2021年5月17日月曜日

非韓三原則

 

かような言葉があることは全く知らなかった。



非核三原則...


もたない
つくらない

もちこまない、なら知っているし


みざる
いわざる

きかざる、も知っている。


ググるに....

助けない

教えない

関らない

とかなんとか...さらに五原則とか八原則まであると言うから唖然呆然とするしかない。


アタシが知らないのだから市民権を得た概念ではなくて、一部反韓勢力が喧伝しているに過ぎないのだろう

非常識な反日種族なんかとは確かに同じ空気を吸いたくはないし、いちいち理非を諭すのも愚かしいから、無視するに如かず。

いちいち相手にするから余計にはなしがこじれる。


マズローの段階的欲求説に「承認の欲求」ってありました。意味するところはさまざまですが、要は認められたい!ということ。

一番こたえるイジメは「無視」する事らしい。

なんちゃら原則なんて大人げない事を言いふらす...そこそこの大学の先生なんですがね、、、ハッキリ言えば感心しない。

国際社会では、沈黙は同意を意味するから、この程度は言っておくべき。


曰く....イヌが吠えても歴史は進む


あまり品位がないと思うならば、たしかイスラム社会では...


それでもキャラバンは進む....と言う筈だ。


コリアン全体が非常識だとは思わないし、正論を述べれば身に危険が及ぶこともあろうし...

サイレントマジョリティが存在していると言う希望的観測はまだ捨てたくはない。

エアロール

 



渡辺淳一氏の小説の題名から、、斬り込むアタシ


稀代のエロ作家ですから、多分ミッテラン大統領の記者会見での下劣な質問への辛辣な答えを使ったのだろうが、多少気取り過ぎ。
倭風テイストでいうなら....「灰になるまで」と答えるのが洒落だ。
この成句は大岡政談が出典だとおもわれます。
....
江戸時代、大岡越前守が不貞の罪で男女を取り調べたときのこと。30歳も年上の女の誘いに乗ってしまったという男の弁明に納得がいかず、そのために事件も解決できずにいた越前守は、自分の母親に「女性はいくつまでまぐあいの欲望があるのでしょう」と訊ねた。母親は何も答えず火鉢の中の灰をならし、暗に「女は灰になるまで」と伝えたとかや

....

この文献自体史料価値ゼロとされますから、このエピソードもかなり怪しいが、そのオトコの名前は、幕崙といった....のも嘘(^.^)



さてこの作家先生は一定のインターバルで日経新聞文化欄にエロ風俗小説を連載し、大手町や日本橋に勤めるむっつり...エリートが毎朝恥ずかしげもなく貪り読む...なんとも亡国の風景。

山場が週末にかかるのは、駅売部数低迷のリカバリー策だと揶揄されたが、案外満員電車の中じゃさすがに恥ずかしいだろうって配慮かも(^.^)

なんにしても、掲載作品の一連の傾向を鳥瞰すれば...だんだんに主人公がおちぶれていくのですよ。

この辺りが経済専門紙らしい嗅覚が、日本経済を主人公に投影したのかな?

一流の経済と言われたが、今は経済も三流かも?




作家としての力量も段々落ちていくように見えますが、結構読むに耐える力作もあります。

エロ系ではなくて史伝系なんですがね


通俗的だがアタシは「無影灯」が好き。

白い影なるドラマタイトルで田宮二郎が演じたからかも知れないが....

まるで財前五郎ですが、直江庸介なる役柄

道玄坂坂上にあるオリエンタル病院の勤務医です。

彼の後ろが、懐かしい、、山本陽子さん。

しかし後輩役の中野良子さんが実に可憐だった

元号の正しい数

 三年あまり前に散々書き散らかしたが、改めてまとめ記事を....


