2022年12月4日日曜日

名無しの探偵

 物語のヒーローなんだからフルネームがあって然るべしなんだが、、、

あのハメットの傑作「赤い収穫」ではフルネームがまったく判らないし、マニアックなミステリーファンなら知っていようが「名無しの探偵」なんてシリーズすらあります。
そんじゃあんまり、、、ですから苗字はあるが名前無し



原遼さんの沢崎探偵シリーズ
新宿鮫シリーズ

もっとも後者は映画版では「鮫島崇」となっていた。



キャリア崩れの新宿署の鮫島警部のキャラクターに真田広之かあ、、、テレビ版は舘ひろしだったらしいがこんとかは「名無し」とのこと

シリーズも12作目となり、段々お話が複雑になってきた。公設貸本屋さんはいつまでたっても「購入検討中」らしいから、しびれを切らし


読み始めて気がついた。

前前作からの一連の残留孤児の犯罪グループがストーリーの通奏低音を奏でる。

前作の「暗躍領域」はまだ多少は覚えているが、さらに先の「絆回廊」は唯一の理解者の上司が殉職するとか恋人の青木晶と別れるとかは鮮明に記憶しているが、、、肝心の主題は忘れてしまった(^^)


仕方がないから、一旦中断して「振り出し」に戻る事にします。



To be continued 

2022年12月3日土曜日

仏教(4)

 前回の補足です

仏陀が実際にこの十戒を選定し説教したかどうかは知らないが、、、多分仏陀の転法輪のアレコレを弟子が再編集したのだろう。

十善戒の初出は華厳経だといわれていますが、この経典は四世紀頃にまとめられた。


何事も重要性の降順原則だと思えば、、、


殺すな

奪うな

犯すな    なるテーゼの重さがわかります。漢の高祖(劉邦)の「法ハ三章ニテ足ル」も同じ趣旨ですが、無論仏教伝来は遥かに後世のこと。

モーゼの十戒にもありますから、けだし自然律だという事です。


この十善戒は真言宗徒には昔からの勤行の必読であり、、、他のバージョンがあるとは知らずに

天台宗系では十重禁戒なるもの。比較論評はしないほうがよいのだが、多少の齟齬感があるし、、、本来は個人が涅槃に至るための日常的な品位ある戒のはずだが、教団組織防御的な戒(仏法僧を謗るな、教団の過ちをチクるな等)が加わると、、、、

それに「酤酒戒」に至っては(^^)

もっとも酤とは売買を意味し「飲」の語義はない。

しかしかような屁理屈は妄語綺語の類いである。





という事で、禍いの元である口業の本来は?の意味です



アタシの得意種目である「妄語綺語」ですが、有り体にいうと「中身のない虚言」だということです。

嘘に中身が有れば、かなり悪質ですから、アタシのはたわいない戯言程度なんですから、かろうじて「品位」は保たれています。



2022年12月2日金曜日

勝った勝ったまた勝った!

 薄氷の決勝トーナメント進出!

もうしばらくすると、余裕をもって予選リーグを堪能できるようになるかなあ
才能ある選手が世界で闘う事が当たり前になっているプロスポーツの未来は明るい。
欲を言えばJリーグに世界の才能か多少なりとも集まって欲しい。
逆に言えば、島国に縮こまっているプロスポーツは衰退するし現実にそうなっている。



挑戦者のつもりだとチカラをより発揮し、嫌いな言葉だが「格下」相手だと、、、プレイヤーにはそんな意識はないと思うが、サポーターの驕りめいた楽観意識が悪い雰囲気を醸し出し、、、負けを呼ぶ。
そして、負ければ戦犯探しやら罵詈雑言、、、どこの国もそうなんだが、倭人の古来から精神風土にはあんまり馴染まなかったはずなんですがねえ.....

ドローンの活用のレベルが上がってきたのか、斬新な映像が嬉しいねえ。
そしてVAR判定


アタシは審判の判定には誤審の可能性が高くとも異論を口にしない事にしている。

都合の悪いジャッジには文句をつけたがる心情は判るが見苦しい。色々あっても判定とは「神意」なんだから、、、

それにこのシステムの精度たるやミリ単位らしくて、テレビ画面の素人の印象だけでとやかくいうもんじゃない。



こんな感じの決勝トーナメント

たらればですが、コスタリカに勝っていれば、

モロッコとの対戦になったの?

