2023年3月25日土曜日

ふたつのチベット

 紀淡海峡を挟んで対象化する二つの県

なんだか似たような地名が多いのです。


かつては一衣帯水の関係だったのでしょうし、いまでも両県をつなぐフェリーは運行しているはずです。

どっちも田舎臭いって印象なんだが、、、アタシが知らなかったこと。


徳島県には、、、


電化路線がない

自動改札機がない

デパートがない(はず)


片や、近畿チベット県には全てあります(^^)

なお、どちらにもスタバはあります。

でも、徳島県には


なんかとんでもないものもありました!

もの珍しい観光資源程度であり、公共交通機関としての合理性からすれば、アタシはどうかなあ?と思いますがね。


バスと気動車のハイブリッドタイプ

18人が定員だそうで、基本予約制

法律上の扱いは鉄道のようです。





2023年3月24日金曜日

黄禍論

 19世紀末期に欧州のキリスト教白人社会を席巻した黄色人種差別論。いわゆる黄禍論



古くはモンゴル帝国の侵攻の災禍に由来するのだろうが、清国末期の扶清滅洋運動とか日本帝国の躍進の警戒感が背景とされる。

こちらとしてはかえす刀で「白禍論」を唱えたいくらいだが、罵声の応酬は生産的ではない。


しかし、昨今の中南海のありさまを遠望するに、人種的偏見とは別に「黄禍」の危惧なきにあらず、、、どころか顕在化している。

知中派知識人が異口同音に言うのですが、、、


華人は一人ならば龍

三人集まれば豚

これがマスになると砂漠の流砂

デモクラシーとの親和性はなく韓非子が提唱する法治的強権専制統治が一番適しているが故に権力が集中した独裁者に不慮の事態が起きれば、あとは阿鼻叫喚の世界


極私的にデフォルメした部分もありますが那珂通世先生の「支那通史」を読めばさもありなんと、、



十数年前に名もなき版元から刊行されたが、アタシが知る限り読書界やらからは無視された。

理由は知りません。

しかし、今読むとなかなか含蓄深いポリテカルスリラーです。



中共の独裁者が暗殺され未曾有の大混乱が起きる。

なんと台北に戦術核が投下され、、、米露は共同して中国各地を核攻撃。中共人民は須く難民化し、


シベリアへ

シルクロードを経て欧州へ

インドシナへ南下

かき集めた貨物船で一路アメリカへ


幸いにして日本列島は人口許容量が少ないのでパッシングということになってます(^^)

しかし億単位の難民が世界中に押し寄せるって想像を絶しますし、無論「核の冬」の到来は生存者よりも餓死者の方が多い地獄絵。

歴史的にも統計的にも中華の人口が半減した時期は幾度も起きてますから、この設定は荒唐無稽ではない。


読みながら、、、今の中南海の四方八方への膨張政策は清朝時代の最大版図の回復みたいな子供じみた夢だけではなさそうだと嫌な気分になる。


で結末なんですが、、、ハッピーエンドのカケラもありませんでした。

著者である王力雄は反体制派文化人ですし、どっかに亡命して活動を行なっているように思えますが、情報がありませんでした。

2023年3月23日木曜日

ネトウヨ

 FBの友達の紹介でついつい登録してしまった。

アタシは単なるミーハーです。一番最初にコメントを書いた際には「検閲」されたみたい。

つまり、ネトウヨ的なコメントでないと排除するって日共と同じで、、、実に嫌な気分でしたから、敢えて辛辣に書いたがスルーだった。






桜井某女、、、賛否半ばする(アタシ的に)なんだろうねえ、、、この程度でも評論家できるんだって自信持たせてくれるありがたい方ですが、経歴は興味ないから知りません。

三浦某女と同じで多少見栄えがして気の利いたライト系発言をすればあちこちからお座敷がかかるんだ。

それをカバーに担いだサイトですから、中身は推して知るべし

投稿のタイトルだけ見れば、虚実半ばするが、「実」らしくっても、語彙が貧相、下劣、醜悪、、、読むに耐えないのが大半。

丁寧に国語の教育的指導をやってもいいが、、、、ネトウヨの倭語能力ってかくも酷いのねえ。かつての新左翼過激派の機関紙を彩る罵詈雑言の嵐の方がまだマシ(^^)


観念右翼って言葉はあるが、観念左翼は聞いたことがない。そのこころは理論的な右翼論理を述べるのは希少種でしかないってこと。

確かにこのサイト見る限りそうだわ。

理屈っぽい投稿がない訳じゃないがどっかの受け売り、、、たいていはオリジンが間違っており誤謬の再生産(^^)


グループメンバーは相当数みたいだが、幽霊か水増しかも?

