近代日本の再検証(評価)機運の中で行われた公式行事。
殆んど記憶がありませんが、国民的盛り上がりが背景だったとか。
なんか「仕掛」があったのかもしれませんって疑い深い蝸牛は・・・・
武道館で八十分あまりの式典が行われたそうですが、いささか退屈そうな内容です。
この百年の経験と教訓を現代に生かし、
国際的視野に立って新世紀への歩みを確固としたものにする決意を明らかにする
事がイベントの基本スタンスだったそうです。
あれからそろそろ五十年。
またぞろ、今回はさしたる輿論の盛り上げもないまま、
明治百五十年祭が開催されるそうです。
あの「広告の巨人」の腕力でなんとか一大イベントに仕立て上げるつもりでしょうが、
思惑通り国民各層は踊ってくれますかなあ?
あちこちググルに、山口と鹿児島あたりは盛り上げ気分。
いまどき薩長同盟なんて流行らないし、歴史の一素描に過ぎません。
一部が姦しい「文化の日を明治の日へ」............もこの文脈だとわかりやすい。
靖国に「賊軍」だってお祀りしましょう・・・もそういうことですかねえ?
来年は江戸幕府方らしいが、2018年の大河ドラマも、テーマは決まった!
しかし、毎度の幕末期ものでは明治以降が描けないが、明治以降に限定すれば、
坂の上の雲の焼き直し。
コンセプトが難しいねえ(笑)
相談してくれれば、素晴らしいアイデアはあるんですが・・・
なんとも、西郷隆盛か・・・西南戦争や征韓論も扱うんだよねえ
実のところ、司馬さんの坂の上の雲は明治100年祭協賛新聞連載小説なのです。
当時はいまほどライトじゃなかった産経新聞にでてました。
あの朝日すら、協賛新聞連載小説を出しました。
天皇の世紀(未完)
大佛次郎さんには「好きな風に好きなだけ書いていい」という破格の条件だったそうです。
刊行されているのは、文庫版で12分冊。
お元気であれば、どこまで書いたのでしょうか?
明治天皇のご生誕前後からの描写から始まりますから、崩御まで書くつもりだったかな?
でも、タイトルのわりに孝明天皇はとかく登場しますが、明治天皇の姿が見えない・・・っていうのが読後感で、再読中です。
未完部分に登場する予定だったのか、それともあの「陰謀」のおかげで事跡は長州の手で抹殺され、大佛さんも手に負えなかったか・・・
いっちゃなんですが、明治百年の「「成果物」はこれら小説(あるいは歴史随筆)だけだと
思っています。
歴史的祭典の意義においては「過去を顧みる部分はさておき、・・・自然や人間性を荒廃させている現実を憂慮してその是正を痛感し・・・」たとはとても思えず、「次の世代をになう青少年の物心両面の一層の努力と精進に期待」 って、余計な重荷まで背負わせてって言われそうです。
明治150年祭ですが、なにを未来に残すのでしょうねえ?
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