2018年7月21日土曜日

アンデッドあるいは負けるが勝ち





chttps://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20180719/dde/007/050/031000c


つくづくとサッカーWCのリーグ・トーナメント方式は
よく出来ている。
にも関わらず、欲目かららしいが参加チームの数を増やして
めちゃくちゃにしようっというのだから....


一方で東京五輪の野球決勝トーナメント
かのクライマックスシリーズですら腹を抱えて笑いそう。
苦肉の産物で考えついた関係者の努力には敬服します(お世辞じゃなく)
委細は、リンクをじっくりと見てください。

予選リーグは2つのブロックから三チームが決勝トーナメントに
勝ち上がるのはまあまあ
最初からそれぞれの同順位チーム同士が対戦する!
負けても負けても敗者復活戦で勝ちあがれる!
まるで、あしたのジョーか星飛雄馬。
いやいや、ゾンビです(^^)

七転び八起き
武士は斃れてもまえのめりで...

倭人が考えそうなシステムなのか?
予選リーグ三位通過は敗者復活の権利がありません。
一位と二位の差は試合数の差。
暑い盛りだから、体力温存メリットはなくはない。
しかし、勝ち倒した相手とまた戦ぞろうのはなあ....


絶対音感とダイタイ音感



今でもこの手の話になると..思い出すのは義務教育時代の忌まわしい音楽の授業
人跡稀な寒村の音楽教師なんて、音大は出たのだろうが、
成績のレベルは想像がつく。
名曲鑑賞と称して、ハイドンの94番の第一楽章

あんまり「びっくり」せんかったなあ
昔の人やとびっくりしたんやろ

とんでもない錯覚に誰も異論を唱えず納得って更に怖い風景。
今ならば、
第二楽章冒頭の緩静部から一転しての大和音に「驚愕」って
腐女幼童でも知ってます!と毒づくところ(^^)


絶対音感なるもの、才能か努力か?
いまでは結論は出たのだろうか。
感覚的に言えば、甲論乙駁の議論とは、どっちも正しいか
間違っているのかのどちらかだ。
最近は多少熱が冷めたのか...倭国の幼児音楽教育の熱狂さ。
IQも高くなるって言われれば、教室に行列が出来て
ネコも杓子も絶対音感教育
オムツの頃から始めれば、大抵は身につく....らしい。
そしてどうなるといえば、音大受験には圧倒的なアドバンテージだが、
それからは....人生って色々。


才能は多分なかっただろうし、努力は嫌いだし、
音楽のレッスンは、付け台の前での音符を肴に与太話
まあ、身につくのはダイタイ音感くらいだ。


しかし、身についたらしい絶対音感なるものは、本当の絶対音感だろうか?
街中で耳にする雑音ですら、

これは、Cのシャープ
あれは、ドミソの和音
少し音がズレて気持ち悪いわあ...

一般的には、基準音は、A440とされる。
摂氏20度の440Hzが、Aの音だということ
しかし、一世紀くらい前の基準であり、昨今は、多少ピッチが高め。
BPOだとA445だそうな。
しかし、アマデウスは、A422くらいの基準音で作曲をやっていたらしい。
つまり、ドイツで演奏されるモーツァルトさまは、
半音程度、作曲家の意図に反している!

絶対とは言いながら、相対である。
千住真理子さんが、言ってます。
オーケストラと合わす時と無伴奏では、ピッチを変える。
弦楽器だから出来ることではあるが、
協奏曲を弾く際には、オーケストラの基準音よりも高めに
弾くと華やかに音が映える。

実のところ、斯様に音階を自由自在にコントロールしちゃうと
絶対音感とバッティングして気持ち悪くなるんじゃないのか?
キモくなるのは、その程度の音感だということか?

