2016年11月29日火曜日

晴れやかな場へのご招待(1)




師匠筋の御大が「人間国宝」の認定を受けました。
なんとも晴れがましいということで祝賀会の運びとなりました。
大阪市内の然るべきホテルの宴会場ですが、スペースを忖度すれば参加者は数百人くらい?


最末端の若手(蝸牛が若手という世界)弟子がノコノコ足を運ぶことでもないが、
ミーハーだし、およそこのような趣旨のパーティーは最初で最後ですから。
発起人も、能楽、歌舞伎界を始め錚々たる・・・祇園や上七軒の綺麗所やZUKAのお姉さんはこないのか(残念!)

さて、何を身にまとうのだ?
平服という指定ですがそれだけじゃドレスコードにならないだろう。
まあスーツ生活四十年。如何なるTPOにもびくともしない自信はあるが・・・

幾らお包みするのだ?
招待状には、会費◯万円と描いていますが、この世界は単に下限表示かも?
でも、別口の御祝儀出してますから・・・そうでないと悩みますねえ。



思案のネタは様々なのですがさておき

①人間国宝(重要無形文化財保持者)
②紫綬褒章受賞者
③文化功労者
④国民栄誉賞受賞者
⑤文化勲章受賞者

様々な栄誉がありますが、どれがどうなって一番席次の高いのどれかね?
蝸牛が貰える可能性は限りなくゼロですが、
万一ってこともありえますから、あんまりつまらん栄誉ならば、礼を失しない程度に丁重にご辞退しないとねえ(笑)


稀少性からすれば②が最下位になります。
その道でひとかどと言われ還暦を過ぎると大抵もらえるって塩梅です。
馬鹿息子が強姦容疑でも母親はもらってます・・っていうか返上したとは聞いてません。
年齢基準がなくなったそうですから、五輪のゴールドメダリストだと誰でも貰えるんですよ。
でも、勲章や褒賞は不良行為なんかあると剥奪されますから気をつけないといけません。

誰が栄典を授与するかって観点ならば、文化勲章や紫綬褒章は天皇名ですがあとは臣下名。
つまり、栄典の授与は国事行為なのです!
国民栄誉賞って有難がたがってもたかが総理大臣表彰の一つだし、文化功労者や人間国宝は文科大臣名(・・・だとおもいます)

賞金額(年間の功労金)からすれば、文化功労者は350万円、人間国宝は200万円。
勲章、褒賞等栄典には特権付与禁止と憲法の定めがありますから、文化勲章や紫綬褒章にはなにもなし。
まあ、名誉は銭目では評価してはいけないってことですよ。
聞き及ぶに某国の「孔子平和賞」の賞金はノーベル賞の賞金を凌駕するらしい。
それがどうした(笑)
夜郎自大ってこういうことを言うって、かの国の伝統文化から学びましたが、本家はなにも学ばない。



なかなか宮中席次って難しいなあ・・・・
まあ、

⑤ ③ ① ② ④

独断でしょうか(苦笑)
文化勲章の重みは、昭和12年の勅令を根拠法とするところにある。
時は、広田・林内閣時代
この武張った時代に「文化」勲章とは如何に?声が軍部並びに軍に阿る政治屋から当然にあったとおもいます。
まともに法案だと議会で通るはずがない・・・
だから、天皇の勅令という裏技を広田弘毅は使い、ヒロヒトもそれを嘉納した。
勲章のデザインまで、ミカドのアイデアとされます。

そういう事を理解しておれば、謝絶するのは勝手だが、モノのいいようってあるだろう。
かのノーベル賞受賞作家の人格ってその程度なのです。


まあ、悪口はその程度で、人間国宝の制度ですが・・・これまた理解に苦しむところがありましてねえ。
次回に続く。




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