2025年6月30日月曜日

こども性暴力防止法

 


なんとも気色の悪い俗称
改めて言えば、こども(に対する)性暴力(を)防止する法律です。
昨年の六月に成立し公布されましたが「施行は来年末」だそうな、、、


なんと悠長な、、、主管省庁が例の「アソコ」ですから、役に立つのかどうか?

政治家の力量とテストの成績や学歴は無関係だと思っているが、昨今は、、、信念が揺らぐわ


公布から施行までこんなに時間のかかる代物とは思えないし、アメリカンの「ミーガン法の日本版」ならばなにかと調整に手間取るだろうが、、、

英国DBS法の日本版ですから、温和なもの


呑気に構えているから、鬼畜教員どものシステマティックな跳梁が横行するんですよ

施行本番までに、あとどんだけ被害者がでることやら、、、



.....


名古屋市長も激怒しているとネットニュースには出てますが、ならば法律施行に先駆けて独自に市立小学校の教員全員に「踏み絵」を迫る、、、とまでは言わないんだ(^^)

簡単にやれるんですけどねえ

それを断行すれば、後に続く市町村も出てきますし、次の選挙もママさんの支持もあり安泰(^^)

文句は、ジンケンヤと組員教師くらいだからシカトすれば良いの。




参考までに



これはさすがに倭國では無理そうだ



2025年6月29日日曜日

置き配

 



.....


宅配便を始めたネコヤマトの小倉さんの過剰サービスが時代に合わなくなっただけのこと。
百年以上歴史ある郵便物の配達ルールに準拠すれば済む話なんだから、何を騒いでいる。


郵便物を受け取る側の義務は郵便箱を設置すること。

なければ、局留めあるいは私書箱の設営となるのが当たり前


その意味で「置き配の標準」は理に叶う。

盗難やら色々不安があれば、野晒しでなく宅配ボックスを設置すれば済むはなし。

共同の宅配ポスト留めでもいい(スーパーやドラッグストアでたまに見かけますが、利用度合いは?)

どうしても「手渡し」というなら、書留便のように高い料金を負担することです。


トラブル増加の懸念?

一体何がいいたいのだ。

受け取る側の体制が整っていなければ配達しないのがルールならば、問題が生じるはずがない。

それに、民間企業の物流サービスなんだから、サービスレベルと物流費用は民間に任せればいいのです。


安かろう悪かろう

高かろう良かろう、、、は消費者の選択

注文した際に、サービスレベルと配達会社を指定させて欲しい、、、というかそうあるべきだ。




ところで「再配達率」ですが、定義がわからないのだが、この程度で済んでいるのかなあ?

皮膚感覚だと、もう少し酷いように聞いています。

多分ですが、クレーマー紛いのタチの悪い受取人が物流現場を疲弊させているなや違いない

大層の利用者は善意なのです。

2025年6月28日土曜日

グルメ素材

 



漫画の美味しんぼは愛読書であるが、ひたすら漫画喫茶のお世話になった。


未酒乱料理人の類いは芸術家であり、多くの場合海原雄山のように傲慢狷介らしい
あの性格の何処に至高の美を生み出すものがあるのかって?
しかし、いつしかの家族の和解で人並みの人格者に変身するが、以降はドラマとして全く面白くない。

ドラマのキモは、親子の愛憎と葛藤。

外連味たっぷりな料理対決なんて、、、(^^)

だから、度々映像化されていますが、三國連太郎と佐藤浩一版に如くはない。



あたりはずれが少なくて、映画ビジネスという半分ばくちのような水商売でも素材としても格好である。
アトラクションのような大作と違い、ローコストオペレーションだし、まずもってそこそこお客もはいる。
とはいうものの「一時の慰安と享楽」以外何も残らず、
それなりの感動なり快感をあたえるものの、その場限りであり、再鑑賞に耐えるものはそう多くない。
記憶の大伽藍の中から・・・・あちこちの引き出しを開けては探してはいるのですが・・・・



バベットの晩餐会

・・・・くらいかなあ。
しかし、この映画の基層あるのはグルメ料理ってわけではなく、まあ書き出すとキリがないが、裏切れた革命への悔恨、、、かしら


最近のお料理映画とは「グルメ映画」ばかりであり、ミシュランモチーフのワンパターン。
見た目鮮やかですが、よくできた見本料理。
どうしてソールフードを描かないのですか?
自分の「最後の晩餐」に食べたいと思うようなお料理を素材にしての創造的創作こそが腕前ってもんでしょうって思うのが極私傾向主義的プロ映画鑑賞家の立ち位置。



