2017年2月27日月曜日
開港150年あるいは黒蜥蜴
それがどうした(笑)
平安時代から中国貿易の主要港だったんですよ。
江戸時代末期の西夷に対する港湾開放から起算するのは正しい歴史観とも思えない。
何かにつけて明治が、光輝あまねく倭国の始まりってどうしようもない錯覚
どうも十年毎にかようなイベントをやっており
つまらんイベントが数多あるのですが、倭国で最初の映画の上映が花隈で行われ、
それに因んで35ミリフィルム映画祭と言われれば、浄土からはるばる穢土まで足を運ぶこととあいなった。
確か、明治29年のことです。
エジソンの発明になるキネストコープ・・・・スクリーン上映じゃなくてピーピングスタイル
でも大盛況で、この時に因んで映画の日(十二月一日)が制定された。
今回は言うほどたいした作品が上映されるわけでもないが・・・・
黒蜥蜴
これは冥土の土産に見ておかないとなあ
原作は江戸川乱歩
戯曲化が三島由紀夫
監督は深作欣二
主演(黒蜥蜴)美輪明宏
蝸牛庵が映画に求める「耽美、頽廃、倒錯」の全てがある。
……………………
なんともなんとも(笑)
三島の艶麗無比な戯曲の台詞回しをそのまま台本にとり、大仰にギリシア悲劇的ではないが物語が進展する。
多分に興行失敗作だよねえ。
木村功の明智小五郎っていささか違うし・・・天地茂のイメージが強すぎるのかねえ。
でも、当時の丸山明宏の居住まいっ・・・・ゾックときますなあ。
今時のこの手系には表現不能な妖艶さ。
しかし、聖セバシュチャン殉教絵図のスタイルにどうしてしなかったのか
折角特出で三島が半裸で登場するんだから、一番お好みのマゾフィスティクな画像スタイルがいいのに・・・
ここんところは興ざめだ。
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