古色蒼然とした陋屋にはそれらしく古めかしい表札が(笑)
しかし、はるか以前に当主交代もあったし、何時までも故人の表札も何だろうって事で
掛け替えの儀とあいなった。
なんちゃらなる名刹の本堂解体材を勧められたり
うんちゃらなる高名な能筆家に書いてもらえるように紹介するとか
風水を鑑みて、あれやこれや.........
たかが標識ひとつに外野が五月蝿い。
倭国古来の文化であり、あたら疎かにしては、家霊が化けて出るに至っては笑止千万(笑)
表札の歴史は9世紀の令義解に始まり......とは恐れ入谷の鬼子母神だ。
あれは、看板とか屋号の記述にすぎない。
そもそも苗字のない世界に表札なんかあるわけがない。
従って、江戸時代は表札はなかったという歴史考証は正しい。
明治以降、津々浦々全国民が苗字を持ち、都市化が進み、お隣さんってだれだっけ?
という事で浸透した程度の新文化である。
諸外国で表札があるのは稀である。
従って、風水ムニャムニャも後付け講釈で、有り難がるものでもない。
最近は表札を見なくなった。
賃貸系の家屋ではまず見ない。
若い世代がおおく、個人情報に過度に神経質だとか、
どうせ仮住まいという意識なんだろう。
翻って、戸立で表札なしはまず見かけない。
あれば、サラ金に追い込みをかけられている財政破綻者だと勘ぐってしまう(笑)
なんだか、自己所有物件ですよ!と顕示していると考える方が的を得ていそうだ。
結論だけ言えば、どうでもいい。
奇をてらっても良い事もないので、我が家の慣習というか因習に従う事にした。
素材は吉野杉。今風の新素材は家屋にフィットしない。
文字は古体文字。篆書体にしたかったが、それじゃまず読めず、宅配便のあんちゃんがまごつく。
当代当主のフルネーム表記。何故だか代々墓石もフルネームなんだなあ?
当然ですが、漢字だから縦書き
本当は、扁額よろしく、蝸牛庵とか朱庵としたかったが.........
0 件のコメント:
コメントを投稿