だから「深夜食堂や孤独のグルメ」が平版ではあるが味わい深い。
ラーメン映画もいくつかありますが・・・・
でも、ラーメンって「暗い情念」を思わせる食べ物だと思うが、そういう描き方は誰もしてくれないからつまらない。
とかなんとか文句ばっかりかきつらねてもしょうがない(苦笑)
最後の一押しはこれ・・・!ヘルシンキのおにぎり屋


かもめ食堂


衒学的に言えば、オニギリとオムスビは似て非なるものですが、これぞ倭のソールフード

2025年6月27日金曜日

復活なる奇蹟

 



彼が、歴史上最大クラスの著名人である理由は「死後再生」にある、、、と思う
あのまま盗人たちと同列に磔になっただけなら、羅馬年代史にコラム程度にもならない。
処刑後3日の後の「復活」という事象こそが、世界宗教への第一歩である。
聖人と言われる使徒たちだって、この「事象」があってから、心を入れ替えて死を賭して各地に布教に出かけたのである。

従って・・・・・彼の「伝記」のキモとは、
馬小屋で生誕を受けゴルゴダの丘で処刑されるまでの30年あまりではなく「復活してからの40日間の行状」である、、、が、内容的にも分量的にも福音書の記述が貧弱なのは不思議としかいいようがない。
逆に言えば、あまりになにもないというのであれば、創造的創作をやってみようって・・・普通芸術家や宗教家はそう考えるものだが・・・・・


彼をセンターにした映画作品を思い浮かべています。
総数は多くありませんが、それなりに力作ぞろいで、いわゆる「伝記映画」の体裁です。
描き方に多少の視座の差はあるが、共通して「復活してからの行状」を描くものではない。
実に不思議なことだ。



その理由を浅学非才ながらつらつら思うに・・・・やっぱり「カラマーゾフの大審問官」なんですよ。
ドストエフスキーは、教会という体制の中で今頃お出ましされると我々は迷惑ですって・・・
教義の神秘の部分は、現実に見せてしまえば有り難みがない。
だから、復活後のイエスはあまり話題にしてほしくない、、、ってことかな?


しかし、どの世界にも天邪鬼はいるものです
史上初(知るかぎりですので、すでにあったのかもしれませんが)の「復活後のキリスト映画」の登場


復活(RISEN)


困ったねえ(苦笑)
これ以上のものがない最高最大の神秘劇のはずが、齟齬感とか違和感とか脱力感とか・・・そんなものしか思い浮かばないくらいの出来栄え、、、なんせ観たのはかなり昔のこと

興味があれば、アマゾンプライムにはあります


2025年6月25日水曜日

歌枕 須磨の浦

 


多分、千年前にはかような風情ある、、、源氏には


須磨にはいとど心づくしの秋風に、海はすこし遠けれど、行平の中納言の、、、(略)、、、夜々はげにいと近く聞こえて、またなくあはれなるものは、かかる所の秋なりけり。


、、、とあり、最強最大規模の歌枕となった。



わくらばにとふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつ

わぶとこたへよ(行平)


淡路島かよう千鳥の鳴く声に

幾夜寝覚めぬ須磨の関守(兼昌)


旅人は袖涼しくなりにけり

関吹き越ゆる須磨の浦風(不詳)


いくたびかおなじ寝覚めに馴れぬらむ

苫屋にかかる須磨の浦波(不詳)

五月雨は焚く藻の煙うちしめり

ほたれまさる須磨の浦(俊成)


これ以上はキリがないからやめた!

あとは、須磨ではなくて対岸の淡路島なんだが


こぬ人をまつほの浦の

夕凪に 焼くや藻塩の 身も焦がれつつ(定家)



ここまでくれば、この名だたる歌枕のモチーフをてんこ盛りにしてアラベスクな一首に挑んでみようって、狂言綺語師な職業歌人なら挑戦しようって考えるだろう。


例えば、、、


須磨の浦

藻塩の枕 とふ螢

仮寝の夢路 佗ぶと告げこせ


須磨から連想されるイメージやそのイメージを元にした和歌群をこれでもか!ってミキシングした万華鏡

建仁二年の頃の作品らしいので、定期円熟の四十歳


何が本歌か判別し難いのですが、歌学者は、伊勢物語の「行く蛍雲の上までいぬべくは 秋風吹くと雁に告げこせ」を、本歌とします。

お題が「蛍」ですから、それはそれで得心はしますが、どうみても、須磨の浦絶唱ですよ



2025年6月24日火曜日

定年という生前葬

 




