彼に「おおいなる女装、、、じゃなくて助走」なる、パロディ的な作品がある。
芥川賞だか直木賞を欲しくてたまらない主人公が、何度も撃墜された腹いせに、雑誌編集者や選者を片っ端から血祭りにあげる、、、というプロット。
まるで、太宰治がモデルみたいなおはなし。
太宰は芥川賞が欲しくてたまらず、佐藤春夫に土下座的な懇願レターを書いたり、こき下ろした川端康成には罵声を浴びせたり、、、なんとも子どもじみた(^^)
万年芥川賞候補レコードは六回。何人かおられますが、、、受賞しなくて文名が上がる方はあがるし、そうでない方も。
川上宗薫は五回ですが、官能作家に転身(宇能鴻一郎は芥川賞作家ですが、同じく転身)受賞の有無に関わらず末路は同じ。
芥川賞候補でしかないハルキさんがノーベル賞受賞となれば、、、そう言えば、川端康成も候補だけだ。
筒井康隆も三度候補になりながらとうとう受賞は叶わなかった。
やっぱり、シネマもそうだが、SF系の宮中席次は末席
しかし、後年様々な「冠文学賞」ホルダーとなり、知らなかったが、紫綬褒章や日本芸術院の恩師賞の栄に輝く大作家に成り上がった。
文藝の世界では、ヒエラルヒーのトップクラスに位置するってことだ。
本人曰く、とれなかったから偉くなれた
この直木賞作家の小説が一部で話題らしい。版元は文藝春秋社。
買うような作家とは思っていないから、公設貸本屋さんに閲覧依頼を出したが、、、忘れた頃に案内があるだろう。
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