2025年2月9日日曜日

神話・西部劇

 



西部開拓時代・・・と言えば、牧歌的なパイオニア精神と詩情あふれる世界を思わせるが、原住民からの簒奪、稀少生物の殺戮、与太者の横行、ろくでもない弱肉強食の神話的世界でもある。
愚直で真面目な白人開発民や、平和の守護神みたいな騎兵隊も居たんでしょうが、それは視座による。

反対側から見てはいけない現実を見てしまった以上、教会やキンダースクールの若い女先生の登場することのないパスタウェスタンが登場したのも必然だし、いまどきのハリウッドウェスタンも目先を変えないとやっていけない。
アメリカンのソウルフルなジャンルですから、手を変え品を変え・・・・映画人なら誰もが一度はやって見たいのですよ。


かのヘブライ人のハーバード卒業生までも、わざわざ製作者に名を連ね、主演までやりましたが、興行的には散々な結果。
ウェスタンで主役がヒロインは稀有だし、そもそも男尊女卑社会のハリウッド。
我慢強い蝸牛だって途中で席を立ちたくなったくらいですが、別の理由があり、苦痛の時を過ごした。



嬉しい事だと思うのですが、かつての名作がデジタル化され再映されてますもんで、いそいそと場末まで足を運んだら、この「ジェーンは銃をとった」ってのがくっついていたってこと。
アニーよ銃をとれ!の亜流タイトルですが、getとgotの違いがある。
これに駄弁を弄してもいいが、これは別の機会。



素材的にもガサツで大衆的
なかんずく、娯楽以外何者でもない映画を芸術品とまでは言いませんが、いっぱしの工芸品にまで高めた群像劇あるいはロードムービー
何度見ても面白いし、新しい発見がある。


無名の大根役者ジョンウェインの出世作的な「主演作」ってウィキペディアなんかには書いてますが、
これは疑わしい。
多分ですが、映画自体をキッチリと見ていない筆者の文章の孫引きに違いない。
定期便馬車に乗り合わせたメンバーの中では、役柄的には重いが、主役というかどうか・・・

主役の定義って、難しいのですが、常識的には「出演者紹介の一番目」にクレジットされた役者さん。
その潜みに習えば、この映画の主演は(目の錯覚でなければ)

クレア・トレヴァー(酒場の娼婦・・だと思われるダラスを演じる)
アメリカンが大好きな「清らかな心は見た目薄汚れた外見に宿る」を絵に描いたような女性
騎兵隊大尉のサザンベルそのものの若妻と対比的に描かれますが、その対立(反撥)と和解の描き方も素晴らしい。
幕間の南部名家の放蕩息子が絡むから物語に奥行きも出る。

まあ、異説もありましてね。
周囲の反発があったもので、ジョンウェインのクレジットは、あえて二番目にしたというジョンフォード監督の策謀とも・・
どっちか言えば、これが正解かも・・・ならば、真っ当な解説にはここまで書き込まないとプロの文筆家とは言えない。
蝸牛は、売文でゴハン食べてる訳じゃないが、素人なりに根拠のある実証的な事しか書かない。
あるいは、ええ加減な駄法螺や虚言の場合は、伝聞にとどめたりとか・・・アリバイ工作はちゃんとやってます。



2025年2月8日土曜日

たのしいスピキュレーション

 




スマホ決済で貯め込んだポイント
支払に当ててもいいが、あぶく銭と思えば、投資だか投機に回すのも手だ!


計算が正しいかどうかは検証していないが、アメリカンのテクノロジー系大手企業に再投資してきたが、、、結構なパフォーマンスみたい(^^)

溜め込むばかりじゃ能がないし、新しいお掃除ロボットも欲しいから、一旦精算し、ビットコインコースに乗り換えた。


初日で、なんと7%の下落。

久しぶりで、インベスティメントではなくギャンブルだ!!

なんとも、、、ワクワク感。少額ながらジェットコースターのような乱高下を楽しもう(^^)

2025年2月7日金曜日

ミカエルという寓意

 


海堂尊
医師からメディカルエンターテイメント作家に転身
柚月裕子

読書好きが講じて推理作家を目指した田舎の主婦

作風や小説素材は多彩


この二人は作家というだけで特段の交点はないが、ただ手術支援ロボットが登場する作品だけが共通する。


ブラックぺアン(海堂尊作品)

ミカエルの鼓動(柚月裕子作品)


基本的に手術は外科医のメスの切れ味に依存し、卓越した技量は神の手とか手術室の悪魔やら、、、雅称とも畏怖的表現に事欠かない。


手術ロボットを活用したとしても、あくまで支援であり、操作はヒトザルである医師が行う。

自動運転レベルに例えればレベル2とか3程度?