内館牧子さんの軽めの小説「終わった人」
なんとも嫌味なタイトルです。

時代背景・・・団塊世代の大量退職時代もあってか、増刷ヒットしたのは慶賀の至り
別に終わってもいないし、いまが始まりなのにねえ。
しかし、定年とは「生前葬」らしいというのはいささか時代錯誤感

さて、主人公は一流大学から一流企業へ、役員手前で子会社に転籍はよくある話し。燻ったままで、リタイヤメント

暇潰しのカルチャーセンターなんかで知り合った若い女性にこっぴどく嫌われ・・・・・なんて、ありげなストーリー(^^)

倭国の小説家は、どうして斯様なステロタイプでしかヒトザルを描けないのか?
かつて、渡辺淳一は・・・

化身
失楽園
愛の流刑地

と、十年ごとに新聞連載小説を発表しているが、段々に主人公はおちぶれた境遇
さらにこの先は?って危惧する頃に鬼籍に入られた。
実のところ「孤舟」なんてよく似た小説があるが、創作者としては老残の極み。


老いは不幸と絶望とは、決めつけも甚だしい
逆に、振り返って良い人生だったって感慨もこれまた余計なお世話。
そうだそうだって共感するマジョリティだけで世の中が成り立っている訳じゃない。
本当に嫌な渡世だねえ。
そんな事より、社会的に終わるならまだしも、経済的に終わる恐怖のほうが大きい。
我々が恐れるべきは恐怖それ自体であるが、 長寿リスクこそ最大のリスク。作家さんの今そこにある未来図にはその恐怖は描かれず、それは、ルポライターの範疇。


筒井康隆さんの「敵」の主人公もリタイアした大学の先生だが、毎月の収支から蓄財余力を計算し、余力がなくなったら自裁と、、、
だから、終われるヒトザルはまだ幸せなのです。


終わりたくとも終われない.........生涯現役っていうとそれらしいが、要は死ぬまで働かないと餓死するってことですよ。

2025年6月23日月曜日

面白い選挙制度

 




憲法なり法の精神を具現するのは「選挙制度」に依存する
つまり、マトモな候補者と健全な社会常識をもつ有権者が合理的な判断ができる体制に担保されるということ。
なんせデモクラシーとは一番マシな最悪の統治システムなんですから(チャーチルの言葉?)
世界中であれこれ苦労してます。

以下アレコレの事例

◼️議会や議員を持たず、住民による直接統治

スイスの直接民主主義は有名だが、倭國だって、町村に限り法的には可能らしい。今時点では事例はないのは誠に不思議。

議員のなり手がおらず、議員立法は皆無に近く、議案の大半はそのまま可決されるのだから、議会や議員の存在意義は希薄なのが現実なんですがねえ


◼️投票行動に対する賞罰

牧歌的な時代には、各選管は投票率向上に知恵を絞り、、、抽選でテレビや冷蔵庫が当たります!

さすがに中央選管が苦言を呈し、、いまでは聞き及ばない(^^)

逆に、投票しないとパニッシュメントという制度はあちこあります。たいした罰でもなく、つぎの選挙の投票権を失う程度。どの程度の効果なのかはデータを持ち合わせない。


◼️有権者登録制度

アメリカンの制度が著名ですが、黒人の投票阻止に使われた事で悪名高い。しかし悪い制度でもない。選挙への参加不参加意欲のバロメーターであり、平均から大きく乖離するならば、それはなんかのシグナル


◼️最低投票率による「アシキリ」

制度自体は珍しくはないが、満たない場合は「再選挙無しの無効」は奇天烈

しかし、有権者登録制度を前提にしながら最低投票率すら維持できないのは、それは強烈な民意なのです。

おまえら(つまり候補者のこと)全員がアカンタレやってこと。

数百人の選良が既にいるわけですから、欠員がそこそこでても大勢に影響はない。


◼️貝殻追放制度

あの方を国会へ!という意思もあれば、アイツだけは撃墜したいって意思もある。それを投票行動に反映しましょうということ。クラシックグリース以来の伝統的なシステムですから、今風に活用しないわけにはいかない。




あと、未成年者にも投票権を与えて親権者が代理投票を提唱したこともありますが、これは取り下げます。

憲法解釈上、かなり無理があると考えるべきという事です。

2025年6月22日日曜日

ダイヤモンドプリンセス

 



治にいて乱を忘れず、、、平たく言うと、喉元過ぎればナントヤラの真っ向逆
元来の倭人はそこまで健忘症ではなかったはずだ。


かの「スペイン風邪」への悪戦苦闘録はちゃんと内務省から公式刊行されてますが、、、かの「武漢ウィルスによる李文亮肺炎」の惨禍の公式記録って、、、あるのかな?

