうしたものか


DIYで、クロス補修剤を買ってきました。
壁に小さな穴を開けて額なんぞを飾る程度は、通常の日常生活での使用であって、借り手がその補修を負担すべきものとは
思わないが、あまり紛糾させたくないので、自家補修することにした。
たいしたものをかけているわけでもないが・・・・


葛飾北斎の木版画「牡丹に蝶」
作者不詳のステンレスきり絵「和歌山城」


前者は当然に模写である。
本物だと、絶えず薄暗いところに保存しておかないと、すぐに劣化する。
油絵は耐久力があるが、日本画は管理が大変であるってつくづくに思うしだいだ。
模写版とはいいながら、江戸東京博物館のミュージアムで買ったのだっけ?
フェイクとはいえ結構なお値段だった。
かといって、もちかえり書斎に飾るにはちょっと貧相だし、ほかとのバランスが悪い。
いかがしたもんだ・・・・


それに引き換え、後者は安心できるねえ(笑)
きりえ作家のオリジナル原画を厚み0.2ミリの精密圧延したステンレス箔にフォトエッチングしたもの。
素材的に耐久力は抜群だが・・・・絵柄として堪能できるものでもない。
思い起こすに、某社退職の際の記念品だ。
捨てるに忍びなく、四半世紀ばかり連れ添ったが、もういいだろう。
初めて、市販価格を知ったが、けち臭い。
これも素材ゴミかねえ(苦笑)


取りに来ていただけるならば、さし上げるにやぶさかではない。
もう一枚あった!
神童と言われたキーボード奏者の余技ともいうべき「揮毫」の額。
トイレの壁が寂しいので、かけておいたが、これはもう夢の島にいっただろう。


2016年6月3日金曜日

神さまは......あります!



神(・・・キリスト教の神様ですよ)は実在します。
が、ハラの出たしがない中年の男風
ブリュッセルのとあるアパート
デブの妻(つまりは女神)とこましゃくれた娘(・・・神の子ですなあ)の三人暮らし
しかし、家庭内は諍いが絶えず、平和で平穏な暮らしもいいがたい。
神は・・・・世界をPCでコントロールしている。


皮肉と諧謔、ある種の悪意でしかない展開で物語はスタート
神の子は、親子喧嘩の果てに「余命メール」をヒトザル全員に一斉配信してしまったから、
世界は一大パニック。


なんともふざけた映画でして、当然観客もまばら。
笑いを取る悲喜劇映画なんですが、ユーロ風のギャグがわからない。
ひとりクスクス笑ってる僕って、なんか異様なのかねえ(苦笑)


余命の測定なんて「神の領域」であって、ヒトザルは知ってはならない。
知ってしまったヒトザルのやることは、愚行か出家。
一番幸せなのは、狂言回しのようなホームレス。
かれは自分の余命を知らない・・・・・のは当然でガラケもスマホも持っていない(これも作家の言い方ことか?)


宗教批判の映画というよりもネット社会への諧謔かしら?
往年の大女優、カトリーヌ・ドヌーブがどうしてこんな映画に出演したんだろう。
それにゴリラに恋する中年人妻の役なんて・・・
可憐で清楚だった「昼顔」が、いまや・・・・泣きそうになった。




2016年6月2日木曜日

限りなく知名度ゼロ



Fred Allen

1894年生まれ、1956年逝去
少なくとも倭国では「知名度ゼロ」
理由は、ウィキペディアの日本語版に登場しないこと。
英語版ではそこそこの情報が載っていますし、ラジオ界では全盛期のDJの巨人でした。
かれの「フレッド・アレン・ショー」以上に視聴率・・・じゃなくて聴取率の上位だったのは
ローズベルト大統領の「炉辺談義」くらいのものだったらしい。
どんなラジオ番組だったかはよく知りません。


ラジオの衰退、言い換えるとテレビの台頭とともに消え去った人物です。
したがってテレビに対する憎悪の念は凄まじいものがあったようで、今なお語り継がれるのは・・・・


無能の輩を無為の連中が見物する装置


とテレビの本質を言い切ったこと。
ボクなら・・・・「単なる慰安と陶酔を供するだけのメディア」っていいますがね(笑)


アメリカンのテレビ創世期の番組がどのようなものだったはよく知りませんが、
そんなにひどかったのかねえ?
50年代のアメリカンの栄光と繁栄を映し出す番組ばかりで「羨望」しか記憶にはない。
しかし、21世紀の某国のテレビ番組をみれば、けだしそのとおり!って思うばかりで、かれは予言者なのか?



