2017年2月25日土曜日

夢の王国の最終方程式





ステージパフォーマンスと言えば・・・

芝居(演じる)
踊る
歌う

誰しもが、全部まとめればって思うだろうが、濫觴は世紀末あたりの維納のオペレッタ。
その後、新大陸にわたり、映画の勃興と共に隆盛を極めたのが60年代まで。
しかし、リアリズムからは程遠く、シネマは社会的であれかしって声に衰退の一途
再生には半世紀近くを要した。

思うに、この三つのパフォーマンスを融合凝縮した芸能は「能」ではないか
それが14世紀の頃だってことに世阿弥の天才性を改めて想起するのです。
単に大衆娯楽の真髄を極めた(寄せ集めた)だけって言い方もできますし、
所詮は絵空事ですから・・・・

かつてはミュージカルがオスカー作品賞の常連だったが、二十一世紀初めの「シカゴ」以来カスリもしない
これだって、作品賞に相応しいか疑念がある。
映画的にはノミネートされた「めぐり合う時間たち」が遥かに上だし、大衆人気的には「戦場のピアニスト」だ。

さて、今年は珍しいことにこれが大本命らしい。
まあ、ウキウキ楽しくなります。
あまり共感しにくい批判の嵐の中で、非白人男性映画のノミネートが
増えてますので、そっちが主要な賞にありつく可能性は十分にありますが・・・・




まあ、大衆娯楽ですから、不快な気持ちで映画館からでてきてもしょうがない。
七十年代の場末のオールナイト任侠映画祭
全員が、血ばしった眼で花田秀次郎や風間重吉に感情移入して朝焼けの空を見つめていたではないか。


さて、ラ・ラ・ランド
ハリウッドのバックステージ仕立てで業界人受けも狙えますし、
定番のドリカム映画。
でも、男女とも夢を叶えサクセク街道真っしぐらが本当に幸せなの?って
今ひとつの未来予想図なんかを示しながらの問いかけというヒネリがオスカー会員の胸掴みそう。
実によく出来ていますが、エマストーンの歌が余りに下手(笑)
ストリープは絶対音感の持ち主ですから、稀代のオンチだって苦もなくこなすが・・・
しかし、アフレコやれば、ベストアクトレスにノミネートはされない。
隠した場合、バレれば女優生命は終わり。

ポートマンのバレーシーン(ブラックスワン)はあまり問題にならなかったが、
クラッシックバレーは特殊技術だと言いたげか。
多分、作品賞はコレが本命なんでしょう(対抗馬に恵まれました)

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