多分ないわ、、、これは根拠なくとも確信をもって



あのダイヤモンドプリンセス事件の実録的映画。

四人の実力派若手男優の揃い踏み、、、なんだが、

なんかなあ、倭國的危機突破スタイルなんですよ。つまり伝統的に下士官兵士の献身的努力が災禍を最小限に食い止めるが、、、パブリックセンシティブは些細なミスの喧伝に喝采をあげ、過度なまでに恐怖心を煽りたて、上級国民は保身しか考えない


事実に基づく映画、、と言う触れ込みですから、映像的事実は捏造かもしれないし、商業主義的芸術なんだから「妥協」もあったかも

しかし、末端の一隅を照らす奮闘は、、、涙なくしては、、、青史には残らなくても、己の人生の幕引きの時には、、、アントキアタシハガンバッタンダヨって


それなりの完成度 👏👏

どういうわけだが、今年も半分が過ぎようとしていますが、邦画が豊穣なんです





2025年6月21日土曜日

歴史編纂

 



衒学的なトップがいると、社史編纂なんて言い出す。
始めると会社の存続の間はやめるわけにはいかないが、辞めると世間から小馬鹿にされる。

アタシの最初の奉公先には、ご当主さまの旧宅の一角にある古びた洋館が、社史編纂室だった。

社業への貢献と言われると、、、これは傾国の大業と轟然と言い放つ、、、そんなメンバーならば立派な社史をだします。

大抵の場合ロクデモナイが多くのですが、狭い知見の範囲ですが「郵船百年史」なんかは、近代海運史の基礎文献である、、、かなりな学恩に感謝


つまり、ゼロ一銘柄企業なんかは、社史すなわち業界産業史と思うくらいの自負心があります、あったはず、あるべきだ。

ない企業は、、、多分ノタレジに、、まあいいわ



実のところ歴史編纂とは、統治の正統性の証しである。
中国の正史が最たるものであるが、自分が討伐した前政権の歴史を編纂する事で初めて、王権の正統性が担保される。
その前提には、盤石の統治体制がある。
どの企業だって、不況のドン底で、社史なんか公表しない。明日がしれない状態で自分のクビが危ないのに、、、輝く未来に躍進、、、なんて書きようがない。


生きているうちに、清朝正史が読めるとおもっていたが、洞察力がなかったようだ。でも今世紀末には、、、?
でも誰が編纂をするんだって基本的な問題がある。
辛亥革命後、中華民国(袁世凱)が正史編纂事業を始めましたが・・・・これは清史稿として残っていますが、あくまでも「案」です。
台湾に逃れた中華民国は、清史稿をベースに完成はしましたが、未だ定本には至らない。
中共北京政府は、、、、未だ作業中。

中南海内部の権力闘争なかで揺れているのだろうなあって、当然に思います。





2025年6月20日金曜日

武庫女

 


女子大受難の時代
統廃合、募集停止、共学化やらなんやら、、、

安全圏と言われる女子大の雄(雌と言うべきかな?)までも、多分焦り混じりに先手をうったのだろうが、共学化に踏み切る、、、らしい。


規模の利益

立地は悪くない(多少タコ足だが)

多彩な学群

国際化(ワシントン州にアメリカ分校)

キャリア志向

ブランド力(薬学と建築は看板学部)


かつては「ドブ川」なんぞと言われたが、今時は誰も言わない。

上記の通り、死角のない女子大


共学化がサバイバルの切り札になるのかどうかはなんとも言えないし、OGの反撥は物凄いだろう(だから、神戸親和女子大は「男子部」と言う奇策を断行)

死角がないから、逆に「対策」は共学しかないってことかな?


しかし、こんな状況なのに、大学や学部新設(看板の掛け替えも含むのかな?)ラッシュとは、、、いささか理解に苦しむ。

文科省は何を考えているのかなあ?


