2016年11月23日水曜日

今日の感動!


以下はウィキペディアの引用ですが、塩野女史も著作で同じエピソードを書いている(感じ方は同じ)って確信がありますので
NETですが、使いますね。



・・・一方、大カト-の政敵プブリウス・コルネリウス・スキピオ・ナシカ・コルクルムは
潜在的なライバルを持たないローマは腐敗して衰亡する・・・と論じ、そのあとむにゃむにゃと語ったあとで・・・

だっから・・・カルタゴ、滅ぶべし!と考える次第である(・・・が毎度の結語)
ラテン語だと・・・Carthago dlenda est

前段の部分は普遍的に正しそうである。
先進国に追いつけ!追い越せ!なんてがんばっている時代はわかりやすいし、活力があった。
世界で二番目なんかになって、目標がなくなったとたんに燃え尽き症候群的におかしくなる。
高度成長やら失われた20年とか、その理由の根っこは案外単純なんですよ。

でぇ、問題は「結語」
スキピオは大のアンチカルタゴ派であり、なにかにつけて目の敵にし、演説のたびに、本論と無関係でも必ず
この一語を叫んだといわれる。
しかし、カルタゴシンパもあるわけで、
コルクルムは同じように演説の最後に「それにつけてもカルタゴは存続させるべきである
・・・とやり返したと伝えられる(趣旨はともかくも、これも見識)


スキピオがクラシックローマにおいてどれほど重要な政治家であるかはよく分かりません。
しかし、後段の有名なフレーズにまつわるエピソードに関して、座布団バッチ族はなにも学ばないのか!
学べば、議会での質問の際にあるいは答弁の後に、必ず最後に言うだろう

・・・それにつけても、北方領土はわが国固有の領土であり、竹島もまた同様であり、
南方鳥島、尖閣はいうにおよばず、辺境孤島の一片たりともそれを侵すものは、千載の悔いを味わうであろう。
艱難辛苦に耐えての自衛隊や海上保安庁組織の実力を見せつけざるべきを期待することを胸に刻め・・・


幸いといえば誤解を生じますが、四辺にわたり領土問題という緊張感をもった70年の歴史。
別に敵対せよとは言いませんが、緊張を持って・・・って事は言いたいですねえ。
潜在的なライバルをもつことは、やはり意義があります。
そういうことを言わないオピニオンリーダーは卑怯です。



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