所詮は、ダイタイ音感の世界だと理解できないってことだ。

2018年7月20日金曜日

素朴派、自然派、野獣派



まずもって、ジャン・ジャック・ルソーが頭に浮かぶ。
アンリ・ルソーは...かなりあとから。
ジョルジュ・ルオーと混ぜご飯になる。
世紀末の巴里は、油絵よりも詩歌なもんで不案内。


本屋大賞なんて、作品の目利きに関してまったく信用していない。
商人が取り扱い商品にあれほど愛情も評価能力にも乏しいことは信じがたい。
無論例外もあるだろうが、多くの店員さんはそんなものだ。
そもそも、カルチャーをトッピングにしたエンターテイメントばかりが
ランクインする。


楽園のカンヴァス


原田マハさんの作品
出来が良すぎて、つまらない駄作が上に来て、銅メダルしかならなかった。
まあ、ルソーなんてマイナー画家ですから...
キューレーターの知見を最大限に活かした快作
しかし、斯様な傾向ばかりだと作家としての明日はない。


世紀末絵画は、洋画の閉塞感をブレイクスルーしたとされる。
ルソーは、税関の小役人の傍ら日曜画家的に絵を描き散らかした。
まともに画業の基礎トレーニングを積んでいない絵画は稚拙の塊で、
展覧会のゴミとまで嘲笑されたらしい。
一番有名な作品がこの「夢」
最晩年の作品。

実は同じ作品がもう一枚存在する。
その真贋を巡る知的バトルがこの小説のキモ
結構面白いが、肝心の真贋は....
ピカソの青の時代の知られざる作品のカンヴァス上に描かれたルソーの
絵が「夢」という衝撃の仮説も真相は明らかではない。

唯一確からしいのは美術の世界は魑魅魍魎が巣食う
伏魔殿だということ。

2018年7月19日木曜日

いのちと暮らしは誰が守るのか



受煙喫煙防止法が難産の末に成立。
正確には健康増進法の改正です。
この法律の建て付けからして、そのカラクリを知っていれば、
ザル法だとか妥協の産物とか批判すること自体がおかしい。


まずもって、健康の増進の責務は誰にある?
国民一人一人の自己責任であり、政府や自治体は側面支援をするだけ。
自分の命や暮らしは自分で護らないとって思いますが、
露骨に自己責任だと言われると忸怩たるものがある。

当然ながら、煙草は危険な嗜好品です。
他人の煙草の煙も危険です。
公共施設や大多数が集まる場所の「危険」を除去するのは
支援という責務の範囲ですが、特定少数に関しては
自己責任でお願いします....建て付けからすれば当然のこと。
そんなマニアックな処に行く奴が悪い...これも必然。

ヘビースモーカーやベビードランカーが健康を害しても
クラスアクションで提訴も出来なくなります。
コレがキモなんでしょう(^^)


いち早く禁煙ファミレスや居酒屋が出来ました。
家族連れやらで来店者数は増えたそうですが、
客単価は下がったらしい?
ジガーバーやクラシックハードリカを飲ませるバーは
禁煙は節酒につながるのは分かる。
しかし、その辺の居酒屋でも相関関係があるのかねえ
よく分からない。

受動喫煙絶対反対派喫煙者からすれば、多少の前進かもしれないが、
しかし、永らく喫煙からとおざかっていますから
どうでもいい(^^)

嗚呼 花の応援団


地名なんかが一番使われやすいが、流石に「河内」を名乗る大学は....
単に知らないだけなのかも知れないが

南河内大学

75年頃の一部に人気の下品ではちゃめちゃな漫画。
書庫の奥から出てきた。
アナクロニズムやバンカリズムへの郷愁からか、
映画にまでなりました。
偏差値がたかそうに見えない大学の応援団の物語。
授業や勉強以外の学生さんの生態は全て登場します(^^)


今や絶滅危惧種としての応援団。
なんともしぶとく生き残っていますが、時代の変革はここにも



女子大ならいざ知らず、名門総合大学に女性団長とは!
オトコの最後の砦も陥落したらしい。
本人の力量だろうが、よくぞここまで変革できたし、
英断でもある。




だいたいにおいて、応援団は、ブラバン、チァダン、応援指導の三部からなり、
その頂点が団長。
しかし、この大学は、二部一班(応援指導班)からなる。
十年前の忌まわしい黒歴史のため、応援指導部は廃部。
暫くは公式のスポーツの試合でも両校エール交換が出来なかった。
検証調査の結論が二転三転したり、裁判沙汰になったり、
今時なら学長のクビが飛んだに違いない。
首謀者どもは刑事被告人にはならなかったようで....
のうのうと生きて老後やっているのだろうか?
裁判の経過資料を拾いみるに、闇は深そうだが済んだ話。


有史以来初めての女性団長には、OBからクレームがついたらしいが
誰かが

団員を苛め殺した歴史を忘れたのか
連帯して責任を負うべき君達には意見する資格なんかない!

