漢籍の中の古典である「書経」の「洪範九疇」の中に天帝が禹に伝授した「八政」という有名なくだり。
曰く「八政」こそが重要な政治課題(責務) であり、
責任者を決め、
官僚機構を整備し、
ルールを定め、
組織的に対応しなさいって、、、、諭します。
括弧内は、多少の誤解を恐れずに今風の言い方で噛み砕いて申し上げれば、、、
一曰 食 (食料自給率の確保と食の安心安全)
二曰 貨 (健全な財政基盤構築)
三曰 祀 (祭祀あるいは良き伝統の堅持)
四曰 司空(治山治水等国土強靭化)
五曰 司徒(教育)
六曰 司寇(法と秩序の確立)
七曰 賓 (毅然たる外交)
八曰 師 (祖国防衛)
至極当たり前ですが、そのアタリマエのことが、有史前から、規範として存在していた(・・・らしい)事実に畏怖すべきである。
この順番は、多分に優先度を表すと思うのが自然であり、衣食足らしめ後に礼節を知らしめる・・・とは、まさしく基本的な治世の要諦であり。内治内政がしっかりしていれば、虎狼に近い隣国であっても因縁をつけたりチョッカイを出したりはしないってことを暗に示唆します(だから、外交や国防のランクは下なの)
とまあ書いてはみたが、自民党の総裁になっても宰相になれると決まった訳ではないが、多数を占める野党をみていれば、、、ありゃ馬◯の川流れ(^^)
候補者一本化や政策の統合なんか、到底出来っこない。
つまり、少数与党政権が出来上がり、、、ならば、首班指名即議会解散総選挙って有力な選択肢
あるいは、勝ち名乗りをあげた候補者次第では抜け駆け野党が野合に走る可能性も高い。
けだし、政策論争よりも政局騒乱。
候補者の戦い振りよりも背後の連衡合縦のほうが面白いって、八政が諭すような真っ当な政治にはまだまだ程遠いということだ。
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