2016年12月22日木曜日
芸能にもとめるもの(2)
いやはや、実に面白い!
能の前身である猿楽や河原の小屋掛け歌舞伎はきっとこんな感じだったんですよ。
お高くとまって芸の活力が痩せ細る前の芸能の原型を見た思い。
どの世界にも、常連の通人がいるみたいで幕間には、下衆な世間話のかたわら
業界のうわさ話に興じている。
出し物は毎回かわるようで、一定のローテーションなんでしょう。
明日は「それからの大石蔵之助」で、次は「梅川忠兵衛」だとか
どうも毎日通ってるみたい・・・・
おひねりが飛びかったり、お札のレイをかけたりするかと.........ありましたよ!
胸元に万札数枚(?)を紙ばさみで止めるって趣向。
まずは、けったいな演歌もどきをバックに日舞のメドレー
最後は殺陣つきの非牡丹博徒風で締める。
稚拙なんですが、なかなかみせますなあ(どうも公演時間枠消化なり小手調べみたいな・・)
さあつぎは新派風の人情喜劇。
年季あけで田舎に帰ってきた女
飛田の女郎あがりを村にいれるな!と騒ぐ村民
そんななかでの村八分を恐れる家族の葛藤
予定調和的にハッピーエンド。
テンプレート通りですが、ヤマ場ではやんやの喝采。
この世界では古典劇(お千代物語・・・だとか)らしいが、蝸牛が戯曲に期待するエレメントは何もないが、なんとも目頭が・・・
最後は座員総動員の歌謡演舞ショー
これがまあ、なんとも・・・(笑)
聞いたような聞いたことがないような音楽の爆音祭
ダンスは、日舞とも洋舞ともモダンダンスとも・・・一体なんだね?
さらにエキセントリックな照明
アイドルグループのドームコンサートってこんな感じかな
でも、観たことないが、なんだか既視感を覚えるのですよ。
これって、あの懐かしい時代の天満ミュージックか九条OSだよなあ!
日劇ミュージックホールほども上品じゃないが、道頓堀劇場(渋谷)や西船橋OS劇場みたいに下品下劣ではない。
ちゃんとした舞台芸能で・・・違いは踊り手が脱ぐかどうかだけ😇
思うに「天宇受売命」なる神様は神の岩戸の前で踊り、ストリッパーの元祖などと言われるが、それは正確を得ていない。
芸事の元祖神だと理解する方がいい。
芸能の神をウリにする社寺仏閣は数多ですが、文献的にはそう考えるの一番だ。
進化発展の過程で高級芸術にもなれば大衆芸能にもなり、堕ちれば温泉街の花電車
なんか勉強し、知見が増えたみたいですよ。
なんだかんだと三時間
また来ようとまでは思わないが、棺桶リストの一つが消えました。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