小説的には経験の少ない外科医でも高度な手術がこなせる、、、みたいな事になっていますが、この辺りは疑わしいあるいは強調のし過ぎ。遠隔操作が理論的に可能であるが、、、アタシは御免被る。

しかし、多くのメリットがあり導入が進んでいることも確か。

だから、アナログとハイテクの相克とか諍いみたいな設定は多少やり過ぎだが、それくらいやらないと面白い小説にはならない。


極私的な興味からすれば、そのメディカルロボットなる商品のネーミング。

世界最初のロボットの商品名はダヴィンチ(米製)

由来は言わずとも分かりますよ

国産ロボットは火の鳥(HINOTORI)とはなあ

外来製よりも安価で小回りが効くのがウリ

この辺りをそのままドラマ設定に使ったのがブラックぺアンに登場する「ダーウィンとカエサル」

それぞれのネーミングに同じような開発意図なり夢が感じ取れますが、実に安直だ。


一方で柚月版では、ミカエル(大天使聖ミカエル)

数ある天使の中では最上位をしめる。

神話的に医神と言えばアスクレピオスだろうし、ヒポクラテスは彼の子孫らしい。

しかし、知名度が低いし長ったらしいからマーケティング的にはよろしくないということ?

勝手解釈をすれば、奥深い暗喩が感じられなくもない。

実はミカエルの弟はルシフェル(サタンの別名)

ルシフェルはミカエルと並ぶ神の使者であったが、傲慢で下剋上を企てたとして天界から追放されたとされる。同じ血が流れている兄弟、、、ということからして作者の意図を感じ取ることは難しくない。



2025年2月6日木曜日

キネ旬ベスト2024

 



◯夜明けのすべて
聞いたことも見たことも、、、ウワサすら知らないキネ旬のベストワン

◯松村北斗
同じくみたり聞いたりしたことのない本作の主演男優賞受賞俳優

◯河合優美
不愉感しか記憶にない映画(ナミビアの砂漠)の主役女優で主演女優賞受賞者。

将来的には赤マルの女優だとは思いますが、、、

◯三宅唱
夜明けのすべての監督だから当然未知の監督賞受賞者

◯野木亜紀子
ラストマイルで脚本賞を受賞、、、映画は見たがシナリオはさておき、作品に感心したつもりはない



日本アカデミー賞のノミネートと多少は被っていますから、そんなにエキセントリックでもないのでしょうから、アタシの感覚が劣化あるいは老化したんだと反省をしましょう。


まあ、ベストテン全体の発表をみてから

二月五日が発売日だったかな?

2025年2月5日水曜日

アニメばっかり

 


2024年の興収ランキングですが、アニメ映画やアニメ(コミック)関連ばかりがズラリと並びます。
実写版は四作だけですが、オリジナルがコミックとかライトノベル系とか、、、

所詮は「お手軽な娯楽」だし、売れればなんでもいい訳だから硬いことは言わない。

それに実写版と言っても、CDを駆使してしまえば、古典的な意味での映像芸術の範疇から逸脱する。

天邪鬼のつもりはないが、このランキングの中の映画はほとんど観てません。


どうしてこうなっちゃたのかねえ?

実写映画の世界に才能が集まらないってことかな?

かつてはかなりな知的エリートの就職先だったのが映画界が、、、いまどきそんな奇矯な若者はいない。

国家公務員上級職を目指す赤門生と同じ状況


しかし、いつまでもこんな状況が続くのかしら。

アニメーターの年収は総平均値を多少下回る。エンドクレジットに延々と名を連なる方々はさらに低賃金だと思われます。

世界に目を向ければ(アニメーターに限った事でもないが)倭國の倍以上の収入だとか。


要は、搾取の上に成り立つビジネスはサステナビリティに欠けると思うのですが



2025年2月4日火曜日

鶯の凍れる涙

 



気取った修辞な名題ですが、語感は倭風よりも漢風です。

時代からして唐詩選とか白氏文集の影響かも、、、



雪の内に

春は来にけり

鶯の凍れる涙 けふや溶くらん


作者は、二条の后(藤原高子)

清和天皇の奥様にして、御子息は陽成天皇

けだし「国母」として絶頂をきわめたのだが、、、毀誉褒貶というか浮き沈みが激しいこと比類なく

若くしてお妃に内内定しているのに、業平と合意か不同意かは知らないが駆け落ち(このあたりは伊勢物語の芥川の段に詳しいし、まるで源氏物語の朧月夜内侍と同じ)



息子の陽成帝は(多分ですが)殺人を犯した唯一の主上。いくらなんでも無答責は無理だから退位を余儀なくされ、二条の后系の皇子達は帝位から放逐される。

その後(冤罪臭いと言われるが)供奉僧との不倫の咎で、称号剥奪の上宮中から追放

死後四半世紀を経てやっと名誉回復(その理由はしりませんが、怨霊鎮めかなんかの政治力学)