2025年6月19日木曜日

クイズショーの時代

 



新聞で真実は訃報欄とスポーツだけだ。一面には人類の愚行と虚栄のみが描かれる・・・・
出典は、、、忘れましたし、まだ思い出せない。
そして、スポーツの結果だって、不正の代償(八百長やドーピングやら)であって、一面と変わることはなくなった。
新聞でこの有様ですので、TVに至っては・・・・果ては、昨今は何もかもが信用ならないのだが、愚昧にもSNSですら信用する連中がそこそこいます。



アメリカンでのTV創世記のころ
50年代に一世を風靡したクイズ番組。
正解を重ねるごとに獲得賞金が蓄積され、最終的には・・・
ある時点で降りることもできるが、乾坤一擲のチャレンジもあり。
かつての「クイズミリオネア」の原型のような番組です。

勝ち上がっていくスリリング
降りるか挑戦するかの選択
回答者とMCとの心理バトル

番組提供はある化粧品会社だったのですが、この番組のおかげでダントツのトップ企業にのし上がったらしい。
番組を盛り上げる要素はさまざまですが、TV受けするキャラクターが勝ち続けないと絵にならないが
都合よくそうなるとも限らない。

まあ、クイズ番組って大差なくそんなものであり、なんらかの「作為」がないと思うほうがどうかしているが、当時はまだナイーブでそうは考えなかったらしい。
真剣にガチンコ勝負って視聴者は思っていた
TV業界史上最大のスキャンダル!!と騒ぐほうが、今思えばお笑い種

元来は地方公営ギャンブルと同じで、通のファンは、八百長を織り込んで投票券を買う。
嘘を前提に、発言やその発言の背景を推理すれば真実がある程度見えてくる。

発言の裏読みだけでなく、なぜ発言しないのか?ってこれも重要な因子です



連勝街道を驀進するのは華のない太めのユダヤ人。
視聴率は落ちる傾向で、スポンサーからは有形無形の圧力
挑戦者として白羽の矢が立ったのは典型的な名門出身WASPで容姿端麗な独身男性で大学の講師
製作側は「八百長」を仕組み、紆余曲折があったのですが大成功。番組は盛り返し・・・しかし、天網カイカイ疎にしてもらさず(苦笑)
大スキャンダルに発展した・・・・が、TVとかのメディアの「ヤラセ体質」が払拭されたわけではない・・・・と思われます。


所詮は綺麗ごとは言葉の遊び。
多くの視聴者(読者)の目に触れてナンボの世界。
多少の創造的創作は著作物の常。
丸い卵だって切りようで四角にも三角にもなる。
まあ、まじめに怒るほうが、空気を読めていない・世間の風がわからないってことでしょう

2025年6月18日水曜日

夏越の祓い

 



六月ともなれば、あちこちの神社では、夏越の祓い。
茅の輪くぐりがウリモノであり、、、面倒な作法がありますが、さておき

「水無月の 夏越の祓いする人は 千歳の命延ぶと聞け」

とかなんとか呪文のような三十一文字を唱えれば、今年も残り半分、無病息災だとか、、、


でも、お互いに思慕ながら別れ別れになった男女ならば、お勧めは、下鴨神社

神のご加護で再見が叶うのですよ


世阿弥作と伝えられるハッピーエンドな能楽。神仏の加護で苦悩から解放されるのは、毎度のパターンなんですけどね(^^)


能楽協会によれば、、、




インバウンドの洛の雑踏や殺人的な蒸し暑さが嫌いとか別れ別れの相手もいないならば、、、

たねやさんの「水無月祓い」の夏菓子でもデパ地下で買い求めご賞味ください。

豆、とりわけ赤い小豆は、邪気を払います



2025年6月17日火曜日

国宝は、読むもので、観るのはあとから

 


原作者は吉田修一
映画化の際の監督は李相日
配給は東宝

梨園を舞台とする芸事作品(要は鉄板のバックステージもの)だが、ランニングタイム三時間の大作に仕上がりました。

多分大ヒットと言われる興収30億くらいは期待出来そうな雰囲気ですが、製作費もそこそこ

海外のプロモーションが上手くいかないとあまり業績には寄与しそうもないが、このコンテンツなら客が入るのは文化成熟度からしてフランスくらいだし、アメリカや中共は無理だ


FBでやたらと褒めちぎり投稿を見かけるのですが、あまりに異様でして、ステルスマーケティングをやっているのだろうか?