と一喝したに違いない

しかし、調べたら結構女性団長さんはいます。
浮世や穢土から隔絶した暮らしが長いと世の中の動きに
ついていけていないなあ

刺青奇偶



毎度予定稿を作り、アップ前日に誤植チェックなんかをやるのですが...

奇遇
奇偶

は明らかに違います(紛らわしいがよくぞ気がついた!)
前者は「たまたま(偶然)の出会い」のことですが、
後者は「きぐう」ではなく「ちょうはん」とよむ。
いささかおかしいのですが、慣用だから致し方ない。

奇数=半(奇数は半端)
偶数=丁(偶数は丁度)

昔からどっちが丁だが半だかよく間違えたが、こう覚えると良いらしい。
多分に、奇遇との掛詞だろうが、外題としての出来は悪い。


勘三郎
玉三郎
仁左衛門

と役者は豪華だが、歌舞伎演目にしては、お手軽感
新作歌舞伎ではないし、古典とも言い難い。
新派か新国劇だなあ...って、けだし、原作は長谷川伸。
馬鹿にしているわけではなくて、倭風涙腺刺激性演目が
苦手なんです。
ストーリーもわかっているくせに、毎度同じところで泣く(^^)


貨幣経済にギャンブルは付き物ですが、
江戸時代は、丁半、花札、富籤(宝くじ)とギャンブルの揃い踏み
どうも、ギャンブル依存症もこのころからあったようだ。

ヤクザの勘三郎は、身投げした玉三郎を助けた縁で
足を洗ったものの、博奕の縁だけは切れない。
赤貧洗うが如き暮らし向きは玉三郎を不治の病へ
明日のない女房のため、最後の大勝負と
仁左衛門の賭場に乗り込むが...


まるで、番場の忠太郎か駒形茂兵衛(^^)
外連味たっぷりな様式美を超越した舞台形式を
目指したのが新国劇だが、いまや胡散霧消。
歌舞伎=旧国劇にとりこまれて今に至るということ。
大衆演劇の伝統なるブラックホールはなんでも呑み込み、
自家籠中のものとする。

2018年7月18日水曜日

この国は滅ぶべし



グラディエーター(クラシックローマの剣闘士)でオスカーの栄誉に
輝いたリドリー・スコットにきた次回作のオファーが

ハンニバル

ローマものを続けてやる気はないが...
まあ、勘違いなのですが、
欧米人には、ポエニ戦役を連想するのが当たり前なのだ。
人喰いハンニバルなんか....(^^)


地中海の覇権を巡ってのローマとカルタゴの百年に及ぶ
争いは古代史の白眉である。
川中島合戦みたいだが、此方は歴史への影響は限定的。
蝸牛角上の争い程度
むしろ、現代に比定するならば、東アジア海域の覇権争いに匹敵する。

このビッグイベントを鳥瞰的に記述したのが

ある通商国家の興亡(森本哲郎)

いまだに精読に耐える労作であるが、
なんとまあ絶版らしいってところが、今時の倭の風景
書庫のどこかにあるはずだが.....
探すのは大変だから、先日から再読中の塩野女史の著作を
思い浮かべてみよう。
女史にとっては、ローマ史のエピソードのひとつにしか過ぎないし、
カルタゴへの強い想いがある訳ではない。
しかし、森本さんは「通商だけ国家」へのある種の思い入れなのか
いささか湿度高く滅びの背景を語るのです。

有史以来はじめてのエコノミックアニマルであったカルタゴ
富の追求が悪だとは言わないが、
富だけの追求は善ではあるまい。
盛者必衰なのだから、永遠の繁栄なんかある訳がない。

ギリシアは滅びた。が、文化を残した。
ローマは滅びた。しかし、統治のインフラ(ローマ法と土木構築物)を
後世に伝えた。
でも、カルタゴも「教訓」を残してくれました。

歴史(我々に)に学べ!