背景説明から、この和歌、、、(八代集にたった一首の后さまの収録歌)の理解を試みれば、きたるべき春の喜びを讃える和歌が並ぶべきにしてはちょっとどころがかなり異質な和歌です

春怨とか春呪の雰囲気すら、、、


古今集編纂時は、彼女の名誉はまだ回復されていなかったはずであり、その時期に「もうすぐアタシってカムバックできるかも。いつまでもめそめそしないんだから」なんて和歌を勅撰集巻頭の四番目に押し込むなんて、、、貫之はかなりな度胸というよりも確信犯


けだし、平安期の和風文化の底流には反体制の伏流が流れているのです。

この和歌の出来栄えは、、、背景理解だけに支えられており、さほどでもない

2025年2月3日月曜日

立春を詠む

 


旧年に春立ちける日よめる 


年の内に春は来にけり

ひととせを去年とやいはむ 

今年とやいはむ(元方)




春立ちける日よめる


袖ひちてむすびし

水のこほれるを 

春立つけふの風やとくらん(貫之)


暦学のこまかい知識がないが、閏月の関係で起こりうることくらいは知っている。

正岡子規が罵詈雑言を浴びせた「理が勝ちすぎた駄洒落」みたいな在原元方の和歌。

たまたま最初の勅撰集の春部の巻頭歌だったから風当たりがきつかった(^^)



実質は、この貫之の立春歌が初首みたいなもの

春の風が凍りを溶くって修辞は、特に新機軸でもない。

例えば、、、藤原高子の「鶯の凍れる涙」とか


しかし、この和歌の素晴らしさは、一年の時の移ろいを三十一文字に凝縮した事。


袖を濡らしながら両手で水を掬ったのは暑い夏の日。秋がすぎて厳寒には凍てついたが、その氷は春の暖かい風で溶けてしまうだろうなあ


さすがに、古今集や貫之をこれ以上もなくこき下ろした子規も、この和歌には難癖をつけていない、、、、と思います(^^)





2025年2月2日日曜日

節分

 


節分とは季節の変わり目
ならば、年に四回あるはず、、、、だから当然有りますが、やはりインパクトがあるのは、冬から春



季節の変わり目には、邪鬼がその狭間から現れると言われるから、さまざまな悪霊祓のイベントが昔からある。当然ながら歴史的であることが効能であり、目新たらしいのは単なるファッション。


宮中由来の追儺とか鬼遣.....


今は形を変えて豆まき(魔眼)まき


そう思えば「恵方巻」なんて、諸説芬々だがせいぜい大正期くらいが濫觴かな?

しかし、経済効果たるやバレンタインまではいかないが数百億円にも上らしい。

なんだか商魂だけが先走り、伝統性の片鱗、、、なんかあるのかなあ?


聞くに、今年は板海苔を筆頭に諸材料の高騰で黙って値付けをすれば昨年の倍の値段になるらしい。

さしたる縁起物でないから、そのままお客様に転嫁出来ないってアタマを痛めているとかいないとか(^^)



昨日の我が家のケメコさまによれば、フルサイズ、ハーフサイズ以外に三分の一サイズも売り出すそうな


悩むような話かなあ?

それに「まるかぶり」はフルサイズでやるのが当たり前だろう

原点に帰ればいいのですよ。


本来の恵方巻は(アタシがきいた限りでは)

紅刺し指だか小指くらいの太さの巻き寿司一本、具材は干瓢だけ。恵方を向いて無言で一気に食べ切る


これなら、ご老人も喉に詰まらすこともないし、一気喰いも可能だ。

しかし、こんなものでお客様からオアシはもらえない

それはその通り

これは、単にお通しです(^^)

儲けは、本来のフルコースで、、、、






2025年2月1日土曜日

今年もスーパーボウル

 




ご贔屓チームは、ポストシーズンには参戦出来ましたが、早々に敗退。

しかし、ポストシーズンワイルドカードはともかくとしても、ディビジョナル、チャンピオンシップと見応えのある試合が続きました。

アタシのイチオシは「コマンダーズ対ライオンズ」の一戦

ライオンズは万年蚊帳の外が、昨今急に強くなりリーグ最強の攻撃力。それを粉砕したのがコマンダーズですから、、、でもイーグルズには軽くあしらわれました。

デトロイトには「ボビーレインの呪い」とやらがあり、、、まだまだスーパーボウルは無理なんだ(あれから半世紀すぎたんだが)



チーフスは三連覇の期待があるものの、とにかく得点力がない(ひと試合で30点をとるのが稀)

それでもバッファロービルズを最後に突き放し、、、



二月十日のスーパーボウルは、二年前と同じ組み合わせ。

どちらのチームのQBも、創造的なアスリートだから面白い試合になるんだろう。


なんちゃって、自分でやるスポーツではないが、観るには最高のボールゲーム