実際に投稿しているメンツは特定少数のようです。









2023年3月22日水曜日

砧の段 独吟

 世阿弥晩年の傑作が「砧」

怨情綿々たる味わい深い詞章がこれでもか!とばかりに全編縁語掛け言葉を駆使して、、、



砧あるいは砧うつとは、晩秋の風景で俳句ならば秋の季語

布地を木槌で叩き、なめすようにアイロン掛けをするさまを思い浮かべればいいのだが、今や死語。

我が陋屋のどっかに、多分代々の木槌はあるはず。



おはなしは、訴訟沙汰で三年余り留守にした夫を待ち侘びる妻に、年末には必ず帰ると夫の秘書が便りをもってはきたのですが、、、、

.......

西より来る秋の風の吹き送れと間遠の衣打たうよ(いまは秋、飽きられた女のところから、遠い都に、西風をおくれとばかり、砧をうとう)」

わが心かよひて人に見ゆるならば、その夢を破るな破れてのちはこの衣、たれかきても問ふべき (私の心が夫のもとに通じて、夫が夢をみるなら、夢よやぶれないでくれ、破れたならこののちは、この衣をだれが着るだろう)」

夜嵐 悲しみの声、蟲の音、まじりておつる露涙、ほろほろはらはらはらと いづれ砧の音やらん (夜の嵐、悲しみの声、蟲のなく声、それらがまじりあって落ちる涙 ほろほろはらはら どれが涙の音か、砧の音か…)

......

ところが、やっぱり帰れないってJPの速達が、、、やっぱり飽きられて若いオンナができたんだって悲嘆のあまり、妻は病死。なんて悲劇的な展開。


アタシが独吟(オペラの聴かせどころを10分強楽譜なしのアカペラのソロで歌うようなもの)で、上記の山場のサビを詠うのが今年の趣向。

毎度ながら

途中で立ち往生しないかなあ

正座ができるかしら

袴の裾を踏んづけてつんのめるとまずいなあ

ちゃんと着付けが出来るかなあ(五つ紋ですから、胸の紋の位置が揃わないと、、、)

忘れそうになったら、本邦初の作詞作曲を披露すればいいはなしだし、多くの観客には分からない(上手く誤魔化すのはお手のもの)から、このあたりはまったく心配していない(^^)



四月二十三日に渋谷辺りで死ぬ程退屈しておられたら、冥土の土産なり怖いもの見たさに是非とも足をお運びください。見料は頂戴しませんから(^^)

2023年3月21日火曜日

ウクライナ 準決勝 村神さま

朧月夜をもう一度

 あらためて



和歌の数は?
理論的には、三十一文字の31乗
しかし「あ」が並ぶだけならばふつうは和歌とは言わない(^^)
でも、

あかあかや
あかあかあかや
あかあかや
あかあかあかや あかあかやつき

実際にある明恵上人の和歌(助詞が多少あやしいがだいたいはこんな感じ)
たった五音だけですが、、、和歌と言えなくはない(^^)


国歌大鑑なる大部な書物には約45万首の和歌が収録されていますから、王朝和歌の総数はこれ位。
でも、万葉集や八代集くらいが話題ですから、その合計でも一万首(八代集合計)

ということで「おぼろつきよ」なる字句のある和歌を総索引から探す。

万葉にはありません。「おぼろかに」なる字句がたったひとつだけ、
八代集には、ズバリ「おぼろつきよ」は三首。
先に紹介した大江千里の和歌以外はたったこれだけ





式子内親王.....賀茂の斎王。つまり祭神の花嫁を十年余り。青春の真っ盛りを「無駄」に生きた訳だし、病弱でもあったようです。
その間に和歌のトレーニングをした訳がないから、以降定家の姉弟弟子。
定家がのぼせあがってストーカーに及んだかどうかは知らない。
あんまり幸せな生涯でもなく、私家集収録の和歌は四百に満たない(定家の総作品の一割くらい)?
しかしその三分の一は勅撰集にえらばれているそうです、、、って物凄くありませんか


この世には 忘れぬ春のおもかげよ
朧月夜の花の光に

これは何故か勅撰集には選ばれなかった。
鮮麗ながら倒置法以外のさしたる技巧もなくて「薄ぼんやりした月の光に桜が映えるのがこころに残る春の風情」だと素直に詠んだだけ。
彼女は「玲瓏の歌人」と呼ばれますが、、、けだしけだし

アタシは良い和歌だと思います

2023年3月20日月曜日

モザイク

 



モザイク除去なんて、、、昭和のおじさんの懐かしい世界です。
今や画像配信の世界はなんでもあり(^^)

しかし、今やモザイク除去アプリというよりも、一般的な映像を鮮明にするアプリというべきで、そのついでにモザイクも除去できるはずだが、昨今は「出番」が多い。


なんだか知らないが、名誉毀損リスク回避やプライバシー(肖像権を含む)保護の観点からやたらとモザイクだらけ。

我々の「知る権利」は一体どうなったんですかねえ?

