2024年11月11日月曜日

南総似非水滸伝

 


水滸伝は71回版は読んだと思う。

その後反体制武装集団のくせに西戎北狄の侵掠に対峙する皇帝のイヌ化し玉砕的に瓦解する部分が追加されて、、、西太后がこよなく愛読したらしい。

八犬伝は、馬琴版も山田風太郎版もちゃんと読んだが、、、昔の話


馬琴のこの大作(岩波文庫で6分冊)は水滸伝のモチーフを借りてきたとされる。読み通すにはかなり苦行。

だっから、八犬伝の山場とその執筆やらの馬琴の風景を戸板返し的に虚実さながらに描く山田版の方が面白いし、、、オリジナルの映画化も度々されているようだが食指が進まない。


今回の映画版は「実」に重心(それは配役からも明らか)があり「虚」は箸休めだかアシライ(^^)

とは言いながら、虚の女優さんのラインナップはなかなかのもの


伏姫(土屋太鳳)

浜路(河合優実)

玉梓(栗山千明)

船虫(真飛 聖)


肝心の八犬士役者なんて誰一人知らない

明らかに、、、どうでもいい(^^)


実の部分は明らかにリアリズムですが、虚は予定調和的な勧善懲悪な絵空事、、、だから観るに絶えない。

かと言って実だけでは、息苦しい。

巧くバランスをとったと言えなくはないが、やはり無理を感じなくはない。

虚が冴えてるのは、悪の華だけだ。



木下グループの配給ですが、土建屋さんのオーナーの趣味から始まり、893も二の足を踏む映画業に手を出し、いまや、製作、配給、興行までやる一大勢力。

今まで手がけた作品の中ではこれは良質かも


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