2024年5月18日土曜日

理系立国

 





理系の子(高校生科学オリンピックの青春)


なんともベタなタイトルで微苦笑してしまうが、このレベルだと理系とか文系とか区分する以前としか言いようがない。
そもそも理系とか文系という区分の意味がわからない。
学問領域をどちらかにプロットするのがメディアの得意技ですが、知の体系とはそれほど単純ではない。
論理的と感覚的の区分だとか訳知り顔に言われると、
頭蓋骨の中身が雲丹かキャベツに違いないと思ってしまう

経験的にいえば、アタシの農業けいな高校のクラス分けは

理数系
文科系
就職系 ・・・・ 

とかなんとかに選別されたが、特段将来の進路を明示するわけでもなく、本人希望もさることながら、単純に成績順だった様に思われます。


この理屈だと理数系の方が文科系よりも「優秀」という事になるのですが、倭国の宰相で理科系と言われる学部出身は、、、論評が難しいが


鳩山由紀夫
菅直人 のお二人だけ。

しかし、北京政府の指導者クラスには理科系が多い。
メルケル元首相も物理学専攻だから、政治とか統治・経営のような難度の高いアートに理系は不向きっては言い切れない。
唯物史観のもとで理系に才能は集まるかどうかは知らないが、唯物史観の社会科学者(主に歴史家)を見るにつけ唯物史観信奉者だから優秀とは限らず、逆に発想が貧困、思考が硬直。要するに教条主義的なのです。

メルケル氏は、その教条主義を忌避せんがため、理科系を進んだ、、、となんかの演説で。


寝っ転がって読む程度の書籍ですが、理系の才能をなんとか発掘しようとする数多の国家や企業の意欲。
多分それが国力だと信じているのですよ。
なんと、奨学金やらなんやら四百万ドルの賞金付き。
紙切れの賞状やメッキのトロフィーだけって事じゃないのが即物的ではあるが実際的。

その意欲が、隠れた才能を見出していくって言う感動実話モノですが、このような場がなければ、精神障害児だか落ちこぼれ、ゴロツキチンピラでしかなかった若者だと誤解されがちながら、再生って事実ではあるが、あのお涙頂戴甲子園の夏・・・とは紙一重で、いささか食傷気味ではある。
適当に拾い読みして、あとはブックオフまっしぐら。


ゲームとかレジャーとか人類の未来に資するとは思えないサービス産業に才能が集まる社会が健全であるはずがない。
文系とは教養に過ぎず、理系は実学って言い方にも反撥する。
要するに、理数系科目の教え方が悪いのですよ。
理数系に進んだ落ちこぼれがデモシカ教師をやってんでしょうか?
フランスの高校の哲学教師のようなレベルだは・・・申し訳ないが全く思えない。
素晴らしい先生に出会った事がないとは言わないが、限定的だ。


縁語掛詞やら言葉遊びの技巧の真髄を尽くした王朝和歌の講釈程度に数式の美学を教えさえすれば
隠れたる理数系の才能が花開くはずだ
数式の難解な解法が、たった数行で事足りるって世界はバッハの平均律の調和の世界に等しいくらい美しいが・・・


音楽と数学のエキセントリックな世界を融合させながら教えてくれた大学の先輩の言だとそう言う事になりますし、それは今でも正しいとおもっています。
改めて想起しよう。

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ギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持ち、ヨーロッパの大学制度において中世以降、19世紀後半や20世紀まで、人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本と見なされた自由七科を
リベラルアーツという(単に教養って事じゃないのですよね)

具体的には文法学・修辞学・論理学の3学、
および
算術・幾何(幾何学、図形の学問)・
天文学(円運動についての学問、現在の地理学にも近い)・
音楽(ここでいう音楽の教育は、現代の音楽教育とは範疇が異なる)の4科のこと。

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理系だ文系だって口角泡を吹くことが馬鹿馬鹿しく思えてきませんか(笑)
ところで、よく知らないが、文理学部って有りますよねえ。
これって、上記の理屈の実践なんですかねえ・・・・

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