2016年11月30日水曜日
デカメロン・・・そしてペンタメローネ
ボッカチオの作品でいわゆる「艶笑小話集」ってことくらいは知ってますが、これ以上でもそれ以下でもない。
つまり、読んだことがない・・・(と思います)
デカメロン、つまり「十日物語」があれば「五日物語」もあるって・・・はじめて知りました。
西洋童話(御伽噺)のネタ本みたいなものらしくって、17世紀ころのナポリ方言で書かれているそうです。
これほど予備知識のない映画を見るのは初めてです(苦笑)
監督は初見。カンヌでは有名な鬼才らしいイタリア人
イタリア語とおもいきや英語版でしたし、主な役者は・・・多国籍軍みたいだ(メキシコ、フランス、エゲレス、アメリカ・・・)
多くの説話の中から三篇をチョイスしているようですが、オムニバス風な一貫した物語展開
各地の美しい風景と古城が登場するイタリアン風景。
物語りもさることながら、お城がすばらしい。
五稜郭みたいなシントメリックな古城は世界遺産らしいがむべなるかな。
三つの王国と三人の王妃ってサブタイトルが余計ですが、コンテンツの予測には役に立つ。
シンデレラ、美女と野獣・・・・とかなんとかおとぎ話映画三本立てが一挙に凝縮されて鑑賞できるお得版ですなあ。
メスザルの野望は「永遠の若さ、白馬に乗ったハンサムな将来の配偶者、眼に入れても痛くない愛息」かどうかは知りませんが
インポシブルな夢がかなうには払うべき犠牲も大きいって教訓話です。
オスザルがみれば、ウンウンって納得するのだろうが、その野望に翻弄される哀れな存在。
メスザルが見れば・・・・残酷とは美しさの裏返しって思うのでしょうか?
ろくすっぽ宣伝もしなかったようですから、入りは最低に近い。
見るなら早めだ。
しかし、観れば見たくないグロテスクな裏側を見てしまうから、
観ない方がある種こころは安らか。
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