2016年9月21日水曜日

TOKYO2020の成功のために


リオ大会が終わりました。
パラリンピックまで終わってはじめて「終了」ですから、勘違いされるとアスリートに失礼というものです。

オピニオン型SNSも玉石混交で、最近はとみに石が多くなった(笑)
オリンピック・パラリンピック関連で言えば、
まず「玉」は、オリンピックの前にパラリンピックを開催すべきという意見。
これには激しく同意します。
次に「石」は、浜の真砂ほどもありますが、コメントしようと思ったのはコレ!


メダリストにIOCから賞金を出そう!


実に面白い。
オリンピック憲章からアマ規定が消えて久しく、オリンピックは基本的にはプロの競技会。
よって賞金がでるのが当たり前といえば当たり前。
賞金が出る事でトッププロの参加が促進され、世界最高峰の競技会が担保されるとかなんとか......

確かに、アマは名誉のため、プロはカネのため と言われますが、其れは一面でしかない。
アメリカンズカップやライダーカップのように、名誉の為にトッププロが手弁当で駆けつける競技会もある。
国の名誉と威信をかけて死力を尽くすわけだから、金銭的な面倒は国家が考えれば良い事。
倭国はあまり手厚くないからせめて税制面で優遇してあげればって事は以前にも論じた。


実のところ、IOCが賞金を出すとなれば実務的に様々難しい問題がある。
有り体に言えば、賞金の金額水準と競技或いは種目毎の金額差異の適否。

世界最高峰の競技会を目指すのであれば、金メダル賞金も既存のメジャー大会水準でないと理屈に合わない。
仮にその金額を百万ドル(ウインブルドンだと200万ポンド、マスターズゴルフで180万ドルですから・・・)とすれば、
いっちゃなんですが、種目によるブランド価値の差は歴然とある。
スプリント競技に百万ドルはそんなものかって思うが、テコンドー等だと目をむく。
個人競技はまだしも団体戦だと、アスリート一人ひとりにとっては不公平かもなあ・・・とかなんとか
かといって、競技単位で賞金格差を設ければ、これは格差のつけ方で紛糾しますし、公式に種目格差を認めることになり、
オリンピックムーブメント上も好ましくない。

どうしてもというのであれば、スポンサー付の冠大会にして、賞金はスポンサーに出させればいい(笑)
しかし、これも放映権とその放映のスポンサーとの兼ね合いで上手くいくとは思えない。


そんなこんなカネのまつわる話の利害調整は大変なのです。
そんなことよりも、

ドーピング
スポーツ利権
アスリートの国籍問題
中東の笛

とか難題山積なんだから、こっちの優先度のほうが高い。



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