なんとも素っ気ないヘッドラインです。
実は「失われた読書を求めて」なるエセーをアップした日です。
思わせぶりですぐにピンとくるベタなヘッダーのせいなのか...全く受けなかった(^.^)
もう少し言えば、角田光代さんの超訳本を絶賛した内容でした。
あの挫折感しか味わえない傑作が一分冊でサクサク読めるのですから
有り難くて足を向けて寝られない。
がしかし、海野弘さんの「プルーストの部屋」を横目で見ながら
完訳本を拾い読む。
角田光代さんがバッサリと切り倒した処を拷問される様な
甘美な苦痛を味わいながら、、、(^.^)
どうも角田光代さんが切り捨てた細部にこそ神は宿っている気がした。
失われた時代を思い起こすために、マドレーヌを浸した紅茶の味だとか
なんだかんだと、あらゆる具物が登場する。
これがなんとも衒学的で、重箱の隅を突くようなありさまで
まずついていけない。
貧乏神だか疫病神なんか鎧袖一触に振り払い、世紀末のヒトザルの
諸相だけを描くのも一興。
しかし、傑作の所以は明らかに重箱の隅にある。
忙し現代人が取り組むようなシロモノではないが、
読書好きで、読んどけばよかったなあ〜と死ぬ前に後悔したくないなら、
この二作は、必読書です。
あとコミック版までありますが、漫画にすれば理解しやすくなるものでもない!
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