かなりテイストが違うが、特異な才能を持つ(であろう)少数派が生きていくことの難しさや迫害には共通項がある。
そのためには世間を避けてひっそりと暮らすか、世界に貢献して立場を尊重してもらうかは・・・それぞれの生き方の問題でもある。
たかがアメコミであるが、X-MENのモチーフは、公民権運動であり、マイノリティの迫害と復権の物語だとされる。
他方で・・・・
ティム・バートン・・・・ハリウッドの魔術師といわれるが、どうもやることなすこと「X-MEN」の一員としか思えない。
幸いにしてさしたる迫害を受けることもなく、才能をめでられ独特の世界観に満ちたティムバートンワールドが一定の評価を受けているのは慶賀の至り。
しかし、魔術のような映像世界はあまりお好みではなく・・・・今回もかなりな部分を睡魔に襲われてしまった(苦笑)
あの「ヴェスパー」がセンターを張るからってだけで足を運ぶからそうなる。
所詮ダークファンタジー映画とは相性が悪いのだ。
彼のフィルムグラフィーを眺めるに・・・
普通につくれば、才能いっぱいなのに、変にダークファンタジーがすきなのか?そっちに傾き、
常連のジョニーデップやヘレナボナムカーターが登場すると、なんだか傾向的に趣味的すぎてお好みでなくなる。
マーガレット・キーンの伝記映画なんかは、プロ好みに仕上がっていましたが、よくよくみればあの「大きな眼」の映画の世界は優れて彼の世界観に近い。
結果的には、エイミーアダムスとクルストフヴァルツの達者な演技の賜物で、すばらしい出来栄えだった。
今回は残念ですが、エヴァグリーン嬢の演技力では、異化同化作用を生み出すにいたらなかった。
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