2017年2月3日金曜日
ジェイソンボーンことエドワードスノーデン
どう見ても既視感有りげなド派手で目まぐるしいシーン連発のJBの最新作でしたが、お話しの展開上「次」も有りげな・・・
はさておき、毎度情報機関による秘密プロジェクトが登場しますが、
今回は・・・・アイアンハンド作戦
どうやら、シリコンバレーのIT企業も加担(協力)する全世界監視システムの構築のようです。
口先で、通信の秘密、プライバシー保護は守られるべき重要な権利で有り・・・
とかなんとか口走る連中は実のところ疑わしい。
怒鳴る度が目の敵にするのは「協力の仕方が足りないから・・」というMSGらしいとも・・・
しかし、具体的な手口や情報機関の悪行を暴露し警鐘を鳴らし、
懲りない連中に鉄槌を下すことにJBは興味を示さない。
そこんところは、毎度のニッキーパーソンズやスタンフォードを優等に卒業したへジーリーでは無くて
エドワードスノーデンなる職員に委ねられた・・・とまあ長い枕が(笑)
どうも今更「過去の人」をセンターに映像化してもしょうがない・・・と思うのがアメリカン
亡命国との関係改善で引渡しがなされる可能性は出てきたが、優先順位は低い。
今更、国家反逆罪やらで訴追しメディアの注目を集めれば、寝た子を起こすようなもの
別に愛国無罪なテーマだからとか、情報機関の監視対象にされそうってこともあるのでしょうが
映画投資として魅力的とは思えないってことでしょう。
ここんところは優れて納得。
しかし欧州系では制作資金が集まったらしい。
引き受け手が居なかったのか、オリバーストーンなんて危ない監督迄登場する。
オスカーを三度も貰ったんだから、危ない素材なんか撮らずに
ナパでワインでも作ってればいいのですが・・・なんか血が騒いだのか、加えて問題児のニコラスケイジまで(笑)
友情出演かなあ?
さて本題の映画の出来栄えですが、問題となったのが「アイアンハンド作戦」ではなくて、「プリズム作戦」なるもの。
いかなるインフォメーションセキュリティシステムも「確信的内部犯」には無力ってことは、いまさら言われなくともわかっている。
技術的対策や物理的対策は完璧でも人的対策には限界がある。
あのローゼンバーグ夫妻による原爆開発データの漏洩事件がそうであるように、
国家間の緊張が高まれば逆に「平和と自由のためのスパイ行為」が横行する。
この事件では、レフト系の文化人・メディア中心に冤罪と人権蹂躙を声高に非難されたが、
結果としてその事実はなく、左翼プロパガンダの格好のテーマとなり、共産ロシアに利益をもたらし、東西間の緊張を高める結果となった。
国家が強権的になった場合もまた然り。
スノーデンが「犯罪者か愛国者か?」ってキャッチコピーとしてはありきたり(配給会社の宣伝担当が知的ではないのですよ)
多くの場合、二律背反ではなくコインの裏表である。
さらに誤解を恐れずに言えば、本当の愛国的犯罪者とは繊細で良心的で知的でもある。
アホや馬鹿は、破廉恥あるいは力任せの犯罪以外の既遂能力はなく、
この手合い(対馬で仏像を盗むとか)は犯罪的愛国者とでも言うべきか?
ある方(アルコン氏)が「いまジョージオゥーエルの1984がバカ売れと言われており、
あのビッグブラザーが怒鳴る奴に比定される事を冷ややかに論じて」いたが、然り。
この事件はオバマの時代の出来事。
当時、オバマ=ビッグブラザー と批難され
We scan!
なるプラカードがホワイトハウスを取り巻いたことはもはや記憶ではないようだ。
嘘ついたり、稚拙な言い訳したり・・・・あんときの政府の対応はお粗末だった・・・・ってことは覚えて起きませんとねえ。
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