クロアチアはドイツレベルのFIFAランキング。モロッコは倭国と同じレベルです。

所謂「格上」相手だと予想以上に頑張るのが森保ジャパンならば、、、なんか期待出来そうかしら(^^)


ニッポンチャチャチャ!!

恋の極み

 王朝和歌から究極だか至高だが、、、安っぽいグルメみたいな作品を極私的に選んでみよう。

ある種のゲテモノかも(^^)


夢にだに見で

明かしつる暁の恋こそ

恋のかぎりなりけれ


一昨年も

去年(こぞ)も

今年も

一昨日の

昨日も

今日も わが恋ふる君


知る限り一番下手くそなリンク映像

このふたりの和歌に一番似つかわしいかな(^^)


しかし、作者は最初は恋歌ならば右に出る者がいない和泉式部だし、次は博覧強記で究極技巧な源順

彼らの代表作品としては取り上げらる事は、、、先ずない。

特に源順のこの作は「一発一瞬芸」だし、

魂にふれるような和歌よりも鬼面人を驚かす

例えば....このような碁盤歌(多分彼の作品)


和泉式部は、、、なんちゅうか「恋に恋する」被虐的偏執者ですから、待てど暮らせどやって来ない彼を毎夜毎夜朝まで待ち続ける事が究極の恋だと。

妻問婚の時代でよかったなあ

今なら


因みにビクトルユーゴーの愛娘はとんでもなくエキセントリックなストーカーでした。



2022年12月1日木曜日

仏教(3)

 仏陀が遭遇した世間や人生の実相、生・病・老・死。この出家のきっかけとなったことを「四門出遊」なんぞという。

修行の果てに悟りを開いたが、僭越ながら大層なものとも思えない。しごく平明な真理の体感(....というか真理ってそんなものであり、難解をウリにするのは怪しげだと断定しても構わない)

人生が苦(思うようにならないもの)ならば、対処はふたつ。
荒業苦行もそうだが、しゃにむに力任せにブレイクスルーするやりかた。
今ひとつは自暴自棄享楽快楽に身を委ねる、、だが普通に考えても両極端は宜しくない。
偏らない「中道」こそ、心静かなメンタリティ。その精神状態に至る・保つ方法が「四諦」である。

四つの「真理」という意味です



まず「苦諦」

人生はままならないものだと認識すること

次に「集諦」

苦の原因を探究すること。

苦の原因をまとめて「煩悩」といい、煩悩がなくなった状態が「涅槃」

「滅諦」

苦がなくなればこころが安らかになる事を実感する

最後に「道諦」

滅諦の具体的な実践方法を学ぶ事


実に分かり易いし、仏陀の説教(転法輪という)とはこれだけが基本教理ですが、具体的な実践方法が体得できないとはなしにならない。

それが八正道(八つの正しい実践方法)として提示されています、、、まあ当たり前の素直な生き方だが、当たり前って難しいのです。




十善戒なるものがある

宗派で多少の异同はあるが、まあ似たり寄ったり

アタシが忌避する戒律には「不飲酒」があったりとか、、、 (^^)

ともあれ、こころのもちかたを正しくし、結果行いも正しく禍を呼ぶ口舌もなくなる、、、、




2022年11月30日水曜日

メニュー

 グルメ映画あるいは料理映画なるジャンルがある。実質的な主役が「料理」だということ。




お一人様1250ドル(チップ込み)の予約の全くとれない孤島のレストランが舞台。

お客さまが12名とは、、、かのアガサの著名ミステリーをイメージさせます

あれ?十人だったかも



しかし、果たしてこれがお料理映画かしら?



一番正統的なお料理映画である「バベットの晩餐会」の対極に位置する映画かも



こちらのほうの主人公のヒロインはパリのカフェアングレのシェフ。

19世紀末の頃、女性ながらパリ最高峰レストランのシェフとは、、、並大抵の事ではない。

しかし、パリコミューンの敗残からやっとの思いでデンマークに逃亡......

ある僥倖から一万フランの金銭を得た彼女は自分自身の想いのために晩餐会を開催する。

そして居並ぶ貧しい村の客人達を至福あるいは恩寵の世界に導くのです。

ある意味で、鉛の舌と分厚い財布だけのブルジョワへの復讐だったかも、、、、


いやいや、この「メニュー」なる映画も味覚音痴なブルジョワへの復讐譚です。

アガサのミステリーらしい結末でした(これ以上は書けない)


.....