しかしながら、世の中盲ばかりで、
目あきはサイレントマイノリティだという事も....
目に見えるカタチのあるものはお手本になりやすいが、
教訓なんてねえ

親父の小言とか冷酒に似ていて、後から効いてくるし、
その時は手遅れ(^^)


労作が出て来ました!

89年9月 第一版第7刷(初刷は同年六月)
PHP出版社刊行
定価1300円

2018年7月17日火曜日

ヴェスパーは、甘美で危険



生涯でいかほどとまでは言わないが、観た映画のなかで一番寒気がした怖い映画はこれ!
ヒロインは御約束通りオスカーのベストアクトレスに輝く。
交通事故に遭遇した人気作家は「幸いにも」ファンのオバさんに助けられて...
しかし人気作の続編が彼女の意に染まない展開だと知ると豹変
監禁状態となった作家は、奴隷的な執筆を余儀なくされる...
舞台は冬の山間部ですが、ブランケットがいくらあっても
体の心底からの恐怖の冷気が身体中を動きまわる。



多分そのモチーフを参考にしているはず
かつての鬼才、ポランスキーのミステリアスでサスペンスフルな心理劇
作家と編集者あるいは秘書との葛藤はさまざまネタになります。
秘書がゴーストライターってありげな設定
とどのつまりは、作家を支配し翻弄するお話なのです。

しかし、ポーランド派らしい不条理劇に仕上がりました。
お話についていけません(^^)
人気作家の心の隙に忍び込む不可解でエキセントリックな女性が
エヴァグリーン...あのカジノロワイアルのヴェスパー!
今回は職業、ゴーストライターという触れ込み
本当に甘美で恐ろしい夜叉みたい。
JBのお気に入りのカクテルでもあるのですが、まことに危険な飲み物

作家の秘められた過去を私小説として書くように誘導しますが、
作家は逆にヴェスパーの過去(事実性は疑問)を小説にしようとする
化かしあい。
結局、新作ベストセラーは刊行されるのですが、一体

誰の過去?
誰が書いたの?

さっぱり判らないのがカタルシス。
この宙ぶらりん感が堪らない。




2018年7月16日月曜日

山谷なみだばし




特段山も谷もあるわけではない。
住所表記としても既にありません(玉の井、飛田と同じような理由で抹殺されたか?)
付近のなみだばし...
不作法な箸の使い方の一例だが、それとは無関係
昔は橋が架かっていたのだろうが、いまは道路標識に名をとどめるだけ。
この橋の下にボクシングジムがあったとは隔世の感がある。


ちょっとだけ読み返したくなり、漫画カフェに出かけた。
社会病理的ななルンペン若者がたむろする場所と脅かされたもんで
防犯スプレーなんかを隠し持って....(^-^)

古典的な漫画を揃えているカフェは少なくて、
やっと見つけました!
全巻で12冊
最近の超長編型に比べると当時の長尺はコンパクトに
凝縮されてます。
完成度の高さなのでしょう。
長けりゃ良いってもんじゃない。
あの小説大菩薩峠のつまらないことよ(^-^)


あしたのジョー


今読み返しても鮮度が高い。
昨今の漫画家の劣化だわ。
そもそもデッサン力のない輩に誌面を提供するなよなあ
劣化したのは版元のほうだ。


いったい矢吹ジョーの戦績や如何?
ペンをもって数え出したが、アホたらしいからヤメ
お手軽にヤフー知恵袋によれば...

鵜呑みにするほど脇甘くないので、
原典と見比べながら、まあ正しそうと確信しましたから

エキシビションマッチを含めて、24戦の戦歴
19勝ですべてKO!とは凄い。
従って敗戦は、差し引き5敗のはずですが、
カルロスリベロとのマッチは、無効試合でしょう。
しかし、ネット記事だと

19勝
5敗
1引き分け

ネチズンは簡単な足し算も出来ないらしい。
正しくは、4敗!
これがまた間違えて孫引きで拡散しています。
更に言えば、引き分けと無効では扱いが違います。

どうでもいいが、エンディング。
真っ白に燃え尽きた....死んだとは明言してません。
だから寺山さんは力石のリング葬は主催したが、
矢吹の葬儀委員はやらなかった。
何処人跡稀な寒村のサナトリウムで余生を送っている....かも