2024年5月12日日曜日

猫に名前をつけるには

 



言わずと知れた、ミュージカルキャッツの冒頭の合唱部分。

ネコごときでもなにかと小難しいのだから、国防の第一線を担う艦船ともなれば、、、


倭国の場合、明治帝の御意志で一般的に米欧型の勲功著しい人名を命名するルールは採用しないと決めたもので、臣下ごときが改廃して良いって事ではない。
実際のところ、命名の後に不祥事なんか起きると申し訳ないってこと 


唯一の例外が南極観測船「しらせ」と訳知り顔な講釈をきくが、公式説明は「南極にある地名」に由来すると言うことになっている。

しかし、この地名は人名に由来しているはずだから、、、なにをか況や(^^)

旧海軍の命名ルールは単純だった。
艦艇の区分が単純だからということであり、

旧国名
山岳名
河川名 とかなんとか・・・

自衛艦も踏襲はしていますが、軍艦とは言わず護衛艦というし、同じような護衛艦でも時代の要請で似ても似つかぬ様相ともなれば、命名体系も崩れてくる。


排水量で自衛艦史上最大規模のヘリコプター搭載護衛艦だと、昔の戦艦のように、旧国名が使われます。

ひゅうが
いせ
いずも
かが

つまり、こころは「戦艦規模の空母」なのです。
しかし、加賀はミッドウェーで撃沈されてますし、
日向、伊勢は繋留中に大破着底とあまりよろしくない生涯をおえました。
いずもは初登場ですが、故事に習うのならば「しなの 」と命名すべきですが、さすがにまずいか(^^)

なんせ、竣工から沈没までの期間が超短命



県知事から陳情があったとか、国防族議員の意を忖度したとか想像を逞しくは出来ますが、
隊内で公募の上で上申案をつくり、命名の最終権限は防衛大臣と訓令にあります。
軍事オタクな大臣だと色々と口出しをしたくなる。



倭國の旧国名は八十あまり。

有名どころは旧皇軍がすでに使用して須く海のもずくとなりました。

長門だけは生き残るものの、戦後米軍の原爆実験の標的に、、、哀しくも嬲り殺しなんだわ

そんな不祥の名前を使わなくても、まだまだ使える国名はあります。


アタシなら、、、、


紀伊

尾張


大戦末期の超大和型大型艦で、構想図しかないのですが、それはそれは排水量、全長、主砲口径のどれをとってもとてつもない大型艦だったらしく、確からしいのは予定艦名だけ。

しかし、あの時代にまだ大艦巨砲主義信仰に取り憑かれていたとはなあ、、、、

敗戦により計画は頓挫と言われるが、どっこい、当時の国力(造船所の能力、装備の開発力、能力のある職工の枯渇等)では、絵にも描けない有様というのが正鵠を得ている。






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