余談ですが、映画の主要なエレメントでもある料理あるいは食事。でもこれを主題とした映画はオスカーではかすりもしない(^^)

ざっと調べた限り、作品賞は皆無。

外国語映画賞では「バベットの晩餐会」だけ。

倭国のお料理映画は、、、アタシが推奨するのは「かもめ食堂」だけかな




因みにバベット女史のメニューが以下です。

いささか古風ですが19世紀末ですから、、、


1. ウミガメのコンソメスープ
アペリティフ:シェリー・アモンティリャード
2. ブリニのデミドフ風(キャビアとサワークリームの載ったパンケーキ)
シャンパン:ヴーヴ・グリコの1860年物
3. ウズラとフォアグラのパイ詰め石棺風 黒トリュフのソース
赤ワイン:クロ・ヴージョの1845年物
4. 季節の野菜サラダ
5. チーズの盛り合わせ(カンタル・フルダンベール、フルーオーベルジュ)
6. クグロフ型のサヴァラン ラム酒風味(焼き菓子)
7. フルーツの盛り合わせ(マスカットなど)
8. コーヒー
9. ディジェスティフ:フィーヌ・シャンパーニュ(コニャック)

2022年11月29日火曜日

政治家がリアルにヒト殺し??

 こんな話し聞いた事がない!

確定判決が出るまでは、推定無罪なんですが



報道ではさすがに公党の名前は隠しているが、余計な忖度だ。

さほどの業歴でもないが、造り酒屋のオーナーですから名家なんだろう。

本人の経歴も、、、地酒屋の当主には勿体無いような華麗な経歴。

教育県長野の頂点高校から超名門大学(学部的には玉石混交だと思いますが)のなかの超名門学部

実に素晴らしいが、、、



長野のポン酒って飲んだことはないし、このブランドも知らないが、いったいどんな「闇」があったのか?

あるいは冤罪?(でも一年がかりの捜査だもんなあ)



来週の文春が待ち遠しいし、所属政党はなんかコメントだすのかなあ?

仏教(2)

 本当に釈迦牟尼は実在したのかねえ?

存命期間に百年余り差がある諸説が拮抗すると言われれば、、、、



なんだか根拠不確かだが実在したとされます。

御尊名は


仏陀(目覚めた者なる意味らしい)

釈迦牟尼世尊(釈迦族出身の聖者たる神聖な存在)

釈尊(上記の略)


俗名では、ゴーマタシッダルタであり、最良の牛にして目的を成就するという意味だとか

うまれながらにして生涯を予見するような命名は仏陀の思想からしてどうなんだろうって、だからこの俗名も、、後世の捏造とは言わないが多分に後付くさい。


ともあれ、彼は上級国民。苦労とは無縁のはずだが苦悩には苛まされたりらしい。


人生は「苦」だと......




一般に理解されてる仏陀の「なやみ」って、苦痛とか苦悩なんてものでなくて、、、


親ガチャってあるでしょう。誰もが銀の匙咥えて産まれてきた訳じゃない

いざって時に限って武漢病毒(コロナ)に冒されたりするんだよなあ

最近クルマの運転が覚束ないし、歩速が遅くなった

まだお若いのに、、、


眉間にシワ寄せるような事でもなく「単に世の中思うようにならないもんだ」と体感したってことに過ぎないのですよ。

うたにもあるように「どうしようもない現実」なんだから、家や妻子、身分まで捨てて出家まですることかしら(^^)


.....


なお、この狂歌の作者は魯山人だと思われていますがとんでもない誤解錯覚

真の作者からしても、死んだ後まで儘ならぬものなんですよ




2022年11月28日月曜日

点の取れない近代スポーツ

 


実に面白かった。
ワンサイドゲームではあったが、点が沢山入りましたから
野球は8対7が一番面白い、、、らしいが、近代ボールゲームとはそういうものだ。



得点をどのように決めるか?の試行錯誤は近代スポーツには避けて通れない。ラグビーやバスケットボールしかり。

バスケットボールを例にとれば、シュート成功率と得点には相関性がある。

フリースローはロングシュートの三倍の成功率。



然るに、サッカーはかくも頑迷固陋なのかねえ。

90分の激闘の果てに、、、0対1とはなあ

2点ビハインドであってもタイムアップ寸前に3Pが決まり、、、奇跡の逆転!

そんな光景を見たいとは思わないのかねえ。



アタシには解らない。