2000年製作の作品の続編です。
リドリースコットがその意思をもって、オスカー作品賞に輝く本編の構想を作っていた訳でもなくスタジオサイドのまったくの二匹目の泥鰌狙い。
その構想は二転三転紆余曲折の末に、、、まあ四半世紀くらいは直ぐに経ちます。
前作の細部はあらかた忘れていますし、映画的に史実を脚色したりもしてますから、浅はかな中途半端な知識は逆に作品理解を妨げる
先ず五賢帝時代の最後の皇帝マルクスアウレリウス。
彼の娘ルッシラは共同皇帝であるルキウスの妻となり、本編の主人公は二人の間に生まれたらしい(?)から正統な帝位後継者であるが、ルキウス死去の後の共同皇帝であるコモンドウスの迫害を恐れて北アフリカに亡命。
そして、時が流れカラカラとゲタの共同統治という暴政を背景に本作のストーリーは展開される。
どうも、この主人公は、ルッシラと前作の主人公(ラッセルクロウが演じたマクシムス将軍)との間の不倫の子ではないかって気もします。
この二つの作品の両方に登場するのはルッシラだけだし、二人は身分違いからの恋の破綻。
ルキウス帝は武人ではなく文弱の徒でしたから剣闘士なんか務まりそうもなく、マクシムス類いまれな軍人。
お馴染みのコロシアムでの剣闘シーンはさておき、みすくみの政治的陰謀の展開が面白い。
デンゼルワシントンは単なる狂言回しではなかった。
オスカーの助演男優賞候補者らしいのも当然だ
最後は予定調和的に主人公が皇帝になり、ローマは再び栄光と繁栄と平和を回復し「グレイト」になる事を予感させるのですが、実際の歴史では短命皇帝が相次ぎ、それでも腐っても鯛は鯛。やはりローマは永遠に不滅なのです。
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