2025年1月31日金曜日

泣かせる、、、、スピーチ

 



アカデミー賞授賞スピーチを聞くたびに目頭が熱くなるってことはさておき、誰かに書かせたんだろうか?ってアタシはおもうときもある

まあ・・・
両親や家族やスタッフに感謝し
貧窮の過去の振り返り
努力すれば願いは叶う
不可能の反対は可能ではなく挑戦って、ある意味で陳腐だし定型的です。

NETでくぐれば山と出てきますので、ある意味で食傷気味(苦笑)
しかし、これでは駄日記にならないので、 この天邪鬼が歴代の中で「最高に泣いた」ビリーワイルダーのスピーチを・・・


彼は亡命ユダヤ人であった。
NYのエリス島にやっとのことで辿り着き、入国審査を不安の中長時間待ち続ける。
中年の入国審査官の前に立ち・・・

Q:職業はなんだ
A:映画監督(脚本家)です。・・・しばしの沈黙

A:OK!いい映画を頼む。ようこそ自由の国へ!

運命とは不思議なものだ。
映画嫌いの役人だったらどうなったかわからない。
入国を拒否されれば、ヨーロッパで収容所にはいるしか道はない。
無事にハリウッドで映画の職を得たワイルダーは後年オスカー監督になった。

今の私がこの場にたてるのは、あの時の名前を知るすべもないあなたのお陰だ。
今やっとあなたとの約束を果たすことが出来た
サンキュー

・・・とかなんとか(号泣)



当時の会場のオスカー関係者がどういう反応だったかは知らない。言えることは、彼がヨーロッパに追い返されておれば

サンセット大通り
アパートの鍵貸します
情婦
お熱いのはお好き



なんて、文化遺産を我々は持ち得なかったことだけは確かである。

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