一般に三種類あるといわれます。

無限暦(西暦、中華民国暦等)
循環暦(十干十二支による60年サイクル)
有限暦(世界で唯一の倭の元号)

単に利便性による符号に過ぎないが、ある種のイデオロギーも見え隠れします。

西暦とはキリスト暦だし、今は亡きに等しい檀君暦や皇紀暦は建国神話に由来し、倭の元号に至っては「ミカドの時空支配権」そのもの。

だから改元令には御名御璽が未だに記されるのよ。


この制度は中華に始まるが、冊封体制下では宗主国に対する手前独自の元号を持つ事が忌避され(朝鮮や越南)、堂々と使っていたのは倭国だけ。

基本属国ではなかったから忖度しないのは当然

千年以上も営々と続く悠久の制度なんだから、世界文化遺産に登録を!って機運が高まらないのは不思議....でもなんでもなく、世界遺産なんて観光資産だから高まりようがないのは当たり前ですし、ネトウヨなんかも所詮尊王意識に欠けるんです。




じゃあアタシが!っていいたいが、ある理由からやらないことにしている。

政府の公式見解は元号の数は248とされるが、

これには北朝元号も加算している筈だ。

北朝の天皇を皇族として泉涌寺でお祀りするのは構わないが、南北朝正潤論からすれば、北朝の天皇は僭皇に過ぎないとされるから北朝年号だって偽号のはず。

同じ時期に二人の天皇がいてはならないように元号がふたつありますはまずいでしょう。

かと言って北朝元号を全否定すると...多少困ったことも生じるし....



それはそれとして、アタシは平成以降キリスト暦しか使った事がない。

これは単なる利便性。

悠久深淵なる文化って実のところ使い勝手悪いのよ。

百年の孤独

 




宮崎の熟成焼酎。

高級品(高額品)と言われるが、アルコール純分換算からすれば飛び抜けてエクスペンシブでもない。


この奇妙なネーミングは、二十世紀を代表する五本の指に入るマルケスの傑作小説名をそのまま剽窃。

毎度は知財侵害とかなんとか口にするが出来のよい焼酎だから....蔵元の主人がこの小説に惚れ込んだからかどうかまでは知らない。

今は代替わりしたようですが、御当主は「失われた時を求めて 第一編 桜」なるスピリッツを世に問うています。



これはレアもので掛け値なしに高級品!

まあ親子そろって文學青年だったみたいな...



前書が酒話題だと何時迄も終わらない(^.^)

けふは「百年の孤独」の小説の話。

新潮社から72年に訳本刊行。99年に改訳版が出ました。

そりゃそうですよ。

実に面白い神話的世界なんですが、無類の読みにくさでして(難解という意味ではなく)

文庫になれば改訳版を買うつもりだったが、諦めて図書館で借りてきました。



ものがたりの舞台はコロンビア北部らしい

....

ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランを始祖とするブエンディア一族が蜃気楼の村マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間を舞台としている。

....

という四代に亘るお話の中で、各世代に同姓同名が何人も登場し、絶えず「どの時代の誰だっけ」を確認しながら読まないとわけわかんなくなる。

新訳版には、家系図が付いてまして(旧約版にはなかったと思う)それを栞代わりにしながら....





オリンピックの記録映画

 開催都市契約で記録映画の製作が義務付けられています。著作権の帰属は知りません。

知っている事は、多分ですが夏だと最高作品は




ベルリン
東京1964
ミュンヘン(時よとまれ君は美しい)




だと思います。

記録性と藝術性が両立し興行としても成功したはずです。

今回は河瀬直美さんの作品になりますが.....どうなるんだろうねえ。

中止になればはなしは簡単

不完全開催であっても記録映画は製作しなければならないならば....絵にならない被写体なんかを記録にとどめる事は時間の浪費だし、才能を無駄にする事はないから、萬斎のようにサッサと辞退されれば如何でしょうか。その辺の凡愚な映画人に代役をさせれはいいのですよ。