アタシは、、、まだ観てません。三時間の長丁場は苦痛ですから、先ずは原作を読む(文庫本で二分冊)

語り口調の文体だからサクサクと、、、




なんだか、、、花と龍とか青春の門みたいなイントロダクションから、星飛雄馬対花形満の葛藤と愛憎へ(^^)

方や、没落した任侠の末裔、方や芸の名門の血統、


三時間の尺でも、原作は、概ね一世紀になんなんとする大河ドラマですから、かなり刈り込んだり捻じ曲げたりって思われます。映画では、道成寺や曽根崎心中が演じられたようですが、ウケ狙い(歌舞伎に詳しくない観客の方が多いのだから演目の認知度は無視できない)

原作では隅田川と阿古屋

これらの演目は、一年余りの歌舞伎修行の彼らにはとても無理無理

なんせ、後者は過去うん十年玉三郎さましか演じた役者がいないらしい難曲


そうそう、主人公は最後に人間国宝に認定されます。

出自からして様々異論があったらしいが、、、

アタシはそんな事に論評はしないが、少なくとも倶利伽羅モンモンを背負った歌舞伎役者ってまったく存じ上げないが、、、


エ・アロール(et alors)





2025年6月16日月曜日

安楽死とか尊厳死

 



言葉遊びではなくて、、、

単に語感だけだが、尊厳死の方が個人の主体性を感じます。

明確な定義の違いはさておき「自分の死にようを自己決定する事」が当たり前になりつつある。要件は国情の違いにより差異があるが、宗教的に禁忌あるいは犯罪とされてきた歴史からすれば隔世の感があるというべきか。


アタシの見解は、、、まあどうでもよくて、フランスの議会に上程され、、、つまり立法事実があるとに皆さんが思い、賛成多数だったと言うこと。

簡単に「自分の死を自己決定」するって書きましたが、それは強い意思が必要な大変な事だと言うことは分かります。

簡単に自裁する例がありますが、それは自我の未熟性でしかない、、、と考えるべきかも



アタシの駄日記は、そんな真剣な議論には不向きであり、いいたいことは、、、夫婦別姓法制の事。

長年議論ばかりして、実は議論もせずに店晒しにしていただけですが、さっさと法案の議決をすればいいのに。


あくまでも「選択的」だから、法律婚の夫婦が全て別姓になるわけではない。世論調査では、二割程度しか別姓を選択しないと言われる。別姓の賛成は七割らしいのだが、、、


つまり、多くの主権者は「自分たちのことは自分たちに決めさせてよ」と言っているだけのこと。

子供の苗字をどうするかって?それも父親と母親で相談して、決まらなければ、家裁が乗り出せばいいし、成人になれば、再度自己決定のチャンスを与えれば済む話。

万事、自己決定の多様な選択を可能にできる建て付けならばよいのだが、なんともお節介にあれこれ考えるから決まることすら決まらず、時間ばかりがかかる。

それに無関係な皇位継承議論まで絡めるから、、、




2025年6月15日日曜日

楽しいなあ、、、BBQ

 





毎度思うんですが、BBQ(バーベキュー)って、、、浅学非才だし、このような出し物には縁遠くって・・・そもそも「焼き肉」とどこが違う?
素朴な疑問とは大事なものだ(笑)
日本バーベキュー協会なる団体によれば・・・・

焼き肉   :焼きながら食べる
バーベキュー:調理し終えてから食べる

料理の定義とは「素材の吟味・調理・盛り付けの3点セットによる提供」だと、これは毎度の主張。
焼き肉はお料理ではありません(自分で焼いて自分で盛り付ける)
しかし、アメリカンの映画を見てますと。ホストが焼いて、お皿に盛って、ゲストに提供しています。
従って、BBQは料理です。

そして、衒学的にも焼き方の違いなんかの講釈もあるみたいですが、単純に一口大の大きさの肉片を直火焼きでたれ付けにして食べるという文化に比べると長年肉を喰らってきた毛唐の焼き方は多岐多様。
奥が深いといえばそのとおりであるが、それは、優劣でなく、単に文化の差。


倭國での焼肉の発祥は鶴橋らしい。

だから、韓国焼肉なる言葉はあっても、日式焼肉は聞き及ばない?