テレビの悪口を言い出すときりがないのですが、
このメディアの興亡とは「広告収入に依存」するというビジネスモデルだったことだとしか思えない。
今風にいえば、プッシュ戦略。
しかし、時代はプル型を希求している(・・・・ように思えます)
どちらでなければならないということではなく、どっちかいえば、潮流はそういうことだってことです。
見たくもないものを押し付けられて唯々諾々と受け入れるほど、現代人はお人よしではない。
少し違うなあ・・・・受け入れるタイプ、受け入れてもあまり文句をいわない連中がテレビを見ているのでしょうかねえ。
それに番組予約+CMカットで視聴するのは当たり前。

しばらく前に 関西でしか放映されなかったかもしれませんが「週間テレビのツボ」って深夜番組があった。
今風に言えば「テレビのNAVERまとめ」である。
低予算の中での苦肉の策ではあるが、オリジナルコンテンツがその程度なので、逆に実に面白かった。




2016年6月1日水曜日

ビルの地下の闇市


大○駅と北○地の中間という絶好のロケーションに四棟のビルが立ち並ぶ。
地方公共団体の直轄事業なのですが、哀しいかな「武家の商法」
幽霊ビルとまではいいませんが、結構なシャッター通り化。
特に地下二階なんかは、かっぱらい、かつあげ、婦女暴行が日常化しそうであるが
案外平和・・・当たり前でして、怖がって誰も通らない(苦笑)
しかし、ある一角だけは、無類の雑踏激戦区
そうです。金券ショップの集積にかけては日本屈指(あるいは随一)



お客:なんぼで買い取るねん?
店員:一枚330円です。
お客:なにいうとんや。郵送買取やと400円ってあんさんとこのネットにでてんがな
店員: ・・・
店長:僕代わるわ。そうやねんですけどねえ・・・
あれじゃ儲けでまへんでぇ。わかりまっしゃろ。
本部には文句言うてまんねん。
お客: ・・・(苦笑) 
そやろなあ。僕もそない思うわ
店長:ギリギリで380円でどないでっしゃろか



金券ショップは古物営業の一部であり、当該法律が適用される。
戦後間なしにできたこの法律は「盗品売買の抑制あるいは防止」が法益であった。
公安委員会の許可が必要とは言うものの、欠格事由にさえ該当しなければ比較的簡単に取得できる
あまりに簡単すぎて、ややもすれば更新手続きを忘れるのが難点(笑)


過当競争とはありがたいもので激戦区では「一物多価」
あちこちを徘徊し、少しでも安く買える・高く買ってくれるショップ探しするおっさんばかり
もっとも、同じ店内でもこのように「一物多価」なのだ。
一割も二割も価格が変わるとなると、知恵がものをいう。
賤商と嘲られても、安く買った・高く売ったもん勝ちなのです。


売買差益のさやだけで儲けるのはしんどかろうし。仕入れあっての販売。
大量仕入れは旨みがありげだが、偽造品、贓物、賄賂の一部とかの危険も多い。
店頭の売買価格を見ているだけでは、とてもやっていけるとは思えない。
単に金券売買業以外に、外国為替、コンサートチケットの委託販売やら・・・
多角化が進んでいるらしいが、肝の部分はよくわかりません。



ちなみのこのあたりは、戦後の闇市の跡。
権利関係が複雑だし、不法占拠なんかもあって、当初の地下街は闇市がそのまま
引っ越してきたような有様だった。
それはそれは楽しくて・・・今となってはお目にかからないような旧ビジネスが横行していた。
つい最近まで「銭湯」があったくらいで、ネオン街出勤前に必ず立ち寄るってお姐さんもいて
銭湯で待ち合わせて「同伴出勤」
喫茶店で待ち合わせ・・なんかよりよっぽど風情がありましたねえ。