まさか「記録映画」とは言え、スキャンダルやトラブルの山....これはこれで充分に記録性はありますが、公式映画にとどめるわけにはいかない。

YouTube映像を編集して誰かが「裏記録映画」にするかもしれないが、、、それはそれ





東京1964の監督が市川崑氏になった理由はよく知らないし、今と違って監督候補はゴマンといました

しかしアタマに浮かぶ大監督は...金遣いが荒い、ワガママ、左翼的、傍若無人...な方々ばかり。だから器用な才人である市川崑氏を決めたのだと想像します。


しかし、消去法の起用ってわかっていたから、少しだけ冒険をした。でもあの程度のスタイリッシュな映像美すら理解して貰えなかったのですよ...いまならもっとダメだろう。




倭国映画界の貴重な財産の河瀬直美さんもつまらない苦労背負いこむだけだと思いますよ。

ちなみに東京1964は制作費の四倍の興行収入。それ以外に全国的に学校上映をやりましたから、実観客数は天文学的

アタシは中学の体育館で観たはずです。

実に面白かった。

集団接種 あらためて

 



統治者がさしたる根拠もなく「毎日百万回」と獅子吼したもんだから....


過去にインフルエンザワクチンを60万回射った実績があるから多少背伸びして...という毎度の体育会系精神で、冬到来までに集団免疫を獲得するには...という逆算なんだろう。


瞬間風速ならばそれは不可能とは言わないが、二ヶ月三ヶ月連日は到底ムリ。それに受付から待機時間まで含めて円滑でも半時間(アタシの経験則)

従前のワクチン接種よりも遥かに時間がかかりましたよ(真面目にやればですがね)


市区町村の総計がざっと二千。一般のクリニックと歯科医院合わせて十数万....自治体単位の集団接種と診療所の個別接種の併用でシャニムに人海戦術ならば....それでも多分無理だ。


ワクチンはどんどん入荷してきたとしても、、、

医療資源はひとつなんだから、毎日集団接種会場を動かすという事は個別接種ができなくなるという事(寒村陋屋の会場はクリニック休診の午後だけの開場で週二回のみ)

休診日を地域全体でシェアすれば理論的には可能かも知れないが...?


次にロジスティックが複雑ですから精緻なインベントリーシステムがないと円滑に動かない。

保冷庫が争奪状態だから個別接種をやりたくともやれないクリニックが出てくる。

特殊シリンジが品不足の懸念はないのかな(バンバン射ちまくっているアメリカンはシリンジがボトルネックらしい)

やむなく五回射ち...ってことになると益々オペレーションが複雑になる。




とかなんとか、杞憂に終われば良いのですがね。


2021年5月10日月曜日

裁かれる判事

 


けふは至福に満ちたネタ披露のチャンスなんですよ。
映画と酒....

無理矢理こじつけた感がありますが、リーガルサスペンス(法廷ドラマ)にケンタッキーバーボンが絡みます。

役者は実力派揃いだし、酒も23年物のヴィンテージですが、映画批評家の評判は悪い。

法廷ドラマと思うから落胆しますが、家族の葛藤、和解、再生ドラマと思えば悪くはない。




ロバートデュバル判事はインディアナの田舎町で長らく裁判官の要職を勤めていたが、妻の突然の死、泥酔運転、人身事故....あるいは故殺

殺人罪で逮捕起訴され、シカゴから義絶していた次男のロバートダウニー弁護士(リーガルの名門ノースウェスタン大学出身の辣腕)が駆けつける。


おはなしは、事件の真相なりの追求というお約束通りの展開なんですが、背景にある家族のものがたりにフォーカスが当たります。

喧嘩別れをしていた親子が飲む一本のバーボンが、エヴァンウィリアムの23年。

別にジャックダニエルでもワイルドターキーでもいいのですが、アメリカンにとってはなにかのメタファーがあるんでしょう。

しかしエクスペンシブなバーボンですなあ...アタシには買えないわ。




2021年5月9日日曜日

明月記、再び

 




原文は当時の公用語たる漢文
真面目に原典にあたるのは専門家に限られるし、倭人の漢文くらい読めなくはないが、時間が惜しい。
なもんで、堀田善衛さんの「私抄」を...正篇は精読、続編は斜め読み。
近親憎悪めいた後鳥羽院との縁が切れた後の定家の行状はある種の抜け殻だから、それで充分。