忙しいオモニが、カンテキと食材だけを用意し、餓鬼がくいちらかす。無論、ホルモン(棄てるもん)ですから、極貧でも手が出るし栄養価は高い、、、その意味でホルモンを高級焼肉店で提供するのは、アタシ的にはかなり抵抗があります。

2025年6月14日土曜日

ぶぶ漬け

 


アタシは辛辣な映画批評に躊躇しないが、面罵的な雑言まではしない。卑しくも映画人達が精魂込めた成果物ですから、、、ボロッカスに言うならアンタが作ってみろ(監督やってみろ)よ!って

でもこれは映画作品としては如何なものか、、批評にすら躊躇する



一般的に言われることは、京都人は外ヅラはともかく内ヅラは悪く、本音と建前が違いすぎて心底排他的。洛中のど真ん中に三代住んでやっとサークルの入り口に立てるって難儀な世界

かの細川護煕氏曰く、、、家宝めいたものは全部戦乱で焼けました、、、彼の言う「戦乱」は応仁の乱のこと。太平洋戦争なんかがアタマに浮かぶようではまだまだ(^^)

つまり時間軸やら感性があまりにも違いすぎるのよ


この映画が洛内で上映されたかどうかは知らないが、洛中の町衆のコメントは聞かずとも分かります。


ほんに京都のことようわかってはりますなあ


この台詞を底意地悪げにまったるく言われたら、、、意味を知らないと嬉しくなるし、知ってれば微苦笑するしかない。無論かれらは後者の意味です。



ヒロインは十三代続く京扇の老舗に嫁いだコミック系ライターを生業とする江戸女

洛に惚れ込み、洛のためにと、、、やることなすこと空回り。

一体、どう起承転結(ストーリーのオトシマエ)をつけるんだろうと、、ハラハラドキドキ。唐突にエンドマーク


極私的プロ映画批評家的には、製作サイドが破綻して途中で投げ出したとしか思えない。

素材的には面白いし、調理のやりようはいかほどでもあるだが、、、、とりあえず観客はいましたよ、それも信じ難いほど



洛中の慣わしに、毎月の一日と十五日にはお出入りのお店から赤飯が届けられる、、、ってこれは知らなかった。

京伝統ならば、アタシが知らないはずがないが、、、やはり十数年前からの新しい伝統らしい


ところで、、ぶぶ漬けって?

単にお茶漬けのことです



みどこは、室井滋さんの嫌味たっぷりな演技だけ(^^)



2025年6月13日金曜日

多段階認証

 


銀行キャッシュカードが出来た時、四桁暗証番号って新鮮だったが、、、今となっては牧歌的だ。


いまや、IDとPW(あるいはパスコードやらパスセンテンス)も当たり前、、、なんだが、PWのプロトコルが段々と複雑になるし、使い回しはしないようにしているから、システム単位でそのプロトコルが異なるもんだから、、、既に記憶力の限界を超えてしまった。


加えて、、某ネット証券の脇の甘いセキュリティシステムのおかげで多額の証券詐欺被害の発生

とうとう各社とも多段階認証システムの強制導入に追い込まれた。



しかし、今回導入された追加認証のやり方が多岐多様千差万別で、あちこちとお付き合いがあると、、、もはややってられない。

取引サイトへのアクセスがあったことのメール連絡は当たり前なんだろうが、いちいち鬱陶しい



大手IT企業が管理するワンタイムPW方式

事前登録したスマホに送信されてくる認証コード入力

事前登録したスマホから取引開始の為の認証交信

取引実施時に取引認証コードの入力とか生年月日の入力とか登録住所の郵便番号入力やヒミツの質問への回答やら


何が一番適切なセキュリティレベルだかはなんともいい難い。どの方法でも面倒だとは思うしアタシはパニクリはしないが、数多いIT音痴の方は大変かも

しかし、アタシも結構困った事態に追い込まれています(^^)



さすがに生年月日の虚偽登録はやっていないが、登録住所が怪しい(いつの頃の住所を使ったか分からないし、住所変更届は、、、多分していない)

固定電話の登録しかしていない

ヒミツの質問への正確な回答を覚えていない(古今集だか古今和歌集かどっちだっけみたいな)



究極は「生体認証」なんだろうが、究極の個人情報を差し出すのはごめん被るし、仮にもそうなると結構不便なんですよね。



それに、いまでもスマホを失くすとおおごとなんだが、益々それ以上に、、、、



2025年6月12日木曜日

吉野家と吉野屋

 


言葉遊びとか漢字遊びです。

どちらも表意する対象は似たり寄ったりですが、ニュアンスにはかなり差があります


政治「家」と政治「屋」が端的な例ですが、ネガティヴにもポジティブにも印象づける事もある。

アタシは「経理屋」ですから、、、って謙遜かもしれないし卑下かも?その辺りは全体の文脈で判断するしかない。

一般的には、家は上級イメージ(尊大とも)で屋は格下的



歌姫の隠れたる名曲「狼になりたい」



シングルカットされていないし、有名どころのカバーも無いが、、、実に素晴らしいのです。

でも駄文の展開上「あれって、、吉野屋だっけ?」と気がついてほしいねえ(^^)

