2024年11月22日金曜日

反語的に、反知性主義と不寛容のこと

 



どちらもネガティブなイメージ
愚かで視野狭窄みたいな、、、、苦笑

でも、アタシはそんな気取った立論には与しない。

以前にもブログネタにはしていますが、今少し視座を変えて論じてみよう。

つまり、高尚な衒学的な狂言綺語を封印してみるって事です。


恒産ナキモノハ恒心ナシ(孟子)

衣食足リテ礼節ヲ知ル(管子の原文を多少簡略化)


中華四千年の治世なり人倫の要諦でいまなお真理の一端を表すし、倭人の心の奥にその表現を換骨奪胎して未だに生きています。


いわく....カネモチ喧嘩セズ


極めて俗事ですが、反語的には愚かな喧嘩なんかは貧乏人のやる暴発だと言っています。恒産があり三度の飯や寒い時のダウンコートや熱々のお鍋に不自由しなければバカな真似はしない。食い詰めた浮浪者や移住民が騒ぎたてれば最低限の衣食住くらいは「施してやる」って寛容な上から目線の憐憫の眼差しくらいは、、、


国民全体の中心値が中流ならば、下流に施す事に対する不満は多少あろうと許容範囲だが、中心値が下流化すれば心穏やかではない。

移民を救うよりもまずは俺たちが先だろう。


感情論としては正しい。

衣食足らざればヒューマニズムは虚構だろうし、貧乏してれば他人を救う余裕もない。所詮は胡散臭い綺麗事だ。

個利より他利を優先する姿勢には頭が下がるが、それを他人に強いるのはとんでもなく無理があり共感を呼ぶものではない。

知性主義は、西洋的な近代民主主義に由来するもので、その背後に産業革命の先駆者としての富の独り占めからくる勝者の優越だし、寛容の精神もまた然り


いち早く、米欧の政治トレンドは反知性主義や不寛容に転換しつつある。

鈍感でお人よしだって、、、いつまでも馬鹿やっているわけはないだろうが、そんな時代が好ましい訳ではない。だっから、健全な中産階級の再建が急がれるのだ。



0 件のコメント:

コメントを投稿