過度に萎縮して訴訟リスクから逃げているだけにしか見えない。メディアの矜持たるや、、、



国民の知る(知りたい)権利を守っている

公益に貢献している自負がある

違法あるいは非常識な取材をしていない

無論真実であることは当然



とかなんとかの要件があれば判例的にも違法性が阻却されるだろう。その他様々な要件はありえますが。

けだし堕落した大メディアってことよ!


少年法の特別な保護はさておき(個人的には疑念があります)実際運用にには首を傾げる


被疑者をしょっぴく映像。

顔出しはするが手錠にはモザイク、、、確か名誉毀損訴訟で手錠があかんとなったんだわ。しかし、、、まあ極悪人だから顔や面には名誉が宿るような価値はないってことか(^^)

最高裁も粋な判断をしますなあ、、、だがどう考えても顔出しの方が屈辱感満載だし納得し難い。


前科者でも被疑者でも人権はある。しかし世間的に等位の人権があると思うなよな。

少なくとも被害者以下であるべきだ。


以下事例として、、、かくも被害者の人権を無視し加害者を過度に保護した例はない。

当時は、被害者はメディアに丸裸にされたんですよ。

鬼畜の加害者は、、、少年法が期待する「可塑性」のかけらもなく、委細はリンクをお読みください


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/女子高生コンクリート詰め殺人事件





2023年3月19日日曜日

アルマゲドンあるいは

 別の所で、モーガンフリーマンが初のアフリカ系アメリカ大統領だと書いたのだが、、、ちゃんと確認をしなかった(毎度のルーチン。ええ加減のフリしてますがけっこう真剣なんだ)



改めて調べると、、、、なんとまあ(^^)

間違いでは無かったが、映画を取り違えていた。

あの「アルマゲドン」じゃなかった。

荒唐無稽であるがゆえに大ヒットとなり、真面目に作った「ディープインパクト」は2馬身差。それでもヒット作



ついでにあれこれサーフィン中に仕入れたバカ話。

アルマゲドンはNASAの「教材」に使われているらしい。教材といっても間違い探し。上映一分毎に一箇所以上の科学的な誤謬があるとのこと


石油掘削会社の癖のある穴掘り人達が、地球に激突しようとする巨大な隕石に穴を開けて爆破飛散させようとする抱腹絶倒なお話し

所詮は娯楽ということ



大仰な大統領のスピーチとの落差が(^^)

もっと凄い落差がこれ



ショッピングのためにNYに行くってのが、、、METのオペラやアートならアタシには解るが、、、


因みにに、モーガンフリーマンは「大統領を二期」務めました。

これは稀有です。




2023年3月18日土曜日

オマージュ

 



他にも「黒人大統領」とかいささか気になる形容詞付きの職業がある。

モーガンフリーマンが初めてだと思うが、ハリウッドの大作映画初の黒人大統領の役をやったはずだ。



後年、南アフリカ共和国の大統領を演じた時のインタビューでは、その時のことについて辛辣なコメントを出していました。


さて、コリアン映画「オマージュ」



中身は予告編の通りだが、期待値が高すぎたもんで当てハズレ、、、でも佳作だ。

実話をベースに多少ディフォルメしながら、女性らしい監督の実体験を交えたロードムービー的ミステリー


倭國の女流監督だって境遇は似たようなものだし、その黎明期における坂根田鶴子氏の苦闘を知るに義憤の一言に尽きる。

溝口健二の作品の良質なある部分は彼女の力であり、彼もかなり眼をかけていたが、女性監督を目指そうとした途端に邪険になり、、、大学中退のくせにと助監督にもなれなかった

溝口健二自体中学すらでていないのに、、、

芸術家に学歴は不要。

学歴は学力なり知力を仮想する程度でしかない。


倭國の女性監督って、、、、


河瀬直美(五輪映画で躓いたなあ)

蜷川実花(親父の七光程度?)

荻上直子(あのカモメ食堂は彼女だった!)


ウィキのカテゴリーを見れば沢山の名前がありますが、やはり敷居が高いのだろう。才能があれば、監督よりも小説家や漫画家を目指す。

余計な苦労を背負わないだけまだましという処世訓。

だっから、マンガは世界を席巻するが、映画はコリアンの周回遅れなんだわ