2025年11月2日日曜日

公僕の選び方

 


公僕の選び方は様々であるが

公選職員(住民の選挙で被選挙資格者の中から選ぶ)
任命職員(公選職員が一定の要件の範囲から指名する)
採用職員(一般公募で、公職職員が選ぶ)

何が一番良いのかは、その職種なりできまるが、手間暇やコストなりを考慮しなければ「選挙」が一番だと思われるが、陥穽がないではない。

その職にふさわしい立候補者がいるか?
投票行動が合理的か?
つまりは、選挙制度が適切か?


あるリーガルミステリー
不法投棄された産業廃棄物により深刻な健康被害が発生し、州裁判所の審理の結果懲罰的賠償を含め原告の圧勝・・・と、ハッピーエンドで幕が降りるような単純な事ではない。
被告企業は当然にアピール(控訴)し、ドラマはここから始まる。

保安官や地方検事が公選制と言うことは海外ドラマに登場するから、ある程度周知ではあるが、州裁判官までが・・・
少なくともミシシッピ州はそういう制度らしい。

大企業の不法行為を起因とする訴訟戦術の最たるものは「時間稼ぎによる原告団への兵糧攻め」と相場が決まっています。
資力に乏しい住民側が根をあげたところを見計らって、やすい慰謝料で秘密保持付きの和解。
しかし、この州ではそんなまどろっこしい事はせずにもっと狡猾な方法を採用します。

何年かおきに実施される裁判官選挙。
大企業有利な判決を書いてくれそうな法律家を立候補させ、ド派手な選挙運動で当選させる。
あとは・・・

判決を金で買う司法制度ってことになりますが、そういう言い方は有権者に失礼というものです。
民意がそれでも構わないのだと言いますし、輿論(ヨロン)でなく世論(セロン)の空気に流されたとしても、そう言う仕組みを選んだのも州の住民である。

物語は・・・女性で中道良心派の現職不利のまま投票日をむかえます。
リーガルミステリーの常として、最終回逆転というカタルシスを用意しているのですが豈図らんや。当選したのが大企業寄りの新人
その新人裁判官は大企業有利な判決をだしまくり、一審敗訴で、企業存亡の危機に立った悪辣な経営者の策謀は大成功
悪の栄える試しは・・・いくらでもあるのです(笑)
一方で、手弁当で訴訟を闘った小さな事務所は自己破産。
吐き気のする結幕ですが、多少の因果応報のエピソードがついていました。


選挙で選ばれた「選良」にウラギラレタのは、、、枚挙にいとまあらずなんだが、選んだお前らが悪いって

まあそうなんだが、、、、、








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