この私抄では、承久の「乱」と表記していますが、なんとも....
アタシの読み漁った多くの歴史解説書では「変」だったと記憶。しかし、普通の歴史用語の使い方からすれば、、、謀反なり上意討ちなりを行った場合(前提として主従関係)
成功すれば、変
失敗すれば、乱
ですから、承久の乱の方が正しいが、皇国史観的立場の書籍は「変」を頑固に使っているらしい。

世の中、成功すれば上司の手柄、失敗すれば部下の責任...はままある事。
上に立つ者は「責任を痛感しても責任はとらない」
今に始まった事でもなく、その最たるものが後鳥羽なんだから、昨今のあの程度はまだ大人しい。
承久の乱の発端に定説はあるようなないような、、

東スポ的に解説をすれば

キャバ嬢だかAV女優上がりの愛人(伊賀局)に貢いだ収益物件が鎌倉御家人に簒奪され、そのボスの北条義時に懲戒を命じたが、逆に武装した軍団が京に押し寄せ威嚇行為(まるでどっかの超大国と同じ)
逆上した後鳥羽はロクな準備もしないまま義時討伐の宣旨を出したが、鎧袖一触に惨敗。

狼狽したんでしょうなあ、義時討伐の宣旨はなかったことにして、反乱に加担(協力)した貴族や武士を賊扱いする声明を出す。

貴種とはかくも身勝手なもの。

アホらしくてやってられないわ。


この時、定家は、野外柳のお題の詠進和歌が後鳥羽院の逆鱗に触れ、懲戒免職にはならなかったが出勤停止の沙汰。

この当時は貴族という宮廷官僚もロクに俸禄はもらえなかったから、特段懐は痛まない。

有り余る余暇を王朝古典の写本作りに精を出し...後世の我々はその恩恵に預かっています。


その後、後鳥羽院に疎まれたことから鎌倉親派として長寿を全うしました。

公害訴訟

 


リーガルサスペンスはお気に入り。
もっとも「正義は金と名声になる」はなしに限られますから、かなり極私的。
司法が正義の味方なんて信じていたのは我妻栄先生の著作なんかを読んでいた頃ですから、遠い昔。

しかし、エリンブロコビッチ(実在の貧しいシングルマザー)が環境汚染で三億ドルの和解金を勝ち取ったおはなしなんかは嫌いじゃない。

この作品の主役やった事で単に可愛くてギャラだけが高いジュリアロバーツにオスカーのベストアクトレスが転がり込んだ。

ちなみに、エリン本人はカメオで映画にも登場。

ダイナーのウェートレスの役ですから胸のネームプレートで彼女だと...わかる人はわかるって演じ方がにくいねえ。

キャリアの中の最後の輝き....もう忘れられつつ有ります...





シビルアクションとは民事訴訟のこと

こちらはジョントラボルトが辣腕弁護士で、エリンと同じような水質汚染訴訟に...大企業相手だから「カネになる」って考えたのが間違い...じやないの。

貧しく惨めな被害者に心揺さぶられ途中から正義の味方になるのよ...この弁護士はプロじゃない。

師(士)業はクライアントに感情移入しちゃダメなのですが、なにもかも投げ出して、、玉砕

相手の代理人がロバートデュバルですから......役者が違うわ。

彼は主役なんだが、単に相手側代理人のヒキタテヤクだった。

この演技でオスカーもらえないなら、生涯無理だしロクな役も...実際回ってきてません。

かれの円熟のキャリアは、これとパルクフィクションだけ。彼も終わった役者。

オリジナルのノンフィクションを斜め読み

映画とはかなり差があります。



この手の裁判はファイトマネーのみで

経済的利益の三割と必要経費。

長丁場の裁判になりますから、途中で資金切れしたらその時点で負け。判決まで持ち込んでも敗訴ならば、まったくの無駄骨

裁判というよりもリスキーなギャンブルに近い