牛丼チェーンの屋号なんかって、、、


吉野家

すき家

松屋


ラーメンチェーンだと、家や屋を看板にもたない方が多いが、あったとしても◯◯家は希少種


ラーメンは庶民食だからってことなんだろうし、牛丼が大衆化したのは牛肉の輸入関税が下がってからのこと。かつてはマックのハンバーガーだって高級品だった。


とは言え、ネーミングセンスはさまざま

京都の名旅館ならば、、、

柊家

炭屋

俵屋

東京の老舗料亭ならば、、、

福田家

濱田家、、、何処も招待されたこともないし、あとは残念ながら知らない





2025年6月11日水曜日

卒塔婆小町

 




知人の伯母さんが、名題の演目を素謡で演じるというから、いそいそと能楽堂へ
素人の発表会なんか、身内以外には笑止なんだが、、、



まずもって、無料です
プロの能楽師がサポートしますから、プロの技だけを堪能する(素人のパートは居眠り)

この演目自体最高難度の謡曲であり、目に触れる機会が少ない

老女ものの謡曲は、アタシが演じる事はまずあり得ないから(サポートするプロもAクラスですからお役料やら値が張るのよ)


伯母さんはシテ(老残剥落した小野小町)

ワキとワキシテは、旅の高野山の僧侶

地謡(バックコーラス)が四名

普通はただの和装ですが、この演目に限り女性は色留袖、男性は裃着用と重装備です。


流浪に疲れた小町は朽ちた卒塔婆に腰掛けるが、それを僧侶達が咎める。

美貌と歌才だけでなく学識豊かな小町は逆に僧侶を論破する

あまりの事に名を尋ねると、、、小町は老残剥落の身を嘆き、殊に恋焦がれ死にした深草少将に取り憑かれたように物狂う、、、とまあ時空を超越したような場面展開。

能はもとより素謡であっても、実に難しいってよくわかります。



でも、とっつきにくいからって忌避するのは勿体無い。そんな時には、天才三島由紀夫の「近代能楽集」を読む。翻案戯曲集ですが、お手軽ながら奥が深くてサクサク読める。

それが、情念と怨念の観念劇を新潮文庫で千円足らずで堪能出来ますよ

2025年6月10日火曜日

高慢と偏見殺人事件

 



邦訳された際のタイトルは「高慢と偏見殺人事件」
確かに「ウィッカム氏の殺人」では読者を惹きつけるものはない。
高慢と偏見と聞けば、氏の名前を連想するかもしれないが、逆の可能性は低いと思う。

これは、ジェインオースティンのシェアードユニバースミステリーです。
オースティンの作品群、、、いずれも18から19世紀にかけてのジェントリー達のたわいない社交と婚活話がさしたる事件が起きるわけでもないが、不思議と退屈せずにページを繰る物語の主人公が一堂に会しての密室殺人事件のしつらえ。作者はヤングアダルト作家(倭風に言えばジュニア小説作家)ですから、若い男女が狂言回し、、、つまり名探偵。


作者の執筆動機が、先行するパスティーシュミステリーが気に入らなかったからと言うことで、、、これには、激しく同意します。


今回の被害者はウィッカム氏。詐欺師にして恐喝の常習者だし色魔でもある。

ハッキリ言ってしまえば、コロサレテトウゼン!

豪壮なアビー(邸宅)に集まった人々は須くウィッカム氏に恨みをもつ被害者であり殺害動機がある。

犯罪は憎むべくだが、被害者には同情しないし加害者には共感を覚えるって(^^)


ミステリーの常道として、犯人逮捕で事件は解決なんですが、それじゃ読者の期待に答えられないから、クリスティの「オリエント急行殺人事件」的な予定調和なエンディング。


邦訳は今年の刊行

作者はこのミステリー路線がお気に入りらしくこの若い男女探偵をセンターにして「高慢と偏見」ワールドのミステリーをあと何作も上梓しているようです。

書店の店員さんが、売りたい、買って欲しいって思うかどうかは微妙だ。

公設貸本屋さんで行列なしに借りる事が出来ましたから、人気レベルは想定の範囲

でも、面白いしつらえだし、オースティン全作(六作品)の総集編一気読みをやった気にもなります。アタシとしては好きな作品だが、登場人物が多すぎて再読しないと、、、まだアタマのなかに入らない。