2025年9月5日金曜日

専門用語

 




ネット記事の引用ですが、、、、
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メンデルの遺伝学で使われてきた「優性・劣性」は遺伝子の「特徴の現れやすさ」を示すにすぎないが、優れている・劣っているという語感があり、誤解されやすい。劣性遺伝病と診断された人はマイナスイメージを抱き不安になりがちだ。
日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め「優性」は「顕性」「劣性」は「潜性」と言い換える。
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ここまではまあまあ納得というか、今までの言語感性が稚拙だっただけのこと。
本来なら「優」という漢字に発生確率の高さの意味はない(権威ある漢和辞典によれば)
想像するに、英語で dominant と書いてあるからそのまま直訳したのだろう。
支配的とか優越的と和訳されますが、意味合いは「多数派」の気分が色濃い。
最初に訳された先生は、バイリンガルでもバイカルチャーでも無かったらしく、明治のころの外来語の和訳の巧みさは一世紀を超えても燦然と輝くが、失礼ながら遺伝学者は・・・

ということで問題はここからで、

突然変異は「変異」
変異は「多様性」
色覚異常は「色覚多様性」

実に面白い、、、というか馬鹿馬鹿しい
突然変異は「多様性あるいは突然多様性」とはいわないのだ!
そもそも原語が違うということらしい。
いままでの変異は variation の訳らしいが、多様性なんて訳を当てるのかなあ?
普通は、変化とか変奏ですよ。
ゴルトベルク「多様性」曲なんて言われると、バッハ大先生が化けて出てくる(^^)

objection と言いたいのが最後の言い換え


現在は色盲・色弱とは言わないようだが、色覚の異常性の程度を示すものでそれなりの意味はあるはずだ
聞きかじりをひけらかせば・・・
色盲と色弱の違いは、医学的に網膜にある3種類の色細胞のうち1種類がない場合が「色盲」

一般の方より少ない場合が「色弱」
赤と緑等の色の見え方の「程度の差」を表すということなんだって

程度問題は様々ですが一定の職業においては適格基準として定めている場合もあるが、それらの中には「色覚異常の無理解」に起因するものもありそうだが、、、

さて「色覚異常」は障碍かどうかということですが、どうも「多様性」と言い換える以上障碍ではないといいたげであるが、それは妥当なのかね?
カラーバリエーションによっては識別に齟齬が生じる場合があることは事実だし、それに対してもガイドラインが定められていたはずだ。
色盲の世界だと白黒映画のようにしか見えないという極端な誤解はさておき、紛らわしい色使いに一定の配慮することは当然だし特段それは障碍者差別とは無縁の世界。

どうも悪しき言葉狩りとか思えないし、言葉狩りが新たな差別を生みかねないって危惧のほうが大きい。
ちなみに「異常」という言葉はあちこち調べても差別語のライブラリーにはなかったが、更に調べていると・・・

奇形は差別的だから「形態異常」と言い換えようってありましてね・・・こっちのほうがよっぽどって思うが・・もうやめて欲しい。

それでなくても脆弱な文化文藝基盤が益々先細る 

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